簡単に分かる「シャーロック・ホームズ」!ディーンフジオカでドラマ化の原作

更新:2019.9.18 作成:2019.9.18

世界的に有名な小説「シャーロック・ホームズ」シリーズ。これまで、さまざまな形で映像化されてきた作品です。2019年秋には、ホームズ役を俳優・ディーン・フジオカが演じる、「現代東京版シャーロック・ホームズ」の放送が予定されており、あらためて注目を集めています。今回は、そんな名作「シャーロック・ホームズ」シリーズのあらすじと魅力を紹介していきます。

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目次

小説「シャーロック・ホームズ」シリーズってどんな話?ディーンフジオカでドラマ化!【あらすじ】

「シャーロック・ホームズ」シリーズといえば、世界的に有名なミステリー小説。ロンドンを舞台に、私立探偵のシャーロック・ホームズと、彼と行動をともにする医者のワトソンが、謎めいた事件を解決していく物語です。

すぐれた観察力と推理力は、相手と「握手しただけ」で職業を言い当てたり、「靴についた土」を見て、どこを歩いてきたかを当てたりと、常人離れしています。そして、その力をいかんなく発揮することになる多くの難事件は、世界中の読者を魅了してきました。

原作の人気はもちろんのこと、世界中でドラマ化・映画化され、そのたびにキャストの顔ぶれにも注目が集まります。原作に忠実な本格ミステリーから、時代背景を大胆に変えた作品やファンタジーのようなものまで、さまざまな形で何度も描かれているのです。

著者
アーサー・コナン・ドイル
出版日
2010-11-27

日本でも、宮崎駿が「シャーロック・ホームズ」シリーズを原作にしたアニメ『名探偵ホームズ』を作っていたり、赤川次郎による推理小説「三毛猫ホームズ」シリーズなどの作品が生み出されています。

2019年10月には、「シャーロック・ホームズ」を原作にしたドラマ『シャーロック』の放送が決定しました。ドラマでは、ホームズの職業が私立探偵ではなく、フリーランスとして働く「犯罪捜査専門のコンサルタント」になります。

そんなホームズを演じるのは、俳優のディーン・フジオカ。意欲的なコメントもあり、現代の日本版シャーロック・ホームズは、「どのように事件を解決していくのか」に期待が高まります。

 


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作者・アーサー・コナン・ドイルとは?

「シャーロック・ホームズ」を生み出したのは、イギリスの作家・アーサー・コナン・ドイルです。開業医として働く医師でもあり、「シャーロック・ホームズ」シリーズの第1作「緋色の研究」は、医師の副業として書かれたもの。

「シャーロック・ホームズ」が代表作であることから、ミステリー作家のイメージが強いかもしれませんが、SF小説の『失われた世界』や、歴史小説なども多く手がけています。

とくに歴史小説の『ホワイト・カンパニー』という作品は、後に学校の歴史教育で使われるようになるなど、長く語り継がれることになりました。

著者
コナン・ドイル
出版日
2016-03-11

読みやすい文章とテンポのよい展開、そして豊富な知識の提供が、本シリーズが多くの人に受け入れられる理由でしょう。

さらに、ダイイングメッセージや密室トリックなど、今では王道とされるミステリーのトリックは、すべてコナン・ドイルが生み出したとされています。彼がいなければ、今のミステリーは「まったく違うもの」になっていたのかもしれませんね。

小説「シャーロック・ホームズ」の登場人物を解説!

「シャーロック・ホームズ」シリーズには、ホームズとワトソン以外にも、魅力あるキャラクターが登場します。ここでは、主人公のシャーロック・ホームズと、ほかの登場人物を紹介します。

シャーロック・ホームズは「その名前を知らない人はいない」と言えるほど、有名なキャラクターでしょう。インバネスコートに鹿撃ち帽子という服装のイメージが強いかもしれませんが、じつは、原作の小説にはこういった服装はあまり描かれていません。映画や舞台など、さまざまな作品が作られていくなかで生まれたものなのです。

また、探偵ものの作品には、「7つ道具」というものがよく出てきますが、これもホームズが愛用していたことが起源とされています。今の探偵ものの作品にとって、ホームズはまさに父親のような存在といえます。

彼は、天才的な頭脳と推理力で周りを圧倒させますが、じつはその知識は極端に偏っていて、ワトソンからは「変人」あつかいされることもしばしば。

たとえば、専門家も驚くほど「化学」や「過去の事件」についての知識はありますが、一般常識である「地球が太陽の周りを回っていること」は知らないのです。彼にとっては、地球が太陽の周りを回っていようが、太陽が地球の周りを回っていようが、推理には関係ないので、そんな知識は頭のなかに入れないのでしょう。

