5分でわかるラジオパーソナリティ!就職・転職のルートや年収事情などを解説!

更新:2021.12.5

最近はスマホアプリの利用や聴き逃し配信など、いつでもラジオを聞くことができるようになりました。ラジオを聞くことが習慣になっているという方も多いのではないでしょうか。 ラジオ内で、トークや司会進行をおこなっている「ラジオパーソナリティ」は、多くのタレントが憧れる仕事のひとつです。 今回はそんなラジオパーソナリティの仕事内容や働き方、ラジオパーソナリティのなり方などを解説します。ラジオの仕事に興味がある方、ラジオパーソナリティを目指している方など、皆さんぜひチェックしてみてください!

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ラジオパーソナリティとはどんな仕事?

ラジオパーソナリティとは

ラジオ番組の司会、進行をする人をラジオパーソナリティと呼びます。そのほかには「ラジオDJ」「ラジオナビゲーター」と呼ばれることもあります。

時には自身のラジオ上での発言や考えが、世間に影響を与えることもあります。とくにラジオの聴取者である「リスナー」にとってはラジオパーソナリティは強い影響力をもっています。

ラジオでは声優が大活躍

ラジオパーソナリティは、相手の顔や表情が見えない状況の中、声だけで表現したり、情報を伝える技術が必要とされます。発音が綺麗であったり、聞き取りやすい声色であることが求められるため、声を使う技術に長けている声優が人気ラジオのパーソナリティを任されることはとても多いのです。

声優以外のラジオパーソナリティは?

声優の他にも、さまざまな職業の方がラジオ番組をもっています。

  • アナウンサー
  • 芸人
  • 歌手
  • 俳優
  • アイドル

彼ら自身のキャラクターや話の面白さで起用されているパターンが多いようです。また最近では「radiko」というアプリの登場もあり、いつでもどこにいてもラジオを聞くことが可能な時代になりました。

時間にとらわれず、またラジオは聴きながらほかの作業もできるため、最近また音声メディアとしての価値があがってきている話もよく耳にします。

誰でも気軽にラジオ配信ができるラジオアプリ

芸能関係者でなくとも、一般の人がラジオ配信をすることができるアプリも数多く出てきています。YouTubeの人気配信者が定期的にラジオ番組を配信しているケースもあります。

どのラジオアプリも配信・視聴ともに無料で使用できますので、手始めに配信に挑戦してみるのもよいでしょう。

リスナーからの反応についても、場合によってはコメントや有料のギフトといった目に見える形でやり取りすることも可能です。自分の実力を確かめるには、ぴったりの場所かもしれませんね。

ラジオパーソナリティの仕事内容、年収事情

日々の仕事内容とは

ラジオパーソナリティは日々、どのような仕事をおこなっているのでしょうか。

  • 放送作家、ディレクターと番組内容の打ち合わせ
  • メッセージ(お手紙)やリクエストの確認
  • 放送内容と台本を確認してリハーサルをおこなう
  • ラジオ生放送または収録の本番
  • 放送の反省会や次回放送の打ち合わせ
  • 番組を面白くするための企画を考える

番組でおこなう企画内容の考案は、主に放送作家や構成作家の仕事です。しかし、ひとつのラジオ番組はチームとして動いているため、ラジオパーソナリティが企画を発案し、それを採用することも十分あります。

働き方は大きく分けて3パターン

  1. 芸能プロダクション(またはその他プロダクション)に所属して活動する
  2. フリーランスのラジオパーソナリティとして活動
  3. 放送局の社員(アナウンサー)として活動

現代は、さまざまな働き方で収入を得られる時代です。ラジオパーソナリティも例外ではなく、ひとつの枠に囚われない働き方をしている人が多いのが特徴です。

パターン別の収入の違い

3パターンの働き方の違いによって、同じラジオパーソナリティでも収入には大きな差があります。

放送局の社員を例にあげると、年収は300〜800万円と言われています。平均的な会社員の収入とさほど変わらないという印象を受けるかもしれません。社員であるため、残業代や家賃補助などの手当がしっかりしている点は安心材料といえますね。

しかし芸人や声優のように、他に本業を持っている人はラジオパーソナリティの収入だけで暮らしているケースはほとんどないようです。また、フリーランスで収入を得ている人は残業代などの手当がありません。単純な金額だけでなく、そういった保障にも差が出るようです。

ラジオパーソナリティなり方。就職・転職のルート

放送局への入社や、事務所への所属がおすすめ

気になるラジオパーソナリティのなり方をみてみましょう。

  • ラジオ放送をおこなっている放送局にアナウンサーとして入社する
  • ラジオパーソナリティのオーディションに合格する
  • 芸能プロダクション(またはその他プロダクション)に所属する

放送局の社員になった場合でも、その後独立してフリーのラジオパーソナリティになることも可能です。
芸能プロダクションや声優プロダクションに所属することで、事務所にくる仕事の依頼をもらえるチャンスにも繋がります。プラスαで、ラジオパーソナリティになるためには、特技を磨くなど自身の「色」を出していく努力も必要です。

ラジオパーソナリティに転職する

大手求人サイトでラジオパーソナリティの求人をみたことのある方は分かると思いますが、ラジオパーソナリティという職種で求人を出している放送局はほとんどありません。

多くの放送局で求人を出しているのは以下の職種です。

  • ラジオ番組のディレクター
  • ラジオ放送に関する業務
  • ラジオ番組の運営スタッフ

そのため、ラジオパーソナリティの業務だけで転職したいという希望はかなえることが難しいでしょう。

しかしなかには「放送業務全般」の担当者を募集している放送局もあります。その場合はほかの幅広い業務をまかせてもらえますから、そのひとつにラジオパーソナリティの仕事もあるかもしれません。

