笑って気分転換したい時に読みたいギャグ漫画。ギャグ漫画はいろんな種類があって選べないと言う方のためにも、今回はランキング形式でおすすめのギャグ漫画を紹介していきます。
- 著者
- 日当貼
- 出版日
- 2015-02-14
ちょっとドジだけど明るい彼女と、穏やかで彼女思いの彼氏……の猫!?そう、彼氏が猫なのです。2人のほのぼの癒し系の日々を描いた、日常ギャグ漫画です。
彼氏が猫と聞くと、かなりギャグテイストな絵をイメージしてしまいそうですが、そんなこともありません。女性に好まれる優しいタッチで、ほのぼのとした日常にぴったり。ちなみに彼氏は、顔は猫ですが、体は服を着た人間のもの。表紙の姿だけ見ると少しシュールですが、なぜか違和感なく読めてしまうのが魅力でもあります。
普段はとても紳士なのに、公園でブランコに乗ったら華麗なジャンプでスッと着地してみたり、デートで彼女がフワフワの人形を気に入ったのにヤキモチをやいてみたり、意外と猫舌ではなかったり……。ちょくちょく猫の習性を垣間見せながらも、いつも優しい目で彼女を見つめる姿から、彼女のことを大切にしていることがひしひし伝わってきます。理想の彼氏だと思う女性もいるかも?
また、彼氏が猫という不思議な世界観なのですが、2人の間にはいつも温かくて穏やかな優しい空気が流れているのが感じられるでしょう。きっと、こんなカップル羨ましい!と思うはず。
2人のファッションがオシャレなのもポイントです。それぞれの雰囲気に合った服で、とても似合っています。とにかく何から何まで可愛くて、ほのぼのしてしまう穏やかなギャグ漫画。リラックスしながら楽しめますよ。
『ODETTE』に関してはこちらの記事で紹介しているのであわせてご覧ください。
漫画「オデット」の猫彼氏&ゆるゆる彼女に癒される!見所を全巻ネタバレ紹介
見た目が猫な彼氏・猫氏と、その彼女・多恵のデートの様子を描く漫画『オデット ODETTE』。猫なのか人間なのかその正体が不明な猫氏と、ダイエットを試みるものの常に食欲に負ける多恵、2人の仲睦まじい様子が微笑ましく魅力的な本作について、その見所を紹介していきます。
- 著者
- 鶴田 謙二 他
- 出版日
- 2006-06-30
本作は、1973年に発表され、300万部を超える大ベストセラーとなった小松左京の作品が原作。再度の映画化に合わせて企画されたパロディ漫画のアンソロジーです。
吾妻ひでお、鶴田謙二、いしいひさみち、安永航一郎、寺田克也、とり・みき、など豪華執筆陣が競作し、映画をトリビュートしたギャグが、要所要所に散りばめられています。それぞれの作家の出身地が沈没するというテーマで描かれていますが、内容は実に多種多彩。表紙帯には小松左京が「しかし、こんなふうには沈まん!!!」と絶賛?しています!
鶴田謙二が描く渋めな表紙とギャグ要素が強い内容とのギャップに驚かれるかもしれません。21名の作家たちが自由な発想で地方を沈ませることになるのですが、そのなかでも特に地方の個性が色濃く出た作品は、いしいひさいちの「岡山沈没」でしょう。
空ヲによる「古都消失」も、県民性とその環境を鋭くとらえた良作です。また、鶴田謙二による「沈没ラプソディー」や、寺田克也による「しあわせな桃太郎」は、作家風にアレンジされたキャラクターの個性が強く光り、愛らしく思ってしまうほど。そのほかにも魅力的な沈没が全国各地で展開されていきます。
これだけの独特の世界観あふれる執筆陣の作品を一気に読める作品は、なかなかありません。読み終えてみると、小松左京の帯のコメントを感慨深く思ってしまう作品集です。
- 著者
- こばやしたけし
- 出版日
- 2015-10-20
WEB4コマ漫画をパワーアップして書籍化した、こばやしたけしによる地域活性化漫画です。主人公の女子高生たちが地元みのり市を舞台に地方の活性化を考えていきます。
社会的なテーマを扱う本作は、ポップなキャラクターによってストーリーが進んでいくという稀有な漫画です。地域の人口減少問題、少子高齢化など、社会問題を取り上げて漫画でわかりやすく伝えたかったという作者。本作は、誰でも気軽に読める内容となっています。
地元のことを本気で良くしようと取り組んだことがあっただろうか、なぜ都会に出ると決めたのだろうか、など深く考えさせられます。女子高校生たちが始めた行動は、みのり市にとってはまだほんの小さな出来事にすぎないかもしれません。しかし若い自分たちだからこそできることを、彼女たち自身に問いかけていくのです。
本作のテーマはかなり硬派といえますが、明るい女子高校生たちによるボケとツッコミのおかげで雰囲気は軽快なものとなっています。読後は自分の地元に置き換えて考えてみるのもいいでしょう。日本の地方創生に切り込む注目作です!
- 著者
- 岡田ピコ
- 出版日
- 2015-07-15
主人公・新戸ののは引きこもり歴2年のニート。楽しいシングルライフを送っていた彼女でしたが、母親の再婚によって初対面の義兄・綾部八千代と同じ屋根の下で暮らすことになってしまいます。なんとか回避しようとあの手この手で兄を追い出そうとするも、八千代は天性の妹属性で……?
