【入門】心理学の本おすすめ6選!初心者や高校生でもわかりやすい良書たち

更新:2021.11.22

生きづらい、悩みを解決したい、あの人の気持ちを理解したい……専門的な勉強をしたいわけではないけれど、心理学の本を手に取りたい人は多いのではないでしょうか。この記事では、初心者や高校生でも理解できる、入門におすすめの心理学の本を紹介していきます。

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心理学の最初に読む本としておすすめ『図解でわかるスタンフォードの自分を変える教室』

 

ダイエットをしているのに暴飲暴食をしてしまう、禁煙をしているはずなのにタバコに手がのびてしまう……人はなぜ、同じ過ちをくり返すのでしょうか。

目標は明確なはずなのに、真逆の行動をとってしまうのは、よくある話。本作には、このような意志の弱さを、科学的根拠にもとづいて鍛えるノウハウが記されています。

著者
ケニー・マクゴニガル
出版日

 

スタンフォード大学で心理学の講師を務めるケリー・マクゴニガルの作品。2012年に刊行され、80万部超えのベストセラーとなった『スタンフォードの自分を変える教室』を、イラストと図解をつけてよりわかりやすくまとめました。

紹介されているのは、「やるべきことをやる力」「自分にとってマイナスなことをやらない力」「自分にとってもっとも重要で長期的な目標を望む力」の3つを得る具体的な方法。

原書に比べ簡略化されていますが、エッセンスが図解を見ることで視覚で理解できるので、初心者の入門におすすめ。誘惑に弱い人にこそ読んでほしい一冊です。

無気力状態の真相とは?心理学の入門書『「やる気が出ない」が一瞬で消える方法』

 

やらなければならないことがあるのに、どうしてもやる気が出ない。努力や根性などの精神論で頑張ろうとしても、かえって逆効果になってしまう……。

作者は、やる気が出ない原因は自分自身ではなく、考えもしなかったところにある場合が多いといいます。その理由と解決方法が、具体的な事例とともに描かれた作品です。

著者
大嶋 信頼
出版日

 

2018年に刊行された、心理カウンセラー大嶋信頼の作品です。大嶋はクリニック勤務や精神医学総合研究所での実務をとおして得た7万件の臨床結果をもとに、やる気が出ない真の理由を見い出しました。

それによると、人は基本的に「快・不快」を基準に行動するそう。しかし「物事の善し悪し」や、「正しいか間違っているか」などの判断にともなって行動をすると、「バグ」が生じて無気力になると訴えます。

真面目な人ほど陥りやすい、「自分が悪い」「自分に原因がある」という思い。そんな心苦しさを取り除いてくれる一冊です。

読んだその日から即実行!初心者でも楽しめる心理学の本『自分を操る超集中力』

 

人の心を読み、操る技術「メンタリズム」を駆使する日本唯一のメンタリストが、今すぐに試してみたくなる即効性のあるメンタリズムを教えてくれる作品です。

集中力をアップさせるための誰でも即実践できるノウハウが、具体的にわかりやすく書かれています。

著者
メンタリストDaiGo
出版日

 

2016年に刊行された、メンタリストDaiGoの作品。DaiGoは外資系企業の研修やコンサルを多数手がけ、テレビ番組などでも活躍する人物です。

人間の集中力には限りがあるため、意識して有効に使うべきだといいます。机に置くモノの色や食事内容、運動など体を動かすタイミング、瞑想、呼吸法など、知識とやるべきことが明確に書かれているのがポイント。

すべて科学的根拠にもとづいていて、作者自身も日々実践しているそうです。ひとつひとつのメソッドは簡単なものばかりなので、入門編として初心者におすすめ。仕事や勉強を無理なくこなせるようになるでしょう。

キレやすい人必読!怒りの感情をプラスに変える心理学『アンガーマネジメント入門』

 

アンガーマネジメントとは、怒りの感情と上手に付きあうための心理トレーニングのこと。

職場や学校、家庭などで、ついイライラしてしまう自分の感情を持て余している人におすすめです。

著者
安藤俊介
出版日

 

2016年に刊行された、アンガーマネジメントコンサルタント安藤俊介の作品。安藤は企業や教育現場にある「怒りの問題の解決」に特化した専門家です。

日々の暮らしのなかで、人間はさまざまなネガティブ感情に翻弄され続けています。本書では、怒りの原因となっているものの具体例を挙げながら、どうすれば怒りに振り回されず感情を抑えられるのか、その実践的なテクニックを解説。紹介されている怒りにくくする仕組み作りは、きっと役に立つでしょう。

怒って損をすることはあっても、得をすることはほとんどない、本質的なことにも気づかせてくれる一冊です。

生きるのが楽になる!全米でミリオンセラーになった心理学のおすすめ本『内向型人間の時代』

 

人間は、明るくて社交的でおしゃべりな人を魅力的だと感じ、友人として歓迎する傾向があります。

しかし本書では、ゴッホやアインシュタイン、ビル・ゲイツ、スピルバーグなど、成功をおさめた内向型人間を例に挙げ、その秘められた力を紹介していきます。

著者
スーザン・ケイン
出版日
2013-05-14

 

2013年に刊行されたスーザン・ケインの作品。作者はウォール街の弁護士からライターに転身した異色の経歴の持ち主で、交渉のプロだからこそ、物静かで思索的、いわゆる「内向型」といわれる人の社会的功績や能力に気づいたそうです。

アメリカのような外向型社会では、内向型の人間は日本よりはるかに生きづらさを感じるのでしょう。全米でもミリオンセラーになりました。

内向型人間の長所を書き尽くしてくれているので、当人が読めば絶対に勇気をもらえるはず。4章以降では生きやすくなる具体的な実践方法を言及していて、楽しく生きるコツがわかります。

反対に外向型人間の短所も挙げられているので、どちらのタイプの人が読んでも気づきを得られる一冊です。

アドラー心理学を初心者にもわかるよう解説『嫌われる勇気』

 

すべての悩みは人間関係に起因する。しかし「あらゆる人から好かれる人生」を捨てて、「自分を嫌う人のいる人生」を選択する勇気を持てば世界は変わる……。

アルフレッド・アドラーの心理学を、哲学者と若者の会話をとおしてわかりやすく解説してくれる一冊です。

著者
["岸見 一郎", "古賀 史健"]
出版日

 

哲学者で心理学者の岸見一郎と、数多くのベストセラー本を手がけるライターの古賀史健の共著です。2013年に刊行されました。インパクトのあるタイトルも手伝ってベストセラーとなり、テレビドラマ化もされています。

本書では、「人から認められたい」という承認欲求の奴隷から抜け出し、「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」の3つを柱に、真の幸福である「他者貢献」を勧めています。

2人の登場人物の会話でアドラー心理学の要点が理解できるので、初心者でも読みやすくておすすめ。自分の心の持ちようで生きやすくなることを教えてくれる、人生の助けになる一冊です。

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