不運の連続によって江戸で料理人となった大坂出身の澪(みお)が主人公の本作。彼女が関西と関東の味の違いに戸惑いながらも、天性の味覚で新しい料理を次々と生み出していき、料理を通じて、ささやかな幸せを手に入れていくというストーリーです。本編10巻、特別編2巻で完結しています。 テレビでは繰り返しドラマ化され、発行部数は400万部を超える大人気小説である本作。2020年秋には松本穂香主演で映画化されることも決定しています。 この記事ではますます注目度があがる本作の登場人物や読むべき順番、結末までの見所をご紹介!映画化を機に原作を読んでみてはいかがでしょうか?
時は享和2年(1802年)。大坂で実際に起こった淀川の決壊で多くの死者が出たところから物語は始まります。その死者の中には主人公・澪(みお)の両親も含まれていました。
天涯孤独となってしまった彼女は、「天満一兆庵」の女将・芳に助けられ、料亭で働くことに。そこで優れた舌を認められ、主人の嘉兵衛から、女性では異例ともいえる調理場に入ることの許可をもらいます。そうして澪の料理人としての人生が始まるのでした。
ただ、ここでも不幸は続き、天満一兆庵は火事に遭ってしまうのです。嘉兵衛は息子が主人をしている江戸店に芳と3人で向かいますが、息子は行方不明、散財して店を潰したということを知るのでした。
- 著者
- 高田 郁
- 出版日
- 2009-05-15
さらに心労が重なり、天満一兆庵の再興を託して嘉兵衛が亡くなってしまいます。澪は芳と2人、江戸という慣れない土地で暮らしていくことに。
まずは蕎麦屋「つる家」で働きだしたものの、やはり関東と関西の文化の違いに馴染めない澪。しかし、ある時倒れた芳を介抱してくれたという医師・永田源斉言われた言葉で、文化や味の違いについて気づきを得るのです。
そうしてまずは働いている蕎麦屋の看板メニューを作り出し、そこから1つ1つの苦難を料理とともに乗り越えていきます。
『みをつくし料理帖』は2012年にテレビ朝日系にて北川景子主演で、2017年にはNHKにて黒木華主演でドラマ化されました。どちらも好評で原作刊行10周年に合わせて、2020年に映画化されることも決定しています。
名監督、角川春樹が最後のメガホンを取るということでも大きな話題に。主演は松本穂香、その他には奈緒、中村獅童、若村麻由美、浅野温子、藤井隆が出演することが決定しています。詳細は、映画の公式ホームページをご覧ください。
この作品の舞台は江戸です。作者が実際に兵庫から進学のため上京した時に体験した驚きがベースになっています。時代小説のなかでも読みやすい作品になっていますが、本を読むのは苦手という方には漫画も出版されているので、そちらから読んでみるのもおすすめです。
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- 著者
- 岡田 理知
- 出版日
- 2010-02-19
『みをつくし料理帖』の作者、高田郁は1959年生まれの兵庫県宝塚市出身です。大学卒業後は司法試験を受けますが不合格が続き、1993年に川富士立夏(かわふじりっか)の名で漫画原作者としてデビューしました。
その後、山本周五郎作品に影響を受け時代小説作家に転身。2007年、妻のかたき討ちを果たそうとした父と生き分かれ寺で育つ少女を描いた『出世花』で、小説NON短編時代小説賞奨励賞を受賞し、翌年小説家デビューします。
また同時に応募していた『銀二貫』が日経小説大賞の最終候補作品に選ばれ、2009年に幻冬舎から出版されました。父を失くし、商人に銀二貫と引き換えに命を助けられた武士の子が商人として成長する物語です。2014年にはテレビ化もされ、代表作となりました。
- 著者
- 高田 郁
- 出版日
- 2010-08-05
そして2009年から2014年にかけて第10巻まで刊行された『みをつくし料理貼』シリーズも代表作になりました。累計300万部を超えた大ヒット作品となり、2012年に北川景子主演でテレビドラマ化されるほどの人気ぶりです。
作風は時代小説を得意とし、丁寧な時代考証に定評があります。
また、親と子の情、男女の情など人々の心の機微の細やかな描写に高い評価があります。貧困や身分差別、復讐などに思い悩む「日陰」にいる人々に焦点をあて、世の中の理不尽さや、虐げられている人々の叫び、生きざまを描き出すのです。
一見暗いストーリー展開になってしまいそうですが、主人公が不遇に負けず前向きに強く生きていく姿勢が描かれているので、読後は「自分も頑張ろう」と思えるはず。
骨太なテーマをつらい立場の人々の視点から描き出しながらも、カラッとまとめるのが、高田郁作品の魅力の1つです。
『みをつくし料理帖』は特別編をのぞきますと、全10巻で完結しています。タイトルだけで番号も振られていないので、順番が分からなくなってしまうことが多々あるでしょう。シリーズの刊行順は以下のとおりです。
澪のこれまであった不運と、なぜ江戸の料理店で働いているのかが描かれています。澪が考案した料理が人気となったことで同業者から陰湿な嫌がらせを受けますが、それでも頑張っていく姿が印象的な1巻です。
澪が働く「つる屋」で考えていたオリジナルの創作料理がなぜか他の店で先に出されてしまう事件が発生します。雇われの下足番の少女・ふきが怪しい行動を取りますが、澪はふきを信じ、嫌がらせをする「登龍楼」に乗り込み……。
たおやかなだけでない、澪の強さがうかがえる内容です。
土用の入りが近付き、暑気払いに出す料理を考えている澪のもとに、つる屋の料理に感動したという坂村堂がやってきます。彼は自分の雇っている料理人に味を覚えさせたいといって、なんと天満一兆庵の若旦那・佐兵衛とともに働いていた富三を連れてきて……!
