5分でわかる病棟クラーク!仕事内容や働ける場所、年収を詳しくご紹介!

更新:2021.4.12

病棟クラークは、医療機関で医療従事者を支える縁の下の力持ちともいえる職業です。人手不足が叫ばれる医療現場に貢献できたり、患者さんから感謝の言葉をもらったりと他にも多くのやりがいがあります。 病棟クラークにはどうすればなることができるのか、仕事内容や収入などを詳しくご紹介します。医療の現場を事務職として支えていきたいという方はぜひ参考にしてみてください。 あわせて病棟クラークを目指す方に読んでいただきた書籍もご紹介します。病棟クラークをこれから目指す方に参考になる書籍をそろえましたので、ぜひ目を通してみてください。

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病棟クラークってどんな職業?

病棟クラークの仕事内容は?

病棟クラークの正式名称は 医師事務作業補助者といいます。働く場所によって呼び方はさまざまで、病棟クラーク以外にも医療秘書、医療クラーク、メディカルアシスタント(MA)と呼ばれることもあります。

医師事務作業補助者は外来クラークと病棟クラークに分類されます。

病棟クラークは主に4つの業務があります。

 

  1. 医療文書作成代行
  2. 診療記録への代行入力
  3. 医療の質の向上に資する事務作業
  4. 行政への対応で厚生労働省などに報告する診療データの整理など

 

1つ目は医療文書作成代行で、診断書や診療情報提供書(いわゆる紹介状)を医師の指示の下で文書のみを作成代行します。この業務が病棟クラークの主たる業務であるともいえます。

2つ目は 診療記録への代行入力で、電子カルテなどの入力を医師の指示の下でおこないます。

3つ目は医療の質の向上に資する事務作業です。これは医師がスムーズにカンファレンスをおこなえるように準備したり、がん登録や外科手術の症例登録をしたりと幅広く業務をおこないます。

4つ目は行政への対応で厚生労働省などに報告する診療データの整理などをおこないます。

ちなみにこれらの仕事を外来でおこなうクラークのことを外来クラークと呼んでいます。

医療事務とはどう違うの?

病棟クラークは医療事務と混同されることも多いのですが、医療事務は病院の窓口や受付の業務をおこなうことはできますが、医師のサポート業務をおこなうことができません。そのため、病棟に入って仕事をすることができないということが特徴です。 

病棟クラークは、職業名に病棟とつくので診療所などではなく病院の病棟で働くことができます。ですが、病棟クラークとしてではなく、医師事務作業補助者として働くならば診療所などでも働くことが可能です。

病棟クラークの年収は?

年収は、2020年時点の情報で平均年収は約259万円程度。月給換算で22万円程度とされています。ですが、働く施設や地域によっても差があり、たとえば国家公務員扱いをしてもらえる病院などではボーナスが多く発生するため、年収も上がる傾向にあります。

ですが、病棟クラークは病院側が正社員として雇用する枠が少なく、派遣会社と連携して派遣社員を雇っている、あるいは病院の雇用ではなく派遣会社からの委託という医療機関もあります。派遣会社から委託となると年収はもう少し下がってしまう傾向にあるようです。

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病棟クラークにはどうすればなれる?

病棟クラークになるのに必須な資格はなし

病棟クラークは資格が必要ない職業ですので未経験、無資格でもなることはできます。病棟クラークは事務のなかでも給料がよかったり、病院で働けたり、正社員で採用されれば雇用が安定していたりという点から、非常に人気があります。 そのため無資格、未経験で働けるとはいえ、競争率が高く、無資格で就職活動に臨むのは難しいのも事実です。

病棟クラークとして有利な資格

近年、民間団体が認定資格を打ち出しているめ、就職などで差をつけるためには民間団体が出している資格を取り、自分の実力をアピールするという選択肢もあります。

◾️医療事務検定試験

日本医療事務協会で受験のできる「医療事務検定試験」は、病院での勤務を考えている人ならまず取得したい資格です。医療事務全般の知識と技術について問われます。在宅受験ができ、合格率も高いので、誰でも受けやすい検定といえるでしょう。

◾️医療秘書技能検定試験

医療秘書技能検定試験」は、医療秘書教育機関が主催する検定です。検定は年に2回おこなわれ、医療秘書実務だけでなく、医療関連法規や医学的基礎知識などが問われます。4つの級があり、級があがるにつれ合格率は低くなります。3級では70%前後、2級では50%前後、準1級では30%前後、1級では10%前後と医療事務系資格のなかでは難関といえるでしょう。

