黒木華の高い演技力は業界人絶賛!実写化出演した映画・テレビドラマを原作とともに紹介

更新:2021.11.29

黒木華は自然な顔立ちと不思議なオーラで人を惹きつける女優です。テレビドラマや映画に出演し、数々の賞をもらっている高い演技力の持ち主。映画『小さいおうち』ではベルリン国際映画祭で最優秀女優賞にあたる銀熊賞を受賞し、その評価を確固たるものにしました。この記事では、黒木華が演じた作品の見どころや原作について紹介していきます。

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黒木華のプロフィールを紹介!映画にテレビドラマ、海外でも大絶賛の実力派女優!

春のように華やかに生きてほしいと名付けられたという本名の「黒木華」。「くろきはる」と読むことに1度は戸惑いを覚えた方も多いかもしれません。

まずはそんな黒木華のプロフィールを簡単に紹介します。誕生日は1990年3月14日で、2020年8月現在30歳。出身は大阪府です。事務所はパパドゥに所属しています。

幼い頃から劇団に参加し、演劇の世界に足を踏み入れていた黒木華。高校生になると、1年生の時から主演を演じるなど演劇部のエースに。大学も演劇が学べる学校に進学し、舞台女優として活躍していました。

2011年の映画『東京オアシス』の初出演をきっかけに、翌年『おおかみこどもの雨と雪』で声優にも挑戦しました。また、テレビドラマは2012年の朝ドラ『純と愛』が初出演。表裏のある人物を演じ話題を呼びました。

注目すべき作品は2014年に出演した『小さいおうち』。演技力が絶賛され、ベルリン国際映画祭で銀熊賞(最優秀女優賞)、日本アカデミー賞でも最優秀助演女優賞を受賞しました。彼女の女優人生を大きくステップアップする作品になったのです。さらに2016年の映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』では単独で初主演を果たします。

私生活はあまり語らず、ファンに向けたSNSなどでの公式アカウントも開設されていません(2020年8月現在)。しかし、私服は彼女の雰囲気からは想像もつかないイケイケなスタイルとの噂も。私生活が謎だからこそ、女優としての魅力が増しているのかもしれないですね。

数々の大物から絶賛の声を受けるわけとは?黒木華の魅力

黒木華の魅力は落ち着いた容姿と演技力にあります。

自然な顔立ちに人を惹きつけるオーラの持ち主。華やかというよりも、慎ましくほんわかとしていて、どこか昭和の雰囲気漂う女優だからこそ演じられる役がたくさんあります。

『小さいおうち』で演じた女中や、『幕が上がる』の熱血教師、『リップヴァンウィンクルの花嫁』の気弱い女性、『みをつくし料理帖』のまっすぐで夢に向かって突き進む主人公など。彼女が演じる人物は日常生活で本当に存在している様子が思い浮かび、親近感が湧いてきます。

また、数々の共演者や監督から高評価を受ける黒木華。『日日是好日』で共演した樹木希林からは「しなやかで強い。日本を代表する女優になる」と大絶賛。さらに『リップヴァンウィンクルの花嫁』の岩井俊二監督からは「平成の最先端女優」と評価されていています。

彼女はあるインタビューの中で自身について、普段は感情表現が苦手だと語っていました。いつも冷静で客観的に自分を見られる姿勢が彼女の演技力に繋がっているのかもしれません。

演じる人物の感情を見事に引き出す高い演技力、自然で人を惹きつける容姿。実力派女優として更なる躍進が期待できます。

彼女の作品の裏側や、撮影現場の空気感を知りたい方はこちらの書籍もおすすめです。 映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』の世界での黒木華を見ることができます。

著者
["岩井 俊二", "菊池 修"]
出版日

【ライターおすすめ】黒木華が1番輝く『凪のお暇』

OLの凪が会社を突然辞め、少し長めのお暇をもらいます。彼氏にも裏切られ周りに気を使うことに限界を感じてしまった凪が、自由な生活を通して成長していく物語です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒木華が演じる凪は見ている人が応援したくなるようなキャラクター。いつも周りの空気を気にし、気弱だった凪が、「お暇」の中で心持も少しずつ変化していく様子を繊細に演じ、たくさんの人を惹きつけました。 

また彼女のこだわりもたくさん見られます。たとえば、漫画の凪を演じるにあたり、ウィッグではなく実際にパーマをかけたり、衣装も監督と話し合ったとか。 

彼女の演技力や、作品への取り組みが功を奏し、視聴者から共感の声が続々と上がりました。黒木華の女優としての実力が表れている作品です。

 

さてここからは、黒木華の出演作品のなかから原作があるものをピックアップして紹介していきます。原作を知ることで、彼女の役作りの本質に迫ることができるでしょう。本作の原作紹介は<『凪のお暇』共感度がやばい物語を全巻ネタバレ!退職、失恋から始まる物語?>から。

【映画原作】黒木華がOLを演じた作品『握った手』(2012年)

