「株を始めたいけれどよくわからない」「少しはわかるけれど、より深く学びたい」 こういった悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。 今回は初心者・中級者・上級者別に分けて、おすすめの株の本を紹介します。さらに、本の選び方も解説するのでぜひ参考にしてみてください。
「習うより慣れろ」といった考えを持つ人も多いのではないでしょうか。これは経験を重視している言葉です。
株をやるうえで経験はとても大切で、実戦で勝ちパターンを知ることは何よりも重要とされています。
しかし、経験だけでなく本で学ぶことも必要です。本からは用語やベーシックな投資法、分析方法などを学ぶことができ、それが株式投資の基礎になります。
何事も基礎を疎かにしていては成功は得られません。もちろん株も例外ではなく、きちんと基礎を学ぶことでその後の利益が大きく変わってきます。
また、本は新たな気づきを与えてくれることもあります。株を始めてから時間が経ち、「もう本から学ぶことはない」という人も、あらためて本を読んでみると新しい気づきや知識を得られることがあります。初心を忘れないよう、努力を続けることも大切です。
株の本を選ぶ際には、自分の投資経験に合った本を選ぶことが重要です。
なぜなら投資経験によって読むべき本も変わるからです。たとえばチャートの読み方がわからない初心者が、投資テクニックの本を読んでいても理解できないですよね。
逆に、上級者が用語解説の本を読んでいても得るものは少ないでしょう。そのため、投資経験に合った本を選ぶことはとても重要です。
また、「自分の投資のレベルがわからない」「同じレベルでも知っていることと知らないことがある」という人は、自分の投資経験やレベルよりワンランク下のものを選ぶことをおすすめします。そうすることで、知識を余すことなく学べるでしょう。
株の本を選ぶうえで、学びたい分野に絞って選ぶことも大切です。
テクニカル分析やファンダメンタルズ分析など、株にはいくつかの分野があります。その分野に絞って選ぶことで余計な勉強をすることなく、効率良く知識を吸収することができます。
また、デイトレードや長期トレードなどの投資のスタイルで選ぶのもひとつの方法です。自分の投資のスタイルを正確に判断し、本を選んでいきましょう。
「まだ自分の投資スタイルがわからない」という人は、これから紹介する初心者向けの本を読むといいですよ。
ここでは、「株を始めようと考えている」「まだ株を始めたばかり」といった初心者に向けて、おすすめの株の本を5冊紹介します。
どれも漫画や可愛いイラストが使われており、初心者でも読みやすい内容です。
- 著者
- 安恒 理
- 出版日
本書は、初心者にまずおすすめしたい株の本といっても過言ではありません。
漫画を使って読みやすいように工夫されており、基礎的な内容を重点的に紹介しています。
口座の開き方から銘柄選び、儲けを増やすコツまで、初心者が知りたい情報が集約されています。
初心者向けでありながら、きちんと知識がつく1冊です。
- 著者
- ジョン・シュウギョウ
- 出版日
1年生というタイトル通り、基本的な内容をしっかりと教えてくれます。
「シンプル」「分かりやすく」「楽しく」の3つをキーワードに、楽しく投資ができるように導いてくれます。
株の知識をきちんと学べ、株初心者からも「難しすぎずに読みやすい」と定評がある1冊です。
- 著者
- ["足立 武志", "日根野 健"]
- 出版日
株初心者でも失敗しないコツを学べます。そもそも株とはどういうものかという説明から始まり、チャート分析や銘柄選びなどの基礎知識を丁寧に教えてくれます。
この本のおすすめポイントは、難しいとされる「上がる株」についても詳しく解説されている点です。著者が培った長年の分析力を余すことなく学べます。
また、購入者特典として動画のストリーミングサービスも付いています。動画を活用することで、より詳しく株を学習できるでしょう。
- 著者
- 竹内弘樹
- 出版日
著者は株アドバイザーとして活躍している竹内弘樹です。
株式投資に関する知識と用語を図や漫画で丁寧に解説しており、「株=難しい」という印象を持っている人は株へのイメージが変わります。
