『終末のワルキューレ』をネタバレ!神と人間の戦いの結末は…?魅力的なキャラを紹介!

更新:2021.3.31

『終末のワルキューレ』は、人類の破滅を回避するため、戦乙女(ワルキューレ)に選ばれた人類最強の闘士達が、神々と戦うド派手なバトル漫画となっています。「月刊コミックゼノン」で連載されている原作・梅村真也、構成・フクイタクミ、作画・アジチカの作品です。

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『終末のワルキューレ』あらすじをご紹介!【ネタバレ】

1000年に1度開かれる神々の会合「人類存亡会議」。万物の創造主である大いなる神達は、ギリシア神話のゼウスの音頭のもと、進歩の兆しを見せない人類へ「終末を与える議決」をとっていました。

終末は全会一致で決定しかけますが、半神・戦乙女(ワルキューレ)の長姉ブリュンヒルデが可決に異議を申し立て、ヴァルハラ憲法に定められた超特別条項により、神VS人類最終闘争(ラグナロク)で決めるべきだと挑発します。

人類の行く末を人類自身に決めさせ、あわよくば救うために……

傲岸(ごうがん)な神々は挑発にのせられ、ブリュンヒルデの提案を承諾します。こうして最強の13神と、最強の人類代表・神殺しの13人(エインヘリャル)が1対1で雌雄を決する、空前絶後の一大バトルが始まったのです。

著者
アジチカ
出版日
2018-05-19

圧倒的な力を持ち、天界で錬成された武器「神器」を駆使する神々を相手に人類が太刀打ちできるのか疑問に思うところですが、戦乙女が人類側についてサポートします。

戦乙女の役割は、戦士と心を通わせることで自らの身体を神器に変身させる能力「神器錬成(ヴェルンド)」により、戦士と一蓮托生になって神々と戦うこと。直接戦うわけではないにもかかわらず作品名に「ワルキューレ」の名前が冠されているのは、これが理由でしょう。

神器錬成の特性や繰り出される奇想天外な技は圧巻です。荒れ狂う嵐のような神とそれににあらがう不屈の戦士達。理屈も理論も関係ない、壮大なスケールのバトルシーンを心ゆくまで楽しむことができます。

そして、この作品のもう一つの魅力となっているのが、洋の東西や時代背景を無視したなんでもありの舞台設定。13人の戦士の中には、旧約聖書に登場する始まりの人間・アダムをはじめ、三国志で有名な呂布、秦の始皇帝、イギリス史に名を刻む連続殺人犯ジャック・ザ・リッパー、日本の剣豪・佐々木小次郎や坂田金時など、そうそうたるメンバーが揃っています。

対する神々の顔ぶれも超豪華。ギリシャ神話のゼウスやポセイドン、ヘラクレス、北欧神話のトールやオーディン、ロキ、仏教の開祖・釈迦、ヒンドゥー教のシヴァなど、こちらも様々な神話や宗教に登場する神たちが名を連ねています。『終末のワルキューレ』の面白さは、こうしたエンターテインメントに徹しているところにあるといっても過言ではありません。

今回は、こんな面白すぎる設定の本作に登場する「人類代表13人」と「神代表13神」を、英雄(歴史的犯罪者も含む)の経歴や、神話の背景を交えながら紹介していきます。

未単行本化の5巻の内容や対戦結果もあわせて記載するので、ストーリーのネタバレにご注意ください!

 

『終末のワルキューレ』を詳しくおさらいしたい方は以下の記事もあわせてご覧ください。

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神と人間のタイマンバトル!?誰もが思い描く興奮のマッチメイクが実現するバトル漫画がアツい! 今回は、そんな桁外れのバトルが楽しめる『終末のワルキューレ』の魅力を徹底紹介!気になる方はスマホアプリから無料で読めるので、そちらもどうぞ!ネタバレ注意です。

 

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『終末のワルキューレ』人類最強の13人の闘士達!【ネタバレ】

著者
アジチカ
出版日
2018-09-20

人類代表は、生まれた国も時代もバラバラ。性格も戦闘スタイルもなにもかもが異なる13人です。

  1. 呂布奉先
  2. アダム
  3. 佐々木小次郎
  4. ジャック・ザ・リッパー
  5. レオニダス王
  6. 始皇帝
  7. 坂田金時
  8. ミシェル・ノストラダムス
  9. 雷電為右衛門
  10. 沖田総司
  11. ニコラ・テスラ
  12. グレゴリー・ラスプーチン
  13. シモ・ヘイヘ