2012年の映画、『BUNGO~ささやかな欲望~告白する紳士たち』の原作。

黒木華が出演した「握った手」のほか「鮨」、「幸福の彼方」とともに3作品がまとめて上映されました。昭和の文豪たちの短編小説を映画化したシリーズです。 
 

近代日本文学を代表する坂口安吾による小説で、青春期をテーマとしています。映画館で主人公の松夫は思わず隣の席の女性・綾子の手を握ってしまいます。握り返してきた綾子の反応から、他の女性も同じような反応をするのかと、松夫は同級生の由子の手を握ってみます……。登場人物たちの心情描写が魅力の1冊。

黒木華は映画ではOLの綾子を演じています。内気な松夫より大人の雰囲気を身にまとう女性です。坂口安吾は「無頼派」として知られる昭和の代表的作家。彼の独特な世界観を味わいたい方におすすめです。

著者
坂口 安吾
出版日

【映画原作】旅から得られるものとは?『草原の椅子』(2013年)

50歳の会社員、憲太郎はどこか心が満たされていない日々を過ごしており、パキスタンのフンザへの旅を計画します。親友になった経営者の重蔵、想いを寄せる貴志子、あることをきっかけに世話することになってしまった少年・圭輔。
 

いろいろな人達との出会いを通して自分の人生を見つめ直し、新たな道を切り開いていく物語です。また、阪神淡路大震災を題材の1つとしています。

2013年に映画化され、舞台は東日本大震災後の東京へと変更されています。黒木華は憲太郎の娘・弥生を演じ、アカデミー賞新人俳優賞を受賞しました。弥生は大学生で親に捨てられた圭輔の世話を手伝う心優しい女性です。

作者の宮本輝が小説に綴る言葉には思いが詰まっています。主人公の年代に近い大人の方も、まだまだ若い方も、登場人物たちのそれぞれの思いに心が動かされるに違いありません。

著者
宮本 輝
出版日

【映画原作】辞書作りの仲間を黒木華が演じる『舟を編む』(2013年)

女性雑誌『CLASSY.』で連載、その後2011年に単行本になった三浦しをんの作品。2012年の本屋大賞に選ばれています。

主人公の馬締光也は辞書編集部で新しい辞書の編纂に携わることに。彼は個性的で並外れた言葉のセンスの持ち主で、辞書作りにのめりこんでいきます。様々な試練を乗り越えながら、編纂から刊行までの長い年月が描かれています。

2013年に映画化され、数々の賞を受賞するヒット作となります。黒木華は馬締とともに辞書編集部で働くみどり役です。ファッション誌とは違う仕事に不満を持っていましたが、少しずつ成長していく姿が見られます。

言葉や辞書に対する熱い思い、編集員たちのひたむきな姿に胸を打たれる作品です。なかなか知ることのできない、辞書作成の裏側を知りたい方にもおすすめです。

著者
三浦 しをん
出版日
2015-03-12

【映画原作】温かい言葉の贈り物『くじけないで』『百歳』(2013年)

101歳まで生きた詩人・柴田トヨの詩集です。彼女は90歳を過ぎた頃から詩を書き始め、産経新聞の投稿欄「朝の詩」で注目を集めました。 

『くじけないで』は彼女の初の作品集で160万部を超える売り上げを記録しています。素直で優しい言葉がたくさんの読者に癒しを届けました。また、『百歳』では新作や東日本大震災で被災した人々に向けたメッセージを綴った詩も収録されています。

2013年に柴田トヨの半生を描いた映画・『くじけないで』が公開されました。八千草薫が主演を務め、詩との出会いや家族との生活が語られています。

黒木華はトヨの息子・健一の妻である若い頃の静子を演じました。静子は家族を支える良き妻。回想シーンでの登場ですが、存在感は抜群です。

柴田トヨの温かさが言葉一つひとつから伝わってくる大人気詩集です。癒されたい方におすすめです。

著者
柴田 トヨ
出版日
2010-03-17

【映画原作】黒木華の出世作『小さいおうち』(2014年)

直木賞を受賞した中島京子の小説。晩年にタキという女性が綴ったノートから始まる物語。 
 

タキは若い頃、時子夫人に仕える女中でした。彼女のことをとても慕っており、女中の仕事に充実感のある毎日。しかし、板倉正治というデザイナーの訪問からその幸せな日々は崩れていきます。不倫の発覚、戦争など不幸の陰が忍び寄っていたのです。

2014年に映画化され、黒木華にとっての出世作となりました。ベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀女優賞)、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞し、話題を呼びます。

オーディションで選ばれた黒木華ですが、タキを演じる洗練された演技力はまさに見物。言葉だけではなく、表情や目に見える隅々までタキが宿っています。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<小説『小さいおうち』と、その時代を生きた女性が創作したもの>

著者
中島 京子
出版日
2012-12-04

【映画原作】黒木華のクルクルヘアに注目の『銀の匙 Silver Spoon』(2014年)

荒川弘による、農業高校の生徒たちを描いた漫画作品。主人公の八軒勇吾は高校受験がうまくいかず、寮生活の大蝦夷農業高校(エゾノー)に入学します。 
 

夢も目標もなかった八軒が、エゾノーでの個性豊かな仲間たちとの出会いや、学校生活を通じて、農業の楽しさや厳しい現実を学びながら成長していく物語です。

2014年に映画化され、南九条あやめ役に挑戦した黒木華。ヒロインの広瀬アリス演じる御影アキのライバルでもあり、馬術部に所属する女子。主演の中島健人は、黒木華の不思議なオーラを絶賛していました。

酪農や食物と青春が入り混じっていて新しい青春ストーリーです。個性豊かなキャラクターにあなたも引き込まれること間違いなし!

