黒木渚が選ぶ「心臓の弱い方は読まないで下さい」な3冊

黒木渚が選ぶ「心臓の弱い方は読まないで下さい」な3冊

更新:2021.12.6

本が好きです。作者の有名無名や、ジャンル、時代に関係なく、縁あって出会った本なら何でも読みます。そうしていると、時々、脳天をカチ割られるほど強烈な作品に出会うことも。今回は、ともすれば貴方の常識や価値観をねじ曲げてしまいかねない暴力的な3冊をご紹介します。

独特の文学的歌詞で、女性の強さや心理を生々しく歌い上げる、孤高のミュージシャン。宮崎県出身。すべての曲の作詞作曲を務める。2016年4月6日に最新シングル「ふざけんな世界、ふざけろよ」リリース決定。同月からは6大都市ワンマンツアーを開催。7月1日にはリリース配信シングル「灯台」を発表。小説家としても活動中。2017年、小説現代2月号にて新作小説「ぱんぱかぱーんとぴーひゃらら」を寄稿。4月19日に初の小説単行本『本性』を講談社より発売。一昨年発売された2ndアルバム『自由律』に完全限定盤としてパッケージされ、文藝界初め各方面で評価された長編小説『壁の鹿』も同社より文庫オリジナルとして発売された。また、喉の不調の為、昨年8月から休止していた音楽活動再開を告知。2017年9月に復活ワンマン・ライブを開催する。 http://www.kurokinagisa.jp/ 黒木渚 ONEMAN LIVE「音楽の乱」 9月24日(日)【東京】渋谷O-EAST 開場16:00 / 開演17:00 / 料金¥4,800(1drink別) 10月7日(土)【福岡】スカラエスパシオ 開場17:00 / 開演18:00 / 料金¥4,300(1drink別) ※黒木渚のモバイルファンクラブサイトがオープン。詳しくは黒木渚オフィシャルモバイルファンクラブサイトへ。 http://sp.lastrum.co.jp/kurokinagisa/(スマートフォンのみ)
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本が好きです。作者の有名無名や、ジャンル、時代に関係なく、縁あって出会った本なら何でも読みます。そうしていると、時々、脳天をカチ割られるほど強烈な作品に出会うことも。今回は、ともすれば貴方の常識や価値観をねじ曲げてしまいかねない暴力的な3冊をご紹介します。

「DINER」 平山夢明

刺激的な本が読みたいと言った私に、知人が差し出した一冊。殺し屋ばかりが訪れるレストランで働くことになった主人公オオバカナコ。ひょんなキッカケで狂ってしまった彼女の人生だが、血なまぐさい世界をどこか冷静な感覚で見つめている根本的なタフさが好き。とにかく暴力シーンが多い。麻痺するほどに。

著者
平山 夢明
出版日
2012-10-05

「ハリガネムシ」 吉村萬一

図書館で、吉本ばななさんの本を借りたつもりが、間違えて吉村さんのこの作品を借りて帰って来たことがキッカケ。装丁が黄色だったので、脳内で勝手に「ばなな色」と結びつけてしまったのだ。とにかく異常な世界が繰り広げられているこの作品。昆虫に寄生するハリガネムシのように、私たちの中にもおぞましい欲望やアンモラルな感情が潜んでいるかもしれない、と思った。正直、読み終わった後に、自分自身は大丈夫なのかと不安になったほど。

著者
吉村 萬壱
出版日

「メイドインジャパン」 黒田晶

心臓に悪いレベルで言えば、3冊の中でこれが1番かも知れない。むしろ、おすすめする私の方が「黒木渚、大丈夫か?」と心配されそうな一冊。私がこの本と出会ったのは、華の高校2年生。多感な時期である。何気なく図書館でジャケ借りした一冊だったのだが、図書館にあって良い代物では正直ないと思う。それはもう、鳥肌立ちっぱなし、アウトローに次ぐアウトローの連発。グロくない描写が無い! 読まれる方は、お気を付けて。

著者
黒田 晶
出版日
2001-01-15

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