まさかの登場人物でストーリーが過去に触れながらも幅広く膨らんでいきます。
- 著者
- 高田 郁
- 出版日
- 2014-09-01
澪だけでなく、助っ人の又次がやってきた、つる家。彼らの生み出す料理が評価され、店はどんどん繁盛していきました。そんな中で市井の人々との関わりが描かれます。嫌がらせをしてきていた登龍楼との料理対決で出す澪の料理にも注目です。
日本橋伊勢屋の美緒が父親のすすめる結婚はしたくない、と澪に相談に来ます。それ以外にも恋や家族に関するお話が多く、澪と美緒、同じ名を持つ2人の恋路が大きく展開していく一冊です。
天満一兆庵を再建するか、登龍楼があった場所に居抜きでつる屋として移るか、今後を見据えた話が澪に舞い込んできます。つる屋の料理人として決断を迫られるお話です。
想い人である小松原と添う道か、料理人としてのキャリアを歩んでいくか。恋と仕事で悩む澪が描かれます。自分自身がどうしていきたいか、という姿を思い浮かべ、決意した思いを小松原に伝えるシーンは必見です。
吉原の大火や、ある人物の死など、辛く悲しかった時期から時間は流れ、澪たちは新たなスタートを切ります。料理に生きる澪と、つる屋の新しい未来とは?暗い場所から明るい道へ、希望に包まれる8巻です。
名料理屋「一柳」の柳吾からプロポーズされた芳ですが、息子の佐兵衛が気がかりで返事ができないままでいました。澪も幼馴染みの野江(あさひ太夫)の身請けに向けて動きだしますが、自分自身の将来についても考え続けていました……。3人の女性の人生が大きく動く一冊です。
幼馴染みのあさひ太夫を救い出すため、澪が4千両を捻出すべく奔走します。そして「食は、人の天なり」という医師・源斉先生の言葉で、再び自分の将来について決意を固めていくことに。ハッピーエンドを約束するという作者が描いた結末とは。
ここからは本作の魅力的な登場人物についてご紹介します。
大坂出身。川の決壊という災害で両親を亡くし、料理屋の奉公人となります。次から次にやってくる困難にも負けん気で乗り越えていく気丈な性格です。
料理人として、そして1人の女としての幸せを考え続け、自分なりの決断をして人生を切り拓いていきます。どんなに困難があっても頑張り続けるけなげな姿に元気をもらえる人物です。
澪を一人娘に重ね、自身の店「つる家」に誘った64歳の店主。彼女の失敗も受け入れ、美味しい料理ができた時には「こいつぁいけねえ、いけねぇよぅ」と心底ほめてくれる、第2の父のような存在です。
種市の一人娘。「つる屋」の由来は彼女の名前。母親は6歳の時に別の男と駆け落ちしてしまい、父親と2人で暮らすことに。母親と再会後、母親と駆け落ちした男の3人で暮らすようになりますが、金貸しに引き渡され、首をつって自殺してしまいます。
つる屋の常連客。実は将軍・徳川家斉からの信頼も厚い若年寄で、御膳奉行を兼任しており、料理に詳しい人物です。料理についてはっきりと感想をいったり、澪を励ましたりと、澪の成長に大きく影響を与えます。澪との縁談話があるのですが……結婚の行方はいかに?