著者
荒川 弘
出版日
2011-07-15

【映画原作】小さな洋裁店の物語『繕い裁つ人』(2015年)

池辺葵による洋服を題材にした漫画です。主人公の市江は小さな洋裁店を営む女性。この店は祖母から受け継いだもので、お客さんの洋服を一つひとつ丁寧に作っています。市江が2代目として祖母の考え方を受け継ぐ姿、洋裁店にやって来るお客さんとの優しい物語が描かれています。

2015年の映画では市江を中谷美紀が演じ、百貨店に勤め市江の服に惚れ込む藤井役を三浦貴大が演じてています。藤井との出会いをきっかけに仕事に対する思いに変化が生まれる市江。そんな彼女が手掛けたウェディングドレスを着る藤井の妹・葉子を黒木華が演じます。ウェディングドレスを着るのはこの作品が初めてだったそう。

小さな洋裁店でくり広げられる本作では、それぞれの登場人物が抱えている内面が魅力的です。市江と藤井の関係性も気になるところとなっています。

著者
池辺 葵
出版日
2011-03-11

【映画原作】熱血教師を黒木華が演じる『幕が上がる』(2015年)

地方の高校にある弱小演劇部の奮闘を描いた平田オリザの青春小説です。演劇部の指導を受け持つことになった新任教師の吉岡。彼女の一言が部員たちのやる気を搔き立て、全国大会出場を目指すことになります。 
 

2015年に映画化し、演劇部の個性豊かな部員たちをももいろクローバーZが演じたことで話題を呼びました。

黒木華が演じるのは「学生演劇の女王」であった教師・吉岡。黒木華の高校時代と重なる部分もあり、移入しやすい役柄だったのではないでしょうか。部員たちを育てるために指導に全力を尽くす姿が映し出されています。灰皿を投げつけるなど、迫力あるシーンにも注目です。

1つの目標に向かって頑張るひたむきな少女たちの青春が描かれているこの作品。演劇を知らない方でも楽しめる物語です。

著者
平田 オリザ
出版日
2014-12-12

【映画原作】黒木華が弱々しい女性教師を演じる『ソロモンの偽証』(2015年)

宮部みゆきによるミステリー小説。クリスマスの日に柏木卓也という1人の中学生が転落死しました。彼の死は謎に包まれたまま、噂だけが広がります。そんな中、関係者に同級生による犯行だと手紙が届きます。次々と犯人捜しが始まり、学内裁判が行われることに……

本作は2015年に映画化されました。中学校を舞台としていることもあり、生徒役を決める大規模なオーディションを行ったことでも話題に。黒木華が演じるのは、犯人捜しに巻き込まれる森内恵美子。主人公・涼子の担任の教師で弱々しい女性で、事件を動かすキーパーソンの1人です。

数々のミステリーのヒット作を生み出している宮部みゆきですが、今回は子どもたちを中心に物語を展開させています。宮部みゆきファンには欠かせない作品です。

著者
宮部 みゆき
出版日
2014-08-28

【映画原作】黒木華のウェディングドレス姿が魅力『リップヴァンウィンクルの花嫁』(2016年)

黒木華がアカデミー賞優秀主演女優賞を受賞した『リップヴァンウィンクルの花嫁』の原作小説。 主人公の皆川七海はSNSを通じて結婚することに。しかし幸せな結婚生活とはならず、すぐに離婚。そんな彼女に、結婚式で知り合った「なんでも屋」を通して月100万円のバイトが舞い込んできます……

曖昧な日々を過ごし、人生がうまくいかない彼女が前を向いて歩くまでの様子を描いた物語です。本作は、著者であり映画監督の岩井俊二が黒木華をイメージして執筆されました。

黒木華は主人公の七海を演じています。弱々しい印象の七海でしたが、最後には成長した彼女の姿が。美しい黒木華のウェディングドレス姿も映画の見どころです。作品名の『リップヴァンウィンクルの花嫁』とは何を表しているのか。最後まで読むと込められた意味がわかるでしょう。

岩井俊二が監督やプロデュースを務めた作品を知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。

岩井俊二のおすすめ映画17選!隠れた深夜ドラマの名作や原作・小説版の魅力も紹介

著者
俊二, 岩井
出版日

【映画原作】黒木華が不倫相手を演じる『永い言い訳』(2016年)

人気作家の衣笠幸夫は妻を事故で亡くします。しかし、その時彼は不倫をしており、彼女の死はそれほど悲しいものではありませんでした。ある日、妻と一緒に事故で亡くなった友人の夫・陽一の子どもの世話を受け入れることに。 新しい家族との出会いをきっかけに幸夫の価値観が変わっていきます。