イケメンで優秀、家事能力抜群で優しい兄がほしい!と女性なら誰でも一度は妄想したことがあるのではないでしょうか?そんな願いを体現したのが兄・八千代。しかし、母親以外とは会話をしないニートのののは兄の存在が気に入りません。追い出すべく八千代に無理難題を押し付けますが、彼は脅威のモチベーションと財力でクリアしてしまうのです。
普通の少女漫画であればそんな兄と恋仲に……というのが定番シュチュエーションですが、そこはギャグ漫画。八千代はとにかくののを愛でたいあまりに妹バカと変態をこじらせまくっています。妹の願いなら何でも聞いてくれる、ちょろいところがかわいいと読者には人気。甘やかしたい兄と逃げたい妹の攻防をお楽しみください。
- 著者
- カワハラ 恋
- 出版日
容姿端麗・成績優秀で、理想的な女子高生・堀江青(通称青ちゃん)。彼女はコミュ障で男嫌いという一面を持っていました。その理由は「男は性欲の塊だから」という考えがあったため。なかでもクラスメイトのリア充王・木嶋は一番の天敵です。「今日こそは木嶋に嫌いと言おう」と決意したのもつかの間、なぜか木嶋に告白されてしまい……?
実は青ちゃんは官能小説家の娘。そのことが苦痛すぎて、家を出て静かに生活したい……というささやかな願望がありました。貞操観念の高い純潔少女かと思いきや、実は誰よりもエロ妄想が大好きというギャップがあるのです。
高校での生活でもとにかくエロ妄想ばかりしている青に比べ、リア充王であるはずの木嶋はとにかくピュアな男子高校生。2人のズレた会話が楽しいギャグ漫画です。
彼女は本当に高校生なのか!?と疑いたくなるレベルで飛び交う下ネタ。通常のラブコメじゃ物足りない!もっと笑いたい!という大人におすすめしたい漫画です。
『淫らな青ちゃんは勉強ができない』について紹介したこちらの記事もあわせてご覧ください。
『淫らな青ちゃんは勉強ができない』全巻ネタバレ!エロカワラブコメが面白い
タイトルに「淫ら」と入っているから……と手に取るのを躊躇するのは、とてももったいない本作。思春期らしい健全なお色気と、妄想成分全開の純愛ラブコメディです。 2019年4月にテレビアニメも放送された『淫らな青ちゃんは勉強ができない』の魅力を、全巻分ご紹介いたしましょう。
- 著者
- 井田 ヒロト
- 出版日
- 2014-03-08
表紙のタイトルから「グンマ」って群馬とは違うの?と気になる人も多いのではないでしょうか。作者は、群馬県をこよなく愛し、群馬県高崎市に在住する井田ヒロトです。
ストーリーはグンマ県を舞台に、主人公神月の周りで起こる学園もの+地方ディス。「地球上唯一残された秘境」「とりあえず一番いい装備で行け」など引っ越し先へ移動中の神月がネットで調べた内容は、恐ろし気なものばかり。はたしてグンマに引っ越す神月に、どんなことが待ち受けているのでしょうか。
本作は、これ以上の群馬ディスりはないのでは?と思うほど素晴らしい作品です。あらゆる角度からの群馬にまつわる豆知識が満載です。歴史にしろ、地形にしろ、県民性にしろ、他県から群馬に移住する際には、ぜひマニュアルとして持っておくべき一冊といえるでしょう。
主人公は、唐突に起こるさまざまな事件に巻き込まれていきます。グンマ県民の他県に対する思いの強さ、ライバル意識、土着質などによって救い出されたり、逆に窮地に追い込まれたり……。さらにグンマ県民スピリットともいうべき伝統の継承など、1話1話のエピソードが濃厚で、地方あるあるが力強く描かれていきます。順応性の高いという他県(千葉県)から来た主人公に共感しながらも、グンマ(群馬)の魅力を知るにはベストな一冊です。
『お前はまだグンマを知らない』に関しては、こちらの記事で紹介してます。あわせてご覧ください。
漫画『お前はまだグンマを知らない』のやばすぎる秘密10選ネタバレ紹介!
皆さんは2017年に実写ドラマ化および映画化が決定した漫画『お前はまだグンマを知らない』を読んだことがありますか?作中では奇想天外なグンマの秘密がよりどりみどり紹介されています。今回は、作品の魅力とグンマの秘密を10つ激選してご紹介致します。
- 著者
- 一葵 さやか
- 出版日
- 2016-08-12
猛烈な栃木愛に溢れる作者によって描かれる本作。栃木県を本当に知ってほしいという思いが伝わってきます。日光東照宮ってどこ?宇都宮餃子で有名な県は?那須高原なら、聞いたことはあるけど……。これらはすべて栃木にまつわるものなのですが、その魅力は他にもあります。
全国魅力度ランキング最下層をさまようイメージを半ば強引に変えるべく「栃木部」所属の高校生たちが悪戦苦闘する本作は、栃木のマニアックネタが満載です。
物語は、主人公宮本が東京から転校してきたところから始まります。そんな宮本は、地味すぎて知られていない栃木の魅力向上部「栃木部」の中禅寺と堤に入部を強制的に迫られて……。
なんとも個性的で可愛いキャラクターたちが、これでもかと栃木の名産などを紹介し、栃木の魅力を伝えてくれます。地元の人でなければわからないほどマニアックなものが登場するため、読みながらつい調べてしまうこともしばしば。読者は、まんまと「栃木部」の策略にはまってしまうことでしょう。
ギャグ要素やツッコミどころも満載。毎回ドタバタのストーリーでありながら、栃木に関わる情報が詰め込まれています。名物を食べるシーンでは、お取り寄せしたくなるほど絵が美しく、お腹が空いてきてしまうでしょう。知られざる栃木の魅力を感じるには持って来いの作品ですよ。
- 著者
- 栗井 茶
- 出版日
- 2011-05-25
模型部に所属する姉さん、マキマキ、オカッパたちが、まったく模型を作らないストーリーです。一瞬萌え系の漫画かと思われるような画風ですが、内容はかなりカオスでゲスいもの。スピード感をもってどんどん展開していく暴走列車のようなギャグ漫画です。本作の世界観のやばさが凝縮されているのが、物語の始まりのシーン。
「キンコンカン 放課後です
でもすぐ帰るのはもったいない
青春なんてあっという間に過ぎていくんだ
だから私は帰宅部をビンタしています」(『+チック姉さん』1巻より引用)
