5分でわかるアシスタントディレクター!番組増加で人材不足。就職・転職を考える方向けに解説!

更新:2021.1.25 作成:2021.1.25

アシスタントディレクター、略して「AD」と呼ばれる職業。実際の仕事内容を想像すると「大変そう」「キツい仕事」といったイメージを抱く人は少なくありません。また、そもそもADがどんな仕事をしているのかよく分からないという方もいるかもしれませんね。 実はメディア媒体や番組の数が増加しているのに対し、アシスタントディレクターは人材不足だと言われています。これは「ADをやってみたい!」という人にとってはチャンスの到来です。 今回はADとして就職を目指す方に、仕事内容や収入、学んでおくとよいことを参考書籍と一緒に紹介します。番組制作やテレビ関係の仕事に興味がある方も、ぜひ参考にしてみてください!

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目次

アシスタントディレクターの仕事とは

アシスタントディレクターとは

テレビ局などの現場では、略して「AD」と呼ばれることが多く、他には「演出助手」と呼ばれることもあります。ADを目指す人のなかには、テレビ局のディレクターやプロデューサーになることを夢見て入社する人が多いようです。

ADの仕事とは

主な業務は、ディレクターの補佐をすること。番組制作に関わるさまざまな業務をおこなうため、やることは非常に多岐に渡ります。ときには海外まで行ったり、徹夜をしたりと、体力的にキツい場面も多いようです。

アシスタントディレクターの仕事内容とやりがい

なんと言っても、ADは毎日やることがいっぱいです。ここでは詳しい仕事の内容を解説していきます!

  • リサーチ: ディレクターの仕事に必要な情報収集、番組で使用する情報の裏づけをとる。
  • メール・電話対応:ロケ先や取材対象とのやり取り。
  • 仕込み:収録スタジオやロケ先の下準備作業。
  • ロケハン:ロケ場所の下見、ロケ場所選び。
  • スタジオ収録の演出補助:小道具の準びやセッティングなど。
  • ロケ現場での演出補助:通行人の整理、ロケ弁の手配、カンペ出しなど。
  • 収録編集:テロップの確認、VTRの取り込み作業など。

これを見ただけでも、かなりの業務量ですね。しかし将来、ディレクターやプロデューサーになるために必要な経験・知識を学ぶ業務でもあるため、どれも欠かせない仕事なのです。

アシスタントディレクターの就職先や活躍できる場所

主にテレビ局(キー局、地方局、NHK他)や、番組制作会社に就職し、業務にあたります。

ちなみに、キー局とは民放の「テレビ東京」「日本テレビ」「フジテレビ」など、大手テレビ局のことを指す呼び方です。

アシスタントディレクーのキャリアパス

ADの主なキャリアパス

実は、ADにも序列があります。会社ごとに名称の違いや段階の違いはあるかも知れませんが、基本的にはステップを踏んでディレクターへと昇格します。

  1. チーフAD(もしくはファースト)
  2. セカンド
  3. サード

入社直後はサードADからスタートし、最終的にはチーフADまでステップアップすることが可能。チーフADを務めたあとに、ディレクターへと転身するのが王道パターンのようです。

ADは実力主義の世界です。ディレクターになるには5年ほどかかると言われていますが、中には10年以上かかってやっとディレクターへの道が開ける人も……。

そして、多くの人がAD時代の過酷さや体力の問題などから、挫折して辞めてしまうことが多いのも現状です。

ADの世界は人手不足?

体力・精神ともに大変な職業のため、ディレクターになる前に辞めてしまう人が多いのも現実です。そのため、ADは人材不足と言われています。

そんな背景もあり、アルバイトの募集も意外とあるのです。テレビ業界に興味がある・ADをやってみたいという人はアルバイトを経験してみるのもひとつの手でしょう。

ただし、将来的にテレビ局のディレクターやプロデューサーを目指したいのであれば、4年制大学卒業を目標にしましょう。これは民放のキー局に限らず、NHKのディレクターを目指したい場合も同様です。基本的にテレビ局の正社員は、4年制大学卒業が基準となっています。

アシスタントディレクターの年収。金額差は就職先の違い

ADの年収は250〜600万円といわれています。金額に大きな差があるのは、キー局か地方局か制作会社なのかといった就職先の違いによるもの。

就職先の種類によらず正社員として採用されれば、ボーナスが支給されることもあります。また福利厚生や各種手当があるのも魅力だといえるでしょう。

実力主義のため、ディレクターやプロデューサーから実力が認められることがあれば、入社から数年でディレクターへ昇格し、年収1000万円稼ぐことも可能。夢がある業界ですね。

アシスタントディレクターに就職・転職したい!おすすめの進学先

4年制大学卒業が最低条件

アシスタントディレクターになるために特別な資格や免許は必要ないため、好きな学校や学部を選んでも問題はありません。

しかし、テレビ局は4年制大学卒業以上が基準となっているところがほとんどです。正社員として就職を目指すのであれば、大学進学をおすすめします。

採用基準はテレビ局と製作会社で異なる?

