ロジャーの冒険はルフィのため?万物の声を聞く力とは?【ワンピース考察】

ロジャーには「万物の声を聞く力」があった……?

今回は、ロジャーの最後の冒険に秘められた謎について考察していきます!

まずこの考察をする上で重要なポイントは、空島に残されたロジャーの書き置きです。ルフィたちがたどり着いた空島には、古代文字の書き置きで「我ここに至り この文を最果てへと導く 海賊ゴール・D・ロジャー」という文章が残されていました。

これは20年以上前に空島にロジャーが来たときに残したものであるらしく、ロビンはロジャーが古代文字を扱えることに疑問を持っていましたね。

ロビンは、ロジャー海賊団の副船長であったレイリーに対面した際、なぜロジャーが古代文字を操れたのかを尋ねますが、レイリーによるとロジャーは文字を解読できたわけではないそうです。

そしてさらに、ロジャーは「万物の声が聞けただけ」だということをレイリーが言っていました。

つまり、ロジャーが彫ったと思われていた空島の古代文字ですが、声が聞けただけのロジャーが古代文字を正確に操れるわけではないとしたら、別の人物がロジャーの代わりに書いた可能性の方が高いのではないでしょうか。

つまり、当時古代文字を操れたと思われる唯一の人間である「光月おでん」があの文章を書いたのではないかと考えられます。

とはいえ、「万物の声を聞く力」はワンピースの物語でとても大きな役割を担っているものなので、次はその力について考えていきたいと思います。

著者
尾田 栄一郎
出版日
2004-03-04

ロジャーの力は、見聞色の覇気が覚醒したもの……⁉︎

「万物の声を聞く力」というのは、正確にはどんな力かは判明していませんが、ルフィにも似たような力があるかのように描かれてきました。

ゾウにて、ルフィがモモの助と一緒にズニーシャの声を聞くシーンがありましたね。モモの助とルフィ以外は聞こえもしないものの、モモの助に至ってはズニーシャに命令することも可能でした。

また、似た例ですが、魚人島ではルフィが海王類の声を聞いています。こちらもルフィとしらほしだけが聞くことが出来ましたし、しらほしは海王類との会話も可能です。

他にも似たような「声」を聞く力として、空島のアイサや頂上戦争時のコビーは周囲の声を聞くことが可能でした。

そしてこれはファンブック「ビブルカード」にしか載ってない情報なのですが、アイサ、コビー、しらほし、モモの助は全員が「見聞色の覇気」を使用可能ということが分かっています。

アイサが使うのは心網なので特段驚くことではないのですが、モモの助、しらほしが見聞色の覇気が使用した形跡は今のところ描かれていません。

つまり、ゾウの声や海王類の声を聞いた力は見聞色の覇気の応用だということがほぼ確定的だと言えそうです。

このことから、似たような力を持つロジャー、ルフィは特殊能力のようなものではなく、見聞色の覇気が覚醒したような状態ではないかと考えられます。

著者
尾田 栄一郎
出版日
2018-09-04

古代文字は、読むことはできても書くことはできない?

見聞色の覇気によって万物の声を聞けたと思われるロジャーですが、果たして「古代文字の書き方」まで習得可能でしょうか。

これまでのケースでは本能に声を聞き、会話が出来るだけのものですので、あくまでも「古代文字が刻まれたポーネグリフの内容が把握できる」というところまでしかできないのではないかと思われます。

声を聞くだけでも書けないわけではないと思うのですが、古代文字の形は非常に複雑ですので、これを書き方を聞いただけで書くというのは違和感が残ります。

つまり、序盤で仮定した通り、空島の古代文字を書いたのは光月おでんなのではないでしょうか。

となると、ロジャーの最後の航海にはいろいろな謎が生まれることになります。

ロジャーの「最後の航海」の目的は……⁉︎

おでん様は、四皇だった白ひげの船に乗っており、その後にロジャーにスカウトされてロジャー海賊団に入っています。

そして忘れがちなポイントなのですが、四皇は「新世界」に君臨する人の皇帝のことです。

つまりおでん様は、元々新世界にあるワノ国にいたでしょうし、そこから白ひげ海賊団に入ったのであれば基本的には「新世界」にいたと考えられます。

そこでロジャー海賊団に入り、わざわざグランドラインのなかでもかなり序盤の島であるジャヤ付近まで行き、空島へと向かったということになります。

実際、ロジャーは「ログの終着点でポーネグリフと古代文字の謎に気付き、大きく冒険をやり直した」ということがイヌアラシの口から語られています。

つまりロジャーは、おでんを連れてもう一度グランドラインを1周したのではないでしょうか。

そしてわざわざ空島でメッセージを残したということは、その最後の航海の目的は「まだ読んでない分のポーネグリフを読むこと」と「ポーネグリフを最果ての地に届けたことを次世代に伝えること」だったのではないかと思います。

著者
尾田 栄一郎
出版日
2019-12-28

ロジャーは、ポーネグリフを見つけるために別の航路も冒険し直した⁉︎

グランドラインには多くの航路が存在しており、自分が通らなかった航路にもリオポーネグリフがあった可能性は非常に高いです。

つまり、ロジャーは自分が通らなかった分のポーネグリフの情報を集めるために航海をやり直し、自分が集めた情報を全てラフテルに置いてきたのではないでしょうか。

実際、麦わらの一味もポーネグリフをいくつか読み取ってきましたが、9つあるとされるリオポーネグリフを1度の航海で全て集めるのはおそらく不可能です。

しかし、ロジャーが先に集めておいてラフテルにその情報を全て置いてきていたとしたら、麦わらの一味は1度の航海で空白の100年の歴史を埋める文章を完成させられると考えられます。

やはりロジャーの最後の航海というのはラフテルを目指すようなものだったのではなく、次の世代のために全てのポーネグリフの情報を集めておくことだったのではないでしょうか。

その「次の世代」というのが20年後に来るというのが分かっていた描写もありましたので、おでん様もロジャーとともに「20年後の未来に託す」という発想になったと考えられます。

ロジャーの世代にはなく、ルフィの世代にあるものといえば、やはり海王類を操る力を持つ古代兵器「ポセイドン(しらほし姫)」の存在が一番大きいように思います。

他の古代兵器であるウラヌスなどはまだ登場していませんが、この辺りの古代兵器が使用可能になるまでにも20年の歳月が必要だったのかもしれませんね!

ということで、ロジャー最後の航海は、20年後に来る次の世代に対しての置き土産的なものだったのではないかという考察でした!

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