おすすめの転職本【2021年上半期】

更新:2021.11.28

近年では、転職へのハードルも下がり、それを機に新しい分野に挑戦したり、年収アップやキャリアアップを狙う人も少なくありません。 しかし、転職には入念な準備が必要です。そこで本記事では、転職や面接、履歴書準備の対策ができる本を紹介します。近々転職を考えている人は、ぜひチェックしてみてください。

ブックカルテ リンク

2019年の転職者は過去最多!最も多い転職理由は?

総務省の統計によると、2019年の転職者は2002年以降で最多の351万人となりました。

総務省の分析では、転職者が増加した理由として、雇用情勢が改善している状況のなかで人手不足が続いていることや、企業が積極的に中途採用に力を入れていることが挙げられています。

これは、リーマンショックから経済が回復しているなかで、新しい環境になりつつあるといえるでしょう。

転職する理由として多いのが「よりよい条件の仕事を探すため」で、キャリアアップを目指して転職している人が多い傾向です。

非正規雇用から正規雇用へ転換する人も増加しており、よりよい条件を求めて転職することが一般的になりつつあります。

参照サイト:総務省統計局

転職を考え始めるきっかけは?

転職を考え始めるきっかけは?

総合求人・転職支援サービスを展開する「エン転職」では、12721人を対象に「転職を考え始めるきっかけ」についてアンケートをおこないました。

その結果、1位が「給料が低い(43%)」、2位が「やりがい・達成感がない(40%)」、3位「業界・企業の将来性に不安を感じる(31%)」でした。

1位の「給料が低い」と2位の「やりがい・達成感がない」を見ると、自身の待遇や仕事の内容に不満があり、よりよい条件の仕事を求める傾向と一致していること分かります。

また、3位の「業界・企業の将来性に不安を感じる」を見ると、ひとつの企業で定年まで働き続けようと考える人が少なくなっている変化もうかがえます。

参照サイト:エン・ジャパン『1万人が回答!「転職のきっかけ」実態調査―『エン転職』ユーザーアンケート―

転職の本を読むメリット

転職の本を読むメリット

転職の本を読むメリットは、転職をして成功した人の考え方を参考にすることや、事前準備がしっかりできることです。

転職をして成功した人の考え方を学ぶことで、現在のキャリアと比較して今のまま仕事を続けるほうがいいのかなど、どのような軸で転職活動すれば成功するかを知ることができます。

また、転職活動で生じやすいトラブルへの事前対策もできるので、転職活動への漠然とした不安を取り除くことも可能です。

転職を考えるときにおすすめの本15選

転職に関する考え方から会社の探し方、具体的な転職の手順を書いている本まで、幅広く本を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

著者
北野 唯我
出版日
2018-06-21

転職に関する不安をストーリー形式で解決していく本です。

「会社を辞めるべきタイミングが分からない」「年収が下がるけど魅力的な会社への転職はアリか」などの転職に関する疑問を、分かりやすく解決してくれます。

転職エージェントの使い方にも言及しており、転職に関する理解が深まります。

転職に向いている人 転職してはいけない人

著者
黒田 真行
出版日

転職を勧めるのではなく、本当に転職すべきかをもう一度考えさせる内容が書かれています。

著者は「リクナビネクスト」の元編集長で、転職業界で培った知識や経験に基づいたアドバイスがたくさん載っています。

「前の会社への恨みを転職活動で引きずらない」「弱みや強みを再認識することで、思いがけない業界への転職に成功する」など、目から鱗の教えが満載の1冊です。

3年後、転職する人、起業する人、会社に残る人

著者
佐藤 文男
出版日

3000人以上の転職希望者を見てきたヘッドハンターが、「転職」「起業」「会社に残る」の3つのキャリア選択肢について解説しています。

スキルや人間関係などのテーマごとに、自分はどの道が合っているかを考えることができます。

この先転職すべきか、起業すべきか、会社に残るべきかの判断に大いに役立つでしょう。

「いつでも転職できる」を武器にする

著者
松本 利明
出版日

世界的な外資系コンサルティング会社で5万人以上のクビ切りを手伝う一方で、6500人以上のリーダーや幹部社員を選抜してきた著者が、新しい時代のキャリアについて述べている1冊です。