テレビ局が4年制大学卒業以上を基準にしているのに対し、制作会社は専門学校卒業や未経験者でも受け入れているところがあります。

可能であれば、映像系の専門学校など「放送」のジャンルに関係する知識や技術を勉強しておくと、役に立つでしょう。突出した才能や経験といったものがあることも、就職の際に有利になります。

アシスタントディレクターに必要なこと

気配り・気遣い

ADの仕事は、相手が何を求めているのか、いま現場には何が必要なのか、先回りしてやっておけることはないか、考えながら行動するのが基本。日頃から、周りをよく見て行動することが求められます。

優先順位をつける能力

ディレクターから頼まれる仕事は多岐に渡ります。その量も膨大であるため、しっかりと優先順位をつけて行動できる能力がないと、いつまで経っても仕事が終わりません。

コミュニケーション能力

ADが一緒に仕事をするのは、ディレクターだけではありません。俳優やヘアメイク、カメラマン、音響など、さまざまな人が円滑に業務に当たれるよう動くのが、ADの役割でもあります。

体力

なんといってもADに一番必要なのが、体力です。ロケなど深夜に移動することもあり、24時間体制で仕事をする可能性がある職業です。通常の会社員ではあまりない例ですが、ADは仕事が終わらず会社に泊まることも多々あるようです。家に帰れないことが大きなストレスになる人には、向かない職業かもしれません。

上記の素質やスキルと同じくらい求められるのが、体調管理や自己管理が優れているかどうか、という点です。過酷なロケや長時間労働になる日も出てくるでしょう。そんな時、自分の身体と心を健康に保つ努力や工夫をする必要があります。

TBSの人気プロデューサーによる初の著書

著者
藤井 健太郎
出版日
2016-08-17

著者は、数々のバラエティ番組を手がける人気プロデューサー。晴れてADとして入社した後に、クセが強かったり、こだわりの強いプロデューサーのもとで働く可能性もあります。

そんな時に備えて、入社後のADとしての仕事をイメージしながら読んでみるのがおすすめです。ADの仕事は番組によって本当にさまざまです。今まで経験したことのないことを任される機会も多いでしょう。そんな時にできませんとならずに、どう工夫すれば番組収録までに可能になるのかを考える癖をつけておくとよいかもしれません。

テレビ東京は企画第一主義?

著者
濱谷 晃一
出版日

予算やビッグネームに頼れないなど制約の多い環境でも「アイデア」で人気と視聴率を取りにいっているテレビ東京。

企画はディレクターの仕事と決まっているわけではありません。ADがアイデアを出す場面や、ディレクターから意見を求められることもあります。

面白い企画を思いつくADになれるよう、アイデアのヒントを学びたい人におすすめの1冊です。

気配り上手になりたい人におすすめの1冊

著者
三上 ナナエ
出版日

ADの仕事は「気配り・気遣いの仕事」といっても過言ではありません。ディレクターや同僚ADの求めることを、いち早く察してサポートする力を要します。

こちらには、気遣い上手になるための37のテクニックが載っています。気になるところから読んでも問題なく読み進めすことができます。今より気遣い上手になりたいという人向けの書籍です。


「体力だけでは昇格できない」という厳しい世界ではありますが、裏を返せば実力次第でどんどん上を目指せる職業でもあります。上司のアドバイスや自身の経験から、多くのテクニックを学ぶことで、ディレクターやプロデューサーへの道は開かれやすくなるでしょう。 

「昇格を狙いたい!」という方は、まず4年制大学への進学を検討してみましょう。昇格とともに大幅な収入アップも見込め、自分の番組を作ることもできるようになるでしょう。 

日頃から、周りへの気遣いや番組のアイデア探しを怠らずに生活してみると、敏腕ADへの道が開かれるかもしれません!