「ビジネス書大賞」歴代受賞作おすすめ5選!時代を読み、新たな潮流を創る本

更新:2021.4.26

数々のベストセラーが生まれるビジネス書界隈。たくさんの本が出版されているため、どれから手に取っていいかわからない方も多いのではないでしょうか。そんななか「これだけは読んでおいてほしい」と強くおすすめしたいのが、「ビジネス書大賞」を受賞した作品です。この記事では、歴代受賞作のなかから厳選した5作をご紹介します。

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「ビジネス書大賞」とは

 

「ビジネス書大賞」とは、出版業界を活性化すること、そして日本のビジネスパーソンの成長や日本のビジネス界の発展に貢献することを目的につくられた、日本で初めてのビジネス書アワードです。

主催は、出版社のディスカヴァー・トゥエンティワンと会員制図書館「六本木ライブラリー」。2010年に第1回が開催され、1年間に刊行されたビジネス書から投票で大賞を決定します。

審査員を務めるのは、経済界やビジネスメディア、若手実業家など。いま読むべきビジネス書がわかる、知っておきたい賞だといえるでしょう。

 

「ビジネス書大賞」ほか6つの賞を獲得したおすすめの話題作『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』

 

AIの能力が人類を上回ることは不可能である、しかし、AIが人間の職を奪う近未来の危機はすぐそこまでやって来ている……。

東大合格を目指すAI「東ロボくん」の育ての親である数学者の新井紀子は、AI時代に人間が勝つ手段は「読解力の向上」しかないと結論づけました。

 

著者
新井 紀子
出版日
2018-02-02

 

2019年に「ビジネス書大賞」を受賞した新井紀子の作品です。ビジネスパーソンだけでなく教育者や親からも絶大な支持を受け、「山本七平賞」「石橋湛山賞」「大川出版賞」「日本エッセイスト・クラブ賞」など7つの賞を受賞しベストセラーとなりました。

新井は、AIの能力は読解力が足りないため、東大に合格することができないといいます。しかしその一方で、中学生や高校生の多くがAIよりも読解力がないと指摘。さらに「教科書が読めない」のは子どもたちだけでなく、高学歴といえる官僚や新聞記者にまでおよぶというのです。

現状のままだと今後AIに仕事を奪われることになってしまうという指摘は、読んでいて空恐ろしいもの。AIがもっとも苦手である高度な読解力を育てることが、人間の活路を開くことになるという、今後の課題と方向性を示してくれる一冊です。

 

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ナイキ創業者の自伝が「ビジネス書大賞」を受賞『SHOE DOG』

 

シュードッグとは、靴にまつわる仕事に人生を捧げる人間のこと。ナイキ共同創業者のひとり、フィル・ナイトは、名門スタンフォードMBAを修了したエリートですが、自らの信念にもとづき靴ビジネスの世界に身を投じました。

日本で作られた靴をアメリカで売りたいと来日します。しかしその道のりは波乱万丈で……。

 

著者
フィル・ナイト
出版日
2017-10-27

 

2018年に「ビジネス書大賞」を受賞した、ナイキの創業者フィル・ナイトの自伝です。

「天職を追い求めることによって、疲労にも耐えられ、失意をも燃料とし、これまで感じられなかった高揚感を得られる」(『SHOE DOG』より引用)

自分のやりたいことに注力する大切さを訴えるナイト。日本で靴メーカーのオニツカと出会い商談をまとめたこと、資金繰りに奔走したこと、日本の商社に助けられたこと……日本との繋がりがかなり深いこともわかり、興味深いでしょう。

人を踏み台にするのではなく、人のために尽くす経営者ぶりは、読んでいて爽快。まるで青春小説のような、情熱にあふれた一冊です。

 

歴史から人類の未来を考える世界的ベストセラー『サピエンス全史』

 

人はどこから来て、どこへ向かっているのでしょうか。

人類共通のこの疑問の答えを、ホモ・サピエンス250万年の歴史を俯瞰しながら探していきます。

 

著者
ユヴァル・ノア・ハラリ
出版日
2016-09-08

 

2017年に「ビジネス書大賞」を受賞した、イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリの作品。もともとは2011年にヘブライ語で発表され、その後48ヶ国で刊行された世界的ベストセラーです。

7万年前の「認知革命」、1万2000年前の「農業革命」、500年前の「科学革命」を軸に、なぜホモ・サピエンスが生き延びてきたのかを探ります。なかでも見知らぬ者同士で協力し、物事に柔軟に対処できる能力を得た「認知革命」が肝なんだとか。

歴史を見ていくと、自然科学や生物学、はたまた戦争や資本主義、消費社会などの仕組みを同時に見ていくことになると気づくでしょう。サピエンス史から「ビジネスは何のためにあるのか」を理解し、新たなビジネスモデルについても考えさせられるはずです。

 

若者が読むべき「ビジネス書大賞」受賞作『僕は君たちに武器を配りたい』

 

非情で残酷な日本社会、剥き出しの資本主義が席巻する国際社会に、日本の若者たちはどう立ち向かえばよいのでしょうか。

年収アップを図るには、まずは資本主義のルールを知り、本物の資本主義を学ぶ必要があります。京都大学で教鞭をとり、マッキンゼーで働いた経験もある作者が、現代を勝ち抜くための武器とその使い方を提示します。

 

著者
瀧本 哲史
出版日
2013-11-15

 

2012年に「ビジネス書大賞」を受賞した瀧本哲史の作品。一次選考、二次選考ともに1位通過し、満場一致で大賞になったそうです。

瀧本が提案する武器とは、マーケター、イノベーター、リーダー、投資家の4つ。その人でなければできない仕事で「プロフェッショナル」になれば、資本主義で生き残ることができるとのことです。そのためにはどのように思考し、行動すればよいのかが詳細に書かれています。

「その他大勢」に埋もれたくない人におすすめの、戦略を教えてくれる一冊です。

 

本格経営書で異例のベストセラーになった「ビジネス書大賞」受賞作『ストーリーとしての競争戦略』

 

成功した企業の戦略には、共通点があるそう。それは、思わず人に話したくなるような面白い「ストーリー」で、成功への道筋が生き生きと動画のように浮かびあがってくるものだとのことです。

斬新な切り口で話題となり、本格経営書としては異例の累計発行部数20万部超えのベストセラーとなりました。

 

著者
楠木 建
出版日
2010-04-23

 

2011年に「ビジネス書大賞」を受賞した楠木建の作品です。

競争戦略とイノベーションを専門とする作者が主張するのは、行き当たりばったりの最善策や勘頼りではバランスが崩れるため、先にストーリーを組み立てて行動する重要性。日本企業を中心とした豊富な事例を織り込みながら、同じような運営をしているはずなのに勝つ企業と負ける企業がある原因を明らかにしています。

500ページ以上あるので分厚く感じるかもしれませんが、多くの成功要素が散りばめられていて、本作をまず面白いストーリーとして読めるはず。戦略のケーススタディとして最適な一冊です。

 

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