初心者がやりがちな失敗への対処法も解説しているので、これから株式投資を始める人におすすめです。
- 著者
- ダイヤモンド・ザイ編集部
- 出版日
初心者でもチャート分析力を身につけられる1冊です。フルカラーで読みやすく、投資の基礎から応用まで幅広い内容が書かれています。
おすすめは、株価チャートの知識を基礎から応用まで一気に学べる点です。
株をするならチャートの理解は避けて通れません。チャートをきちんと理解し、より利益を出せるようになりましょう。
本書を熟読して初心者からのレベルアップを目指してください。
ここで紹介するのは、中級者向けのおすすめ5冊です。主に株式投資で利益を出す方法についての本をピックアップしています。
本の紹介や概要を読んで少しでも難しいと感じたら、まずは初心者向けの本で基礎を固めましょう。
- 著者
- フィリップ・A・フィッシャー
- 出版日
グロース投資の名著『株式投資で普通でない利益を得る』です。最小のリスクで資産を最大化する最高の投資手法を教えてくれます。
かなり細かい部分まで説明しているので、グロース投資を根本から理解したい人におすすめです。
この1冊で株の知識ほとんどが理解できるようになるでしょう。
- 著者
- ["ジャック・D. シュワッガー", "横山 直樹", "Jack D. Schwager"]
- 出版日
有名なトップトレーダーの話を1冊にまとめたのが『マーケットの魔術師』です。
トップトレーダーがどのような考えに基づいて投資しているかといった部分や投資技術に関して、詳しく紹介しています。
投資をするうえで大切な考え方を教えており、成功者の考え方を真似することで成功にグッと近づくでしょう。
- 著者
- ["リンチ,ピーター", "ロスチャイルド,ジョン", "Lynch,Peter", "Rothchild,John", "淳雄, 三原", "安衛, 土屋"]
- 出版日
投資の世界で神様と呼ばれるピーター・リンチによる著書です。投資の世界では、ウォーレン・バフェットに並ぶともいわれている有名な人物です。
内容は主に、アマチュアでもプロを出し抜く知識について書かれています。
ほかの投資本と違い、ピーター・リンチからしか学べない投資法がたくさん詰まっている点も見逃せません。
株式投資を続けようと考えている人は、一度は読んでおきたい1冊です。
- 著者
- 尾崎 式史
- 出版日
タイトルにある通り、株で月20万円を目指す中級者におすすめの本です。主に株を始めたものの利益が出ていないと悩んでいる人に向けた内容となっています。
おすすめポイントは、難解なチャートもシンプルに解説している点です。中級レベルになると内容が難しい本も増えてきますが、この本は理解しやすいと定評があります。
株に対してあまり自信のない人でも安心して読み進めることができるでしょう。
- 著者
- ["トニー・オズ", "Tony Oz", "林 芳夫"]
- 出版日
アメリカで有名なトニー・オズが、実践的なトレード法を教えてくれる1冊です。
内容は主にテクニカルトレードについてです。
筆者自身がいまだにトレーダーとして勝ち続けており、今の市場でどのように戦うのか、どのように利益を出すのかについて詳しく解説しています。
ここから紹介するのは上級者向けの本です。初心者や中級者向けと違い、かなり実践的な内容になっています。
そのため基礎が理解できていない人にはおすすめしません。挑んで問題ないレベルの人はぜひお気に入りの1冊を見つけてくださいね。
- 著者
- ["ジェレミー・シーゲル", "藤野 隆太", "林 康史", "藤野 隆太", "林 康史", "石川 由美子", "鍋井 里依", "宮川 修子"]
- 出版日
シンプルに株式投資の真髄を学べる本です。
かなり分厚いですが、株式投資に関する知識がこの1冊に凝縮されており、多くの投資家が絶大な信頼を寄せています。
投資のバイブルとして購入してみてはいかがでしょうか。
- 著者
- ["マックス・ギュンター", "林 康史", "石川 由美子"]
- 出版日
投資の具体的な手法ではなく投資の哲学について説いている教科書です。
内容もわかりやすく、きちんと基礎を理解した人がより深く投資を理解する用途に向いています。