2016年に映画化され、著者の西川美和が監督を務めました。本木雅弘や深津絵里、竹原ピストルなど豪華俳優陣が集結。黒木華が演じるのは、主人公・幸夫の担当編集者である福永智尋。不倫現場で彼に甘える智尋を熱演しています。

よい面も悪い面もあわせ持つ主人公の幸夫は、どこかリアルな人間味を感じます。幸夫の後悔が伝わり、生きている今この瞬間や、側にいる人の大切さに気づく1冊です。

著者
西川 美和
出版日
2016-08-04

【映画原作】1人の男の再起の物語『海賊とよばれた男』(2016年)

石油事業に命を懸けた男・国岡鐵造の生涯を描いた作品です。鐵造の最期までを岡田准一が熱演し、話題を呼びました。鐵造のモデルは出光興産の創業者である出光佐三。 原作は、2013年の本屋大賞に選ばれています。
 

彼は石炭が主流の時代において石油に目をつけ、懸命に事業に取り組みました。国内販売から、やがて世界へと規模を拡大。戦争により会社の資産の多くを失った彼が、石油を武器に世界に挑みます。

映画で黒木華が演じたのは、小川初美という女性。晩年の鐵造のもとに訪ねてくる人物で、出演自体は少しのシーンですが重要な役割を果たしています。

鐵造の挑戦や葛藤を熱く描き、実際の人物をモチーフにしている本作。国岡鐵造の生き方から彼の熱い思いが伝わる1冊です。

著者
百田 尚樹
出版日
2014-07-15

【映画原作】人生が少し楽になる『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017年)

隆の不思議な出来事を通じて働く人たちへのメッセージが綴られている小説です。主人公の隆はブラック企業で心身ともに疲れ果ててしまい、駅で自殺しようとしたところを助けられます。 隆を救った彼は自らをヤマモトと名乗り、同級生だと言い張ります。しかし、本物のヤマモトは海外滞在中と聞き、彼の名前を検索すると驚きの情報が。

2017年に福士蒼汰と工藤阿須加主演で映画化されました。隆の同僚である五十嵐美紀を演じる黒木華。彼の仕事を騙し取ってしまう彼女ですが、その演技は見る人をゾッとさせてしまいます。

北川恵海による本作。読んでいると爽快感がありながら、最後には目頭が熱くなります。仕事で悩んでいる方にぜひ手に取ってほしい1冊です。

福士蒼汰のその他の出演作が知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。

福士蒼汰の出演映画、テレビドラマを解説!イケメンだけじゃない実写化キャラに注目

著者
北川恵海
出版日
2015-02-25

【映画原作】和服姿の似合う黒木華『散り椿』(2018年)

主人公の瓜生新兵衛は最愛の妻を亡くし、故郷に戻るという彼女との約束のため、過去に不正を暴こうとしたため追放された扇野藩に帰郷します。

しかし、帰郷した先で知った藩のある秘密。彼は妻との約束を果たすため、かつての友人と敵対することになりながらも、過去の事件の真相を突き止めていきます。 
 

2018年、岡田准一主演で映画化された本作。黒木華は新兵衛の妻・篠の妹を演じました。帰郷した彼の過去を知りながらも、新兵衛の人柄を深く信頼していきます。和服姿もとてもお似合いです。

数多くの歴史ものを著している葉室麟による時代小説で、夫婦愛にも登場人物たちにも感動する作品。古き日本の価値観が魅力的な1冊です。

著者
葉室 麟
出版日

【映画原作】お茶の世界観にマッチする黒木華『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』(2018年)

お茶を通して学んだことが綴られているエッセイ。著者の森下典子は大学生の頃から茶道を習い始め、本出版時で25年の歳月が経っていました。 お茶のお稽古の様子だけではなく、日々の出来事とお茶を通して得た教訓が心に響きます。

2018年の映画では、主人公である典子を演じた黒木華。典子の真面目な性格が、心を落ち着けてくれる「お茶」の持つ魅力を引き出しています。また、ストーリーの展開が淡々としている印象ですが、それが返って何気ない日常の奥深さを表しています。日本を代表する大女優・樹木希林の出演作としても有名です。

日本ならではの季節感を味わえる1冊でもあります。心安らぎたい方にもぜひ手に取ってもらいたい作品です。

監督を務めた大森立嗣について詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。

大森立嗣のおすすめ監督映画ドラマ11選!実写化の名手が光を当てた原作が面白い

著者
森下 典子
出版日
2008-10-28

【映画原作】お金と幸せを考える『億男』(2018年)

図書館司書の一男はある日宝くじで3億円が当選。一気に大金を持つ生活に不安を感じてしまいます。 そこで、「お金と幸せの答え」を見つけるため大学の友人である九十九を訪ねることに。しかし、一男は九十九のもとで眠りに落ちてしまい、3億円と彼が一緒に消えていることに気がつきます。消えたお金と九十九を探すことに。

2018年の映画では一男の妻・万左子を演じる黒木華。働きづめだった一男に対して離婚届を置いて出て行ってしまいます。「億」という大金の世界で普通の生活を感じさせてくれる存在でもあります。

