ディーン・フジオカにしか実写化できなかった作品一覧!出演映画、テレビドラマを原作とともに紹介

更新:2021.11.29

どこから見てもカッコいい、ディーン・フジオカ。5か国語を操るうえに、歌も楽器も上手、おまけにアクションまでこなすなど欠点が見つからない彼。2014年に日本に「逆輸入」されてから、数々のテレビドラマや映画で活躍しています。この記事では、ディーン・フジオカが演じた役柄と作品について紹介します。

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ディーン・フジオカのプロフィールを紹介!「逆輸入俳優」は朝ドラで大ブレイク!

180センチという高身長、5つの言語を操るマルチリンガルですが、福島県出身の生粋の日本人です。そんなディーン・フジオカのプロフィールから紹介していきましょう。

誕生日は1980年8月19日、40歳(2020年8月現在)。本名は藤岡竜雄。香港で芸能活動を始めた時に必要となり、イングリッシュネームとしてディーンと名付けたそう。2006年から台湾で俳優としての活動を始めました。

2014年『撃墜 3人のパイロット〜命を奪い合った若者たち〜』で日本のテレビドラマに初出演。その後NHK連続テレビ小説『あさが来た』での五代友厚役で大ブレイクします。

俳優としての活動に留まらず、ミュージシャンとしても精力的に活動するディーン。テレビドラマ『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』などでは主題歌を担当し、ストーリーの世界観に合った曲も注目されました。『シャーロック』では「役に合っていてカッコいい」という髪型も人気になりました。

2017年にはテレビドラマ『今からあなたを脅迫します』の試写会で、作品タイトルにちなんで「公開脅迫」をおこなったことが話題に。ディーンの情報集めで夜更かししてしまうというファンに対して「ちゃんと寝ないと引退して情報を遮断します」と発言し会場をどよめかしました。

日本で活躍し始めるより前に中国系インドネシア人の女性と結婚し、子どもも3人いるディーン。愛妻家で家庭も大事にしているイメージで、好感度の高さにも頷けますね。

特殊な経歴から醸し出される世界観。 ディーン・フジオカの魅力とは

TBS『サタデーステーション』にインフルエンサーとして不定期出演するなど、ますます活躍の幅を広げているディーン・フジオカ。彼の魅力をまとめてみましょう。

まずは彫刻のような美しい顔立ち。長いまつげからのぞく優しそうな瞳ときれいな鼻筋が印象的です。意外と豪快に笑うクシャっとした笑顔もファンには人気なのだとか。 

そして国際派な雰囲気から漂う違和感。近年では『モンテクリスト伯』や『シャーロック』などで、彼でなければ成立しない世界観を示しています。その不思議な違和感は決して見ていて心地悪いわけではありません。リアルな彼自身の背景を感じさせる、ちょうどいいバランスを保っています。 
 

さらに最近では主演ドラマの主題歌を担当することも増えてきました。ドラマの世界にそっと寄り添うような楽曲たちからは、彼の感受性の豊かさが伺えます。 
 

最後にその身体能力にも定評が。ボクシングや中国武術なども習っていたという彼。テレビドラマ『IQ246〜華麗なる事件簿〜』などで見せたアクションシーンも見どころの1つでした。ひたすらストイックに物事を追及する生きざまや人柄が、完璧に見える彼の魅力を形作っているといえるのでは。 
 

アジア圏ですでに絶大な人気を誇っていた彼が、母国であるはずの日本で1から活動を始めるのには大きな覚悟が必要だったかもしれません。『笑うハナに恋きたる』『王子様をオトせ!』などの台湾ドラマでは恋のライバル役で出演することが多かったディーン。日本に来て役の幅がグンと広まったのではないでしょうか。 
 

そんな彼のファンのみならず、原作やドラマのファンの方も楽しめる1冊を紹介します。

円城寺マキによるヒット漫画『はぴまり~Happy Marriage⁉ ~』の配信ドラマ化を記念して、ディーンの魅力とその世界観に迫ったフォトブックが発売されています。約60ページに及ぶ撮り下ろしや5万字インタビューなど盛りだくさんの内容です。

