恐竜のいた世界に無人島など、さまざまな世界で子どもたちがサバイバルする、韓国発の科学漫画シリーズ。冒険漫画のようなストーリー展開と、大人でもタメになる知識が人気を博し、今や世界中の子どもたちに愛されています。 2019年には、東映アニメーション制作でのアニメ化が発表されました。主人公の子どもたちが、次々と襲い来るピンチに、知識と勇気で立ち向かう姿が描かれ、原作がさらにパワーアップされたようで、期待が高まります。 この記事では、「科学漫画サバイバル」シリーズの魅力や、シリーズのおすすめ作品3つについてご紹介します。
「科学漫画サバイバル」シリーズは、小学生の子どもたちが、恐竜世界や無人島など、さまざまな世界でサバイバルする、韓国・アイレム出版のオールカラー漫画です。本編は漫画パートと解説パートに別れており、解説パートではより詳しい説明を読むことができます。
日本では、2008年から翻訳したシリーズが朝日新聞出版より発刊され、2019年5月20日には、シリーズ最新刊である第67巻が発売されます。
日本での累計発行部数は830万部を越え、全世界で2000万部を売り上げた本作は、今や世界中の子どもたちに大人気のシリーズ。日本の小学生の間でも高い人気を誇っています。
- 著者
- 崔徳煕
- 出版日
- 2008-02-07
子どもたちに人気の理由のひとつが、コミカルなテイストで描かれるピンチと冒険が連続しているストーリー展開にあります。主人公の子どもたちは、生き残るため、次々と襲い掛かってくる危険に、仲間とともに立ち向かっていきます。
まるで冒険漫画のような、手に汗握りたくなるストーリー展開で、ページをめくる手がとまりません。子どもにも分かりやすいギャグも挟まれており、読書が苦手な子でも親しみやすい一冊になっています。
- 著者
- スウィートファクトリー
- 出版日
- 2016-11-22
子供向けに出版されている本シリーズですが、実は大人にも役立つ知識がたくさん詰まっています。
「火災」や「異常気象」など、現実問題に直結したテーマも多く取り扱われており、現実で自然災害などの危機に直面したときの対処法など、いざという時に知っておきたいサバイバル知識を詳しく学ぶことができます。
たとえば、『火災のサバイバル』では、火災の種類や原因、火災が起きたときの避難方法を学ぶことができ、『山のサバイバル』では、動物の捕獲方法や燻製保存食などの作り方、山の動物の種類や星座の見方などを解説しています。
他にも、無人島に漂流したときや、アマゾンで遭難したときなどのサバイバル術など、大人も勉強になる知識を学べる本作。愛読していたら、仮に無人島に1人取り残される状況になっても、サバイバルしていけるような知識が身につくかもしれません。
子供向けのシリーズと侮らず、大人にも読んでみてほしい科学漫画です。
- 著者
- ゴムドリco.
- 出版日
- 2012-01-04
本シリーズは、生物系や自然系、宇宙系などさまざまなジャンルがあります。1冊で完結するので、興味のあるテーマから読むことができるんです。
各テーマのストーリーも面白く『自然史ミュージアムのサバイバル』では、動き出した博物館の展示物から逃げ回ったり、『AIのサバイバル』では、人工知能ロボットから人々を救おうと奮闘したりと、ワクワクするような冒険ストーリーばかり。
シリーズの中には『アンコールワットのサバイバル』といったユニークなテーマもあり、どれが自分にとって面白そうか、じっくり考えて選ぶことができます。
自分にとって興味のあるテーマを楽しみながら学べるだけでなく、他のジャンルのテーマにも関心を持つことで、知識の幅を広げることができるのこの作品の大きな魅力。自分の好きな分野だけでなく、様々な分野についても楽しんで学ぶことができるでしょう。
- 著者
- ゴムドリCO.