『世界から猫が消えたなら』でも有名な川村元気による、お金の在り方について考えさせてくれる作品。本の中ではたくさんの偉人の言葉も登場します。この本を通してお金について考え直してみましょう。

著者
川村 元気
出版日
2014-10-15

【映画原作】黒木華扮する知的美人が謎を解く『ビブリア古書堂の事件手帖』(2018年)

鎌倉の小さな「ビブリア古書堂」でくり広げられる物語。店主の篠川栞子は若い女性です。人見知りが激しく大人しい性格ですが、古書の知識は並大抵ではありません。もう1人の主人公、五浦大輔は彼女に祖母の遺品の謎を解いてもらったことをきっかけにこの古書堂で働くことに。そんな栞子と大輔がお客さんの持ち寄せる古書にまつわる謎を解いてきます。

2018年には映画化され、久留木華が演じるのは、主人公の栞子役。謎解きのシーンはセリフが難しかったそうです。穏やかで物静かでミステリアスなオーラをまとった栞子に見事にハマっています。

謎解きが面白いだけではなく、古書の魅力が十分に伝わってくる三上延の作品。栞子と大輔の相反するキャラクターにも惹かれてしまいます。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズの魅力を紹介!【ネタバレ注意】>

著者
三上 延
出版日
2011-03-25

【映画原作】謎の妖怪にゾッとする『ぼぎわんが、来る』(2018年)

「ぼぎわん」というオリジナルの妖怪をテーマとしたホラー小説。新婚の田原秀樹は謎の来訪者からの伝言を受け取ると、不可解なことに次々と遭遇します。 原因不明の怪我を負った後輩、秀樹の周りの人々に届く数々のメールや電話。それには「ぼぎわん」の存在が関わっていました。

2018年に『来る』として映画化。秀樹の妻・香奈を黒木華が演じました。香奈は育児ノイローゼ気味な役。表情にこだわりを持ちつつも、自然体でいることを心掛けたそう。

著者の澤村伊智のデビュー作。本作は3章構成となっており、語り手が変わってそれぞれの視点で描かれているところも面白いです。現代の設定と日本の伝奇も織り交ざったユニークな小説を読みたい方はぜひご覧ください。

著者
澤村伊智
出版日
2018-02-24

【映画原作】写真集が原作の映画に黒木華が挑戦『浅田家』『アルバムのチカラ』(2020年)

映画『浅田家!』は写真家・浅田政志の写真集を原案としています。プロデューサーの小川真司が『浅田家』の家族を映画化したいという思いから映画化が実現しました。 
 

浅田自身とその父、母、兄の姿が収められている『浅田家』。家族の記念写真やコスプレ写真などユニークな作品が見られます。また、『アルバムのチカラ』では東日本大震災のボランティアをきっかけに出会った人々の姿を写しています。

2020年の10月に公開予定の『浅田家!』。黒木華は政志の幼なじみ・若奈を演じたそう。ボブヘア姿の彼女から新鮮さが感じられます。他にも二宮和也や菅田将暉など豪華キャストも魅力の1つ。

浅田政志が撮る写真を1枚ずつじっくり見られる写真集たち。彼が愛した家族や人々の姿から温かさを感じられます。

著者
浅田政志
出版日

【映画原作】架空OLの日常生活を描いた『甘いお酒でうがい』(2020年)

シソンヌのじろうが川嶋佳子という1人の架空の女性になりきって執筆した小説。彼女は40代で独身のOL。日常生活、亡き母への思いや淡い恋まで。彼女の人生が素直な気持ちで綴られています。 

映画化が決定し、2020年9月に公開予定。脚本はシソンヌじろうが担当しています。黒木華は佳子の同僚・若林ちゃん。佳子とは仲が良く、明るい性格です。2人のカラオケシーンは多くの女性が共感できるはずです。

この小説は日常生活のほんの些細なことが描かれていて多くの人の共感を呼びました。シソンヌじろうの独特な世界観が広がっていて、読んでいて楽しい1冊です。

著者
川嶋佳子(シソンヌじろう)
出版日
2015-12-18

【テレビドラマ原作】黒木華演じるのはしっかり者の妹『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』(2014年)

2014年のNHK朝ドラの原案となった『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』。村岡花子という翻訳者の人生を描いた物語です。 
 

クリスチャンの家庭に生まれた花子は英語を学び、やがてモンゴメリの作品に出会います。そこで彼女は『赤毛のアン』をはじめ、モンゴメリの作品の翻訳に人生を懸けて取り組みました。

朝ドラ『花子とアン』はこの作品を原案として生まれたドラマ。主人公の花子が翻訳者として、子どもたちに希望を届ける姿はたくさんの視聴者を感動させました。

黒木華は花子の妹・安東かよを演じました。子どもの頃から働き、姉よりしっかり者。花子とは違う生き方ですが、自分の意思をしっかりと持っている立派な女性です。

村岡里恵による本書は、花子の孫だからこそ綴れるエピソードもたくさん。英文学の世界に興味がある方にも読んでいただきたい作品です。

著者
恵理, 村岡
出版日

【テレビドラマ原作】幕末の英雄の妻を演じた黒木華『西郷どん!』(2018年)

