5分でわかるツアープランナー!おすすめの資格や活躍できる就職先、気になる年収など解説!

更新:2021.4.1

ツアープランナーは、海外・国内含めたさまざまな旅行プランを企画するのが主な仕事。同じような仕事としてツアーコンダクターという職種がありますが、こちらはツアープランを予定通り進行させるのが目的で、添乗員として旅先に同行がメイン業務です。ただし曖昧な部分も多く、会社や状況によりツアープランナーと名乗る人が、ツアーにスタッフとして添乗することもありますし、ツアーコンダクターがプランを考えることもあります。混乱を避けるため本記事では、「プランナー」としてのツアープランナーについて紹介します。仕事内容から資格、やりがい、給与事情まで要点を絞って触れていきます。

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ツアープランナーの仕事とは

ツアープランナーの仕事はツアープランを考えることですが、人気だから、楽しそうだからなどの理由でルートや目的地を決めているわけではありません。さまざまな要素を総合的に捉え、決定していきます。

この章ではそんなツアープランナーの仕事内容と就職先、資格について主に触れていきます。

ツアープランナーの仕事

ツアープランナーは目的地だけではなくルートや滞在時間、当日参加したり見たりできるイベントなど、旅全体を企画するのが仕事です。

お客様が喜んでくれるからといって、目的地が多すぎれば一つひとつの滞在時間が短すぎるとしっかり楽しんでもらえないですし、反対にスケジュールに余裕を持たせ過ぎると人気スポットを組み込めず不満が出てしまうこともあります。

そのため、目的地をセレクトするためのリサーチだけではなく、道路渋滞の予測やトイレ休憩エリアの位置などさまざまな要素を総合的に考えつつ、さらに経験からも鑑みてツアー企画を決めていかなければなりません。

そしてスケジュールが出来上がったら、予算を組み、手続きをおこない、ツアーを遂行します。また、時にはツアーにスタッフとして添乗することもあります。お客様の声を聞したり、現場でしか気づけないことの調査したりするためです。旅行や土地に関する知識と同時に、よりよいツアーを提供するためには情報を自分の足で稼ぐ必要あるのです。

企画するのはパッケージツアーが多いのですが、個々のお客様の希望に合わせて旅行プランを組んでいくこともあります。

ツアープランナーが活躍できる就職先

旅行会社や代理店が主な就職先

主な就職先として挙げられるのは、旅行会社や旅行代理店です。そのほかにも鉄道・バス・フェリーなどの運送会社や公共交通機関の旅行企画部門で活躍しているツアープランナーもいます。

しかし、こうした会社に就職したからといって、必ずしもツアープランナーとなれるとは限りません。ツアープランナーとして活躍している人の多くは、ツアーコンダクター(添乗員)などの業務で経験を積んだのち、ツアープランナーとなっています。

旅行会社や旅行代理店などは人気の就職先でもあるため、就活対策は早めにおこなっておきましょう。

ツアープランナーに必要な資格

資格は必ずしも必要ではない

ツアープランナーの業務をおこなうために必須になる資格はありません。ただし、 第一線のツアープランナーとして活躍するために取得しておいたほうがいい資格はあります。

本記事では2種類の資格をご紹介しましょう。

旅行業務取扱管理者

ひとつめは「旅行業務取扱管理者」。旅行の企画から道中のホテル・交通手段の手配などに関わる国家資格です。旅行を扱う営業所には、この資格の保有者を1人以上置くことが義務付けられていて、取得しておくことでどんな営業所でも働くことができます。

試験科目は4科目。

  1. 旅行業法およびこれに基づく命令
  2. 旅行業約款、運送約款および宿泊約款
  3. 国内旅行実務
  4. 海外旅行実務

これらの各科目で60%以上の正答が合格基準となっています。この資格には更新制度がないため、一度取得することで生涯活用することができます。

旅程管理主任者

そしてもうひとつは「旅程管理主任者」の資格です。こちらはツアーコンダクターとして、ツアーや団体旅行に同行するために必須となる資格です。先述の通りツアープランナーは添乗業務をおこなうこともあるため、業務の幅を広げるためにも取得しておいたほうがいい資格です。

この資格は、観光庁長官登録研修機関がおこなう「旅程管理研修」を修了することで取得することができます。講座は国内なら2科目2日間、海外なら3科目3日間となっています。講座受講後に実務研修をおこない、その後やっとプロの添乗員として働くことが可能です。