 

紹介する順番は、呂布からジャックまでは作中で明かされた対戦順です。以後は生年と活躍年代を基準として、年代順に並べています。

『終末のワルキューレ』登場人物1:呂布奉先【人類】

『終末のワルキューレ』登場人物1:呂布奉先【人類】
出典:『終末のワルキューレ』2巻

名は呂布(りょふ)。『三国志』や『後漢書』に登場する実在した人物で、并州五原郡九原県(現在の内モンゴル)の出身。本名の代わりに呼ぶ第2の名前は奉先(ほうせん)で、飛将の異名があります。

歴史をもとにしたフィクション『三国志演義』によれば、名馬・赤兎馬(せきとば)にまたがり、方天画戟(方天戟の一種)を駆使した大男です。三国時代最強の武将でもありますが、董卓(とうたく)など多くの主君を裏切り、曹操(そうそう)に処刑された最期が有名でしょう。

本作において「天下に敵なし」と退屈していた呂布は、人類のためではなく「強敵と出会う」という目的のために戦いへの参加を決めたのでした。彼の神器は、戦乙女の四女・ランドグリーズが変化した方天戟(ほうてんげき)。「盾を壊す者」の特性をもち、大気を両断する一撃・天喰(そらくい)が必殺技です。

雷神トールと全力でぶつかった彼は、必殺技の撃ち合いで敗北してしまいます。しかし、両手がボロボロになっても戦意を失わず、最期までトールに立ち向かって果てる姿に、誰しも凄みを感じずにはいられないでしょう。

『終末のワルキューレ』登場人物2:アダム【人類】

『終末のワルキューレ』登場人物2:アダム【人類】
出典:『終末のワルキューレ』3巻

『旧約聖書』などに登場する、創造主・ヤハウェによって創造された最初の人間です。ユダヤ教・キリスト教・イスラム教、それぞれの伝承により微妙に異なりますが、「禁じられた知恵の実」を食べてしまったことで、楽園から追放されたとされています。

アダムは神の似姿(にすがた)として土から作られ、その肋骨から最初の女性・イヴが生み出された話はあまりにも有名です。本来は楽園を管理する純真無垢な存在でしたが、知恵の実によって羞恥心が芽生え、イチジクの葉で体を隠すようになりました。

そのため、アダムは股間を葉っぱで隠しただけの全裸。ファイトスタイルも素手喧嘩(ステゴロ)です。神器錬成は「神々の残された者」を意味する、戦乙女の七女・レギンレイヴが変身したメリケンサック。

アダムは、神に似せて作られたエピソードから、神虚視(かみうつし)という技で、神の攻撃をコピーすることができます。

対戦相手のゼウスに善戦しますが、ゼウスの猛攻で失明。それでも人類への父性で立ち続け、ついにゼウスに膝をつかせるも絶命し、敗北してしまいます。

人類の父として負けるわけにはいかないと、死してなお立ち続ける姿……その姿にはあまりに凛々しく、胸に響くものがあります。

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『終末のワルキューレ』登場人物3:佐々木小次郎【人類】

『終末のワルキューレ』登場人物3:佐々木小次郎【人類】
出典:『終末のワルキューレ』4巻

佐々木小次郎、またの名を佐々木巌流。安土桃山時代から江戸時代初期の人物です。武者修行で諸国を巡り、秘剣「燕返し」を開眼。独自の流派「岩流」を創始し、40代で舟島(後の巌流島)にて宮本武蔵と決闘し、これに敗れて死んだとされています。

神器錬成は「震える者」と「轟かす者」の2つの意味をもつ、戦乙女の次女・フリスト。佐々木小次郎のの愛刀、物干し竿とも言われる野太刀・備前長光(びぜんながみつ)、そして後に神器再錬(リ・ヴェルンド)で2振りの刀に変化します。

これまで人類側の闘士は、全盛期の若々しい姿で召喚されていましたが、小次郎に限ってはなぜか老人です。これは武蔵に敗北したはずの小次郎が、人類代表に選ばれたことに関係しています。

小次郎は敗北から学び、死してなお進化し続け、これまでに立ち会った多くの相手の技を吸収しました。年老いた姿はその積み重ねた時間の証なので、小次郎こそ武蔵をも上回る剣豪と言えるのです。