2018年の大河ドラマ『西郷どん』の原作小説。西郷隆盛の歴史をわかりやすく誰でも読めるように林真理子が書き上げました。西郷隆盛は貧しい家庭の出身でしたが、家族や友人に助けられながら育ちます。やがて薩摩藩の藩主・島津斉彬に側仕えとして登用され、江戸や京都で活躍することに……
 

平成最後の大河ドラマとなった本作。数ある名場面の1つとして視聴者の涙を誘った、隆盛と妻・糸の別れ。その糸を演じたのが黒木華です。夫を支える妻としての名演技を見せ、高い評価を得ました。

幕末の歴史がわかるだけではなく、人との出会いや隆盛の人柄が魅力的に描かれていることも1つの面白さです。この作品を読めば、彼の勇気や愛が心に響くでしょう。西郷隆盛の1人の人間としての「ドラマ」を楽しみたい方におすすめです。

著者
林 真理子
出版日

【テレビドラマ原作】ナイスコンビがくり広げる『まほろ駅前番外地』(2013年)

東京のまほろ市にある便利屋「多田便利軒」。店主の多田は高校の同級生である行天とともにまほろの住人たちの依頼を引き受けていました。掃除や料理、遺品整理、子守りなど何でもする多田便利軒の2人と住人たちがくり広げる物語です。 

「まほろ駅前」シリーズは、2011年に映画化されたのち、2013年に続編がドラマ化されました。黒木華が出演したのはドラマ版です。原作本に収録されている「光る石」をもとにした第8話。

黒木華が演じる宮本由香里という女性が便利屋に依頼に訪れます。彼氏が別の女性に婚約指輪を渡しており、それを隠してほしいという依頼です。嫉妬心を抑えられない様子がひしひしと伝わってくる演技はさすがです。

個性豊かなキャラクターだけではなく、言葉のセンスもユーモア溢れる三浦しをんの小説。ほっこりする話や笑える話など、さまざまな感情をゆさぶられる物語を読みたい方におすすめです。

著者
三浦 しをん
出版日
2012-10-10

【テレビドラマ原作】甘酸っぱさと涙が入り混じる黒木華の演技『ある日、爆弾がおちてきて』(2013年)

主人公の少年が屋上で寝転んでいると、少女が落ちてきました。その少女は彼の高校時代に気になっていた女の子にそっくり。 私は爆弾だと自称する彼女に対して、驚きを隠せない主人公。一体彼女の正体は何なのか、甘酸っぱい青春と感動が入り混じった物語です。

2013年に放送された『世にも奇妙な物語 2013年 秋の特別編』でドラマ化されました。主人公の遠山と空から降ってきた女の子・パルカ。パルカはドキドキが爆弾の針を進めると言い、遠山をデートに誘います。

パルカとかつての同級生の永峰はるかを演じる黒木華。明るいパルカと病気がちで大人しいはるかは正反対に見えますが、遠山を想う乙女心は同じです。そんな難しい一人二役を見事演じ切りました。

SF作家として有名な古橋秀之が手掛けるさまざまなファンタジーが詰まった1冊です。

著者
古橋 秀之
出版日
2017-04-25

【テレビドラマ原作】猫とのほのぼの生活『グーグーだって猫である』(2014年)

大島弓子の漫画エッセイです。愛猫のサバが死んでしまった後、彼女のもとにやって来た子猫・グーグー。 とても小さく体も弱かったグーグーの成長につれ、元気を取り戻す主人公。愛嬌がありクスッと笑える場面もちらほらと。そんなグーグーと大島弓子のユーモア溢れる生活を描いています。

2014年に漫画を原作とし、テレビドラマ『グーグーだって猫である』が放送されました。人気漫画家・小島麻子のアシスタント・ミナミを演じる黒木華。2016年に放送されたシーズン2でも1話のみ出演。独立に向けて麻子とミナミが会話するシーンは、ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノの対決のような迫力があったと監督は語っています。

何気ない日常生活がゆるく描かれている作品です。少しの合間に読みたい方、気軽に読みたい方におすすめです。

著者
大島 弓子
出版日

【テレビドラマ原作】黒木華のミステリアスな演技に注目『オリエント急行の殺人』(2014年)

「ミステリーの女王」で知られているアガサ・クリスティーが手掛けた世界的名作。

ヨーロッパを走り抜くオリエント急行で殺人事件が発生。金持ちのアメリカ人男性の死体が見つかったのです。たまたま列車にい合わせた名探偵エルキュール・ポアロが事件の捜査にあたることに。それぞれのアリバイが成立している列車の乗客たちの中から犯人を探し出す推理小説です。

2015年には三谷幸喜が脚本を担当したスペシャルドラマ『オリエント急行殺人事件』が制作されました。かの世界的名作を、昭和初期の日本を舞台にアレンジ。黒木華は三木小百合というお手伝いさんとして出演しています。車掌の娘で首つり自殺を図っているというミステリアスな役どころです。

プロットの面白さはもちろん、国際色豊かな登場人物たちが彩る華やかな世界観も魅力の1つとなっています。これまでに数々の日本語訳版が出版されており、自分の好みの訳を見つけてみるのもおすすめです。