転職のテクニックではなく、人や時代、会社に左右されない働き方で、自分らしく活躍するための考え方が紹介されています。

おとなの進路教室。

著者
山田 ズーニー
出版日
2012-04-05

進路についての自分の考えを引き出すためのコラムが多数掲載されています。

「ほぼ日刊イトイ新聞」の人気のコラムである「おとなの小論文教室。」から進路をテーマに抜粋した内容です。

全国で表現教室のワークショップもおこなう著者がさまざまな人と向き合ってきた体験を通じて、読者もキャリアについて深く考えることができる1冊です。

転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方

転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方

2019年08月19日
moto(戸塚 俊介)
扶桑社

年収240万円の地方ホームセンター勤務から、4度の転職と副業によって年収5000万円を達成した著者が、新しいキャリア論について解説している本です。

本業と副業、転職をかけ合わせることにより、今後の不安定な社会を生き抜くアドバイスも載っています。

転職を成功させるための情報がこの1冊に凝縮されており、とても参考になります。

どこでも誰とでも働ける

著者
尾原 和啓
出版日
2018-04-19

転職が当たり前になった時代において、どんなチームや組織でも自分らしく働くための仕事術を紹介しています。

著者は、グーグルやマッキンゼー、リクルート、楽天など名だたる企業への転職経験があり、参考になる考え方がたくさん載っています。

未来をつくるキャリアの授業

著者
渡辺 秀和
出版日

こちらは、東大のキャリアデザイン授業の教科書としても使用されている1冊です。

著者は実績も人脈もない人を数々の難関企業の転職や就職に導いてきた敏腕キャリアコンサルタントです。

今後どのようなキャリアを形成すれば、自分らしく成功できるかを解説しています。

「転職はゴールではなく、本当の目標に向かうためのツール」と説いている点も特徴です。

成功する40代・50代の転職術

著者
佐々木 一美
出版日

本書は、数少ないポジションを奪い合うことになる40〜50代に向けて転職術を伝えている1冊です。

転職コンサルタントとして活躍してきた筆者の経験をもとに、40~50代の転職市場の状況、求人情報の集め方、書類選考や面接の対策、上手な条件交渉について詳しく解説しています。

40〜50代にはもちろんのこと、30代が情報収集や考え方を学ぶといった点でもおすすめです。

未来に先回りする思考法

著者
佐藤 航陽
出版日
2015-08-27

著者は、世界展開しているAI会社「メタップス」の代表取締役です。

IT業界で働くことで得た「どんな状況にあっても未来を見通せる汎用的な思考体系」について、分かりやすく解説しています。

iPhoneやFacebookが日本に進出した際、それらが流行すると感じて動き出した人たちに共通する思考法が具体的に書かれています。

テクノロジーが目まぐるしく進化する現在、このような思考法は将来の転職先を考えるうえで役に立つでしょう。

転職の鬼100則

著者
早川 勝
出版日

外資系生命保険会社のヘッドハンティングで実績を出し続けた著者が、転職を含めたキャリア論について100の熱いメッセージで語っている転職系のなかでも珍しいタイプの本です。