小次郎の技は、千手無双(後に萬手無双)。脳内で相手の攻撃を無数にイメージすることで、攻撃パターンを把握して、最速の先読みをおこなう能力です。

小次郎はポセイドンと戦いながらも進化を続け、自身の流派と武蔵の「二天一流」を組み合わせた「二天岩流」に目覚めます。戦いは徐々に小次郎有利に進みますが、結末はまだ判明していません。

余力を残しているポセイドンの静けさが気になるところ……。

『終末のワルキューレ』登場人物4:ジャック・ザ・リッパー【人類】

『終末のワルキューレ』登場人物4:ジャック・ザ・リッパー【人類】
出典:『終末のワルキューレ』1巻

ジャック・ザ・リッパー、またの名を「切り裂きジャック」。かつてイギリスを震撼させた連続猟奇殺人犯の通称です。ジャックの正体については諸説あり、いまだに判明していない「未解決事件」です。

2019年にはDNA鑑定により、ジャックの正体が判明したとニュースになりましたが、1人ひとり異なる「核DNA」ではなく、一定の人々が共有する「ミトコンドリアDNA」での鑑定だったため、実際には特定していません。

1888年8月、ロンドンのイーストエンド地区を皮切りに、約2ヶ月に渡って売春婦をつぎつぎと殺害しました。ジャックの被害者は少なくとも5人で、疑惑まで含めると被害者はさらに増えます。

この世界でもっとも有名な猟奇殺人犯が、「どのような動機」で「どんな活躍」を見せてくれるのでしょうか?対戦相手は、神・ヘラクレスとなるようです。

神器錬成は推測となりますが、凶器とされる「ナイフ」か、医者を容疑者としていたことから「メス」になりそうですね。

『終末のワルキューレ』登場人物5:レオニダス王【人類】

『終末のワルキューレ』登場人物5:レオニダス王【人類】
出典:『終末のワルキューレ』1巻

レオニダス1世。紀元前489年から紀元前480年まで、アギス朝の都市国家スパルタを統治していた国王です。

レオニダスが指揮した「テルモピュライの戦い」は、ペルシア戦争においてペルシア軍200万以上に対し、レオニダス率いるスパルタ軍は、わずか300人で対抗したというエピソードが有名です。

圧倒的な戦力差がありながら、地形を利用した戦法でペルシア軍を抑え込み、最後は壮絶に討ち死にします。この勇猛な戦いはギリシア連合を奮起させ、ペルシアの敗北に繋がりました。

防衛戦で名を馳せた英雄レオニダス、果たして神にはどのような戦略で挑むのでしょうか。

『終末のワルキューレ』登場人物6:始皇帝【人類】

『終末のワルキューレ』登場人物6:始皇帝【人類】
出典:『終末のワルキューレ』1巻

嬴政(えいせい)は、秦の始皇帝として有名です。紀元前259年に生まれ、紀元前221年に史上初の中国統一王朝・秦を興した皇帝。漫画『キングダム』で知っている方も多いのではないでしょうか。

人質の子として生まれながら若き君主となり、激動の人生を突き進み、ついには中国統一を達成した偉人です。

戦国時代に幕を引いた覇者ですが、皇帝となってからは経済や政治改革に取りかかりました。政策は中央集権への移行、貨幣や計量単位の統一、万里の長城を建設……など、多岐に渡ります。

若いころの政か、老成した始皇帝か、果たしてどちらの姿で活躍してくれるのでしょうか。

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『終末のワルキューレ』登場人物7:坂田金時【人類】

『終末のワルキューレ』登場人物7:坂田金時【人類】
出典:『終末のワルキューレ』1巻

多くの人にとっては坂田金時という名前よりも、幼名の「金太郎」のほうが馴染み深いでしょう。956年に彫物師の娘・八重桐(やえぎり)と、宮中に仕えていた坂田蔵人(くらんど)の間に生まれました。

成長して源頼光と出会った後、坂田金時に改名。渡辺綱(わたなべのつな)、碓井貞光(うすいさだみつ)、卜部季武(うらべのすえたけ)らとともに「頼光四天王」と呼ばれました。

『今昔物語集』や『御伽草子』によれば、大江山の鬼の首領・酒呑童子(しゅてんどうじ)を退治したと伝わっています。

金時は足柄山で熊と相撲をとった伝説もあり、日本を代表するおとぎ話の英雄です。神にどのような戦いを見せてくれるのか楽しみですね。神器錬成は、金太郎由来の「まさかり」か、坂田金時の「なみきり」になりそうです。