ラジオパーソナリティを目指す場合の進学先

常識や教養が必要とされる

基本的には学歴は関係ないとされているラジオパーソナリティですが、一般常識・一般教養・時事問題などの知識や情報は備えておいた方がよいでしょう。

世間に対する影響力が大きい仕事でもあるため、不適切な発言や不快に思われる発言には十分に注意しなくてはいけません。そのため、ラジオパーソナリティを本気で目指したい方は専門学校や大学への進学がおすすめです。

  • 専門学校 → アナウンス系の専門学校、声優・ナレーターの養成所など
  • 大学 → 放送系の学部(放送、映像芸術、社会学など)

 

ラジオパーソナリティに必要な素質

よく通る声だから、話が面白いからという単純な理由でなれるほど甘くないのが、ラジオパーソナリティの仕事。今すぐにでも、自分に必要な力が知りたいという人のために解説していきます。

■企画力

「放送100回記念」「ラジオパーソナリティの誕生日」「公開収録」など、番組が面白く盛り上がる企画が必要となる節目も多くあります。そういった時のために、企画の種探しを常にする姿勢があるとよいでしょう。

■提案力

面白い企画が思いついても、放送作家やディレクターにうまく伝えられなければ、企画は通りません。リスナーに対しても「また番組を聞きたい!」と思わせるような話題提供を求められることもあります。

■表現力

ラジオは顔が見えない状態でおこなう仕事です。声だけで正確に情報や感情を伝えるには、思っている以上の技術と配慮が必要となります。

■個性(キャラクター)

発音・発声が上手い優等生よりも、多少欠点はあるけれど人を惹きつけるキャラクター性を持っている人の番組の方が人気が出ることも。自分の武器となる部分を探し、今のうちから磨いておきましょう。

■発声・発音スキル

これらは、基本的なレベルの技術があれば問題はないといえます。しかし、一般の人がラジオパーソナリティを目指す場合、あまりにも滑舌が悪い・聞き取りにくい声色であるという難点があると、採用が難しくなってしまう可能性も。

ある程度であれば、ボイストレーニングなどの訓練で改善することもできますので、トレーニングを受けることも検討してみましょう。

ラジオパーソナリティの仕事のやりがい

リスナーとの関係性がもっとも大事

なんといっても「リスナーとの交流」は、ラジオパーソナリティの大きなやりがいでしょう。番組内では、リスナーからのメール(お手紙)をもとにトークをくり広げていきます。ラジオでのリスナーとのやり取りは、ラジオ独特の文化といえます。

「元気が出ました!」「ラジオで話していた情報が役に立ちました!」などの声が寄せられることも多いラジオパーソナリティの仕事。自分がきっかけでリスナーによい変化を起こすことができた時など「この仕事をやっていてよかった」と思う瞬間もあるようです。

ラジオ放送がリスナーに元気を与える

2011年3月11日に発生した、東日本大震災。振り返るのが辛い方もいらっしゃるかもしれません。当時、誰もが失意の底にあった東日本大地震発生からわずか1週間後、東北出身であるお笑い芸人、サンドウィッチマンの2人はラジオのオファーを受けました。

同郷である東北の人々をはじめ、被災した方々を励ます意味合いもあり、不謹慎かもしれないと、悩みながらもオファーを受けてラジオ番組を放送したおふたり。

放送された『サンドウィッチマンのオールナイトニッポン』には、「勇気づけられた」という声もたくさん寄せられたそうです。ラジオの存在が、いかに人に与える影響が大きいのかを確かめる機会にもなったエピソードのひとつです。

第25回FNS「ドキュメンタリー大賞」ノミネート作品

著者
["岡田 尚起", "佐藤 大輔"]
出版日

著者である2人は、500名以上の個性豊かなパーソナリティーが集う「ゆめのたね」というインターネットラジオ放送局の共同代表です。

本書は、ある時にはビジネスの種となり、ある時には人の生きる勇気や活力にもなる「そもそもラジオとは?」という存在意義について書かれています。

娯楽目的以外に、世の中の人々がどのような目的でラジオを聞いているのか。あらためて知りたいという人は、本書を手に取ってみてください。

声にも老化があるって本当?

著者
上野 実咲
出版日

「前より声が低くなった気がする」「うまく口が回らなくなった」と感じたら、声が老化している可能性も考えられます。

聞き取りにくい会話は、ラジオパーソナリティとして大きなマイナス要素です。本書では、一日2分で声が若返るトレーニング方法が書かれており、どれも実践しやすいものばかり!

ボイストレーナーである著者が、声帯・腹筋・舌といった声に関わる部位の筋肉を、効率良く鍛えることができるメソッドを教えてくれます。

就職試験対策にもおすすめな書籍

著者
森下 裕道
出版日
2011-07-22

ラジオの放送や収録は、通常ブース内に1〜2人くらいの少人数のみでおこなわれるため、そこまで緊張するイメージはないかもしれません。しかし聞いているリスナーは何千何万という特殊な状況でもあります。またリスナーからの無茶振りなど、何が起こるかわからないことも。

そのような状況下でも、落ち着いて話ができるポイントも本書には書かれています。「ラジオDJの仕事に興味はあるけれど、いざ人前で話すとなると緊張してしまう」という方にも、おすすめです。

放送局の就職面接を受ける予定の方も、ぜひ読んでみてください!

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声だけで、感情や情報を正確に伝えるラジオパーソナリティ。技術的に難しい面も多いですが、その人の個性や専門的な知識が買われてパーソナリティに抜擢されることもあります。 

発声や発音の基本や「ラジオパーソナリティとして問題がない程度の教養を身につけたい」という方は、専門学校や養成所について詳しく調べてみてください。また、今回ご紹介した書籍を読むことで、今の自分に足りない知識や考え方を知ることもできますよ。

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