ここで鬼のような形相でビンタしているのが姉さんなのですが、彼女の頭には模型が乗っています。キチガイ系のキャラクター?と思っていると、彼女がそのまま向かった模型部の部室でも、異様な光景が広がります。なぜか全員、頭に何かしらのプラモデルを乗せているのです。もちろんそのことには何も触れられずに物語が進んでいきます。
ストーリーも巻が進むにつれてどんどんカオスに、そしてゲスくなっていきます。その内容はそのまんまの下ネタ。そしてツッコミらしいツッコミがいないので読者を置いていくように登場人物たちが爆進していきます。なぜか、それが心地いいのです。
奇妙なスピード感にそのまま身をゆだねたくなる、やばい漫画です。
- 著者
- 福星英春
- 出版日
- 2016-01-15
宇宙と書いてコスモと呼ぶキラキラネームを付けられた4歳の幼稚園児が、日々ハードボイルドな思考で読者を笑わせてくれるギャグ漫画です。
「いつからこの国はこんなことになっちまったんだ……」(『ハードボイルド園児 宇宙くん』1巻から引用)
こんなハードボイルドで渋すぎる台詞が毎回のように登場します。この宇宙くん、基本ポーカーフェイスでクールを気取っていますが、おねしょをしたり、からかわれると真っ赤になったり、男の子とケンカして涙目だったり、年相応の可愛らしさも持ち合わせた可愛い4歳児です。言葉数が少なく、心の声、思考が常にハードボイルドすぎて、絵とのギャップに思わず笑ってしまいます。
自らを孤独な鷹(ロンリーホーク)と称して、ハードボイルド作品に出てくる大人顔負けの渋い言葉を放つのですが、彼の周りに起こる出来事は基本的に保育園でのことや、お家でのお父さんお母さんとのこと。このギャップが面白くて可愛いですね。
ちなみに、世の中や現状を常に憂いている彼の好きな俳優は松田優作。4歳児にしては渋すぎますが、憧れているのでしょう。
ハードボイルドと、4歳の幼稚園児のナチュラルな可愛らしさ、明らかに相反するどころか本来は交わりそうにもないこの2つの要素が絶妙なバランスをとっています。笑えて可愛いハードボイルド漫画なので、気軽に楽しんでみてください。
『ハードボイルド園児 宇宙くん』に関してはこちらの記事で紹介しています。あわせてご覧ください。
『ハードボイルド園児宇宙くん』が面白い!園児が渋いギャグ漫画をネタバレ!
わずか4歳にして幼稚園児らしからぬ大人っぽさをもった宇宙(コスモ)くんを描いた、『ハードボイルド園児宇宙くん』。彼の家庭や幼稚園での日常が、コミカルに描かれている作品です。
- 著者
- 涼川りん
- 出版日
- 2016-02-29
ひょんなことから知り合ったクラスメイトのオリヴィア、華子、香純。彼女たちは「遊び人研究会」という名前と活動内容がまったく関係ない研究会をつくり、何をするわけでもなくただくだらないことをして部室で過ごしています。彼女たちがけん玉や手押し相撲などのあそびをして放課後をすごすストーリーです。
本作は表紙の可愛さに騙されて手に取ったが最後、その狂気にあてられるやばい漫画。3人の女子高生がくだらない遊びをして過ごすという、癒し系の漫画にでもなりそうな設定なのですが、まったく違います。おかしい描写や言動が大量に、そして普通に出てくるのです。
一応ツッコミ役はいるのですが、とにかくボケの数が多すぎる本作。ツッコミ役と同じように読者も振り回され、最終的に奇妙なグルーブ感にのまれていきます。そして普段が可愛いだけに引き立つ、ホラー漫画に遜色ない美少女たちの恐ろしい表情。いきなり心構えができてない状態でくるので吹き出してしまうこと必至です。大量のボケに、油断している時にちょくちょく挟み込まれるやばい表情。言葉に言い表せないカオスな放課後をお楽しみください。
『あそびあそばせ』に関してはこちらの記事で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
『あそびあそばせ』が表紙詐欺すぎる!美少女漫画が面白い【無料】
「表紙詐欺」とツイッターで話題となり、重版が続いた美少女ギャグ漫画『あそびあそばせ』。電車内で読むと沈没間違いなしの、面白すぎてやばい内容です。本作の美少女中学生たちの優雅な?日々をご紹介します。ネタバレを含みますので、ご注意ください。 スマホの無料アプリで読むことができるので、気になった方はぜひそちらからどうぞ!
- 著者
- 此元 和津也
- 出版日
- 2013-12-06
主人公は2人の高校生男子。インテリメガネの内海と、ちょっとおちゃらけたツンツン頭の瀬戸。この2人がひたすら関西弁で話しているだけの青春ギャグ漫画です。
本作では、汗と涙の部活動もなし、本気でぶつかり合うケンカもしない、可愛い女の子に壁ドンなんてものもありません。
ただただ、彼らが放課後他愛もない会話をしている……。それだけなのにおもしろいんです!中身があるような、ないような、深いような、くだらないような会話が絶妙にくり広げられる展開に、気づけば声を出して笑ってしまっているかもしれません。外で読むときは要注意です。
会話の内容はいたって普通の日常の出来事についてだったり、家での話だったり、暇つぶしのゲームだったり。関西弁のテンポの良さと、微妙な間、そして主人公2人の言葉の例え方やツッコミが相まって、漫才を見ているような気分になってきます。
『セトウツミ』に関してはこちらの記事で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
漫画『セトウツミ』の面白さを、登場人物とストーリーからネタバレ紹介!
「別冊少年チャンピオン」で連載中の此元和津也による学園漫画『セトウツミ』。男子高校生の日常の、とても小さな1コマを切り取って展開するという異色の作品の魅力をご紹介します。
- 著者
- deco
- 出版日
- 2017-02-15
主人公はイケメン高校生・七瀬航一郎。彼が好きなのは大学生と漫画家を両立させている幼なじみ・鮫島悠。思いを伝えられず幼なじみとして接している航一郎でしたが、悠のハードボイルド発言に毎度クラクラしてしまいます。人生初のラブコメ漫画を描くのに行き詰っている悠に対し、航一郎は「カップルごっこ」をしようと提案し……?