著者
小学館
出版日

【ライターおすすめ】ディーン・フジオカが1番輝く『モンテ・クリスト伯』

私のおすすめする作品はテレビドラマ『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』です。

制作発表時、世界の名作『モンテ・クリスト伯』の日本版アレンジの再現性に不安を覚えた人も、彼の出演で納得された方も多いのでは。高貴さを感じる佇まいや美しい所作が、ありえない展開の多いこの物語に不思議な安心感をもたらしました。

ディーン・フジオカの役どころは、信じていた友人に裏切られ婚約者まで奪われた柴門暖。彼の復讐は、裏切った男たちの身近な人間に近づくところから始まります。じわじわと追い詰めるときの彼の冷酷な眼差し。しかし元婚約者のすみれを見つめる瞳には、やりきれないほどの悲しさが。

復讐を果たせば果たすほど虚しさに襲われていく彼の心情が、痛いほど伝わってくるディーン・フジオカの演技。最終回、喜びの顔から絶望へと変わる表情……今にも消えてしまいそうな儚さに言葉を失います。

さらにこの作品を語るうえで外せないのは主題歌『Echo』。Whyと繰り返す歌詞が、復讐に取り憑かれる彼の叫びに聞こえます。

『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』HPではストーリーのあらすじや出演者のインタビューなどもご覧いただけます。

ここからはディーン・フジオカが出演した、原作つきの作品を順に紹介していきます。原作を読んで彼の想いに触れてみてはいかがでしょうか。

【映画原作】ディーン・フジオカの日本での初仕事にして初監督作品『逮捕されるまで 空白の2年7カ月の記録』(2013年)

2007年、英会話講師の女性を殺害し、捜査員を振り切って逃亡した市橋達也。捕まるまでの2年7か月に及ぶその逃亡生活を振り返った手記が実写映画化されました。

『I am ICHIHASHI 逮捕されるまで』と題し、ディーン・フジオカが監督・主演・主題歌を担当。日本での初仕事が、世間からかなりの批判を浴びたこの作品への出演ということで本人もかなりの覚悟を持って挑んだそう。

「逃げ続ける彼の間違った達成感」や「本を書くことが何かのトロフィーに思っている」のならばそれを壊そうと思った、と語っています。市橋の生い立ちや事件現場への取材、担当弁護士に会って話を聞くなど、入念な準備を行い撮影に入ったとか。

やはり複雑な感情を持ってしまう作品。読むのにも覚悟が必要です。

著者
市橋 達也
出版日

【映画原作】ディーン・フジオカに騙される?『結婚』(2017年)

妻と幸せな結婚生活を送る古海健児。しかし彼は、その端正な容姿で次々と女性たちを騙す結婚詐欺師でした……。被害者の1人が探偵に依頼したことで、徐々に窮地に追いやられる古海。だがそこに泰江という謎の女性が現れ、ある提案を持ち掛けられます。

主人公の古海をディーンが演じました。徐々に明らかになる古海の生い立ち。彼の孤独と苦悩の入り混じった表情に引き込まれてしまいます。

原作は直木賞作家の井上荒野による小説。騙された女性たちは、薄々気付きながらも古海の事をどこか憎み切れずにいます。どこかで自分だけは特別だったと思いたい……。そんな矛盾する女心を見事に描き切っている作品です。

井上荒野の他の作品について気になった方は、こちら記事も合わせてご覧ください。

井上荒野のおすすめ文庫作品6選!淡々と女性の愛憎を描く

著者
井上 荒野
出版日

【映画原作】軍服姿のディーン・フジオカに注目『鋼の錬金術師』(2017年)

物体を作り変える術・錬金術を使い、亡くなった母親を蘇らせようとして失敗してしまった兄弟。兄のエドは左足を、弟のアルは身体の全てを失いました。自らの右腕を代価としてアルの魂を父の甲冑に定着させたエド。2人は失ったものを取り戻すため、長い旅に出かけます。

ディーンが演じたのは、ロイ・マスタング大佐。普段はいい加減でプレイボーイな彼ですが、実は野心家で情に厚い面も。彼の大きな見せ場となる後半のシーンは必見です。

全世界の発行部数が約7千万部という超大ヒット漫画。実写映画の他にもアニメやゲーム化などもされており、完結した現在でも高い人気を得ている作品です。

こちらの記事ではディーン演じるマスタング大佐を詳しく紹介しています。

漫画『鋼の錬金術師』ロイ・マスタング大佐の魅力を徹底紹介!