そんなホームズは、作者であるコナン・ドイルの恩師で、外科医のジョセフ・ベルという実在の人物がモデルとされていますが、コナン・ドイル自身がモデルという説もあります。

そんなホームズには、宿敵ともいえるライバルのモリアーティ教授というキャラクターも存在します。このキャラクターは、シリーズ上で重要な人物の1人なので、ぜひ彼の行動もチェックしてみてください。

次に、メアリー・モースタンという女性です。「四つの署名」という事件でホームズやワトソンと出会い、後にワトソンと結婚しました。

とても頭が切れる女性で、「メアリーになら仕事を手伝ってもらえる」とホームズが発言したほど。じつは、シリーズを重ねていくうちに、ふと姿を消してしまうので、読者のなかでいろいろと推測されているキャラクターでもあります。

また、ワトソンに愛する女性がいるように、ホームズにとって特別な存在のアイリーンという女性もいます。オペラ歌手であるアイリーンは、「シャーロック・ホームズ」シリーズのなかで、「ただひとりホームズを出し抜いた女性」という、すぐれた頭脳を持ったキャラクター。

しかし、ホームズは自他ともに認める女嫌い。そんな彼が特別な存在と思うほどですから、アイリーンには言葉にできないほどの魅力があったのでしょう。

そして、ホームズに協力を求める警察関係者として、レストレード刑事という男がいます。

ワトソンは、はじめて彼に会ったとき、あまり良い印象を抱かなかったのですが、それはレストレードがホームズに協力を求めつつも、内心で私立探偵という職業を下に見ていたからでした。

しかし多くの難事件をともに解決するうちに、ホームズに信頼を寄せていきます。彼らの関係性の変化も本作の見所のひとつです。

最後に、ちょっと意外なところで……「四つの署名」で登場する警察犬のトビーを紹介します。スパニエルとラーチャーの雑種で、見た目も動きも醜い犬として描かれるのですが、その働きは優秀で、事件解決にひと役買うことも。

ホームズには犬嫌いという説もあるのですが、トビーと一緒に活躍するところを見ると、そんなこともなさそうです。「シャーロック・ホームズ」シリーズには、ほかにもたくさんの魅力的なキャラクターが登場するので、ぜひお気に入りを登場人物をみつけてください。

小説「シャーロック・ホームズ」シリーズの読む順番を時系列に紹介!おすすめエピソードも

「シャーロック・ホームズ」シリーズには、たくさんの事件がありますが、時系列順に読むことで、よりわかりやすく読み進めることができます。

これまでの作品を時系列順に並べると、まずはホームズとワトソンが出会う話でもある『緋色の研究』から始まり、『シャーロック・ホームズの冒険』『恐怖の谷』『四つの署名』『バスカヴィル家の犬』と続きます。

さらに『シャーロック・ホームズの回想』『シャーロック・ホームズの帰還』『シャーロック・ホームズの事件簿』『シャーロック・ホームズ最後の挨拶』となります。

最初の『緋色の研究』は、ホームズとワトソンが出会うところから始まる長編作品です。

ホームズとワトソンが同居することになった後、ホームズのもとにスコットランド・ヤードから事件が持ち込まれます。それは「遺体に傷はないのに、周囲は血まみれ」という、不可思議な現場が残された事件でした。

ホームズとワトソンがともに挑む「はじめての事件」であることはもちろん、読み終わったあとにタイトルの意味がわかるでしょう。意味を理解できたときに、爽快な気持ちになれるでしょう。

『シャーロック・ホームズの帰還』は短編集で、そのなかに収録されている「踊る人形」も有名なエピソード。子どもが書いたような「人形が踊っている絵」が、ホームズにもとに送られてくるところから事件は始まります。

その後、つぎつぎに見つかる「踊る人形の絵」。じつは、この絵が事件解決の鍵を握る暗号。謎めいた暗号を解読していく展開は、一気に読み進めたくなってしまうでしょう。

そしてシリーズの中でも外せないタイトルは『恐怖の谷』です。ホームズの宿敵・モリアーティ教授の影がちらつく長編小説。改造された銃によって殺された男と、逃げ場のない閉ざされた現場。

謎だらけの事件には、犯罪組織の重鎮であるモリアーティー教授が関わっているのか……?ホームズとモリアーティ教授との対決も見所です。

小説「シャーロック・ホームズ」シリーズが傑作たるゆえんは、やっぱり見事な推理力!方法などから魅力を考察!

