アニメ化・実写ドラマ化もされた、いわずと知れた名作ギャグ漫画、『浦安鉄筋家族』。シリーズ累計発行部数は4400万部を突破しています。登場する小学生たちを見ていると、元気が過ぎるなあと思いつつも下ネタ満載の言動につい笑いがこみあげてきます。 ドラマ化でも話題ですが、実はキャラクターたちには、意外な事実や元ネタなど、知られざる秘密があるのです。この記事で彼らの意外な魅力をお伝えします!網羅的に人気キャラをご紹介して長文になっていますので、ご自身の気になるキャラを目次から選んでご覧くださいね。
さて、漫画原作を紹介する前に、話題となったドラマ版のキャスティングをご紹介させていただきます。
豪華なキャストでビジュアルの再現度も素晴らしいものでした!本作は小鉄と友人たちとの日常がメインですが、大鉄が主人公となりドタバタコメディが繰り広げられました。また、オープニング曲はなんとサンボマスターが書き下ろした「忘れないで 忘れないで」、オープニング映像は大沢木家の面々とサンボマスターが楽し気にライブをしている様子が流れました!
気になる方は公式Twitterや公式情報ページなどでご確認くださいね。
浦安鉄筋家族 テレビ東京ドラマ24 4月期 (@tx_urayasu) | Twitter
さて、ドラマもいいですが、やっぱり本作は漫画ならではの魅力があります!その魅力をつくりだしている原作漫画のキャラたちに注目してご紹介していきましょう。
さて、ここからは漫画についてご紹介しましょう。まずはあらすじ、概要をご説明します。ご存知の方は読み飛ばしても問題ありません。
『浦安鉄筋家族』は、千葉県浦安市を舞台に、小学生の大沢木小鉄を主人公にしたギャグ漫画。浦安鉄筋家族』から「元祖」、「毎度」、「あっぱれ」とシリーズが続いている長期連載作品です。
登場するのは、小鉄の家族や友達・小鉄軍団、学校の先生たち。とにかくハイテンションでお下品な日常がクセになります。
この記事では、そんなキャラたちの意外な事実に着目。
たとえば主人公の小鉄は、初期とまったくイメージが異なります。初期はいじめっ子で過激な行動も多くみられましたが、シリーズが続くにつれてクラスのリーダー的存在に変化するのです。
このほかにも、実は意外なモデルがいるなど、知るほどに実は奥深い?のです!
あなたが知らないかもしれない、『浦安鉄筋家族 』の魅力をご紹介します!
まずはあらすじのご紹介を。大沢木小鉄は小学2年生。両親と祖父、引きこもり気味の兄と中学2年生の姉、8か月の弟とペットの犬とチンパンジーと暮らしています。大沢木家は朝食を食べるだけでも、とにかく賑やか。阿鼻叫喚図に母の堪忍袋の緒が切れることも少なくありません。
ストーリーは、そんな家族の様子や、小鉄が近所の友達と遊んだり、学校に行ったりする日常が、コミカルに描かれます。
テレビアニメ化を複数回しており、第1期は1998年から放送。2期は16年後の2014年に放送開始。第1期とは声優陣も一新されました。また、先ほどもお伝えしたように2020年4月からは実写ドラマが放送されました。
それではこのあとは個性的で魅力が溢れすぎているキャラクター達をご紹介しましょう。
さっそくキャラクターの紹介にうつりましょう。まずは主人公の大沢木小鉄(おおさわぎこてつ)からご紹介します。ドラマでは斎藤汰鷹がキャストを務めます。
坊主頭が特徴で、年中半そで半ズボンのとにかく元気な小学2年生の少年です。明るい性格で人見知りはせず、誰とでも仲良くなれるのはよいのですが、物言いはかなりはっきりとしています。
家族にも友達にも容赦がなく、自分の思い込みで無謀な行動してしまう困ったところも。しかしその思い込みが時折驚異的なパワーを発揮することがあり、予測不能なパワーを秘めています。
ただ元気があるのはいいのですが、勉強はちょっと苦手な様子。その代わり体育は五段階評価で堂々の5です。
そんな小鉄についてご紹介したい意外な一面は、初登場時からの変化。物語当初は8か月の弟に4の字固めを仕掛けたり、友達のリコーダーでツッコミをして折ってしまったりと、いじめっこ気質が感じられていました。
しかしシリーズが進むにつれいじめっ子というよりは、クラスのリーダー格へと変化していくのです。劇的な変化ではなく、徐々に緩やかな性格に変化しており、小鉄が成長しているのだなと感じる部分です。
また、もうひとつご紹介したいのは、意外とモテるということ。バレンタインデーにクラスの女子からチョコを渡されている描写もあります。