著者
荒川 弘
出版日
2012-09-29

【映画原作】恋と友情と音楽と『坂道のアポロン』(2018年)

10年前の1966年、夏。高校1年生だった西見薫が転校先で出会ったのは、大柄で豪快な不良・川渕千太郎とその幼なじみ・迎律子でした。律子に一目惚れした薫。そして音楽をきっかけに千太郎との間にも絆が生まれ……。

ディーンは、千太郎が慕う桂木淳一役での出演でした。演者が実際に演奏しているというセッションシーン。特に映画中盤、トランペット演奏から歌を披露した彼のシーンでは、その場が感動に包まれたそう。

「学生運動」の全盛期だった60年代を背景に、長崎に根付く文化や偏見、主人公たちの一方通行の恋愛模様などを映し出した、青春ストーリー。

作者の小玉ユキにとって初めての長編作品となった本作は、「この漫画がすごい!2009」オンナ編で1位を獲得するなど高い評価を得ました。こちらの記事でも詳しく解説されています。

『坂道のアポロン』は古くて新しい青春漫画だった!【ネタバレ注意】

著者
小玉 ユキ
出版日
2008-04-25

【映画原作】クールなディーン・フジオカがだんだんと見せる人間味『空飛ぶタイヤ』(2018年)

テレビドラマ『半沢直樹』で社会現象を巻き起こし、「映像化すれば必ずヒットする」とまで言われるようになった池井戸作品。本作は彼にとって初の映画化作品となります。

タイヤの脱輪事故による死者が出たことで、整備不良を疑われる運送会社社長・赤松徳郎。しかし、トラックの製造元・ホープ自動車に不信感を覚えた彼は、自らの手で調査を開始します。そこには、大企業の大きな闇の存在が……。

ディーンが演じたのは、ホープ自動車の販売部カスタマー戦略課長・沢田。赤松が戦う「顔の見えない敵」の中で、唯一「顔の見えた」相手となった沢田。2人の緊張感漂うやり取り、そして一瞬心が通い合ったかに見えるシーンは胸が熱くなります。

池井戸作品に多く見られる巨大企業との闘い、銀行の融資問題、そして信念を持って立ち向かう主人公への共感が存分に詰め込まれた作品です。

『空飛ぶタイヤ』に興味を持った方は以下の記事もご覧ください。

小説『空飛ぶタイヤ』が一部関係者の反感を買っている理由とは!?

著者
池井戸 潤
出版日

【映画原作】サイレント漫画をサイレント映画で実写化『Beginning & Farewell』『SKY SKY -Letter to the Sky-』『Thirty and A Half Minutes』『Father’s Gift』『Back Home』(2019年)

世界中から集まった「サイレント・マンガ・オーディション」受賞作品の中から5作品が選ばれ実写化された『エンジェルサイン』。漫画化の北条司が総監督を務めたことでも話題となりました。

北条自身が描き下ろし追加した『プロローグ&エピローグ』にて、ピアニストのタカヤをディーン・フジオカが演じました。恋人のチェリスト・アイカと同じ夢を追いかけ、苦労しながらも「エンジェルサイン」という曲を作り上げたタカヤ。しかし2人の幸せは、長くは続きませんでした。

エンディングに流れる主題歌はディーンが担当。アイカ役の松下奈緒とコラボして制作されました。美しいピアノの旋律とその切ない歌声がさらに涙を誘います。

全編セリフがなく、映像と音楽だけで綴られるこの作品。音楽が繋ぐ愛の物語に、静かな感動を覚えるでしょう。

著者
サイレントマンガオーディション事務局
出版日

ここからは、テレビドラマを紹介していきます。

【テレビドラマ原作】あのイケメンは誰?とざわついた『探偵の探偵』『探偵の探偵II』『探偵の探偵III』(2015年)

ディーンが日本の民放テレビドラマ初出演した話題作。主演の北川景子の同僚・桐嶋颯太を演じました。前情報なく主要人物として突然現れた彼に、「あのイケメンは誰?」と騒然となったのも記憶に新しいですね。

探偵社「スマ・リサーチ社」でたった1人の「対探偵課探偵」紗崎玲奈。美しいが決して笑わない、影を持つ彼女にはある過去がありました。

玲奈の妹はストーカーにより殺されていたのです。その犯人に妹の居場所を教えたのが探偵だと知った彼女。復讐のため自らも探偵になることに。そしてある日、彼女の元に1人の依頼人が訪れます。

「探偵を探偵する」という突飛な発想ながら、その違和感をリアリティを持って共存させている見事な作品。読めば読むほどその世界に引き込まれてしまいます。

これまで数多くの作品を生み出している松岡圭祐。以下の記事では彼のおすすめ作品が紹介されています。

松岡圭祐のおすすめ作品6選!魅力的なヒロインがずらり!