著者
["アガサ クリスティー", "Christie,Agatha", "能三, 中村"]
出版日

【テレビドラマ原作】料理人の夫を支える黒木華『天皇の料理番』(2015年)

杉森久英によるひとりの料理人の物語。

いたずら好きだった篤蔵は福井の大庄屋の息子。ある日、鯖江連隊の田辺軍曹からもらったカツレツの味が忘れらない思い出の味に。この出来事をきっかけに、料理人にあこがれた篤蔵は、家出をして上京し、西洋料理を学んでいきます。夢を持って田舎から上京し、日本の料理界の頂に立った男の生涯が描かれています。

何度も実写化されている本作。2015年版のドラマで、黒木華は篤蔵の妻・俊子を演じました。彼とは16歳で結婚し、彼の背中を押し続けてきました。意思をしっかりと持つ、誰もが憧れる妻の姿を表現しています。

天皇の料理番となり、日本の国交を料理で支えるまでに成長する篤蔵。彼の成長から料理人の思いが伝わる作品です。

著者
杉森 久英
出版日

【テレビドラマ原作】元気いっぱいの黒木華がかわいい『重版出来!』(2016年)

松田奈緒子が漫画編集者の仕事を描いている本作。主人公の編集者・黒沢心は出版社に就職し、週刊コミック誌「バイブス」編集部に配属されました。 
 

仕事を通して、漫画家だけではなく、営業マンや印刷やデザインを考える裏方の仕事に書店まで、1冊の漫画を作るだけでも様々な人の手を通していることがわかります。これは、どの職業にも当てはまるのではないでしょうか。

2016年にドラマ化され、主人公の黒沢心を演じる黒木華。とにかく明るくて前向きな女性です。柔道のオリンピック強化選手という経歴を持つ、体育会系女子でもあります。

彼女の衣装も魅力の1つです。「可愛い」、「個性的」など視聴者から多くの声があったそう。

主人公のまっすぐな性格に応援したくなる読者が続出!出版社の仕事に興味がある方にもおすすめです。

著者
松田 奈緒子
出版日
2013-03-29

【テレビドラマ原作】黒木華演じる若き料理人の魂がこもった『みをつくし料理帖』(2017年)

物語の舞台は江戸時代。料理人の澪は天性の味覚の持ち主でした。大坂の料理屋で修業を積み重ねている最中、その店は焼失してしまい、頼りどころを探しに江戸へと旅立つ彼女。 
 

そこで蕎麦屋「つる家」の店主の種市が澪を雇ってくれることに。彼女は才能を活かしてつる家を江戸の名店へと成長させていきます……

NHKドラマ初主演を飾り、主人公の澪を見事に演じた黒木華。澪は料理にかける思いが人一倍強く、温かい人情に包まれて成長していきます。ドラマ化、映画化が何度かされていますが、黒木華が演じる澪は人を惹きつける雰囲気がよく表れています。

髙田郁の原作は、時代小説に慣れていない方でも読みやすい作品です。

原作の詳細が気になった方は、こちらの記事もご覧ください。

<小説『みをつくし料理帖』の泣ける魅力をネタバレ!ドラマ化に続き映画化!>

著者
高田 郁
出版日
2009-05-15

【テレビドラマ原作】お洒落なおじさんの日常『デザイナー渋井直人の休日』(2019年)

デザイナーの渋井直人の日常をコミカルに描いた漫画作品。 
 

彼は52歳独身でおしゃれな休日を見せる傍ら、アイドルファンとしてのエピソードや女性とのエピソードなど笑い要素も満載です。

漫画の中の渋井直人は表情豊かで喜怒哀楽がとても鮮明に描き出されています。アシスタントや仕事仲間など周囲の人たちも個性的な人が多くデザイナーならでは。

2019年に光石研が主演でドラマ化が実現しました。渋井の恋の相手である三浦カモメを演じる黒木華。チョコレートが好きすぎて菓子会社に勤める女性です。自然体なところがとても魅力的で、渋井とのツーショットはさらに癒されてしまいます。

物語も絵もどちらもコミカルで笑える渋谷直角の作品。一息つく時間に読めば、癒されてさらに頑張れるはず……!

著者
渋谷 直角
出版日

【テレビドラマ原作】黒木華が怖い女を演じる『疑惑』(2019年)

人気作家・松本清張によるサスペンス作品。 
 

車の海中転落事故が発生。妻の鬼塚球磨子は脱出し助かりましたが、夫の福太郎は命を落としてしまいます。彼女の怪しい過去や生い立ち、夫にかけられた多額の保険金、事件について記事にする新聞記者、彼女の弁護人を通して事件の真相に迫っていきます。

2019年にスペシャルドラマとしてドラマ化されました。米倉涼子演じる佐原卓子が「鬼クマ」と呼ばれる白河球磨子を弁護することに。黒木華が演じたのは、世間からも悪女との呼び声高い球磨子。外見からも悪女っぷりを醸し出している演技には才能を感じさせます。これまでにはなかなか見られない役です。

