「るろうに剣心 北海道編」は、既存ファン感涙間違いなし!最新展開まで解説

更新:2020.4.13 作成:2020.4.13

世界的に大ヒットした時代劇アクション漫画「るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―』の完結から18年。時を経て、読者待望の続編である「北海道編」の連載が開始されています。 なんといっても、「北海道編」は作者本人による正統続編です。懐かしのキャラ、意外なキャラが再登場する夢の共演になっており、既存ファンなら絶対に見逃せません。新旧それぞれの登場人物がどんな見所をつくるのか?徹底的にまとめてみました!

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目次

「るろうに剣心 北海道編」のあらすじを紹介。「明治剣客浪漫譚」のその後を描く!

かつて「人斬り抜刀斎」と呼ばれた伝説の維新志士・緋村剣心は、不殺の誓いを胸に明治の世で流浪人(るろうに)となっていました。明治11年、東京に現れた剣心を中心として、数々の事件が起こっていきます。

そこで神谷薫をはじめとする仲間との交流や、志々雄一派ら強敵との宿命を通じて、新たな時代を築くための戦いが行われました。最後には剣心自身の個人的な過去に決着が着き、物語は幕を閉じます。

(前作までの簡単なおさらいと意外な事実をまとめた<漫画『るろうに剣心』の知られざる事実10選!剣心にはモデルがいた!?>の記事もあわせてどうぞ。)

そこで名残惜しくも完結していた『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚』(以下「るろ剣」)ですが、ついにその続編である『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚・北海道編―』(以下「北海道編」)の連載が開始しました。どんな物語になっているのでしょうか。まずはあらすじからご紹介します。

明治16年秋、東京。幕末の動乱も過去となり、平和な時代を多くの人々が享受していました。

人斬り抜刀斎こと緋村剣心も、今や逆刃刀を後進に託し、神谷道場の主夫として半隠居生活を送っていました。そんな剣心の下へ、新たに門下生となった問題児3人がとんでもない写真を持ち込んできます。 

西南戦争で戦死した薫の父、神谷越路郎の写真。越路郎の生存を確信した剣心と薫は、問題児達を連れて一路北海道へ向かいます。

その北海道では「劍客(けんかく)兵器」を名乗る武装集団が暗躍していました。果たして彼らの目的や、越路郎との関係は……?

作者が直々に描く「るろ剣」の新しい物語はもちろん期待大ですが、既存ファンとしては懐かしの面々の再登場が何よりも嬉しいポイント。同じようで少し変わったあのキャラこのキャラが、過去の因縁を超えて共演するさまはオールスター大集合といった迫力があります。

作品を知った時にはすでに完結していた、という人も多いでしょう。好きな作品の連載をリアルタイムで追いかけることができるのは嬉しいですよね!この記事では既存ファンの注目ポイントを中心に、「るろ剣 北海道編」の魅力をお伝えしていきます。

そもそも「るろうに剣心 北海道編」は、構想段階のまま幻となっていた!

「るろ剣」は1999年に、剣心の過去を清算する人誅編で完結しました。連載終了の理由は、剣心の物語が終わったのに続けても蛇足になる、と作者の和月伸宏が判断したためです。

著者
和月 伸宏
出版日
2007-05-02

ただしその当時にも、継続した場合の構想だけはありました。それが構想段階のまま幻となった「北海道編」です。何やら西部劇のような話になる予定だったとか。その名残が反映されているのが、実は『GUN BLAZE WEST』という作品です。
 

現在連載中の「北海道編」が、幻の「北海道編」と同じストーリーなのかはわかりません。和月伸宏は「るろ剣」完全版にて、作品として高いクオリティを確信でき、なおかつタイミングがあえば続編もあり得ると語っていました。

つまり、連載中の「北海道編」は作者が自身を持って送る「るろ剣」の続編であるのは間違いないです。構想どおりなのか、あるいは大幅に変更されたかは不明なものの、昔ファンだった人ほど楽しめるのが「北海道編」というわけです。

敵味方人気キャラの再登場!少しだけ変化しているけど、懐かしい!

「るろ剣 北海道編」は本編から5年後(短編「弥彦の逆刃刀」から半年後)の物語です。主要な登場人物は当然として、懐かしい面々が同窓会のように登場するのも魅力の1つとなっています。

ファンとしては誰が続投して、どんな姿になっているのかが気になるところです。

5年の経過がはっきりわかる者、少しだけ変わった者、あるいは全然変化のないあの人。人気のあるレギュラーと準レギュラーはほとんど再登場しており、今は姿がない登場人物も今後出てくる可能性が高いです。

ここからは現在登場しているキャラについてご紹介していきます。

著者
和月 伸宏
出版日
2018-09-04

斎藤一【帰ってきた狼の牙】

剣心とは因縁の間柄ながら、何度も手を組んだ斎藤一も再登場します。

斎藤一は警視庁の警官・藤田五郎を仮の身分として、「悪・即・斬」の信念の下に、政府密偵として武力行使する元新撰組3番隊組長。壬生狼(みぶろ)と呼ばれた新撰組の生き残りらしく、狼のように孤高の生きざまを貫く男です。

剣心や数々の強敵と渡り合った、必殺の左片手平突き「牙突」はいまだ健在。

斎藤は「北海道編」でいち早く異変を察知し、「劍客兵器」と真っ先に戦闘って負傷しました。この対決の行方によって、事件の重大さが否応なく痛感させられます。

斎藤は何も変わっていないように見えますが、剣心へのスタンスが微妙に変化しています。執着心が薄れていると言うべきか、ギラつくような殺気が薄れているようです。丸くなったことの表れか、それとも「劍客兵器」との負傷の影響でしょうか……?

