5分でわかるアミューズメント業界!注目の話題と今後の動向を解説!

更新:2021.12.4

消費者に楽しみとワクワクを与えるアミューズメント業界。変わらずに見えるアミューズメント業界ですが、人々のライフスタイルの変化や社会情勢の変化にあわせ、少しずつ進化が進んでいます。人々の本質的な部分に感動を与えるアミューズメント業界が、今後どのように変わっていくのか。 本記事では中の産業やニュースを紹介して、アミューズメント業界の様子が分かるように解説しています。社会情勢の変化により、サービスにも変化が出つつあるアミューズメント業界について知りたい人におすすめです。

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アミューズメント業界とは

日常生活で「アミューズメント業界」という言い方を使うことはあまりありません。何となく「あのへんの業界のことかな?」とあたりをつけてはいるものの確信がないという人もいるのではないでしょうか。まずは就職活動におけるアミューズメント業界の範囲を確認しておきましょう。

広義ではレジャー・アミューズメント

「アミューズメント」は「娯楽」という意味です。そのため、娯楽産業のうち消費者が出かけていって楽しむものをすべて含むのが広義のアミューズメント業界です。具体的にはテーマパーク、動物園、水族館、ゲームセンター、パチンコ、カラオケ、映画館などが該当します。

狭義でのアミューズメント

一方、非常に狭い意味合いでのアミューズメント業界は上記からレジャー施設を抜かしたものになります。このレジャー施設が何かという定義は曖昧ですが、「家族など幅広い年齢層が楽しむか、ひとりか少人数で行くか」という違いであるというのがわかりやすいかもしれません。

ニュース等でアミューズメント業界が話題になるときは、レジャー施設を抜かしたパチンコ、ゲームセンターが取り上げられることがしばしばです。本記事ではおもに狭義のアミューズメント業界について取り上げていきます。

参考:マイナビ2022

アミューズメント業界の現状と今後

人が集まって遊ぶ性質上、2020年は苦戦を強いられたアミューズメント業界。現在のニュースと今後について考えてみましょう。

ゲームのオンライン化

オンラインで遊び、景品ゲットに成功したら宅配で届けてもらうというクレーンゲームが増えてきています。最近ではゲームセンター大手のラウンドワンも参入予定を発表して話題になりました。これまでにもあったオンラインゲームの報酬がリアルの景品になる形です。このようなサービスは今後増えていくことが予想されます。

参考:株探ニュース

セガのプリクラ再参入

一方、ゲームセンターまで出向いて筐体を利用することが必要なサービスにも新しいニュースがあります。セガのプリクラ再参入です。もともと「プリクラ」はセガの「プリント倶楽部」という商品から生まれた名称です。

流行の発信元だったセガは一時期プリクラ事業から撤退していましたが、今回の新機種はスマートフォンアプリ上でARが楽しめるという機能がついたものです。

参考:ITmedia NEWS

大型テーマパーク新規参入

狭義のアミューズメント業界がオンライン化への道を探っている一方、「レゴランド」や「ムーミンバレーパーク」に続く大型テーマパークとしてワーナーブラザーズが参入予定です。東京ディズニーランドの新エリアがオープンしました。

人を集めるのか、家で楽しんでもらうのか、アミューズメント業界は社会情勢の変化を受けて大きな分かれ道にあるといえます。

参考:乗り物ニュース

IRはどうなる?

アミューズメント業界について少し詳しい人はIR誘致問題が気になっているのではないでしょうか。IRはIntegrated Resort(統合型リゾート)の略称で、ホテル、レストラン、レジャー施設など、集客して宿泊・遊興させる複数の施設が集まったものです。

アメリカで始まったIRには、通常カジノも含まれています。IRは富裕層の旅行先になるなど経済効果が高いため日本でも誘致への動きが高まっています。

一方、日本の法律ではカジノが賭博にあたり、そのままでは営業することができませんでした。これを合法化するための法成立、およびその後の戦略が現在議論されているIR問題にあたります。

具体的には横浜市などが候補にあげられていたIR誘致先ですが、社会情勢の変化により先行きが不透明になっています。横浜市は現在でも誘致に前向きの姿勢を示していますが、住民の反対運動やIR大手企業の日本撤退などさまざまな要素が絡み合っています。

参考:ITmediaビジネス

テーマパークの魅力を言語化

テーマパークの代名詞的存在になったディズニーランド。見方によってはディズニーの魅力がぎっしりと詰まった空間ですが、全部が張りぼての偽物だ、という批判の声も珍しくないところです。

著者
能登路 雅子
出版日

この分かるようで分からない魅力について考える書籍が『ディズニーランドという聖地』です。なぜ「聖地」という言葉がタイトルに入っているのか、ディズニーから考えるアメリカ論としても読めます。

表面的ではなくディズニーランドの細部までを知りたい方にぜひ一読していただきたい1冊です。私たちがなぜあんなにもディズニーランドに惹きつけられるのか、その謎も紐解くことができるはずです。

IR推進派の主張とは

IR = カジノというイメージが強い日本において、アメリカのIRとは何なのかを解説するのが『IR〈統合型リゾート〉で日本が変わる』です。

著者
ジェイソン・ハイランド
出版日

観光立国を目指す日本にとってIRはどのような立ち位置なのか、メリットとデメリットは? そんなことを考えたい人におすすめです。

2025年に大阪にて開催される関西万博は日本にとってどのような意味を持つのかも知ることができる1冊です。

アーケードゲームの歴史

「アーケードゲーム」とは、ゲームセンターなどに置かれている大型のゲーム機、およびその中に入っているゲームソフトのことです。「筐体ゲーム」と呼ばれることもあります。

著者
赤木真澄
出版日

どうやってアーケードゲームが生まれたのかを、最初期から紐解く『それは「ポン」から始まった』では、歴史を客観的に知ることができます。ゲームセンターが好き、という人は一度読んでみてはいかがでしょうか。

今までありそうでなかったゲームの歴史が体系的にまとめられています。少しボリュームのある1冊ですが、ゲームという身近な題材を扱っているので最後まで面白く読むことができるはずです。

自分の適正年収をアプリで診断

一言でアミューズメントと言っても、業態によって提供するサービスが大幅に違うアミューズメント業界について解説しました。先行きが不透明ななかではありますが、今後オンライン化などが進んでいくと他業界からの参入が増える可能性も考えられます。

アミューズメント業界のどこに関心があるのか、自分はどのように仕事として関わりたいのか、あらためて考える材料にしてみてください。

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