ラブコメのヒロインといえば見た目も中身もかわいい女の子……が定番ですが、悠は中身が超ハードボイルド。夢の内容は政治モノ、デートの待ち合わせは「県営倉庫2番裏」など、とにかくかっこいい女子です。逆に航一郎はかなりの恋愛脳。悠なハードボイルド発言にいちいち恍惚とする姿には思わず「かわいい!」と言ってしまうでしょう。
メインの2人も印象的ですが、その他のキャラクターも濃い性格なのが面白いところ。航一郎と悠の恋の行方も気になりますが、悠の浮世離れしたハードボイルドにも笑えるギャグ漫画です。ぜひ手にとってみてください。
- 著者
- 音井れこ丸
- 出版日
マシュマロが大好きなマシュマロボディのおじさん・日下とそんな彼が大好きな後輩・若林の日常系オフィスライフが描かれた大人気漫画。人気の高さからアニメ化され、話題となりました。
登場人物は日下と若林の他にもマシュマロに愛があるようでない課長、若林の恋路を邪魔してくるデガスさんなど個性的な面々が集まります。2人のズレた恋模様に同じく同僚の人々が加わって、笑えるラブコメをお届けします。
マシュマロを食べて笑い、マシュマロの生産中止に泣く……マシュマロのために一喜一憂するおじさんと、無表情でおじさんをイジる若林のかけ合いがたのしいギャグ漫画です。
感情表現が苦手ながらも日下へラブコールを送る若林への思いは、マシュマロで頭がいっぱいの日下になかなか伝わりません。見ているこっちがうずうずさせられてしまうほど。しかも若林のラブコールはマシュマロで日下を釣ってみたり、おちょくって混乱させてみたりとかなり個性的なのです。
また、この2人にちょっかいをかける職場の人たちとのあれこれも爆笑モノ。元気を出したいときにぜひ読みたい、ほのぼのギャグ漫画です。
- 著者
- 山本 崇一朗
- 出版日
- 2014-06-12
主人公、西片が隣の席の高木さんにからかわれまくるギャグ漫画です。からかわれっぱなしだけど、今日こそは立場逆転してみせる!と意気込む西片と、いつも数段上手な高木さんの、可愛い青春バトルがくり広げられています。
クスッと笑えて、ちょっぴりキュンと甘い青春が描かれる本作。中学生の西片と高木さんの照れたら負けのからかい合いが可愛らしくて最高です。
からかわれっぱなしで仕返してやりたいけど、高木さんのことが何となく気になっている西片。西片に思わせぶりな態度をとっては、からかってはぐらかしてしまう高木さん。付き合ってるわけじゃないけど、きっと両想いなんだろうな〜とわかる微妙な関係に、思わずニヤニヤしてしまいます。
優しいタッチの絵が2人の雰囲気にピッタリあっているのも魅力です。ほのぼのしていてクスッと笑える、穏やかな毎日を描いた、肩の力を抜いて楽しめる作品。ちょっと疲れたな、なんて日はこのギャグ漫画で癒されてみてはいかがでしょうか?
『からかい上手の高木さん』に関してはこちらの記事で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
漫画『からかい上手の高木さん』の可愛さに叫びたい!全巻名シーンネタバレ!
2018年にアニメ化されることが決定した『からかい上手の高木さん』。思春期男子も読者もまとめてドキドキさせてくる高木さんに夢中になってしまう作品です。今回は本作の全巻の名シーンをご紹介!読めば彼女に夢中になること間違いなしです!
- 著者
- 古屋 兎丸
- 出版日
- 2011-03-04
多くの政治家や官僚を生み出す超名門校として名高い海帝高校に入学してきた主人公、赤場帝一。彼には「総理大臣になり自分の国を作る」という野望がありました。
この名門校で厳しい選挙に勝ち抜き生徒会長となった者には日本一の国立大、東都大学への進学が約束されるうえ、将来を約束されるキーを手に入れられるらしいと聞きつけた帝一。彼は自分の野望を叶えるべく、海帝高校で生徒会長を目指すために戦います!