しかし実は小鉄、クラスメイトのあかねに片思いしており、彼女以外のチョコはいらないと拒否するのです。ふざけてばかりいるようで、実は一途。 そしてあかねに対して言動が柔らかくなるというのも、モテる男の秘訣なのかもしれません。
ちなみにアニメ化の際、声を担当した声優は、岩坪理江と三森すずこ。元ネタとなっているのは、プロレスラーの山本小鉄といわれています。
- 著者
- 浜岡 賢次
- 出版日
- 1993-06-01
続いてご紹介するのは、一家の大黒柱大沢木大鉄(おおさわぎだいてつ)。小鉄たち4人兄弟の父で、順子の夫です。43歳で、気性が荒く自己中心的な性格。だんだんとぐうたらになり、めんどくせーが口癖になりました。
大鉄と大沢木家の謎と言えば、家計事情がどうなっているのかというところでしょう。大鉄の職業は個人タクシーの運転手。件の性格からトラブルが絶えず、度々事故を起こしています。車の修理費が嵩むうえ、ぐうたらで働き者とも言えないため、収入が多いようには思えません。
作中で詳しく描写はされているためわからないことは多いですが、長女桜のお小遣い値上げ交渉も軽くあしらっているため、そう豊かというわけではなさそう。大鉄が高給取りというわけではないようです。
働かない、自己中心的とあまりよいイメージがない大鉄ですが、意外な一面も。妻・順子には頭が上がらない恐妻家なのです。彼女の勧めに従って禁煙に挑戦したり、倒れた時は家事を行おうとしたりと、妻想いの意外な姿に、ほっこりとします。
トラブルメーカーではありますが、どこか憎めない父親、大鉄を担当していた声優は、松山鷹志と一条和矢。実写ドラマでは、佐藤二朗が演じることが発表されています。
大鉄がトラブルメーカーなら、この人は一家のお荷物的存在でしょうか。続いて紹介するのは小鉄の年の離れた兄、大沢木家の長男晴郎(はるお)19歳です。肥満体型で眼鏡をかけており、ほぼ1日家に引きこもっているというニート。オタク気質で、特に洋画やアニメを好んでいます。
ドラマでは本多力がキャストを務めます。
浪人生なのに勉強せず、アルバイトもしない。夢ばかりを語り、家でダラダラと好きなことへ情熱を注ぐ生活をしている晴郎は、クズにしか見えません。桜や小鉄からは毛嫌いされていました。
微妙に軽蔑されている晴郎ですが、実はとても兄弟想い。小鉄や桜のピンチには身体を張って助ける場面もありました。お兄ちゃんらしく、弟妹を気に掛ける心の優しさをみせています。
そんな晴郎の意外な一面。実は彼女がいるのです。お相手はネットで知り合ったという宮崎危機。美少女ではありますが実は残忍かつ陰湿な性格をしています。危機が強烈なキャラクターだけに、彼女がいると聞いてもあまり羨ましくならないという不憫枠の晴郎。
アニメ化の際は、1期2期ともに一条和矢が声優を担当しました。
こちらからは、家族から小鉄の友人たち、小鉄軍団の魅力に迫っていきましょう。まず小鉄とは小学3年生の時にクラスメイトになる少年が土井津仁(どいつじん)をご紹介いたします
名前の由来はドイツ人ですが、仁がハーフという描写はないため、由来は不明。頭に星型のハゲがあり、基本的にはとても無口でしたが、徐々に饒舌になっていきました。当初は不幸キャラで、ヤクザからも気に入られるほどの目つきの悪さをしていた仁。徐々に貧乏キャラクターにシフトしていき、極貧という設定が確立されています。
そんな仁ですが、ギャップが激しいキャラクターでもあります。ひとつはお金への執着心がすさまじいところ。基本的には友人想いの優しい性格ですが、お金が絡むと裏切るなんてことも。薄幸そうだけど意外と逞しいところも、魅力的です。
もう一つの意外なギャップは、実は超低音ボイスの持ち主であるというところ。アニメ化の際は石井博嗣と一条和矢がそれぞれ担当。流れる低音ボイスに驚かされました。
- 著者
- 浜岡 賢次
- 出版日
- 1993-10-01
小鉄軍団を続けて、といきたいところですがこの人を外しては仁の魅力も語り切れません。仁の母、仁ママについてお先にご紹介したいと思います。
仁も凶悪な容姿をしていますが、仁ママはそれ以上に絶大なインパクトを持った人物です。まずビジュアルがすごい。極端に薄い眉毛、時折白になる鋭い目つき、口は裂けているのかというほど大きく、まさしく鬼女と言った風貌です。