江戸の町医者で、化け物稲荷で澪と会ったことがきっかけで、つる屋に時々通うように。澪が将来を悩んでいる時には迷いを取り去ってくれる人物で、彼女の成長を近くでずっと見守り続けていくれています。
「翁屋」の花魁。吉原一美しいといわれ、めったに人前には出ることはないというミステリアスさからさらに人気になっています。
澪と同郷で大坂の水害にも遭っており、そこで記憶喪失に。その後も不幸が続き、騙されて翁屋に売られ、花魁となりました。澪とはピンチの時には助け合う仲です。
天満一兆庵の元女将。澪が路頭で迷っているのを助けて以来、母親以上の愛情で彼女を育ててくれます。江戸で2人暮らしも始め、澪は芳のことを御寮さんと呼んでいます。
本作最大の魅力は、何といっても澪のつくる料理が美味しそうなこと。よく文章だけでここまで表現するな、というほどに温度やシズル感が伝わってきます。
その理由は、彼女の人柄が現れているからかもしれません。丹精込めてつくっている様子が細かく描写され、込められた思いとともに料理の温かさが伝わってくるのです。
また、巻末には「澪の料理帖」が収録されているのも嬉しいところ。もともと作中に出てくる料理は全て作者・高田郁が実際に調理していて、料理の写真を添付していました。その後「おいしそう」という声が殺到し、巻末にレシピ集がつくことになったのです。
「玉子の持てる力を凝縮したのかの如き味わい」の「鼈甲珠(べっこうだま)」や、自然薯の料理「親父泣かせ」、謎の絶品揚げ物「面影膳」、調理に奮闘する「はも」、体の芯から温まる「粕汁」、人目を気にせず豪快にかっ込むのがポイントの「豆腐丼」などなど……。
どれもユニークで、かつ味は折り紙付きです。
巻末に付いているレシピ集以外にも、レシピ本『みをつくし献立帖』も出版されています。こちらでは作品では紹介されていないレシピが掲載されています!『みをつくし料理帖』シリーズが好きな方は必見の内容です。
- 著者
- 高田 郁
- 出版日
- 2012-05-15
この献立帖の中の1つ「ありえねぇ」は第2巻『花散らしの雨』に登場する料理です。当時は冬の食材とされていたタコと、きゅうりのありえない組み合わせだったにも関わらず、食べた人が「ありえねぇ」と思わずいってしまうくらいおいしい、という料理です。料理を介して作品の世界観を味わってみてはいかがでしょうか。
今すぐ作ってみたい!という方には、ドラマを放映していたNHKがレシピを公開しているので、そちらをご覧になってみるのもおすすめです。
澪の献立帖~第1回「はてなの飯」料理レシピ~ | みをつくし料理帖
本作のもうひとつの魅力は、主人公澪の人柄。
彼女は幼いころに家族を失う不運に見舞われながらも、逆境に負けずに生きていきます。常に前を向き、ひたすら料理と向き合い、たくましく生きていくのです。しなやかなな強さに背中を押された方も多いでしょう。
しかしそれだけではなく、澪は他人を思いやる優しい気持ちも人一倍もっています。
本作の終盤では、幼くして生き別れた野江が、意思に添わない身請けをされそうになっていると知り、自分が身請けをしようと動きはじめるのです。たとえ幼馴染のためだとしても、身請けは大金がかかるもの。それをえいやっとやってしまう彼女の優しさの深さに感じ入ります。
さらにそれだけでなく、澪は野江を思って悩みます。女性である澪が身請けをすることは世間的に目立ってしまうのみならず、本当の意味で野江を自由に幸せにすることができないからです。野江はこの先の長い人生を澪への負い目を感じて生きていくことになってしまうでしょう。
そう気づき、幼馴染がこの先もいきいきと胸を張って生きてゆくために、別の策を思いつくのです。正義感も持ちつつ、細やかな感情の機微にも心配りのできる澪。料理の腕前だけではなく、強さ、他者への思いやりがある彼女ですが、周りの人々もまた温かい愛情を持っている人ばかり。
主人公も、周囲も温かい人柄なのが本作の魅力のひとつです。
ここからは、全10作品ある本作のおすすめをピックアップしてご紹介していきます。
江戸時代、鱧(はも)はまだ現代のように流通しておらず、さばける料理人が少なかったため、澪はその腕を見込まれ吉原へ招かれます。そこで花魁として働く幼馴染の野江と一瞬でも会えないかという淡い想いを抱きながら吉原へ向かいますが、待ち受けていたのは女料理人への偏見でした……。
- 著者