『終末のワルキューレ』登場人物8:ノストラダムス【人類】

『終末のワルキューレ』登場人物8:ノストラダムス【人類】
出典:『終末のワルキューレ』1巻

ミシェル・ノストラダムス、あるいはミシェル・ド・ノートルダム。1503~1566年まで生きた、ルネサンス期のフランスの医者で詩人、そして占星術師です。

占星術師として執筆した詩集『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』が代表作。ここに記載された四行詩は、16世紀以後の遠い未来を予言したものと解釈され、難解さも相まってさまざまな論争に。

なかでも有名なのは、「1999年7月に世界が滅ぶ」という予言でしょう。

トンデモ、オカルトの人と思われがちですが、医者として非常に有能で、当時流行していたペストの治療では、伝統的な瀉血(しゃけつ。体内の悪い血を出すこと)ではなく、より有効な消毒治療を用いた先進的な人物でした。

文化人のノストラダムスが、神とどのように戦うのか気になるところですね。

『終末のワルキューレ』登場人物9:雷電為右衛門【人類】

『終末のワルキューレ』登場人物9:雷電為右衛門【人類】
出典:『終末のワルキューレ』1巻

雷電為右衛門(らいでんためえもん)、本名は関太郎吉(せきたろうきち)。信濃国小県郡大石村(現在の長野県)出身、1767~1825年まで生きた実在の人物です。

一般にあまり馴染みのない人物ですが、現役生活21年のうち、負けたのはたった10回だけという大相撲史上最強の力士。大相撲界伝説の怪物なのです。

江戸時代のスター選手だったため、身長197cm・体重169kgなど、詳細なプロフィールが残っています。神との対決においても、がっぷり四つに組んだダイナミックな相撲を見せてくれることでしょう。

『終末のワルキューレ』登場人物10:沖田総司【人類】

『終末のワルキューレ』登場人物10:沖田総司【人類】
出典:『終末のワルキューレ』1巻

沖田総司、幼名は宗次郎。幕末の動乱を生きた実在の武士です。享年については諸説あり、24~27歳とされています。

流派は天然理心流ですが、北辰一刀流の免許皆伝も受けていたという逸話も。後世のフィクションから、薄幸の天才美剣士のイメージが強い方も多くいるでしょう。

20歳そこそこで、新撰組1番隊組長かつ剣術師範も務めていたことから、相応の実力があったことは間違いありません。天才と言われながらも病におかされ、明治維新の緒戦である「鳥羽伏見の戦い」に参加できず、1868年に死去。

戦うべきときに戦えなかった、失意の人であることがうかがえます。神との戦いでは病の有無や、剣の冴えが焦点となることでしょう。神器錬成は、沖田総司の愛刀とされる「菊一文字宗則」、もしくは「加州清光」を予想しています。

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『終末のワルキューレ』登場人物11:ニコラ・テスラ【人類】

『終末のワルキューレ』登場人物11:ニコラ・テスラ【人類】
出典:『終末のワルキューレ』1巻

ニコラ・テスラは、オーストリア帝国(現クロアチア)出身の電気技師、発明家です。1856年生まれ、1943年没。20世紀屈指の発明家の一人で、交流電気方式や無線操縦、蛍光灯などを発明しました。

その功績から、磁束密度の単位が彼の名にちなんで「テスラ」と付けられています。

8つもの言語を習得し、詩や音楽、哲学にも精通していたというマルチな天才。ヨーロッパから渡米後に、一度はトーマス・エジソンの会社に勤めました。しかし、エジソンの直流電気方式に反発し、交流を推進したことから失職。

名実ともに、発明王エジソンのライバルです。科学者気質のテスラがどのように活躍するのか、神器錬成(電気関係?)がどうなるのかまったく予想できません!