性格が良ければ救いはありますが、そんなことはなかったと頭を抱えるほど。極貧なのに定職につかず、たまに働けばトラブルばかり。通販で役に立たないものを買いあさっていますが、代金のほとんど踏み倒しているという企業泣かせの人物です。
仁への愛情はあるものの、金銭が絡むと最愛の息子でも容赦はしません。身体能力が異常に高く、某アメコミのキャラクターのように関節を動かせたり、唾を吐くとピストル並みの速度になったりと、人外っぷりがきわだちます。
最強と名高い仁ママですが、実は意外な弱点があるのです。それは、犬。犬は悪魔の手先であると信じ込んでいるため、仁が拾ってきたときには発狂してしまいました。犬はその後も仁が世話をしていますが、仁ママは世話をせず毛嫌いしています。
作中でも仁ママと呼ばれていますが、本名が作中で登場したことがなく、いまだ不明。アニメ化の際は岡村明美、東條加那子が声優を担当しています。
強烈な仁ママの後は、かわいい女の子をご紹介いたしましょう。大沢木家の隣に住んでいるのが西川家。そして、小鉄と仲のよい?女の子の1人が西川のり子です。大阪から引っ越してきた転校生で、大阪弁で話します。男勝りな性格で威勢が良く、小鉄とは衝突することも。
男子にまじって遊び、腕っぷしはまったく負けていない勝気な女の子ですが、実はラブコメ担当という意外な一面が。小鉄にバレンタインデーにチョコレートを渡したり、一緒の布団で寝たりと、何かと接触の多い、幼馴染ポジションであるというところもラブコメ感が漂います。
元気な少女なので誰も気が付いていないようですが、公式で美少女設定のあかねに間違われた経験があるくらい美少女だったりします。女の子らしい格好をしていることも増え、かわいらしい姿を見せてくれています。
アニメでは荒木香恵、橘田いずみが声優をつとめました。
続いては小鉄軍団の中で、癒し系ポジションの鈴木フグオをご紹介いたしましょう。いつも何かを食べているため肥満体型が特徴。温厚な性格をしており、小鉄軍団の中では常識人な方ですが、食べ物が関わると性格が豹変します。空腹時には暴走することも。
その食欲は、さまざまな不可能を可能にします。ランドセルが冷蔵庫に改造されており、カルピスやアイスなどを入れて常に食べられるようになっています。さらにカルピスは原液で飲む派で、曰く万能薬なのだとか。
口癖は「キャプ―」や「キャプチュー」とどこか動物めいたところも。手をクリームパンに改造されたりと、ビジュアルも性格からもマスコットキャラクターのような愛されキャラクターであることが伝わってきます。
そんな癒し系でおっとりしているフグオですが、実は意外とハイスペック。嗅覚が鋭く、そのおかげで仁の命を助けたり、汗で家事を鎮火させたりと、驚異的な能力を発揮しました。アニメでは、大谷育江と楠田亜衣奈が声優を担当しています。
- 著者
- 浜岡 賢次
- 出版日
- 1994-02-01
続いて紹介するのは、作中でも珍しく公式で美少女設定のキャラクター。小鉄のクラスでアイドル的存在となっている菊池あかねです。可愛いうえに秀才で、家はお金持ちのお嬢様という完璧さ。小鉄の想い人でもあります。
しかし誰にでも優しい半面、癇癪持ちという一面も。小鉄軍団に強制的に鍛えられた結果、プロレス技が使えるようになるなど、お嬢様らしからぬアクティブな一面もあります。
そんなあかねは美少女ではありますが、得をしているわけではありません。実は作中ではオチ担当という役割を振られている、不憫キャラクター。不幸な目にあうことが多く、家が欠陥住宅で倒壊など、散々な目にあってきました。
しかし、一番の災難は影が薄くなってきているところでしょうか。まったく似ていない弟のキャラ付けが濃いせいか、存在感が皆無に……。そんな逆境にもめげず、お嬢様らしから意外な精神的逞しさも魅力です。
アニメでは小西寛子、三森すずこが声優を担当しました。
続いてご紹介するのは、小鉄軍団のまとめ役の上田信彦、通称ノブです。あかねと並ぶほどの秀才で、仲間内では唯一塾に通っているという真面目な優等生。小鉄たちの良き理解者であり、豊富な知識から様々な助言をすることもあるという、ブレーンでもあります。
遊ぶときは羽目を外し、悪ガキになることもあるノブですが、基本的には被害者ポジション。よく家を破壊されるため、小鉄たちは出禁になっています。テストは常に78点を取るという、謎の安定感がありますが、満点を取るために努力していることを考えると、少々不憫に感じられます。