◾️医師事務作業補助者

病棟クラークの正式名称でもある「医師事務作業補助者」の資格も、医療事務の仕事をするうえで取得を考えてもよいでしょう。医療文書の作成、医学・薬学、医療に関する法律や法令などの知識と技能を問われます。受験資格として32時間以上の研修が必須とされていますが、その期間で知識習得ができるからか合格率は60〜80%と高水準となっています。

 

 

 

病棟クラークとして大切なこととは

ですが、資格云々というよりも事務作業をしつつさまざまな医療スタッフあるいは外部の方と関わる職業であるため、コミュニケーション力が求められます。いくら資格をたくさん持っていてもコミュニケーション能力が低ければ採用に至らないこともあります。また、民間団体の認定資格は就職後に研修として取得することもあるため、必ず先に取得しておかなければ採用されないというわけではありません。

病棟クラークは、医師の負担を軽減させるという点から需要があります。実際、医師事務作業補助者の配置人数が病院の経営に影響するため、現在病棟クラークや外来クラークがいないという病院は積極的に採用をしてくれます。ですが、再三申し上げますように競争率が高い職業ということだけは念頭に置いておいてください。

病棟クラークという職業をテーマにする書籍はほとんどないことが現状です。なので、医療現場に従事していた視点から病棟クラークになりたいという方におすすめしたい書籍をご紹介させていただきます。

 

 

 

病棟クラークになりたい方にまず読んでいただきたい1冊

著者
["医療教育部会", "医療秘書分科会", "教材研究委員会"]
出版日

タイトルを見ていただいてなんとなく察してくださった方もいらっしゃるかもしれませんがこちらの本、実は医療事務の仕事に書かれている本ではあります。

ですが、身だしなみなど医療の現場で事務職として働く方の基本ともなる内容が記載されているため、病棟クラークになりたい方にも目を通していただきたい1冊です。

「レセプト」「医療保険制度」「診療情報管理士」など病棟クラークとして働く上でも知っておきたい知識がとても分かりやすく書かれています。

病棟クラークを目指すにあたり、まずは基礎的なことを知っておきたいという方はこちらを活用してみてください。病棟クラークのテキストよりもわかりやすいというところもポイントです。

病棟クラークとして患者さんとのコミュニケーションにも役立つ1冊

著者
医療事務総合研究会
出版日

病棟クラークは病棟のなかでも最も患者さんに声をかけられやすいところで、仕事をするため患者さんやその家族から声をかけられる機会も多い職業です。

近年、外国人の患者さんも増えてきていますが、医師や看護師が必ずしも外国人とコミュニケーションがとれるわけではありません。

そのため、外国人の患者さんとのコミュニケーションの取り方を知っておくことで、病棟でも一目置かれる存在となるでしょう。

こちらの本には英語、中国語、韓国語を中心に、症状の確認や受付業務に必要な言葉が載っています。病棟クラークの仕事として役に立たないと思われるかもしれませんが、病棟クラークは時に病状説明の場などに同席することもありますので、知っておくことで仕事中にも使えるかもしれません。

病棟クラークとして知識をつけたい方におすすめな1冊

著者
典子, 伊藤
出版日

病棟クラークの正式名称である「医師事務作業補助者」の民間資格を取る方のための演習問題集です。

この本1冊に病棟クラークとして必要となる知識がすべて凝縮されているため、資格を取らなくても病棟クラークとして働きたいという方にはとても勉強になります。

資格を取得しなくてもこの書籍を使って知識をつけていくことで、周囲と差をつけて働けるのではないでしょうか。さらに差をつけたいという方はこのテキストを活用して、民間資格を取ってしまうのもよいでしょう。

無資格、未経験でもなれる職業のため誰でも手軽にチャレンジをしやすい病棟クラーク。医療現場で医師や看護師のサポートをすることができ、医療を支える職業でもあるため、やりがいも十分に感じられるのではないでしょうか。 
先ほどもご紹介したように病棟クラーク向けの書籍はほとんどありませんが、ここで掲載している書籍を参考に、病棟クラークとして働いた時に周りと差をつけることができれば幸いです。

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