時代背景は昭和。美麗な絵、背景から漂う昭和の風景に雰囲気、すべてがマッチして読者を引き込みます。個性豊かなキャラクターが多数登場し、その都度新鮮味を感じるので飽きさせません。
ギャグ要素が本格的に展開されはじめるのは単行本で2巻くらいから。まずは1巻で世界観に慣れることをおすすめします。ギャグっぽくない美しい絵で、きっとすぐに馴染めるはずです。そしてストーリーやギャグの要素が、美しい絵に引き立てられて、より印象的になっていることもわかってきます。
生徒会長になるために、そして総理大臣になり自分の国を作るという野望を叶えるためならば、生徒総会での校旗掲揚ですらも全力。自分の評価を下げられる妨害にも負けません。現時点でなら優勢な人物の忠実な犬(しもべ)となることも厭わない!と常にトップを目指して奮闘する帝一に、笑いが込み上げてくること間違いなしですよ。
はたして帝一は生徒会長になることができるのか、そして帝一の國を作り上げることができるのか。胸に秘めた野望を叶えるため、セコイ打算でどんな難局も乗り切っていく彼の高校生活、思いっきり笑いながら見届けましょう。
『帝一の國』に関しては、こちらの記事で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
思惑渦巻く学園漫画『帝一の國』がアツい!【最終巻ネタバレ注意】
2017年4月29日に映画公開の『帝一の國』。独特の世界観にスリリングな展開とギャグがこれでもかと盛り込まれた密度の濃い作品です。今回はそんな学園漫画の魅力をご紹介します。最終巻のネタバレを含みますのでご注意ください。
- 著者
- 漫F画太郎
- 出版日
- 2011-10-08
ロシアの文豪ドストエフスキーの原作を稀代の天才ギャグ漫画家、漫F画太郎がコミカライズしました。表紙の見た目からついに作者がシリアスな作品に手を出したのかと思いきや、まったくそんなことありません。原作のドストエフスキーの名前が登場人物たちと一緒に1ページ内の1コマで書かれているのに対し、漫F画太郎の文字が見開きででかでかと目に飛び込んできます。内容は下品でカオス。原作への尊敬の念が微塵も感じられない作品となっています。
まずやばいのが作画です。街中の風景が日本の住宅街を描いていたかと思うと次のページでは外国になっていたり、表紙の女性はなぜか常に全裸で女子小学生の自作の少女漫画のような下手さで描かれていたり。主人公に至ってはその時々で顔がまったく異なり、イメージが安定しません。
そしてストーリーでは2話で主人公が死にます。しかし夢オチ。そこからは、原作などあってないようなまったく違うストーリーが展開されていくのです。さらにはキャラの性格も秀逸で、美しいといえる人物はひとりも出てきません。安定しない作画に暴走するようなストーリー、汚いキャラたち。これだけの要素が揃っていながらも、なぜか読みたくなってしまうのです。そんな漫F画太郎クオリティが感じられるギャグ漫画です。
- 著者
- 長尾謙一郎
- 出版日
週刊ヤングサンデー(小学館)で連載されていた漫画です。
可愛いらしいタイトルではありますが毎話欠かさずシモネタが入り、サブキャラクターが暴走する好き嫌いが分かれる作品となっています。
「あ~~~いっけねぇ~~~~~ボッキしちゃったよ~~ガハハハハ。」
―――とおっしゃり、クラスが"わあ"と歓声をお上げになった…
("ボッキ"……?はて?"ボッキ"って何かしら?また"だっちゅ~の"みたいな流行語かしら……?)
私、クラスメートの楽しげな顔を見て"ボッキ"という言葉に興味を抱きましたの……)
(『おしゃれ手帳』1巻より引用)
清楚でお嬢様口調の主人公と独特な少女マンガ系タッチの絵、そして下ネタで始まり不条理で終わる、なんともいえない疾走感が癖になる作品です。
聖ヤンサン学園イチの清純派小石川セツコは、登校中に勉強し窓辺でマロニエの落葉をうっとりと眺め、お人形さん集めを趣味とする少女。下ネタのことなどまったく知りません。
しかし、学生というものは往々にして下ネタに興味や関心を少なからず寄せるものです。聞いたことのない話をクラスメイトから聞いたセツコは、下ネタと知らずに聞き返し、知ったかぶりをします。すると個性的な家族が独自解釈をしたり、真剣に向き合ったりしてさらによくわからない方向へと話が進んでいくのです。
下ネタを取り入れる漫画が少なくなるなか、素晴らしくまっすぐに作中にテーマとして扱い、凄まじい猛毒を放つ作品です。
- 著者
- 大川 ぶくぶ
- 出版日
竹書房のウェブコミック配信サイトまんがライフWINで連載されていた4コマ漫画です。
ポップで可愛らしい作風の、背が小さく口の悪いポプ子と背が高くあごの長いピピ美が主人公。時事ネタや映画やアニメなどのネタを元にテンポよく4コマ内をゆるくシュールな雰囲気で縦横無尽に駆け巡ります。
「いっちょ…"世界"獲ってきますかァ…!」
「獲りましたワァ…」
「マジ!?」
「マジですってよ」
「マジですってかァ!?」
「大マジよ…」
(またひとつウソをついた…)(『ポプテピピック』より引用)
この作品はなんといってもテンポの良さが特徴です。4コマのなかでネタが完成されており、字余りや物足りないといった雰囲気をまったく感じさせません。ほぼ表情の変わらないポプ子とピピ美が、なんだかどこかで見聞きしたことのあるネタの中を全力で駆け巡ります。
ああこのネタの元ってこれだよなと思ったときにはクスッと笑うものがあり、知らないネタでもポプ子とピピ美の息のあったかけ合いで笑ってしまいます。すでに見たこと聞いたことのあるネタでも、ゆるくてシュールにそしてインパクトを持って描かれているので、飽きない面白さがある作品です。
- 著者
- ["行徒妹", "河田 雄志", "原 哲夫", "武論尊", "行徒"]
- 出版日
名作バトルマンガ『北斗の拳』の人気敵キャラクター「サウザー」を主人公としたギャグマンガです。
『北斗の拳』原作者の原哲夫から直接指導を受けて書いているので、原作の絵柄をほぼ完全コピーしています。原作ファンの方にはぜひおすすめしたい作品です。
原作では権力と圧倒的な強さをふりかざして人々を恐怖で支配し、愛に飢えた悲しい心を持ちながら、南斗最強の男として君臨していたサウザー。しかし、イチゴ味ではキャラが一変します。
アイドル活動を始めたり、カレーは甘口しか食べられないとカミングアウトしたり、寝る時はぬいぐるみと一緒じゃないと寝られなかったり、原作の「南斗最強の男・サウザー」のイメージを綺麗にぶち壊します。もはや、ただのマッチョな子どもです。
作中で結成されたアイドルグループ「南斗DE5MEN」も見どころのひとつ。リーダーのサウザーはじめ、イケメンで女性人気No.1のレイ、優しさと大人の包容力が魅力的なシュウ、自称ビジュアル系担当のユダ、サラサラな長髪とちょっと生意気なところが可愛い弟分のシンが登場します。みんな不器用な男たちですが、顔だけはみんな整っていてイケメンなので、女性は特に必見です。
原作のネタを絶妙にいじってくれるので(原作ではユダの焼き印が「UD」となっているが、正しくは「JD」なんじゃないか?など)、原作ファンは爆笑必至ですし、原作を知らないという方も楽しめる作品です。イチゴ味を読んでから原作も読んでみると、よりネタの秀逸さが楽しめますよ!