そんなTHE普通の少年のノブですが、意外な一面が。実は仲間内で一番モテるのです。初期はそばかすが特徴的でしたが、髪型を変えた結果なぜかそばかすが消え、ダサさが薄くなった様子。バレンタインデーにはチョコをたくさんもらい、クラスメイトからも男前と言われています。
アニメの際は岡村明美、楠ひなたが声優をつとめました。
パロディキャラクターが多数存在する本作。続いてご紹介するのは、なかでもとくに元ネタがわかりやすいキャラクター梅星涙(うめぼしなみだ)です。野球少年で千葉ロッテマリーンズの大ファン。父親からスパルタな野球教育を受けており、魔球を投げるなど才能を開花させています。
元ネタはもちろん、『巨人の星』の星飛雄馬。父親も星一徹のパロディと、家族構成も元ネタに寄せています。とはいえ、元ネタと違う部分も多々あります。実は不登校だったという、意外な一面はもちろん原作にはないもの。涙は以前の学校ではいじめられており、小鉄たちの小学校に転校後も度々学校を休んでいました。
後に不登校が改善され、学校に通うようになったことで作中の扱いも不定期なサブからレギュラーキャラクターへと昇格。小鉄たちとも仲良くなり、行動をともにするようになりました。特にノブと仲がよい様子を見せています。アニメでは生駒治美が声優をつとめました。
- 著者
- 浜岡 賢次
- 出版日
小鉄たちのクラスメイトにもスポットを当てていきましょう。騒がしい男子を冷たい目線で見ている女子、というのが必ず存在しますが、これから紹介する花子は小鉄たちを冷ややかな目線で見ている女の子です。
男子を嫌っており、小鉄と喧嘩をすることもしばしば。プロレスラーのあだ名をつけられるくらい背が高く、呼ばれると暴れまわるほどの怪力です。うっかりアルコールを摂取すると狂暴化し、手が付けられなくなってしまうのだとか。
そんな花子ですが、その性格に似合わず、実はプロレス好き。あだ名の件はこれとそれとは別、ということのようです。後に男子への態度はある程度軟化し丸くなりました。喧嘩の際、実力は互角でしたがシリーズが進むにつれて花子有利に。まさしく天敵と言ってもよい存在に成長しています。
花子は男子が主体の本作の中では、友人の女子に嫉妬したりと女の子らしい心の動きが描かれているキャラクター。意外と普通の可愛らしい魅力を持っているのです。
アニメでは那須めぐみ、楠ひなたが声優を務めました。
小鉄の家族や友達を紹介してきましたが、学校に通っているということは当然いるのが担任教師。続いてご紹介するのは小鉄たちのクラスを受け持っている、27歳の春巻龍。黄色い特徴的なジャージからもわかるように、モデルはアクション俳優のブルース・リーです。
モデルは強くても本人は強くなく、貧弱体質。過去いじめられていた経験から、生徒を脅したり自分を優位に立たせて強く見せようとしたりと、教師にあるまじき姿も見せています。貧乏なので家庭訪問先で食事をもらったり、家が火事になって遭難していたりとおよそ小学校教師らしからぬ生活を送っているのも特徴でしょう。
頭もおバカであかねが代わりに授業をおこなうこともあるなど、尊敬できるところがまったくない春巻。生徒を退屈させないという一点だけが魅力で、坂上欽一という臨時教員が来たときは、予想外に春巻の株が上がりました。
尊敬できる大人というよりも、遊べる大人という位置づけ。子どもたちに負けない、テンションの高さが魅力のキャラクターです。アニメでは島田敏、一条和矢が演じています。
- 著者
- 浜岡 賢次
- 出版日
数多くの個性的なキャラクターの魅力があふれている『浦安鉄筋家族』。小鉄の家族や先生など、まだまだ紹介しきれていないキャラクターが存在します。ぜひ、自分の好きなキャラクターや、身近な人に似ているキャラクターを探してみてください。これだけ個性が強いと、実写ドラマはどうなることか。そちらも期待が高まります。
おすすめのギャグ漫画を紹介した以下の記事もぜひご覧ください。
笑える漫画おすすめ10選!スカッとするギャグから恋愛、ほのぼの日常系まで
気分が落ち込んでいる時、イライラしている時、疲れている時は笑って気分をスカッとさせたいものです。今回は個性的で突き抜けているからこそ笑える漫画10作品をご紹介します。
爆笑必至!ギャグ漫画おすすめランキングベスト30!カオスすぎて面白い!
笑って気分転換したい時に読みたいギャグ漫画。ギャグ漫画はいろんな種類があって選べないと言う方のためにも、今回はランキング形式でおすすめのギャグ漫画を紹介していきます。