いずれの資格も入社してから取得するケースがほとんどです。もちろん事前に取得しておいてもよいですが、入社してからも取得可能ですので焦って取得する必要はないでしょう。 

ツアープランナーの平均年収

ツアープランナーは人気の職種です。気になる平均年収や月給を解説していきます。

ツアープランナーの平均年収

ツアープランナーの平均年収は、400万円~450万円と言われています。一般会社員の平均年収が400万円前後とされていますので、年収はやや高めといえます。

月収でいうと以下のようになっています。

  • 20代:17万円~27万円
  • 30代:23万円~35万円
  • 40代:28万円~40万円

勤務先によって異なりますが、若手社員の場合、手取りで20万円前後になることが多いようです。また旅行業界は景気の影響を受けやすいため、ボーナスや給料がアップするかどうかはその年の動向次第ということをあらかじめ認識しておくといいでしょう。

ツアープランナーとしての仕事のやりがい

ツアープランナーの仕事はプランを自分で考えつくり上げるのですから、クリエイティブな側面もたぶんにあります。本章ではそういった制作者としてワクワクする瞬間や、喜びを感じるときについて見ていきます。

お客さまの喜ぶ顔が見られる

「自分が旅行するなら」と思いを馳せて計画するのもこの仕事の魅力ですが、「どうしたらお客さまは喜んでくれるか、快適に過ごしてもらえるか」を考えるのも楽しみのひとつです。

近年は旅行カウンターの窓口で、お客様と一緒にツアープランを組み立てるというケースも増えています。お客さま一人ひとりにあったツアープランを考え、「今からワクワクする」「いいプランを考えてくれてありがとう」と感想をいただけたときは、何物にも代えがたい喜びです。

自分のツアー企画が通り販売されたとき

考え抜いたプランが評価され、実際に商品になったときの達成感は大きなものです。またそのツアープランを購入されたお客さまが喜んでいる様子を見ることができれば、ツアープランナーとしてやりがいを感じられるでしょう。

ツアー企画のポイントを学ぶには

著者
斉藤常治
出版日

本書はガイドマッチングサービスを利用し、インバウンド向けの体験ツアーガイドとして活動したい人のための入門書です。

ツアープランナーとして活躍するために必要なツアー企画のポイントや、実際にツアーを実施する際の注意点、外国語に自信が無い場合のフォローアップなど、具体的なノウハウを詳しく解説。

「よし勉強するぞ」と構えて読むような本ではなく、気軽に読み進められるので最初の1冊にぴったりです。

これだけで対策はバッチリ「旅行業務取扱管理者」

著者
["ユーキャン旅行業務取扱管理者試験研究会", "ユーキャン旅行業務取扱管理者試験研究会"]
出版日

本書は学習範囲が広く、配点の高い観光資源の分野で高得点を取るための問題集&テキスト。約20年分の過去問を整理した「問題ページ」と、解答した観光資源や都市がすぐに確認できる「MAPページ」、日本地図や世界地図、図表で整理した「まとめページ」で構成しています。

また国内、海外の観光資源の問題は937問とたっぷり収録。一問一答形式の穴埋め問題や、本試験の出題形式に倣った行程問題、組合せ問題など、さまざまな出題形式に対応しているところがポイントです。

ツアープランを考える、販売する人が読むべきマーケティング本

著者
小林 天心
出版日

本書は2009年6月~2010年4月までツーリズム専門誌『TRAVELJOURNAL』に掲載された人気連載「旅行企画の技法」を単行本化したものです。

旅行商品をつくる人や販売する人たちのために、旅行企画のしかたの基本や商品、販促、流通、価格といったマーケティング全体を指南してくれる1冊。中身はロジカルな内容になっており、データや根拠を基にプランニングしたいと考える人は、ぜひ手に取ってみてください。


大手の旅行代理店は倍率も高く、競争率の高い人気の職業。就活に向けて早めに対策をするは大事ですが、入社してからの努力はそれ以上に重要です。「旅行業務取扱管理者」や「旅程管理主任者」などの資格を取得することに加え、サービス業の基本でもある、お客様のベネフィットを考えた気持ちのこもったツアーのプランニング。

「旅」という非日常を楽しみにきているお客様をがっかりさせてはツアープランナー失格です。少し厳しい言い方になりましたが、お客様を楽しませる気持ちと知識があれば、いい仕事ができるはずです。知識はここで紹介した書籍などを参考に高めていってください。

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