『終末のワルキューレ』登場人物12:ラスプーチン【人類】

『終末のワルキューレ』登場人物12:ラスプーチン【人類】
出典:『終末のワルキューレ』1巻

フルネームは、グリゴリー・エフィモヴィチ・ラスプーチン。1869~1916年まで生きた祈祷僧(きとうそう)です。別名は「怪僧ラスプーチン」。

ロシアのトボリスク県の農夫の家に生まれたラスプーチンは、粗暴な青年期を経てロシア正教会スコブツィ教派に没頭。その数年後に巡礼の旅に出て、司教や上流階級の注目を集めました。

信者を増やし、「神の人」とまで言われるようになり、ついには時のロシア皇帝・ニコライ2世とアレクサンドラ皇后に取り入ることに成功します。その後は、醜聞にまみれながらも権力を握り続けましたが、反ラスプーチンの動きが強まり、1916年に暗殺されました。

ラスプーチンといえば、圧倒的な求心力の好色家というイメージですが、「治癒能力を持っていた」や「何度殺しても死なない男」という逸話もあるので、神との戦闘ではそのあたりがクローズアップされるかもしれません。

『終末のワルキューレ』登場人物13:シモ・ヘイヘ【人類】

『終末のワルキューレ』登場人物13:シモ・ヘイヘ【人類】
出典:『終末のワルキューレ』1巻

フィンランド語では、シモ・ハユハ。第二次大戦中、フィンランドとソビエト連邦(現ロシア)の間で起こった冬戦争にて、多大な功績を挙げた軍人です。1905~2002年と、作中でもっとも現代まで生きていた人物です。

シモ・ヘイヘは世界一有名なスナイパーで、史上最多の戦果を誇っています。狙撃銃での殺害数は公式記録だけで542人、サブマシンガンでも200人以上殺害。あまりにも正確な射撃から、ソビエト赤軍に「白い死神」と恐れられました。

おそらく神器錬成は、生前愛用した狙撃銃「モシン・ナガンM28」あるいは、サブマシンガンの「スオミKP/-31」となるでしょう。

『終末のワルキューレ』人類存亡を託された13人!

著者
アジチカ
出版日
2018-05-19

始皇帝やノストラダムス、ラスプーチンなど、いずれも歴史に名を残した偉人や英傑です。

例外としてジャック・ザ・リッパーのような犯罪者もいますが、彼らは1人ひとりがまさしく「ひとつの頂点」であり、人類の代表と呼ぶにいささかの疑いもありません。

……ですが、「最強」となると話は別です。呂布や坂田金時など、戦いの逸話が残る闘士なら納得ですが、ノストラダムスやニコラ・テスラとなると完全に文化系偉人なので、彼らが「最強」を競う最終闘争で、どのような活躍をするのかまったくの未知数。

そうはいっても、本作の作者陣には「最強の剣豪」で、あえて佐々木小次郎を選出したセンスがあります。文化系偉人も、きっと斜め上の度肝を抜く活躍を見せてくれることでしょう。

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『終末のワルキューレ』神々を代表する13神の闘士達!【ネタバレ】

著者
アジチカ
出版日
2019-03-20

ここからは、神側の代表を紹介していきます。

なお、神を数える助数詞は本来「柱」、仏の場合は「尊」とするべきですが、『終末のワルキューレ』は洋の東西を問わず、宗教入り乱れ、主神クラスが多数登場してややこしいため、作中にならって「神」で統一しています。

  1. トール
  2. ゼウス
  3. ポセイドン
  4. ヘラクレス
  5. オーディン
  6. ロキ
  7. アポロン
  8. アヌビス
  9. シヴァ
  10. 釈迦
  11. 毘沙門天
  12. スサノオ
  13. ベルゼブブ

人類側と同じく、トールからヘラクレスまでは対戦順です。以後は神話体系や地域性により、独自に並べました。

『終末のワルキューレ』登場人物1:トール【神】

『終末のワルキューレ』登場人物1:トール【神】
出典:『終末のワルキューレ』1巻

主神オーディンを頂点とする、アース神族の雷神・農耕神として知られる神で、北欧神話における最強の戦神でもあります。神器は、あらゆる攻撃を受け止める鉄の手袋(ヤールングレイプル)と、稲妻を象徴する鉄槌・雷槌(ミョルニル)の2種類です。

ミョルニルの一撃は、闘神の雷槌(トールハンマー)と呼ばれ、神々の世界アースガルドを救ったこともある技。さらに奥の手として、速度と遠心力をためて放つ、全力攻撃・覚醒雷槌(ゲイルロズトールハンマー)があります。

トールはあまりの強さから敵う者がおらず、力を持て余していました。そこへ現れたのが、第1戦の相手である呂布です。呂布は人間ながら凄まじい猛者だったため、トールはかつてない好敵手と認めて奮戦し、勝利。