特に「直感は説明できるのであれば信頼できる」という項目はおすすめで、投資で資産を築きたい人は絶対に読むべき本といえます。
- 著者
- 浦上 邦雄
- 出版日
90年代に人気ナンバーワンアナリストとして大活躍した浦上邦雄が相場の見分け方を教えている本です。
この本では、過去の膨大なデータに基づいて分析した投資のコツを学べます。
投資というと短期的な動きにばかり目がいきがちですが、もっと長期的な広い視野で理解することの大切さを説いています。
- 著者
- ダニエル・カーネマン
- 出版日
- 2014-06-20
著者は行動経済学の生みの親、ダニエル・カーネマンです。
本書では行動経済学の視点から、市場の分析の仕方を教えています。学問の観点から合理的な投資が学べる点も特徴です。
行動経済学を学ぶことは投資だけでなく人生をも豊かにすると説いており、世界経済へ目を向けることの大切さも教えてくれます。
一度読んでおいて損はありません。
- 著者
- マーク・ミネルヴィニ
- 出版日
天才投資家のマーク・ミネルヴィニが、大化けする成長株や売買のタイミングについて教えている1冊です。
数多くのケーススタディとともに、並外れたパフォーマンスを達成するための方法が明かされています。
株式投資において絶対にやってはいけない手法も詳しく解説されており、株の勝ち方をしっかりと学ぶことができます。
ここからは、米国株におすすめの本を5冊紹介します。
国内株は100株からしか買えませんが、米国株は1株から購入できます。世界的に有名なアップル社やツイッター社の株も数万円から買えるのが米国株の大きな魅力です。
ただし、ストップ高やストップ安がないなど、国内株とは異なるルールがあるので注意が必要です。これから紹介する本を通して米国株への理解を深めたうえで、ぜひ米国株投資に挑戦してみてください。
- 著者
- 広瀬 隆雄
- 出版日
米国株特化型のサロンを運営する広瀬隆雄が書いた本です。
個別株に投資する際、米国株への理解は避けて通れません。米国株は日本株よりも成長する可能性が高く、そのぶん大きな利益を出すことができます。
初心者には少し難しい内容なので、基礎知識を身につけてから読むといいでしょう。
- 著者
- ["バフェット太郎", "はるたけめぐみ"]
- 出版日
この本は「米国株なんてスタバでフラペチーノを飲むくらいカンタン」というスタンスで、初心者でも稼げる手法を伝授してくれます。
元手が10万円でもできるので、まずは気軽に米国株を始めたい初心者におすすめです。
米国株についてとにかくシンプルに書かれているので、安心して読み進めることができますよ。
- 著者
- ["チャールズ・エリス", "鹿毛 雄二"]
- 出版日
インデックス投資を推奨しているのが本書『敗者のゲーム』です。
実践的な内容で、本書をきっかけに稼げるようになった人も多いのではないでしょうか。
昨今流行りのインデックス投資で長期投資をして、着実に資産をプラスにしていきましょう。
ぜひ一度読んでみてください。
- 著者
- ["ジョン・C・ボーグル", "John C. Bogle", "長尾 慎太郎", "藤原 玄"]
- 出版日
もっとも簡単かつ効果的な投資戦略として、コストの低いインデックスファンドを勧めている1冊です。
長期的に保有する視点など、この本にはインデックス投資における大切なことがたくさん書かれています。
視野を広く持って勝者のゲームをしましょう。
- 著者
- ["バートン・マルキール", "井手 正介"]
- 出版日
全世界で読まれている「投資のバイブル」で、インデックスファンドへの投資が最良の投資方法だと主張しています。
類書と異なる点として、なぜ他の投資方法がインデックス投資に比べて劣っているのかを、データを示しながらしっかりと論じています。
高度な投資理論も書かれているので、中上級者にはとても勉強になるでしょう。
ここでは、テクニカル分析におすすめの本を紹介します。
「これだけは読んでほしい」という2冊を用意しました。興味がある人は両方読んでみてください。
- 著者
- 福永 博之
- 出版日
テクニカル指標にはそれぞれ強みと弱みがあり、ひとつの指標に頼っていては判断にも限界がきます。
