自分のいる環境を変えたいと思ったことはあるだろうか。私は仕事の悩みに脳内を占拠されているとき、人間関係を鬱陶しく感じるとき、同じ毎日の繰り返しに思えたとき、そんな考えが浮かぶ。変化を生む行動は大小様々あるけれど、できれば納得できる選択をしたいものだ。今回は、変化を起こす前の準備運動になりそうな事を書いていきます。
一つの事を続ける美学もあるし、忍耐力は大切だ。しかし、何でも飲み込んで我慢していては、いつかはその歪みが出てくる。時間の経過や経験を積み重ねていけば、たとえ同じ事をしていても、感じ方や捉え方は変わってくるものだ。
どうしても合わないのならば、えいっ!と思い切って仕事を辞めたり、コミュニティを丸ごと変えてしまえば良いのだろう。だがその前に、どうにも息苦しくなってきたら、ひとまず今日の自分を労ることに目を向けて過ごしてみるのが良さそうだ。なぜなら、消耗している精神状態では良い判断ができないからだ。そもそも疲れ切っていては、自分がどうしたいのかが全く見えなかったりする。
考え方だって変わって当然、必要以上の違和感や疲労を感じたら、アップデートが必要な時期に来ているサインなのかもしれない。
『何をするにも、まずは睡眠』
寝るのが好きで、休息は足りていると思っていたが、人から改めてこの大原則を言われて考えてみると、思っているより熟睡している時間が少ない事に気づいた。
睡眠は、精神状態を安定させる。たとえ根本的な問題が解決していなくとも、充分な睡眠が取れて体調が整うと、動き出す気力と体力が生まれてくる。何かを変えたい時、やるべきことが明確ならば、その通り進めれば良い。けれど、行き詰まって進みたい方向が見えない段階ならば、まずはこうして少しずつエネルギーを蓄えながら、次の動きに備えておきたい。
- 著者
- ["マシュー・ウォーカー", "Matthew Walker"]
- 出版日
充分な睡眠から目覚めたら、次は服装を変えてみる。
身につけている物が自分自身に与える影響は大きい。その服を着て経験したことの記憶も少なからず吸収しているように思う。だから変化を必要とする時は、クローゼットの中身を入れ替えて、新しい服に袖を通してみるのだ。
本当ならば、全ての服を買い替えると言いたいところだが、残しておきたいものもあることを加味すると、思い切ったところで大体《70%》くらいが現実的かな?ということでの設定値だ。心地良く、気分を高めてやる気を奮い起こしてくれる服の選択は、人生を変える第一段階になり得る。
- 著者
- ["タン・フランス", "安達 眞弓"]
- 出版日
- 著者
- 近藤麻理恵
- 出版日
生き方を変えたい、環境を変えたいと思っても、すぐに動き出せないこともある。単にタイミングを計っている場合もあれば、どうにも気力が沸かず身動きがとれない、なんてことだってあるはずだ。気力を失っている時さえも、頭の中では《◯◯するべきなのに》というプレッシャーばかりが浮かんでしまう、私のような人も少なくないのではないだろうか。
そんな時には、映像の世界に逃げ込むことにしている。サブスクリプションの配信サービスで、映画やドラマにひたすら没入する。最初は集中できなくとも、丁度よく観られる作品を探し出し、画面の中の世界に、完全に意識を入り込ませて時間を過ごすのだ。これは、不要な思考から離れる時間を作ることが目的だ。
いわば仮想空間に身を置くようなものだ。精神的な消耗を食い止め体力をチャージしながら、再浮上してくるのを待つ。そうして心身ともに力が戻ったと感じたら、その時が変化を始める好機に違いない。
おやつのじかん
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