トドメを刺した際には、トールなりの呂布への敬意が感じられます。

『終末のワルキューレ』登場人物2:ゼウス【神】

『終末のワルキューレ』登場人物2:ゼウス【神】
出典:『終末のワルキューレ』1巻

全宇宙や天候を支配する天空神であり、ギリシア神話を統べる全知全能の主神。本来は神々の住まうオリンポスの守護神で、神々および人類の父たる神格です。

本作では、異なる神話の神々の意見をも統括する長の役目をしています。「人類存亡会議」で人間を絶滅させようとした張本人ですね。いわば黒幕に相当します。

しかし、非常に享楽的かつ好戦的なため、出場選手のシヴァを差し置いて、2回戦でアダムと対決。

見た目はよぼよぼの老人ですが、アダムと同じく素手で戦います。極限まで力を振り絞る、阿陀磨須(アダマス)が全力の状態です。亜光速の黄昏流星群(メテオジャブ)、時間を超越する「時を超える拳」などが必殺技です。

一撃が必殺級の攻撃でアダムにダメージを与え、ついには彼を絶命させます。ただし、同時にゼウスも膝をついていたので、試合に勝って勝負に負けたというような展開が見所です。

『終末のワルキューレ』登場人物3:ポセイドン【神】

『終末のワルキューレ』登場人物3:ポセイドン【神】
出典:『終末のワルキューレ』4巻

ギリシア神話に登場する、海と地震を司る神です。オリンポス12神に数えられるほど高位の神で、ゼウスに次ぐ実力者。

荒れ狂う怒りが地震を起こすとされ、恐ろしさでいえばゼウスとほぼ同格でしょう。ポセイドンはゼウスの兄にあたり、別名・海のゼウス(ゼウス・エナリオス)とも言われます。

神器は、ポセイドンの代名詞・三叉槍(トライデント)。これを用いた乱打、怒れる波濤(アムピトリテ)、そしてジャンプから突き降ろす神速の攻撃、荒海に降る神雷(キオネ・テュロ・デーメテール)が必殺技です。

神々にすら恐れられる「荒れ狂う暴力」の体現、それがポセイドンという神でした。佐々木小次郎の猛攻をものともせず、不敵に振る舞う姿は、まさに最恐神。とうとう神に敗者が出るのか、それとも……?

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『終末のワルキューレ』登場人物4:ヘラクレス【神】

『終末のワルキューレ』登場人物4:ヘラクレス【神】
出典:『終末のワルキューレ』1巻

名前は「ヘラの栄光」を意味し、ギリシア神話の最大・最強の大英雄です。父にゼウスを持つ半神半人の存在ですが、後に神に召し上げられたとされています。

ケンタウロス族の賢人・ケイローンに武術を学んだヘラクレスは、女神ヘラの策謀で自身の子供を殺してしまい、その罪を償うため、アポロンの神託に従って12の難業に挑みます。

さらに後には、イアソン率いるアルゴー船(アルゴナウタイ)に参加し、偉業を成し遂げました。

ゼウス譲りの怪力無双で、棍棒と強弓が武器。怪物退治を経て入手した獅子の兜、ヒュドラの毒矢という強力無比な武具も持っています。これらのいずれか、またはすべてが神器となるでしょう。

対戦相手は、ジャック・ザ・リッパーが予定されています。

『終末のワルキューレ』登場人物5:オーディン【神】

『終末のワルキューレ』登場人物5:オーディン【神】
出典:『終末のワルキューレ』1巻

北欧神話の最高神。戦争と死を司る神ですが、同時に詩文の神という側面もあわせもっています。

伝承によれば、世界樹ユグドラシルの根元にある「ミーミルの泉」の水を飲んで、知恵と魔術を獲得したそうです。また、魔術の秘奥「ルーン文字」の秘密を知るため、ユグドラシルに首を吊って9日間耐えたという逸話もあります。

世界の終わり(ラグナロク)を迎えるため、戦死した勇者の魂(エインヘリャル)を、戦死者の館(ヴァルハラ)に集めてさせていることが有名。本作の「神VS人類最終闘争」もラグナロクと呼ばれています。

作中に登場しているオーディンは、肩に2羽の鳥を乗せていますが、これはフギン(思考)とムニン(記憶)という、ワタリガラスです。このほかに8本足の愛馬スレイプニルや、ゲリとフレキという狼も従えています。