『北斗の拳 イチゴ味』に関しては、こちらの記事で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
『北斗の拳 イチゴ味』9巻もカオスな面白さ!著作権の無駄遣い漫画が無料
サウザーが犬を飼って、挙げ句の果てに駄々をこねる!?シュウもレイも、みんなで大暴れ!超問題作をご紹介です。 さて、『北斗の拳 イチゴ味』はタイトル通り、不朽の名作アクション漫画『北斗の拳』のスピンオフ作品……ですが、その内容は公式のキャッチコピー「著作権の無駄遣い? 原哲夫風の北斗ギャグ!!」からわかるように、完全に原作ブレイカーのカオスなギャグ漫画となっています。 シリアスが行方不明になった、このおかしな『北斗の拳』をご紹介しましょう。本作は、スマホアプリから無料で読むこともできます!
- 著者
- 増田 こうすけ
- 出版日
2000年から連載されている、増田こうすけの漫画です。シリーズ分けされているので、さまざまなストーリーがあるのが特徴になっています。
人気のシリーズのひとつとして、「聖徳太子」シリーズがあります。登場人物は、ダメダメな男・聖徳太子としっかり者の小野妹子で、聖徳太子がまるで狂ったかのような発言や行動をとるたびに、スピーディーにツッコミを入れるのが小野妹子の役です。
この2人の登場する「遣唐使編」という回があります。具無しのおにぎりを食べて、具が欲しいと喚く聖徳太子に対し、小野妹子が「死んでください」と冷静に返したり、言葉巧みに聖徳太子を川に飛び込ませたりします。聖徳太子にネチネチと嫌がらせのようなことをする小野妹子とのかけ合いがとても面白い回です。
また、他の人気シリーズの「西遊記~旅の終わり~編」は、誰が1位で天竺を潜るかで、三蔵法師と孫悟空、沙悟浄が争うストーリーになっています。最終的に、天竺に辿り着く前に死んだ猪八戒の霊体が潜ってしまうのですが、それぞれがズルをして1位を取ろうと見苦しい争いをするのがとても面白いお話です。
疲れた時、悩んだ時などに読むとなんだか馬鹿らしくなって心が洗われるような、そんな物語ばかり。とりあえず笑えるギャグ漫画を読みたい!という方に、間違いなくおすすめです。
『ギャグマンガ日和』を名シーンとともに紹介したこちらの記事もあわせてご覧ください。
漫画『ギャグマンガ日和』の神回ピックアップ!麻雀はキングオブキング!
ギャグがたくさん詰まった短編作品集『ギャグマンガ日和』。数々の名言を生み出しており、作品自体を読んだことはなくてもセリフを聞いたことがある......という人は、少なくないのではないでしょうか。ネットで話題の神回をご紹介します!
- 著者
- 佐野 菜見
- 出版日
- 2013-01-15
背が高くて、頭脳明晰、運動神経抜群、イケメン、そしてメガネ男子!という、女子の憧れを詰め込んだパーフェクト男子・坂本くん。クールを超えた「クーレスト」な彼の毎日を描いた作品です。
表紙を見るとわかる通り、坂本はイケメンの主人公です。非の打ちどころのない完璧なイケメン男子坂本くんですが、完璧すぎるがゆえに、その行動はつねに常人の予想の斜め上をいきます。
かっこ良すぎると逆に面白いことになるのか……!という、謎の感動を与えてくれます。つい真似したくなる、ちょっぴりキザなセリフたちも魅力的です。
たとえば、教室にスズメバチが入ってきた時、坂本くんはコンパスを使った秘儀・豆つかみ(「豆つかみ」と書いて「マナー・ビーンズ」と読む)で、スズメバチを華麗にキャッチします。
そして、スズメバチに狙われ、騒いでいた男子生徒に一言。
「やれやれ、貴方も、Mr.ビーも、授業中ですよ。静粛に。」(『坂本ですが?』1巻より引用)
……かっこよすぎませんか?完結した作品ですので、一気読みしたい方におすすめします!
- 著者
- 沢井 啓夫
- 出版日
「週刊少年ジャンプ」に連載されていた澤井啓夫のギャグマンガ。
マルハーゲ帝国に支配された世界は、人類丸坊主の危機に晒されており、人々は丸坊主になる恐怖に震えながら暮らしていました。そんななか、救世主となる人物が現れます。その名はボボボーボ・ボーボボ。
人類の髪の毛を守るべく戦うボーボボと、その仲間たちが送るドタバタストーリーです。
アフロにグラサン、鼻毛真拳という技を使って戦う主人公ボーボボは、名前からしてツッコミどころしかありません。
仲間の首領パッチも、セリフの大半は何を言っているのかわからないし、瀕死状態になってもコーラで復活できるし、オレンジ色の太陽のような形に手足が生えているその見た目も強烈すぎるし、そもそも何の生物なのか?とツッコミどころ満載です(ちなみに、体に生えているトゲは伸縮自在。)
初登場時は、マルハーゲ帝国が人類を支配するために結成した「毛狩隊」のAブロックの幹部で、敵として立ちふさがったものの最終的に仲間になった、ところ天の助もなかなか強烈です。ところてんなのに攻撃ではライチを飛ばしてきたり、ボーボボにライチだと指摘されるまでライチを飛ばしていたことに気づかなかったりと、ぶっ飛びまくってます。
その他にも、見た目が明らかにアウトなソフトン(どうアウトかはマンガを見てみてください)や、イケメンなのにオナラで戦うへっくんなど、個性が爆発しているキャラクターばかり登場します。
変人ばかりのキャラクターが続々と登場しますが、戦っている場面を見ていると、一周まわってかっこよく見えてきます。嘘じゃありません。結構マジです。気になる方はぜひ読んでみてください!