著者
松岡 圭祐
出版日
2014-11-14

【テレビドラマ原作】ディーン・フジオカの出世作『小説 土佐堀川』(2015年)

日本女子大学、大同生命の創立に関わった広岡浅子の生涯を描いた『小説 土佐堀川』。これを原案として、波瑠が主演でNHK連続テレビ小説『あさが来た』が制作されました。

おてんばで好奇心旺盛のヒロイン・白岡あさが、幕末から大正にかけて生き抜いた波乱万丈の奮闘記。朝ドラとして2001年以降で最も高い平均視聴率を記録し、多くの人に愛されました。

五代友厚を演じ注目を集めたのがディーン。英語を流暢に話す紳士風のいで立ちが人気を集め、「五代様ブーム」を巻き起こしました。そのあまりの人気ぶりに、死のシーンを予定よりも1か月遅らせたとか。

激動の時代を駆け抜けた彼女の生涯は、現代の私たちにも教訓となるものが得られるのではないでしょうか。女性の社会的地位も低かった時代。常に前を向き奮闘した彼女の生涯は、勇気を与えてくれるに違いありません。

著者
古川智映子
出版日

【テレビドラマ原作】ディーン・フジオカがツンデレ上司!『ダメな私に恋してください』(2016年)

職をなくし、男に貢いで貯金も底をついたアラサーの柴田ミチコ。限界だった彼女が再会したのは、どSな元上司・黒沢でした。見かねた黒沢の提案により彼の喫茶店を手伝いながら居候させてもらうことに。何かとトラブルを巻き起こす彼女をいつも助けてくれる黒沢に、いつしか惹かれている自分に気づき……。

厳しいが面倒見のよい黒沢歩を、ディーンが演じました。ミチコに怒ってばかりの黒沢ですが、たまに見せる笑顔は破壊力抜群。ツンデレな「主任」に多くの女性が心を掴まれ、ファン層も広がりました。

『ラブ★コン』でも人気の漫画家・中原アヤによる原作漫画。続編の『ダメな私に恋してくださいR(リターンズ)』も発売されています。2人のその後が気になるあなた、こちらも読んで脳内補完してみては?

『ダメな私に恋してください』最終回までの見所ネタバレ!ドラマ原作【無料】

著者
中原 アヤ
出版日
2013-08-23

【テレビドラマ原作】悲恋を乗り越えた優しすぎる君主『神の守り人〈来訪編・帰還編〉』『蒼路の旅人』『天と地の守り人〈第一部〉』ほか(2017年)

NHKで3シーズンに渡って放送された大河ファンタジー『精霊の守り人』。綾瀬はるか主演で描く、女用心棒バルサの壮大な冒険ストーリーです。

ディーンは、2シーズン目の『精霊の守り人II 悲しき破壊神』に出演。シーズン2は『神の守り人〈来訪編・帰還編〉』『蒼路の旅人』『天と地の守り人〈第一部〉』などを原作としており、ディーンは、ロタ王国の王弟・イーハンを演じました。若き日に恋に落ちたトリーシアの忘れ形見・アスラ。特殊な能力を持つ彼女を助け、ロタ王国にたどり着いたバルサに恩義を感じています。

偉大な国王・ヨーサム王に頼りきりだった弟のイーハンが、決して結ばれない相手との悲恋を乗り越え成長していくというエピソード。原作者の上橋菜穂子も、「ディーンさんに託されているものは本当に大きいです」と語っています。

外伝などを含めると13冊もある「守り人」シリーズ。詳細が気になった方はまずこちらの記事をお読みください。

「守り人」シリーズの魅力とは。『精霊の守り人』や新刊のあらすじもネタバレ

著者
上橋 菜穂子
出版日
2007-03-28

【テレビドラマ原作】ディーン・フジオカ演じるおちゃめな脅迫屋……でも実は?「脅迫屋」シリーズ(2017年)