- 高田 郁
- 出版日
- 2010-03-01
本作の見所の1つは、女というだけで蔑まれる世の中の理不尽さです。鱧をさばく料理人として吉原へ赴いた澪に待ち受けていたのは、「料理人は男であるべき」という固定観念。災害で家族を失い、それでも堅実に生きていこうと全てを料理に賭けてきた彼女にとって、性別だけで評価されないのは、なんとも許しがたいことです。
江戸時代だけでなく、身分制度や家長制度のなくなった現代にも残っている面があり深く考えさせられるテーマではないでしょうか。
もうひとつの見所は澪と野江との友情です。大阪での水害をきっかけに天涯孤独になり、年端もいかないうちから働かなければならなかった2人は、ともに語り合いたいことがたくさんあるでしょう。
しかし吉原で働く野江とは近くにいながら自由に会うことは叶わず、その切なさに胸を締めつけられます。そんな思いを抱えて吉原へ赴いた澪が、白狐行列に紛れ込んで彼女を探すシーンは美しく、幻想的な描写です。
果たして澪は野江と一瞬でも再会を果たすことができるのでしょうか。
弊害があっても生き抜く「女性の強さ」と、幼馴染の友情に胸を打たれる作品です。
「夏天の虹」では、吉原の火災で野江を助けようとしてある人物が亡くなり、つる家の人々はその死を悼んでいました。さらに不幸は続き、疫病が流行って子どもたちが次々と命を落としていきます。
そんな状況で、澪が盂蘭盆会用に作った「三日精進膳」はいつしか人々に「面影膳」として親しまれるようになっていました。
- 著者
- 高田 郁
- 出版日
- 2013-06-15
本巻の見所は人の死と別れです。
火災や疫病によって、みんなが大切な人々を失い心を痛めている時期でした。家族や知人を失う悲しみと喪失感が描かれます。さらに年を重ねた人々は、先のある若い命が奪われ、老い先の短い自分たちを責めて自己嫌悪に陥ってしまうのでした。
現代の私たちにも突然に降りかかることで、澪やつる家や地域の人々の気持ちに想いを寄せずにはいられません。
大切な人を失くしてしまい生きる気力が出ないとき、どうしたらいいのでしょうか。かつて娘を失くした種市が、泣き続ける幼いふきを優しく諭す言葉が胸に染みます。
また本巻では、澪は一度は将来を考えた小松原の結婚後の噂を耳にするシーンもあり、さまざまな「別れ」について考えさせられる作品です。
本作は「天の梯」で完結を迎えています。ここではシリーズ最終巻の結末までの見所をご紹介しましょう。
江戸の夏を襲った厳しい水不足をきっかけに、澪は今までとは違う生活スタイルを始めます。また、料理人として自分が進むべき道を模索するなかで、葛を使った料理や、少ない予算で作った下級武士用のお弁当などをつくり、江戸城内で話題に。
そんななか本作では、芳さんの息子であり澪にとっては兄的な存在である佐兵衛の理不尽な過去に光があたります。闇に葬り去られそうになったその事実のため、澪達は宿敵・登竜楼へと向かいます。
- 著者
- 高田 郁
- 出版日
- 2014-08-09
本作の見所は、澪の恋路と料理人としての道です。
恋心を抱きながらも身分の違いだと小松原の求婚を断った澪。その後彼は、妻帯者となった今でも彼女の窮地に手を差し伸べ、相変わらずカッコイイ姿を見せてくれます。
一方で医者の源斉先生は、長年の澪への想いを打ち明けるのです。
「この6年、澪さんだけを見てきたのです」
(『天の梯 みをつくし料理帖』より引用)
結婚や愛とは何なのか。自分の仕事との両立は可能なのか。澪とともに読者も考えさせられます。その結末は、1つの道を選ぶということは1つの道を諦めるということ、という学びを、彼女とともに得ることができるでしょう。
また、澪の恋路だけでなく、宿敵である登竜楼との最終決着や、野江の身請けの行からも目がはなせません。
その結末は、今までの伏線を回収して、みんなで迎える大団円に感動してしまう内容。表紙の澪の表情がすべてを物語っているともいえるかもしれません。詳細は、ぜひご自身でご覧ください。
ちなみに、その後の物語を描いた『花だより みをつくし料理帖 特別巻』も出版されています。澪や野江はもちろん、つるやの人たち、そして小松原様こと小野寺数馬たちのその後を知ることができて、さりげないシーンではふと涙がこぼれてしまうような優しい作品です。
- 著者
- 髙田郁
- 出版日
- 2018-09-01