- 著者
- うすた 京介
- 出版日
- 2001-09-04
2000年から2010年まで連載された、原作者うすた京介による、青春ギャグ漫画です。
主人公は笛を吹く謎の男・ジャガージュン市とギタリスト志望の酒留清彦の2人で、彼らを中心に周りの人たちとコメディーをくり広げるストーリーになっています。
登場するキャラクターの個性はかなり強いです。たとえば、忍者のような風貌の男や、あがり症でつい相手を罵しってしまう少女、リコーダーが物凄く上手い男などが登場します。そんな、私たちの世界ですぐに出会うことができないような人物が多く登場するのが、この作品の魅力のひとつです。
また、現実でもあり得る人の闇に触れるかのような描写などもあり、リアル感が味わえるのが面白い作品です。
少しだけストーリーを紹介すると、酒留清彦がプロのギタリストになるために芸能プロダクションを受けている最中、ガリクソンプロダクションに入学することから始まります。
そこの寮で、講師のジャガージュン市と同室になったことにより、ジャガージュン市が発足した「ふえ科」に属すことになる酒留清彦。そんな酒留清彦の周りに、ジャガージュン市率いる、「ふえ科」の他の仲間や他の科の人など、個性豊かなキャラクターが集まってきます。
とてもテンポよく繰り広げられるギャグのやり取りがとても面白く、読んでいて気持ちがいいのです。主人公の名前からもギャグ感満載で息つく間もないくらいですが、青春が詰まった作品となっています。
- 著者
- 原田 ちあき
- 出版日
作者が体験した仕事、恋愛、友人関係を描いた日常エッセイ漫画です。作者以外はほぼ全員、人参、栗などに擬人化されており、ほとんどが人間の姿をしていないカオスな情景となっています。
「イラストレーターになる前私はテレフォンオペレーターの仕事をしていた
ある家電製品の使い方を電話口からサポートするのが仕事である
『返金』
『上司出せって』
『わからん』
『怒った』
自力でサポートしきれない内容の場合は上司に相談するので部署の中は常に絶叫で満ちていた
たまにびっくりするような叫び声も上がる
『ちょっと誰でもいいから黒魔術使える人出してって!』」
(『原田ちあきの挙動不審日記』1巻より引用)
日常ではちょっと実体験できないようなクスッと笑ってしまう作者と個性豊かな人々(?)の、まさに事実は小説よりも奇なりというような話の連続となっています。
プロローグの作者が4コマエッセイ漫画を依頼されたときからすでに笑ってしまい、さらにこんな友人や上司がいれば面白いだろうなと思わせてくれます。そして、なんでそこでそうなる、というような読者が突っ込みを入れてしまう話も盛りだくさんです。
何度読んでもクスッと笑ってしまい、また読みたくなる中毒性があります。
- 著者
- 地球のお魚ぽんちゃん
- 出版日
Twitter発の、双葉社刊行の単行本です。
あらゆる方法を使って男子高校生と触れ合うためにリアクション芸人のごとく体と命を張る、DKO(男子高校生おんな)と呼ばれる謎の女を描いています。
「暇だなー」
「あーそうだね」
「おっ!あそこにサッカーボールあるじゃん!」
「やるかー」
(『男子高校生とふれあう方法』1巻より引用)
この後、どうやって男子高校生とふれあうかは漫画をご覧ください。
男子校に出没する謎の女DKOは、時にサッカーボールになり時に自転車になり時に野球のキャッチャーに紛れ込み、男子高校生たちに恐怖を与えつつ男子高校生とふれあうために現れます。この作品はなによりDKOのキャラクターが爆発しているといえるでしょう。
ギャグ漫画でありながらその女はホラー漫画のごとく、時に体を張り時に命をかけて男子高校生たちの前に現れます。ほっこりするような男子高校生たちの様子も、DKOによって一瞬背筋がゾクッとするようなホラーなオチとなるのです。
神出鬼没変幻自在、手を変え品を変え男子高校生とふれあおうとするDKOの執念はもはや個性的を通り越しています。まさに、超絶エキセントリックという言葉がふさわしいでしょう。
- 著者
- 衛藤 ヒロユキ
- 出版日
1992年から2003年まで連載された、シュールな笑いを誘うのが特徴のギャグ・ファンタジー漫画です。
作品の舞台は、ジャムジャム大陸のジミナ村で、勇者マニアの父親に促され、主人公の少年・ニケが、魔王を倒す旅に行くストーリーです。
魔王や術師、精霊が出てくるRPG風の作品で、旅の途中でさまざまな人物とかかわりながら物語が進みます。また、作中に登場する「光魔法」と「闇魔法」に属する多様な魔法が、パロディの基幹にもなっています。「ドラゴンクエスト」らしい雰囲気を醸し出しているのも、ユーモアにあふれていて面白い点です。
登場人物のキャラクター性がとても濃く、設定にツッコミどころが多いのが特徴です。主人公の少年・ニケの設定も面白く、勇者のポジションにもかかわらず、実はニケの本職は盗賊、という勇者とは正反対の一面を持っています。
ギャグ冒険ストーリーで、登場するさまざまなキャラクターも作品の魅力のひとつ。常にワクワクしながら読めるので、漫画はあまり読まないけれどRPGゲームは好き!という方にもおすすめしたいギャグ漫画です。
『魔法陣グルグル』の名言やキャラの魅力を紹介した、こちらの記事もあわせてご覧ください。
無料で読める漫画『魔法陣グルグル』の名言、キャラの魅力をネタバレ紹介!