- 出版日
- 2009-10-07
主人公の少年・ジオと、その仲間たちがウィルスの驚異に立ち向かい、ジャングルからの脱出を目指す物語です。
ジオは、先住民の女の子・ピピや、医大生のケイとともに世界奥地探検キャンプに参加。しかし、キャンプを開始した矢先、隊員が次々とウィルスで倒れてしまいます。
ジオたちは、この現象を豚や鶏から変異した新型ウィルスではないかと疑い、未知のウイルスと戦うことを決意。隊員たちの症状が悪化する中、ジオは仲間を救うためにジャングルに入っていきます。
ウィルスについての解説や感染の仕組み、マスクや手洗いの方法など、新型インフルエンザの知識や予防法などが学べる本作。ウィルス研究に関する原状などの解説も入り、ウィルスに関する知識を楽しく学ぶことができます。
友達や仲間のために、ウィルスの驚異に立ち向かうジオの活躍にも注目です。
- 著者
- ゴムドリCO.
- 出版日
- 2010-10-07
『人体のサバイバル』では、主人公たちが人体の中に入って冒険をくり広げます。ウィルスとの戦いの後、ジオはピピと再会し、ケイのいる研究所に向かいました。そこでジオは、ノウ博士とナノサイズに縮小する人体探査機に乗ることに。しかしピピにお菓子と一緒に食べられてしまいます。
探査機は食道から胃を通って腸に入り、血管を通って心臓や肺など、人体のいろいろな部分を通過。やがて、2人はピピの体内で腫瘍を発見し、彼女が深刻な状態であることに気づきます。果たして2人は、ピピの体内から無事脱出し、病気であることを伝えられるのでしょうか。
本作では内臓や骨、血液や脳など、人体に関する知識を詳しく学ぶことができます。体内でくり広げられる、ジオとノウ博士の決死の脱出劇はもちろん、ジオたちを救おうと奮闘するケイの姿も必見です。
あえてここでは触れませんが、2人を救うために、あそこまでできるケイはすごいと思います。
- 著者
- 金政郁
- 出版日
- 2012-10-05
ロボット博物館を舞台に、次々に襲いかかってくるロボットから逃げ延びる『ロボット世界のサバイバル』。主人公のジオたちは、世界ロボット大会に参加するべく、ロボット博物館に向かいました。
しかし到着して早々、展示物のロボットに襲われそうになり、大量のロボットたちから逃げ回る羽目に。さらには競技場に人々が閉じ込められてしまい……ジオは仲間と協力して、ロボットワールドから皆で脱出しようとします。
今作ではピピとケイの代わりに、天才少年のルイ、勝ち気な女の子・マリ、謎の少女・ハナの3人がジオと一緒に行動します。4人が徐々に心を通わせ、協力してロボットたちに立ち向かっていく姿は、さながら王道の少年漫画のようです。
ロボットは人間の使い方次第で、人間の味方にも驚異にもなりうる存在だということを教えてくれる本作。作中には医療ロボットや警備ロボットなど、さまざまなロボットが登場し、ロボット好きにはたまらない1冊となっています。
2020年6月現在、パイロットムービーの再生数が47万以上も再生され、小学生から圧倒的な人気を誇る本作が『人体のサバイバル!』という題名でアニメ映画化します。
声優のキャストも発表され、主人公・ジオ役は松田颯水、ピピ役に潘めぐみ、ケイ役に石田彰、ノウ博士役に岩崎ひろし、ナレーションは東地宏樹が務めます。
長年愛されてきたドジなロボット「ロボコン」の新作『がんばれいわ!!ロボコン』と同時に、2020年7月31日に公開予定です。
今後公開される新しい情報は、科学漫画サバイバルシリーズ公式サイト|シリーズ一覧をぜひご覧ください!
特報も公開されており映画の見どころを一足お先に見ることができますので、ぜひご覧ください。
さまざまな世界で子どもたちがサバイバルする、世界中で大人気の科学漫画シリーズ。興味を持った人は、まずは自分の好きな分野から読み始めてみてはいかがでしょうか。