美術・芸術の本おすすめ6選!初心者でも読みやすい入門書やビジネス書

更新:2021.11.22

美術や芸術について学びたいけど、何から手をつけていいかわからない人も多いはず。この記事では初心者でも読みやすいおすすめ本を紹介します。古代から続く歴史や、作品ごとの特徴、現代アートとビジネスの関係など、興味のあるテーマのものから読んでみてください。

ブックカルテ リンク

美術史の流れをわかりやすく解説したおすすめ本『美術の物語』

著者
エルンスト・H. ゴンブリッチ
出版日

 

歴史の流れとともに芸術の移り変わりを追う、美術史の入門書です。原始時代の壁画から現代美術まで、各時代ごとに、流行していた様式や芸術運動などを紹介しています。

読み進めていくと、それぞれに繋がりがあり、まさにタイトル通りひとつの物語のように感じられるはず。美術史の全体像と流れを理解するにはうってつけです。

後半には作品の写真が掲載されています。カラーで見やすく、また国別の図版リストもついているので、目当ての作品がある場合はすぐに見つけられるでしょう。

作者のゴンブリッチは、ロンドン大学で古典学科の教授を務めていた人物。専門用語はほとんど使われていないので、初心者にもおすすめの一冊です。

オールカラーで見やすい!西洋美術史の導入本『いちばん親切な 西洋美術史』

著者
["池上英洋", "川口清香・荒井咲紀"]
出版日

 

西洋美術の導入本として、オールカラーの写真とともに約4000年にわたる歴史をわかりやすく解説しています。メソポタミア、古代ギリシャ、ゴシック、ルネサンス、マニエリスム、バロック、ロマン主義、印象派、現代美術……と順序立てて説明されているので、整理しながら理解を深めることができるでしょう。

また絵画だけでなく、彫刻や建築など幅広いジャンルの名作を紹介しているのも魅力的。見開きにひとつのテーマが載っていて、ポイントがわかりやすい簡潔な構成です。写真も満載で難しい用語にはルビもふられているので、初心者でも簡単に読むことができます。

歴史だけでなく現代美術に関する課題や今後の展望も語られていて、これからの芸術についても考えさせられる作品です。

初心者におすすめ!楽しく美術を学べる本『知識ゼロからの西洋絵画史入門』

著者
山田五郎
出版日
2011-07-13

 

オーストリアの大学で西洋美術史を学んだ山田五郎の作品。西洋絵画史を代表する24の様式を、図とイラストで解説しています。

特徴や見どころはもちろん、時代背景や、同時代の日本の状況も紹介されていて、西洋と日本の美術の発展の違いもわかる構成です。様式の特徴を美女にたとえるなどユーモアも満載で、裏話や興味深いエピソードもあり、飽きることはありません。

西洋絵画に興味はあるけれど、学術書はハードルが高いと感じている人にぴったり。初めて触れる人でも歴史の流れを体系的におさえられる、初心者におすすめの一冊です。

西洋美術の大きな流れを理解できる本『鑑賞のための西洋美術史入門』

著者
早坂 優子
出版日
2006-07-01

 

古代ギリシャから現代まで、西洋美術の歴史をまとめた作品。ルネサンスやキュビズムなど、流行が生み出された背景や特徴、定番の作品、代表的な画家を紹介しています。年表を記したうえでテーマごとに解説しているので、流れを理解しやすいでしょう。

写真やイラストを多用し、複雑な概念はクイズ形式で出題するなど、初心者にもやさしい工夫がしてあります。重要なポイントは専門的な知識も書かれているので、深く読み込むこともでき、何度でも楽しめるはず。

美術館などに行く前に読んでおきたい一冊です。

芸術とビジネスのプロが教える思考力『アート思考 ビジネスと芸術で人々の幸福を高める方法』

著者
秋元雄史
出版日

 

作者の秋元雄史は、東京藝術大学大学美術館や練馬美術館の館長を務める、芸術のプロ。一方で、数々のアートプロジェクトを成功させ、ビジネスにも精通しています。

本作はそんな秋元が、ビジネスには、既存の枠組みにとらわれないアーティストのように行動し、アーティストのように自由に思考することが重要だと提言した作品です。

ロジカルシンキングやクリティカルシンキングにとどまらない、シリコンバレーのCEOたちが実践している方法や、資本主義と現代アートの関係性などを解説。ビジネスと芸術を結び付けることの難しさやメリットを紹介していて、芸術について多角的に考えることができるでしょう。

芸術の力をビジネスにいかす『アートに学ぶ6つの「ビジネス法則」』

著者
髙橋芳郎
出版日

 

アートからビジネスの法則を学ぶことができると説いている作品。遊び力、物語力、俯瞰力、観察力、共感力、類推力という6つの力を解説しています。

作者の髙橋芳郎は、バブル崩壊後の不況を乗り越えながら30年以上画廊の経営をしてきた人物。アートが好きで絵を売る仕事を始めた彼は、その魅力を多くの人に伝えようと勉強と実践をくり返し、6つの法則に行きつきました。経験をもとにした鋭い洞察は説得力があるでしょう。

本作を読んでいると、アートの力はビジネスだけでなく、家族や友人との関係、日々の生活にも役立つことがわかります。新しい視点でアートのある社会を考えられる一冊です。

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