なおオーディンの神器は、神槍(グングニル)の可能性が高そうです。

『終末のワルキューレ』登場人物6:ロキ【神】

『終末のワルキューレ』登場人物6:ロキ【神】
出典:『終末のワルキューレ』1巻

ロキという名前には「閉ざす者」「終わらせる者」という意味があります。神々の敵である巨人・ヨトゥンの血を引く、悪戯(いたずら)好きの神。じつはオーディンの義兄弟でもあります。

ロキは変身術を得意とし、狡猾で嘘をよくつき、邪悪な気質をもつ北欧神話最大のトリックスターです。神々の世界アースガルドにも多くの厄介事を持ち込み、神話におけるラグナロクの際には、神を裏切って、光の神ヘイムダルと相打ちになりました。

ロキは神側の闘士ですが、その逸話からすると、素直に神々の益となる戦いをするとは到底思えません。良くも悪くも、神VS人類最終闘争をひっかき回すようなことを必ずおこなうはずです。

神器は、ロキが鍛えたとされる魔法の剣「レーヴァテイン」を予想しています。

『終末のワルキューレ』登場人物7:アポロン【神】

『終末のワルキューレ』登場人物7:アポロン【神】
出典:『終末のワルキューレ』1巻

オリンポス12神に名を連ねる男神で、芸術を司る太陽神とされています。ゼウスの息子であり、神話によって異なりますが、月の女神アルテミスとは双子の姉弟。

ほかに牧畜の神や治療の神、予言神など複数の側面をあわせもっています。本来は、人間に加護を与えるものですが、神(とくにギリシア神話の神格)に二面性はつきもの。

アポロンは、地母神ガイアの治める「デルポイの神託所」を、ガイアの息子ピュトンから強引に奪いとっています。その後、神託をまともにせず、人間に厳しく振る舞ったそうです。

アポロンは「弓矢の神」としても知られているので、神器も弓となるでしょう。

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『終末のワルキューレ』登場人物8:アヌビス【神】

『終末のワルキューレ』登場人物8:アヌビス【神】
出典:『終末のワルキューレ』1巻

エジプト神話における冥界の神、リコポリスを守護する神。犬またはジャッカルの頭部を持つ、半獣の姿が特徴です。

アヌビスは創世神話に出てくる神・ネフティスが、兄のオシリスと不倫した末に身ごもった子どもです。オシリスの子であるため、ネフティスの夫・セトに不義がバレるのを恐れ、生後すぐに隠されました。

やがて、オシリスはセトに謀殺されますが、その死体を集めてミイラにしたそうです。その逸話からアヌビスはミイラ作りの監察官だけでなく、医学の神とされています。

神器は、壁画やヒエログリフに描かれる支配の象徴「ウアス」でしょう。ウアスは、先端に動物の頭がついた「石突き」が二叉状の長い杖です。

『終末のワルキューレ』登場人物9:シヴァ【神】

『終末のワルキューレ』登場人物9:シヴァ【神】
出典:『終末のワルキューレ』1巻

シヴァは、破壊と再生を司るヒンドゥー教の神。作中では4本腕と3つ目が特徴的な、褐色の美青年姿で描かれています。宗派によっては、最高神とされる強大な神格です。

ヒンドゥー教の三神一体(トリムルティ)の考えから、シヴァは創造神ブラフマーや維持の神ヴィシュヌと並ぶ、重要な神(ときには同一存在)とされています。

たった一矢で都市を3つ破壊し、怒りで激しい炎が巻き起こり、世界を焼き尽くすと言われており、とても短気な神でもあります。口論になったときに、息子ガネーシャの首をはね、旅先で見つけた象の頭を代わりに取り付けた、というエピソードがあるほど。

神器は、三叉の槍「トリシューラ」を予想しますが、ポセイドンの「トライデント」と重複するので、シヴァに由来する神弓「ピナカ」や、神棍「カトヤンガ」になる可能性が高そうですね。

『終末のワルキューレ』登場人物10:釈迦【神】

『終末のワルキューレ』登場人物10:釈迦【神】
出典:『終末のワルキューレ』1巻

釈迦(しゃか)は、仏教の開祖。別名をブッダ(目覚めた人)と言い、漢訳で「仏陀」や意訳で「覚者」と書きます。釈迦は古代インドの部族、シャーキヤ族の王子ガウタマ・シッダールタ(読み方は複数あり)として生を受けました。