相楽左之助【仁義の喧嘩屋再び!】

剣心の相棒と言えばやはりこの男、相楽左之助。かつては赤報隊の汚名をそそぐため斬馬刀で剣心と戦い、後に剣心とともに拳ひとつで数々の難敵を下した最強の喧嘩屋です。

左之助はとある事情で5年前から海外に行っていましたが、「北海道編」2巻で日本に帰国しました。本人の言葉によれば、アメリカまで行っていたとか(おそらく『GUN BLAZE WEST』に登場予定だった名残)。

剣心とは奇妙な友情関係にありましたが、これまで本編でそれについて言及されることはありませんでした。しかし「北海道編」では、左之助自らはっきり「親友」だと明言するシーンが出てきます。既存のファンの多くは、この言葉に思わず胸を熱くなりました。

今のところ戦闘には参加していませんが、剣心や斎藤クラスまで強くなっているようです。ひょっとすると「二重の極み」をさらに進化さえたか、別の技を覚えた可能性もあります。

天性の怪力と打たれ強さを武器に、我流の喧嘩闘法で押し切るのが以前までのスタイルでしたが、「北海道編」ではどう変わっているのか見物です。

瀬田宗二郎【道を探してさすらう天剣】

京都編で剣心を苦しめた天才剣士、瀬田宗次郎もまさかの再登場。本編では北へ向かうと言って消息を絶ったので、約20年振りの伏線回収と言えます。

天賦の才による剣、略して「天剣」。宗次郎は剣心の飛天御剣流よりさらに速い、神速の縮地を使うおそるべき青年です。京都編で剣心とほぼ互角の死闘をくり広げ、最終的に感情の揺らぎによる紙一重の差で敗北しました。

弱肉強食の生き方を失った宗次郎は、5年間の放浪生活でもまだ答えを見つけられていません。「北海道編」では剣心の味方につくことになりますが、それは自分なりの答えに近づくためのようです。

もし今後の展開で宗次郎と剣心の超神速コンビネーションが実現したら、ファンとしてこれほど嬉しいことはないでしょう。
 

神谷薫と明神弥彦、塚山由太郎【懐かしい道場の仲間!】

神谷薫は人誅編のラストで剣心と結ばれ、短編では結婚していることが明かされています。現在は神谷道場の師範をしながら、1人息子の剣路を子育て中。

明神弥彦は立派に成長して、神谷道場の師範代になっています。神谷活心流を自在に使い、短編「弥彦の逆刃刀」で剣心に認められていることから、相当強くなっている模様。ただし「北海道編」では、道場を守るため東京で留守番することになりました。事態が急変すれば参戦するかも……?

石動雷十太の件で右手を怪我した少年、塚山由太郎も再登場しています。右手は不自由なままですが、家業を継いで青年実業家になりました。戦いには参加しませんが、後援者として剣心達を支える影の功労者になっています。

弥彦と由太郎の成長ぶりは、多くのファンの涙腺を刺激するでしょう。

著者
和月 伸宏
出版日
2019-02-04

悠久山安慈【救世求道に服する破戒僧】

殺戮ではなく人々の救済を掲げる破戒僧。京都編における異色の敵キャラ、悠久山安慈も「北海道編」で再登場しています。

安慈は地獄のような現世を恨み、腐敗した世の中を正すために立ち上がった正義の男です。しかし結果として道を誤り、京都編で左之助に敗北して諭されてからは、北海道の刑務所に服役していました。「北海道編」では斎藤が「劍客兵器」に対抗すべく、安慈を召集して味方につけます。

左之助に「二重の極み」を教えた師匠。長い服役でさらに鍛えられたようで、もともとの強さに加えて瞬発力が増しているようです。

ファンの注目ポイントは、やはり左之助との「二重の極み」師弟タッグでしょう。味方同士でどんな戦いを見せてくれるのか楽しみです。

鎌足、張、蝙也【十本刀からまさかの援軍!】

刀匠・新井赤空の殺人奇剣を収集する「刀狩」の沢下条張、見た目は女性にしか見えない「大鎌」の本条鎌足、独自装備で空を飛ぶ「飛翔」の刈羽蝙也

政府の密偵となった志々雄一派の十本刀である3人も、対「劍客兵器」戦力として再登場しています。本編でもかなりインパクトの強い3人だっただけに、今後の活躍にも期待したいです。