それゆえ、指標の組み合わせが非常に大事です。この本では指標を組み合わせて弱点を補い、「ダマシ」を回避することに重きを置いています。
メジャーな指標を多く取り扱っているので、イメージしやすく記憶に残りやすいでしょう。
- 著者
- 足立 武志
- 出版日
初心者からセミプロまで、幅広い層の個人投資家に高く評価されている、チャートの読み方や使い方について書かれた教科書です。
投資家からのニーズが高い「株価チャート」について、基礎から実践まで一気に学べます。
著者は公認会計士で、「自分ならこうする」という投資法を紹介している点もポイントです。
ファンダメンタルズ分析とは主に中長期投資の際に使われる分析手法です。
テクニカル分析と合わせて学ぶことで、より多くの利益を生み出せるようになります。
- 著者
- 足立 武志
- 出版日
個人投資家に大人気のベストセラーが、改訂版として新たに登場しました。
投資初心者からセミプロまで、多くの投資家たちに愛用されている、ファンダメンタル投資の教科書です。
企業業績をもとにした個別銘柄の分析をやりたい人におすすめです。
- 著者
- v-com2
- 出版日
勝てる投資家の思考プロセスを丁寧に解説しています。
運やタイミング、テクニックに頼ることなく、合理的な投資法を学べます。
ほかの人より先回りしていい銘柄を買いたい人におすすめです。
ここでは、デイトレードにおすすめの本を2冊紹介します。
デイトレードとは主に、個人投資家の日計り取引のことをいいます。
リスクは高めですが、勝ち続けている人も多く、しっかりと勉強すれば利益が出せるようになるでしょう。
- 著者
- 二階堂 重人
- 出版日
株デイトレードの人気ロングセラー『これから始める株デイトレード』の最新版です。
少ない資金から始め、月60万円の利益を目指します。
デイトレードの始め方から実戦で役立つ内容が図解とともに説明されています。
なかでも勝つための8つのルールの項目はおすすめで、デイトレードの知識を網羅できる1冊です。
- 著者
- ["ベレス,オリバー", "カプラ,グレッグ", "Velez,Oliver", "Capra,Greg", "康史, 林", "隆太, 藤野"]
- 出版日
『デイトレード』というシンプルなタイトルが目を引く本です。
トレーディングにおいて多くの人が忘れてしまいがちな教訓を、表現を変えながら繰り返し述べています。
本書を通じてデイトレーダーとして成功するための心構えをして、信念を持って売買できるようになりましょう。
ネットの口コミでも評価が高い1冊です。
スイングトレードとは、2~3日から数週間という短い期間で取引を終わらせる投資手法です。
デイトレードと比べ、スイングトレードは大きな利益を狙えるため、初心者にもおすすめの手法です。
短期投資をやりたい人はぜひチェックしてください。
- 著者
- ["アラン ファーレイ", "鎌田 伝", "高本 義治", "二宮 正典"]
- 出版日
スイングトレードの入門書として、短期トレードを成功に導いてくれる1冊です。
200以上の豊富なチャートと著者が考案したオリジナルのトレード手法が多数掲載されています。
短期トレードにはギャンブル的要素があるという人も多いですが、本書ではその点を完全に排除し、短期トレードの技術革新による確実な理論や戦術を掲載しています。
- 著者
- 尾崎式史
- 出版日
本書はスイングトレードの攻め時を重点的に解説しています。
プロのトレーダーの売買を時系列順に見ていくことができるので、実践的に学びたい人にも最適です。
月20万円を稼ぐ手法をこの本で学んでみませんか。
今回は、おすすめの株の本と、本の選び方について紹介しました。
本の選び方は、投資経験や投資手法によって変わってきます。自分の経験や能力をきちんと見極め、適切な本を選ぶようにしましょう。
今回紹介した株の本は、レベルによって内容が大きく違います。また、デイトレードやスイングトレードなどのトレード手法によっても変わります。
そのため、対象レベルやおすすめのポイントをチェックしてから選ぶようにしましょう。また、選んだ後はあまり考えすぎずに読み進めましょう。
投資で勝ち続ければ後でいくらでもお金は戻ってきます。まずは惜しみなく自分に投資してみてください。