本シリーズの魅力といえば、やはり名探偵シャーロック・ホームズの名推理です。ホームズの推理なくして、このシリーズの魅力は語れません。ここでは、魅力たっぷりのホームズの名推理を紹介します。

たとえば、ホームズとワトソン博士がはじめて会ったとき、彼はワトソンと握手をしただけで、ワトソンが「アフガニスタンの戦場から帰ってきた軍医」であることを見抜いてしまいました。

ワトソンは、その魔法のような出来事に驚きを隠せませんでしたが、ホームズは握手から得た情報をもとに、最終的にワトソンの職業を導き出したことを理路整然と説明。そのことにワトソンは再び驚く、というエピソードがあります。

ほかにも、ほんのわずかな情報だけで相手の行動を予測したり、どこから来たかを言い当てたり、ホームズの推理力や観察力、洞察力は常人離れしていて、場合によっては「ちょっとついていけない……。」なんてこともあるかもしれません。

そういったときは、ワトソンがホームズに解説を求める形で、読者もちゃんとついていけるように書かれています。ホームズの名推理と、それを読者に伝えてくれるワトソンの存在が、「シャーロック・ホームズ」シリーズの最大の魅力なのです。

小説「シャーロック・ホームズ」シリーズは最後どうなる?ストーリーの結末を解説!

「シャーロック・ホームズ」シリーズには、「最後の事件」ともいわれる話が3つあります。それはどういう意味なのでしょうか?簡単に解説します。

まず、「最後の事件」とタイトルを付けられた作品。これが第1の最後の事件です。この作品では、ホームズの宿敵・モリアーティ教授が登場し、対決することになります。滝の上で対決していたため、戦いの末、2人とも滝つぼに落ちてしまったのです。そうして「最後の事件」は、幕を閉じてしまいます。

じつはこれは、作者が「シャーロック・ホームズ」シリーズを終わらせたいがために書いたと言われています。しかし読者からの声もあり、再び筆をとることになりました。

「最後の事件」の後に書かれた「最後の挨拶」。この短編で事件を解決後、シャーロック・ホームズは探偵を引退することを宣言。彼が探偵として最後に解決した事件は、実質上「最後の挨拶」になると言われています。

しかし、シリーズ作品として最後に出版されたのは『シャーロック・ホームズの事件簿』。これは、シャーロック・ホームズが現役時代に解決していた事件を集めた短編集で、いわゆる番外編です。その中に含まれる「ショスコム荘」がシリーズ最後の作品となりました。

著者
アーサー・コナン・ドイル
出版日
2017-04-12

「シャーロック・ホームズ」シリーズには、「最後の事件」ともいわれる話が3つあります。それはどういう意味なのでしょうか?簡単に解説します。

まず、「最後の事件」とタイトルを付けられた作品。これが第1の最後の事件です。この作品では、ホームズの宿敵・モリアーティ教授が登場し、対決することになります。滝の上で対決していたため、戦いの末、2人とも滝つぼに落ちてしまったのです。そうして「最後の事件」は、幕を閉じてしまいます。

じつはこれは、作者が「シャーロック・ホームズ」シリーズを終わらせたいがために書いたと言われています。しかし読者からの声もあり、再び筆をとることになりました。

「最後の事件」の後に書かれた「最後の挨拶」。この短編で事件を解決後、シャーロック・ホームズは探偵を引退することを宣言。彼が探偵として最後に解決した事件は、実質上「最後の挨拶」になると言われています。

しかし、シリーズ作品として最後に出版されたのは『シャーロック・ホームズの事件簿』。これは、シャーロック・ホームズが現役時代に解決していた事件を集めた短編集で、いわゆる番外編です。その中に含まれる「ショスコム荘」がシリーズ最後の作品となりました。

本作は、要領の得ない依頼から始まります。ショスコム荘に暮らすロバート卿の奇妙な行動、謎の人骨、人に譲ってしまったスパニエル犬などがからみ合い、奇妙な事件へと展開していきます。
 

事件としてはそれほど複雑ではないのですが、コナン・ドイルによる最後のホームズ作品として、ある種の感慨を持って読むことができるでしょう。

「シャーロック・ホームズ」シリーズは、子供向けに書き直された作品もあります。この機会にぜひ、もう一度手に取ってみてはいかがでしょうか。また、ホームズを原作にしたアニメ・漫画・映画には、設定やストーリーが工夫されたものが多いので、そちらもチェックしてみてください。