裕福に育ったシッダールタは、文武両道の聡明な青年に育ちますが、城外の街で人生につきものの苦しみに気づき、29歳で出家。厳しい修行の末に、35歳で悟りに達します。

釈迦は人間の幸福を追求し、解脱(げだつ)した聖人です。そこから考えると人類に害をおよぼすとは思えませんが、釈迦の辿り着いた「六道輪廻」の思想からすると、いつまでも進歩=解脱しない人類に、嫌気が差したとも考えられます。

宗教家なので、とくに武器は持っていないはずですが、釈迦の説いた教義である「法輪」繋がりで、投擲武器チャクラム(法輪の輪はチャクラム)になるかもしれませんね。

『終末のワルキューレ』登場人物11:毘沙門天【神】

『終末のワルキューレ』登場人物11:毘沙門天【神】
出典:『終末のワルキューレ』1巻

毘沙門天(びしゃもんてん)、サンスクリット語ではヴァイシュラヴァナ。持国天・増長天・広目天とともに、四天王に数えられる仏教の武神です。

毘沙門天は、仏教以前のインド神話に端を発する古い神格です。神話が仏教と合流して、中国や日本へと伝わるうちに、武神として信仰されるようになり、呼び方もヴァイシュラヴァナから毘沙門天へと変化しました。

中国では、托塔李天王(たくとうりてんのう)と同一視されたり、日本では「七福神」として有名。多くの地域で信仰されるため、さまざまな側面をあわせもつ仏です。

武神だけに武具・防具を多数所持していますが、「如意棒」か「宝塔」のどちらかを神器として使うことでしょう。

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『終末のワルキューレ』登場人物12:スサノオ【神】

『終末のワルキューレ』登場人物12:スサノオ【神】
出典:『終末のワルキューレ』1巻

建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)、あるいは神須佐能袁命(かむすさのおのみこと)など、スサノオノミコトと読ませる漢字表記がいくつもあります。

もっとも古い話を編纂した『古事記』によると、黄泉の国から戻ったイザナキが禊(みそぎ)をおこなったときに、左目からアマテラス、右目からツクヨミ、そして鼻からはスサノオが生まれたそうです。

『日本書紀』では、イザナギとイザナミの間に生まれた第4子となっています。

スサノオは、日本神話を代表する荒ぶる神として有名ですが、怪物ヤマタノオロチを退治して、クシナダヒメを救うという英雄的行動もするなど、二面性をもった神です。

神器は、ヤマタノオロチ退治で入手した、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)で間違いないでしょう。

『終末のワルキューレ』登場人物13:ベルゼブブ【神】

『終末のワルキューレ』登場人物13:ベルゼブブ【神】
出典:『終末のワルキューレ』2巻

ヘブライ語で蠅(はえ)の王を意味する、ユダヤ教やキリスト教における悪魔の首領です。

ユダヤ・キリスト教は、布教の過程で土着の神を悪魔に落とすことをよくしていましたが、ベルゼブブもその一例。もともとは、地中海カナン地域で信仰されていた豊穣神バアル・ゼブル(気高き主)だったとされています。

ベルゼブブは、神側の勢力としてはかなり異端な存在です。悪魔の首領としてか、あるいは神から変質した悪魔としてか……いずれにしても、ほかの神とは違った活躍を見せてくれることでしょう。

神器は、2つの棍棒・撃退(アィヤムル)と追放(ヤグルシュ)を予想しています。 
 

『終末のワルキューレ』壮大な最終闘争(ラグナロク)の結末とは……?

人類側とは違い、神の勢力はほとんどがゴリゴリの武闘派です。

まともにぶつかれば勝ち目はありません。半神たる戦乙女の神器錬成、そして神をも越える人間の伸びしろが勝負を左右するでしょう。

しかし、神の勢力も鉄壁とは言えない要素があります。

不穏な存在がちらほら混じっており、聖人ゆえの釈迦、あるいは悪神たるロキ、悪魔のベルゼブブらが、ゼウスの意向を無視した「一波乱」を巻き起こす……かも。

破天荒な乱暴者ということで、スサノオが反旗を翻す展開もありえるかもしれません。いずれにしても、ひとクセもふたクセもある神々と人類の対決は、今後の展開がとても待ち遠しいですね。

 

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『終末のワルキューレ』は大迫力のバトルも素晴らしいですが、個々の英傑や神の逸話をクローズアップした話も興味深いものばかり。本編とあわせて神話や歴史を読むとより楽しめるはずです。

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