2017年夏に3度目のアニメ化が決定した『魔法陣グルグル』。名言?いや、迷言?満載のファンタジーギャグ漫画です。今回はそんなしょっぱすぎる言葉たちをキャラ別にご紹介します!ネタバレを含むのでご注意ください。
- 著者
- 金田一 蓮十郎
- 出版日
アニメ化された作品。1996年から2003年まで『ジャングルはいつもハレのちグゥ』として、2003年から2009年までは『ハレグゥ』として連載されたギャグ漫画です。
主人公は母子家庭でジャングルに住んでいる少年・ハレで、ツッコミをするポジションのしっかり者。対するヒロインは、謎の孤児の少女・グゥです。ある日ハレのお母さんが孤児のグゥを連れて帰ってきたことにより、ハレの家に居候することになります。
グゥは人間らしからぬ行動をすることが多いキャラクターです。身体がまるで軟体動物のように柔らかかったり、普通は食べられないモノを飲み込んだりなど、「なんでもあり」の設定でツッコミどころの多いキャラクターです。
「どう考えても人間ではない」グゥに対し、ことあるごとにハレがツッコミを入れ、ハレとグゥの漫才のようなやり取りがとても面白い作品になっています。
ご近所さんや学校のクラスメイト、ジャングルの生物など、さまざまなキャラクターを巻き込みながらドタバタがくり広げられるコメディー構成。しかし、悲しい場面もあり、最終的にヒロインのグゥが消えてしまったり、周りの人達からグゥの記憶の一切が消えてしまったり、といった悲しい結末になっています。
作品完結後も、さまざまな謎が残っている作品です。コメディー中心の物語ですが、最後にはとても考えさせられるので、ハラハラドキドキが好きな方にもおすすめします。
『ジャングルはいつもハレのちグゥ』についてはこちらで紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
『ジャングルはいつもハレのちグゥ』を最終回まで振り返る!魅力とキャラを紹介!
『ジャングルはいつもハレのちグゥ』は、1996年から『月刊少年ガンガン』で連載開始。続編『ハレグゥ』が完結する2009年まで連載されていました。ギャグ漫画ながらシリアスで重い設定も。今回はこちらの作品のキャラを振り返ってみたいと思います。
- 著者
- 山本アットホーム
- 出版日
アットホームという題名とは裏腹に、1コマに1ボケは必ず入ります。話の展開がまったく読めない、まさにカオスとはこういうことだとでも言わんばかりの世界観の作品となっております。
「それじゃおかあさんアディオスアディオス」
「アディオスは1回っていつも言ってるでしょ!」
「忘れ物はしてない?プリントは持った?ハンカチは持った?ティッシュは持った?」
「もった」
「誰とでもなかよくする力」
「もった」
「主体性課題発見力チャレンジ精神」
「もった」
「即戦力ですね」
(『山本アットホーム』より引用)
あえて強調して言いますが、まさにカオスという言葉がふさわしい作品です。可愛らしい絵柄と仲良し家族が凄まじい勢いで起承転結を打ち壊し、すべてのコマにボケかツッコミを入れていきます。
お約束な展開などありません。部屋の片づけが仏像建立になり、雪が積もると鎌倉幕府になり、おひな様がピラミッド型ヒエラルキーとなるのです。
ボケの次にボケがきて、ツッコミ不在のまま、さらにボケがくるといった展開。端的に言うと、ボケ9割ツッコミ1割で、先がまったく読めない味わい深い展開が魅力となっています。
- 著者
- うすた 京介
- 出版日
- 1996-06-04
『ピューと吹くジャガー』でおなじみ、うすた京介のギャグ漫画です。
セクシーコマンドーという謎の格闘技を操る主人公・花中島マサルと、セクシーコマンドー部(略してひげ部)のメンバーがくり広げるシュールなストーリーが魅力です。
終始、謎の展開をくり広げる本作。まず、「セクシーコマンドー」って何?という感じですが、どういう格闘技なのかや、競技のルール説明はあれど、聞いてもよくわからないというぶっ飛びぶりです。
常人が理解できる範囲でセクシーコマンドーについて要約すると、セクシーさで相手を油断させたうえで攻撃するという感じなのですが、戦いの場で果たしてセクシーさは必要なのか?と思ってしまいます。
主人公のマサルはとにかくぶっ飛んでいて、仲間のあだ名をつける際も、「ゲロシャブか……フーミンだな……。」と発言したり、肩についている輪っかを外すと髪が縮んだり、とにかく意味がわかりません!
こんな感じでツッコミどころしかない展開が延々とくり広げられるのですが、圧倒的にツッコミ役が不足しています。あえていうなら、読者がツッコミ役といえるでしょうか。
シュールすぎて、ついてこられない人もいるのでは?と思うほどシュールですが、何も考えなくても読めるので、むしゃくしゃした日にぴったりの漫画です。
- 著者
- 臼井 儀人
- 出版日
アニメの印象が強い方が多いかもしれませんが、実は1990年から続く原作人気コミックがあることをご存知でしょうか?
連載途中で原作者の臼井義人が亡くなったため、2010年で連載は一旦打ち切りとなりますが、同年すぐにスタッフにより『新クレヨンしんちゃん』の連載がスタートしました。
主人公の野原しんのすけをはじめとする野原一家や、周囲の人々の日常を描いたギャグ漫画です。
しんのすけは、5歳の幼稚園児。ヒーローの「アクション仮面」の熱狂的なファンという子どもらしい面を持ちながら、一方では変わった性格の「変な子」です。たとえば、年上の美人の女性が好きであったり、まるで大人のような口調で大人を叱ったり、周囲の人間を困らせたりイラッとさせます。
そんな一風変わった主人公のしんのすけを含む野原家は、5人家族。家族思いで熱い男の父・ひろし、少々ガサツだけど専業主婦として奮闘する母・みさえ、キラキラしたものとイケメンが好きな0歳の妹・ひまわり、元々捨て犬だった飼い犬・シロの生活を中心に物語は進んでいきます。幼稚園の友人や先生、ご近所さんなど、他にも多くのキャラクターが登場します。
主人公が家族や周囲を巻き込むドタバタコメディーです。作中で困難にぶつかった際、周りと協力しながら奮闘する主人公を見て、「友情とは」「仲間とは」「家族とは」などと考えさせられる作品になっています。
子どもだからこそ純粋に物事にぶつかってくるしんのすけ。時に笑い時に泣ける物語です。アニメだけじゃない『クレヨンしんちゃん』、ぜひ漫画で読んでみてください。おすすめですよ!
いかがでしたか?どれもこれも笑いに癒しに元気をくれそうなギャグ漫画ばかりですよ。忙しい毎日に、笑いをたくさんもらいましょう!