身に覚えのない脅迫動画が届いたことから始まる本作は、お人好しなお嬢様・金坂澪と脅迫屋の千川完二の脅迫エンターテイメント。『今からあなたを脅迫します』は武井咲とディーン・フジオカのW主演でテレビドラマ化されました。

彼女と一緒に事件に巻き込まれてしまう千川を演じたのがディーン。澪とのコミカルなやり取りから一転、殺された恋人を想い苦悩する様子は、彼女でなくても気にかけてしまうのでは。ダジャレを言う彼のおちゃめな姿も見られますよ。

幻想的な主題歌は、ディーンが日本の冬をイメージして作ったもの。普段見せない千川の本音が歌われているように感じます。

シリーズで4巻ありますが視点を変えて描かれているので、テレビドラマを観た後でも楽しめます。

著者
藤石 波矢
出版日

【テレビドラマ原作】黒柳徹子がディーン・フジオカの出演を熱望!『窓ぎわのトットちゃん』(2017年)

女優でタレントの黒柳徹子が書き上げ「戦後最大のベストセラー」となった自伝的小説『窓ぎわのトットちゃん』。『トットちゃん!』としてテレビ朝日の「帯ドラマ劇場」で放送されました。

第38話にゲスト出演したディーン・フジオカは、アメリカ帰りのNHK講師・河毛博を演じました。徹子に「テレビの可能性」について熱く講義する河毛。テレビドラマオリジナルキャラクターですが、黒柳徹子本人が出演を熱望したといいます。わずか1シーンですが、「この人に演じてほしい」と原作者に思わせるというのは俳優にとっては嬉しいことですね。

テレビドラマは、原作の1部抜粋という形で制作されています。詳細を知りたい方は、ぜひ原作を手に取って読んでみてください。以下の記事もおすすめです。

『窓ぎわのトットちゃん』の魅力とは。内容やあらすじ、独特な学校教育を紹介

著者
黒柳 徹子
出版日
1991-06-15

【テレビドラマ原作】復讐鬼となったディーン・フジオカ『モンテ・クリスト伯』(2018年)

テレビドラマ『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』は、アレクサンドル・デュマによる世界的名作『モンテ・クリスト伯』を原作として、舞台を現代の日本に移し、制作されました。

田舎の漁師・柴門暖は、恋人のすみれと婚約し幸せの絶頂にいました。しかし結婚式直前、身に覚えのない罪を着せられ異国で捕らえられてしまいます。そこで出会ったファリア真海という男により、ハメられたことを知った暖。脱獄して復讐に向かいます。

主人公の暖を演じたのがディーン。想像を絶する絶望の中から這い上がり、冷酷に復讐を果たしていく彼の姿は恐ろしく、また何ともいえず美しいです。

日本で『巌窟王』というタイトルでも親しまれている原作。とても長い物語ですが、そのスリリングな展開は読者を飽きさせません。何種類もある翻訳本の中から、ぜひお気に入りを見つけてください。

こちらの記事では、アレクサンドル・デュマのおすすめ作品を紹介しています。

アレクサンドル・デュマのおすすめ作品と名言を紹介!代表作『巌窟王』など

著者
アレクサンドル デュマ
出版日
2007-12-18

【テレビドラマ原作】ディーン・フジオカ演じるのは日本版ジャン・ヴァルジャン『レ・ミゼラブル』(2019年)

『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』は、ヴィクトル・ユゴーの小説でミュージカルでも大人気『レ・ミゼラブル』を原作に、スペシャルドラマとして放送されました。

ディーン・フジオカと井浦新がW主演した本作。別人に成りすまし生き抜く男と、復讐のため彼を追い続ける男の30年にわたる生涯が描かれる大河エンターテインメントです。

『モンテ・クリスト伯』に引き続き、世界の名作リメイクものに主演したディーン・フジオカ。自身の持つ国境を感じさせないミステリアスな雰囲気が、原作の世界観とマッチするのでしょうね。

原作と見比べて、類似点や変更点を探すのも楽しいかもしれません。

ユゴーの作品を紹介したこちらの記事もおすすめです。

ヴィクトル・ユーゴーのおすすめ作品3選!『レ・ミゼラブル』他傑作多数

著者
ヴィクトル・ユゴー
出版日
2012-12-18

【テレビドラマ原作】浮世離れした名探偵を演じてもハマる「シャーロック・ホームズ」シリーズ(2019年)