ちなみに北海道と言えば、規格外の巨体で読者を驚かせた、十本刀の1人である「破軍」の不二が屯田兵になっているはずです。助けに来てくれることを信じたいですね。

四乃森蒼紫、比古清十郎、雪代縁【今後登場?】

今のところ登場していませんが、「北海道編」には他にも四乃森蒼紫比古清十郎雪代縁が出てくるかもしれません。

特に蒼紫と比古はほぼ間違いなく出てきます。2人とも剣心が援軍として呼ぼうとしたものの、所在不明で捕まらなかったと明かされるシーンが出てくるためです。

蒼紫は御庭番衆の身内の不祥事で出払っているらしいのですが、その不祥事が「劍客兵器」と合流する「闇乃武」(御庭番衆と対をなす江戸幕府の組織)関係の可能性が非常に高いです。

雪代縁は「北海道編」の冒頭で、それらしき人物が1コマだけ描かれました。縁は人誅編の黒幕で、さらに「闇乃武」にも関わっているので、どこかのタイミングで出てくるかもしれません。

「るろうに剣心 北海道編」注目新キャラ紹介!強敵・志々雄真実を継ぐ?

「北海道編」の見所は旧キャラの再登場だけではありません。新しい舞台、新しい物語に相応しい魅力的な新キャラも見逃せないポイントです。

なかでも気になるのは、剣心の宿敵である志々雄に似た少年・長谷川明日郎(あしたろう)と、負傷した斎藤に代わって戦力に加わる謎の男でしょう。特に明日郎は「北海道編」の中核として、志々雄のような少年が志々雄とは違った道を選ぶ展開が描かれそうです。

長谷川明日郎【次代を担う少年は悪に落ちるのか、それとも……?】

長谷川明日郎は「北海道編」の序章「明日郎前科アリ」の主人公です。志々雄一派残党の悪太郎(あしたろう)として、志々雄真実の弱肉強食思想と愛刀・無限刃を受け継ぐ少年として登場しました。

同じく新キャラの井上阿爛(あらん)や久保田旭との関わりによって、悪太郎は同じ読みの明日郎と改名して、神谷道場に身を寄せることになります。

明日郎は無限刃を当初使えなかったものの、気持ちが昂ぶることで使用可能となり、劇中では志々雄の壱の秘剣「焔霊」まで使って見せました。その後、剣心は無限刃を封印し、使用禁止しています。

おそらく明日郎の成長は「北海道編」のテーマの1つです。剣心の教えを受けた明日郎が、志々雄と同じようになるのか、似て非なる成長を遂げるのかがポイントとなるでしょう。

もう1人の狼!幕末の匂いを漂わせる謎の男

斎藤の要請を受けた謎の男。当初は杉村義衛(よしえ)を名乗って安慈や宗次郎を召集するために登場しました。その正体は新撰組2番隊組長、永倉新八その人。沖田総司、斎藤一に並ぶ新撰組3大剣士の1人で、剣心からも一目置かれる凄腕です。

永倉は史実でも斎藤と同じく明治維新で生き残った新撰組隊士で、後半生は北海道の樺戸集治監で剣術指南を務めました。永倉は史実よりもだいぶ緩い中年男としてデザインされており、これまでの「るろ剣」にいなかった、「北海道編」を象徴する新キャラです。

ただし実力は折り紙付き。劇中では宗次郎の縮地2歩手前を難なく見切った上、完全に動作を封じるという離れ業を見せています。どうやら受けの動作が得意なようで、攻撃的な斎藤の牙突とは対称的な戦闘スタイルになりそうです。

「るろうに剣心 北海道編」の今後の展開と注目ポイント

「北海道編」のストーリーは3巻までに「劍客兵器」が北海道で一斉蜂起し、それに対して剣心らが対抗する展開になっています。

「劍客兵器」は北海道でひそかに鍛練を積んでいた武装集団で、鎌倉武士の末裔を自称しています。恐るべき戦闘力を誇るものの実戦経験がないため、騒動を起こして強者を呼び寄せて戦い、経験を得ることが目的と語っています。

それが本当なのか、別の目的のカモフラージュなのかは、今後徐々に明かされていくでしょう。「闇乃武」が「劍客兵器」と合流していることから、他に狙いがありそうに思えますが……。

著者
和月 伸宏
出版日
2019-08-02

しかし「北海道編」の1番の謎は、行方不明になっている神谷越路郎です。西南戦争を生き延びていたなら、なぜ薫の元に戻ってこないのか。なぜ北海道を放浪しているのか。「闇乃武」に関連していそうですが、まったく予想できません。

さらに気になるのは、剣心の動向です。人誅編で彼の肉体的限界が示唆されていましたが、「北海道編」でも体力低下が如実に現れています。

果たして剣心の体は保つのでしょうか?「北海道編」は戦いだけでなく、剣心の決定的な決着が描かれるかもしれません。それがどんな物語になるのか、固唾を呑んで見守ることにしましょう。

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慣れ親しんだ「るろ剣」の未知の展開、物語。ファンにとってそれだけでも充分なのに、人気キャラ再登場は本当に嬉しい出来事です。この続編がどう決着するのか、ぜひ最後まで見届けましょう。