5分でわかるNGOとNPO!違いと共通点、仕組み、活動内容などを解説!

更新:2020.4.23

さまざまな社会貢献をおこなうために、国家だけでなく民間団体も多彩な活動をしています。そのなかでも代表的な組織が、NGOとNPOでしょう。この記事では、両者の違いや共通点、主な活動内容などをわかりやすく解説していきます。

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NGOとは。意味、資金繰りの仕組みを簡単に解説

 

NGOは「Non Governmental Organizations」の頭文字をとった名称で、日本語では「非政府組織」と訳されるものです。

国際連合の主要機関のひとつである「経済社会理事会」は、NGOの定義を「営利組織や政党を除き、社会的公共性のある目的を追求する組織」と定めています。

この定義にあるとおり、NGOは営利目的で運営される組織ではありません。活動資金は賛同者からの寄付や会費、政府や協賛団体から交付される助成金などによって調達されます。

ただ営利目的ではないものの、収益をあげてはいけないわけではありません。NGOが事業やイベントなどを開催し、収益を得ることもあります。

一般企業との違いは、収益を寄付金や会費を納める賛同者に分配しないという点。NGOがあげた収益は職員の給与や活動費など、あくまで組織の運営に関わる用途にのみ用いられます。その意味で「非営利」の団体とされているのです。

また名称にもあるとおり、NGOは政府からも独立しています。国家や国際機関が扱いにくい問題にも関与できるという特徴があるので、国際社会で活躍し、大きな影響力をもつ団体も少なくありません。

なかには、国際連合と協議する資格をもっている団体もあり、NGOと国連が結びつきを強くすることで、より多くの市民の声が国際社会に反映されていくことが期待されています。

有名なNGO団体と活動内容を紹介!

 

世界中でさまざまなNGOが活躍しています。なかでも特に有名な団体を、活動内容とあわせて紹介しましょう。

世界でもっとも有名なNGOのひとつが、1863年に設立された「赤十字社」です。戦争や紛争時に人道支援をおこなうだけでなく、災害や大規模な事故が発生した地域でも支援活動に取り組んでいます。

赤十字社は敵味方関係なく支援をおこなうため、「ジュネーブ条約」にて政府からの独立が規定されました。

1971年に設立された「国境なき医師団」も、赤十字社とともに紛争地や災害発生地など、医療が行き届かない地域での医療活動に従事しています。その功績は高く評価されており、1999年に「ノーベル平和賞」を受賞しました。

このような戦争や紛争に対処する団体以外に、環境問題に取り組むNGOとして「グリーンピース」も有名です。グリーンピースは世界各国に約300万人の会員がいて、会員たちの寄贈金を用いてさまざまな環境・自然保全活動に取り組んでいます。

NPOとは。法人、給料など仕組みを簡単に解説

 

NPOは、「Non (for) Profit Organization」の頭文字をとった名称で、日本語では「非営利組織」と呼ばれます。その名前が示すとおり、利益目的でなく、公共の利益のため活動する団体です。

しばしば無償で活動する団体だと誤解されがちですが、NGOと同様に、非営利というのは収益を会員などに分配しない、という意味。NPOにも活動を通じて収益をあげている団体が数多く存在します。

日本では1998年に「特定非営利活動促進法(NPO法)」が制定され、NPOの社会貢献活動を支援する枠組みが整備されました。
 

この法律にもとづいて、「特定非営利活動法人(NPO法人)」を設立することができます。法人化することで団体の信頼性が高まり、より積極的な活動が可能になるでしょう。内閣府の「NPOホームページ」によると、2020年現在、日本では約5万1000のNPOが法人化されているようです。

NGOとNPO、ボランティアの違いと共通点を解説

 

ここまで説明してきたように、NGOとNPOは組織のあり方や活動内容に共通点があります。公共の利益や社会問題を解決するために活動する、という点では目的を共有しており、非営利組織であることや運営方法にも明確な違いはありません。

ただ日本では、例外はあるものの一般的にNPOは障がい者の支援や就労支援など、日本国内の私たちの暮らしに密接した問題に取り組む傾向があります。一方でNGOは、戦争や環境問題などより国際的な問題に取り組む傾向があるようです。

また近年の日本では、ボランティア活動が一般的になりつつあります。これも社会で生じた問題の解決に取り組む、という意味ではNGOやNPOの活動と似通っているでしょう。

その違いは、ボランティアは「社会活動などに無償で参加する個人」を指すのに対し、NGOやNPOは「組織として」活動しているという点です。

これらの枠組みは重なる領域を持ちつつ、それぞれの特性や強みを活かして協力しあい、社会をより良くするために活動しているといえるでしょう。

商社勤務からNGOへ。作者がアフリカにこだわる理由とは?

著者
深尾 幸市
出版日

 

作者は、大日本紡績株式会社(現ユニチカ)の社員としてアフリカに駐在した後、アフリカ日本協議会をはじめ、さまざまなアフリカ支援の団体に参加している人物。

本書ではその足跡を振り返りつつ、なぜ彼がそのような活動に取り組んできたのか、その思いをまとめています。アフリカ支援をライフワークにしていく過程を知ることで、NGOがどのような理念で設立され、どのような活動をしているのかを実感をもって理解することができるでしょう。

NPOの実践的な運営指南本

著者
徳永 洋子
出版日

 

近年、日本各地でNPOを設立する試みが広がり、現在では10万を超えるNPOが存在します。ただ経験のない人にとっては、資金を調達し、組織を維持運営していくことは難しい問題です。

本書は、NPOを運営する人に向けて、どのような方法で資金を集めることができるのか、その方法を具体的に解説したものです。

内容はとても実践的で、寄付を依頼する手紙の文面や、団体のことを簡単に知ってもらうためのエレベータートークの作り方など、多くの団体で応用できそうな内容がまとめられています。現在NPOの運営に携わっている方だけでなく、NPOの設立を目指している方にも読んでもらいたい作品です。

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