イギリスの小説家コナン・ドイルにより生み出された、世界一有名な名探偵「シャーロック・ホームズ」。小学校の図書館で初めて手に取った、という方も多いのではないでしょうか。

医師である友人、ジョン・H・ワトソンとともに難事件に挑むシャーロック・ホームズ。舞台を現代の東京に移し制作されたのがテレビドラマ『シャーロック アントールドストーリーズ』です。ディーン演じる誉獅子雄が、三代目JSB・岩田剛典演じる若宮潤一と事件の謎を解いていきます。

原作をなぞりながらアレンジして作られた各エピソード。どの話がどの事件に当たるのか照らし合わせるのも楽しみの1つになりますね。

最終回後に放送された『シャーロック 特別編』では死んだと思われていた獅子雄が生きていたと判明、続編を期待する声も多いのだそう。

『名探偵コナン』でもおなじみの、シャーロック・ホームズ。以下の記事で原作について解説されているので、ぜひご覧ください!

簡単に分かる「シャーロック・ホームズ」!ディーン・フジオカでドラマ化の原作

著者
コナン ドイル
出版日

【出演作品一覧】ディーン・フジオカは映画やテレビドラマに引っ張りだこの人気俳優

ここからはディーン・フジオカが出演した全ての作品を一覧で紹介いたします。

【映画】

『八月の物語』(2006年)

『七月好風』(2007年)

『サマーズ・テイル〜夏のしっぽ〜』(2007年)

『セデック・バレ』(2011年)

『夢の向こう側〜ROAD LESS TRAVELED〜』(2011年)

『ハーバー・クライシス〈湾岸危機〉 Black & White Episode 1』(2012年)

『I am ICHIHASHI 逮捕されるまで』(2013年) 原作『逮捕されるまで 空白の2年7カ月の記録』

『Dance! Dance! Dance!』(2014年)

『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』(2014年)

『NINJA THE MONSTER』(2015年)

『恋のダンクシュート!』(2016年)

『結婚』(2017年) 原作『結婚』

『鋼の錬金術師』(2017年) 原作『鋼の錬金術師』

『坂道のアポロン』(2018年) 原作『坂道のアポロン』

『海を駆ける』(2018年)

『空飛ぶタイヤ』(2018年) 原作『空飛ぶタイヤ』

『記憶にございません!』(2019年)

『エンジェルサイン』(2019年) 原作『Beginning & Farewell』『SKY SKY -Letter to the Sky-』『Thirty and A Half Minutes』『Father’s Gift』『Back Home』

  

【テレビドラマ】

『スクール・ロワイアル〜極道学園〜』(2006年)

『ホントの恋の見つけかた』(2007年)

『笑うハナに恋きたる』(2008年)

『王子様をオトせ!』(2013年)

『撃墜 3人のパイロット〜命を奪い合った若者たち〜』(2014年)

『荒野のピンカートン探偵社』(2014年)

『探偵の探偵』(2015年) 原作『探偵の探偵』『探偵の探偵II』『探偵の探偵III』

連続テレビ小説『あさが来た』(2015年) 原案『小説 土佐堀川』

『ダメな私に恋してください』(2016年) 原作『ダメな私に恋してください』

『喧騒の街、静かな海』(2016年)

『IQ246〜華麗なる事件簿〜』(2016年)

『精霊の守り人II 悲しき破壊神』(2017年) 原作『神の守り人〈来訪編・帰還編〉』『蒼路の旅人』『天と地の守り人〈第一部〉』ほか

『今からあなたを脅迫します』(2017年) 原作『脅迫屋シリーズ』

『トットちゃん! 』第38話(2017年) 原作『窓ぎわのトットちゃん』

『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』(2018年) 原作『モンテ・クリスト伯』

『レ・ミゼラブル 終わりなき旅路』(2019年) 原作『レ・ミゼラブル』

『シャーロック アントールドストーリーズ』(2019年) 原作「シャーロック・ホームズ」シリーズ

『シャーロック 特別編』(2019年)

美形で高身長、アクションもこなす完璧さでファンを魅了するディーン・フジオカ。しかし彼の本当の魅力は、どんな仕事にも真摯に向き合うその人柄なのかもしれません。日本に来てからのディーン・フジオカの活躍を原作で追ってみるのも新しい楽しみ方なのでは?

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