その内容は、キャリアの考え方から会社の選び方、面接や退職において失敗しない方法などが具体的に解説されており、転職する決意を後押ししてくれるでしょう。

年収が上がる転職 下がる転職

著者
山田 実希憲
出版日

職エージェントとして5000人以上と面談してきた著者が、年収を上げる転職方法を解説しています。

転職者の6割が転職前よりも低い年収になるという現実と、どのように転職すれば成功しやすいのかを知ることができます。

自身の市場価値を知り、それを高く売ることができるのか悩んだときに参考になる1冊です。

ずらし転職

著者
村井 庸介
出版日

野村総研やリクルート、日本IBMなど多数の転職経験がある著者が、キャリア形成について書いた本です。

著者の転職における失敗経験をもとに、転職希望者が見落としがちな視点も多く紹介されています。

この本を読むことで転職の失敗を防ぐ対策ができます。

安く売るより高く売れたい

著者
芝蘭 友
出版日

ビジネスパーソンが自分やサービスを安く買い叩かれることなく、最高値で売ることができる肩書きとプロフィールのつくり方を解説した本です。

自分の価値を知るための9つのワークに取り組むことによって、自分を高値で売るためのプロフィールがつくれるようになります。

転職するうえで自分の強みが見つからない人に読んでほしい1冊です。

科学的な適職

著者
鈴木 祐
出版日

全4021の研究結果をもとに、幸福に仕事をするためのキャリアの選択方法が紹介されています。

内容はどれも科学的根拠があり、著者の経験だけに基づいている他の本に比べて合理性や確実性が高いことが特徴です。

たとえば、「好きなことを仕事にすれば幸せになれる」というテーマについて、研究データを用いて必ずしも幸せにはなれないこと、「興味のない仕事でもやり続ければ好きになる」こと、キャリアアップをするうえでは、後者のほうが成功しやすいことを説明しています。

さまざまな研究データを用いて導き出した仕事に関する情報が数多く紹介されているので、転職を考えていない人にもおすすめです。

面接対策におすすめの本3選

転職活動にとって、面接は非常に大きな割合を占めます。転職を成功させるためにはしっかりと対策することが大切です。

1週間で面接に自信がつく本

著者
渡部 幸
出版日

就職・転職支援セミナーなどで38000人以上と面談したキャリアコンサルタントである著者が、1週間で面接で自信を持って話せるようになるための方法を紹介しています。

心理学の観点から面接に対して弱気になる部分を分析し、その対策法を紹介しているほか、外見や表情、声の大きさなど実践的かつ的確なアドバイスが多く掲載されています。

一問一答 面接攻略

著者
櫻井照士
出版日

面接でよく聞かれる140の質問に対して、いい例と悪い例を紹介したうえで、どこがいいかのか悪いかを丁寧に解説しています。

面接でよく聞かれる内容について本質的な意味と目的を理解できるようになるので、面接本番で的外れな回答をすることもなくなるでしょう。

巻末には面接時のマナー解説もあり、念入りな対策ができます。

面接・自己PR・志望動機 完全版 2022年度版

著者
坂本直文
出版日

就職面接に関する基本的な事項や、面接でアピールする具体的な方法を紹介しています。

面接でよく聞かれる53の質問への回答例や有名企業28社の面接の再現がされており、具体的な面接のイメージが湧きやすい内容です。

また、46の自己PR例も収録されているため、オリジナルの回答づくりもしやすいでしょう。

履歴書・職務経歴書対策におすすめの本2選

履歴書・職務経歴書対策におすすめの本2選

履歴書や職務経歴書は、転職活動の第一歩です。ここでつまずいてしまっては前に進めません。面接したいと思ってもらえる履歴書をつくりましょう。

それでも書類選考で落とされない履歴書・職務経歴書の書き方

著者
中園 久美子
出版日

著者は、1万人以上を指導してきた敏腕キャリアコンサルタントです。

書類選考を通過する履歴書や職務経歴書の書き方を丁寧に教えてくれます。

転職回数の多さや年齢、正規雇用経験がないことなど、転職活動で不利となる内容を取り上げ、ネックとなる内容をアピールポイントに変える具体的な方法を紹介しています。

「私の履歴書」61年の知恵

著者
吉田勝昭
出版日

日経新聞の人気コラムである「私の履歴書」で登場した819人の中から、厳選した情報や知識、技能、ノウハウを紹介しています。

一流のビジネスマンがどのような思いや考えで仕事をしてきたかなど、さまざまな側面から分析して紹介しています。

読み進めるなかで共感できる考え方や志望動機が見つかるかもしれませんね。

 

以上、転職の本を読むメリットやおすすめの転職本を紹介しました。

転職は人生にとって大きなターニングポイントになります。

紹介した本を参考にして、後悔のない転職活動をしてくださいね。

  • twitter
  • facebook
  • line
  • hatena
もっと見る もっと見る