「怖い女」がテーマの小説。タイトルからも事件の匂いがプンプン漂っています。松本清張好きにはたまらない作品です。

著者
松本 清張
出版日

【テレビドラマ原作】黒木華演じる主人公の成長を見届けたくなる『凪のお暇』(2019年)

主人公の大島凪は28歳のOLでしたが彼氏の一言で我慢の限界を超えて会社を辞め、「お暇」をもらうことに。ずっと隠していたくせ毛や身なり、空気を読むことも気にしなくてよい生活をスタートします。
 

凪が引っ越したアパートの住人たちとの出会いで彼女の価値観に少しずつ変化が。積極的に周囲と関わってみたり、自分の意思表示をできるようになったりといった彼女の成長が、自分のもののように感じられます。

2019年にドラマ化が実現し、黒木華が主人公の大島凪を演じて話題を呼びました。彼女は漫画の凪を再現するため、パーマをかけて撮影に挑んだそうです。 漫画もドラマでもとにかく凪の気持ちが共感できると、多くの女性がハマってしまうほどです。

作者のコナリミサトのゆるい絵柄はドラマとまた一つ違った印象を楽しめます。

著者
コナリミサト
出版日
2017-06-16

【出演作品一覧】黒木華の出演映画・テレビドラマには知られざる名作も

【映画】

『MADE IN JAPAN 〜こらッ!〜』(2011年)

『東京オアシス』(2011年)

『BUNGO〜ささやかな欲望〜 告白する紳士たち 「握った手」』(2012年) 原作『握った手』

『草原の椅子』(2013年) 原作『草原の椅子』

『舟を編む』(2013年) 原作『舟を編む』

『シャニダールの花』(2013年)

『くじけないで』(2013年) 原作『くじけないで』『百歳』

『小さいおうち』(2014年) 原作『小さいおうち』

『銀の匙 Silver Spoon』(2014年) 原作『銀の匙 Silver Spoon』

『繕い裁つ人』(2015年) 原作『繕い裁つ人』

『幕が上がる』(2015年) 原作『幕が上がる』

ソロモンの偽証(松竹) - 森内恵美子 役[49] 原作『ソロモンの偽証』

『ソロモンの偽証 前篇・事件』(2015年)

『ソロモンの偽証 後篇・裁判』(2015年)

『母と暮せば』(2015年)

『リップヴァンウィンクルの花嫁』(2016年) 原作『リップヴァンウィンクルの花嫁』

『エミアビのはじまりとはじまり』(2016年)

『永い言い訳』(2016年) 原作『永い言い訳』

『海賊と呼ばれた男』(2016年) 原作『海賊とよばれた男』 

『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017年) 原作『ちょっと今から仕事やめてくる』

『海辺のリア』(2017年)

『散り椿』(2018年) 原作『散り椿』

『日日是好日』(2018年) 原作『日日是好日-「お茶」が教えてくれた15のしあわせ-』

『億男』(2018年) 原作『億男』

『ビブリア古書堂の事件手帖』(2018年) 原作『ビブリア古書堂の事件手帖』

『来る』(2018年) 原作『ぼぎわんが、来る』

『浅田家!』(2020年) 原案『浅田家』『アルバムのチカラ』 (写真集)

『甘いお酒でうがい』(2020年) 原作『甘いお酒でうがい』 

【テレビドラマ】

連続テレビ小説『純と愛』 第1話 - 第76話・第148話 - 第149話(2012年)

連続テレビ小説『花子とアン』 第4週 - 最終週(2014年) 原案『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』

連続テレビ小説『スピンオフスペシャル 朝市の嫁さん』(2014年)

大河ドラマ『真田丸』(2016年)

大河ドラマ『西郷どん』(2018年) 原作『西郷どん!』

『まほろ駅前番外地 第8話』(2013年) 原作『まほろ駅前番外地』

『リーガルハイ』(2013年)

『世にも奇妙な物語'13 秋の特別編 「ある日、爆弾がおちてきて」』(2013年) 原作『ある日、爆弾がおちてきて』

『グーグーだって猫である』(2014年) 原作『グーグーだって猫である』 

『グーグーだって猫である2 -good good the fortune cat-』 第1話(2016年)

『オリエント急行殺人事件』(2014年) 原作『オリエント急行の殺人』

『天皇の料理番』(2015年) 原作『天皇の料理番』 

『重版出来!』(2016年) 原作『重版出来!』

『みをつくし料理帖』(2017年) 原作『みをつくし料理帖』

『みをつくし料理帖スペシャル』(2019年)

『獣になれない私たち』(2018年)

『デザイナー 渋井直人の休日』(2019年) 原作『デザイナー 渋井直人の休日』 

『疑惑』(2019年) 原作『疑惑』

『凪のお暇』(2019年) 原作『凪のお暇』 

  

これだけ多くの原作を持つ作品を演じ分けてきた黒木華。彼女の演じる役はどれも魅力的で、作品によってがらりとイメージを変えていることがわかると思います。黒木華はどのようにキャラクターを演じているのか、原作を読むことでより彼女の魅力が伝わってくるのではないでしょうか。

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