5分でわかる警察官!仕事内容や就職ルート、平均年収を分かりやすく解説!

更新:2021.4.8

みんなの街を守る警察官。誰でも一度は交番に足を運んだり、小学生の頃、防犯に関する授業で関わりを持ったことがあるはずです。事件の際には現場へ駆けつけ、事件を解決するのに尽力するほか、何も事件がない時でも安全を守るためにパトロールをおこなったりしています。治安維持には欠かせない存在です。 そんな警察官ですが、仕事内容や就職ルートとなると知らない部分は多いはず。本記事ではそんな警察官という職業を知るために採用試験や年収なども簡単に解説します。 記事の最後には警察官になるために役立つ本を3冊紹介しています。警察官の仕事に興味のある方はこちらの書籍もぜひ参考にしてみてくださいね。

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警察官の仕事内容

警察官の仕事内容は部署や組織によって違いがあるものの、国民の安全を守るという点では共通しています。今回は部門別に大まかな仕事内容をお伝えします。

地域部

私たち市民に密接にかかわる部門が地域部です。ここでは市内のパトロールや交通の取り締まり、不審人物への職務質問などをおこないます。また、事件や事故が起こった場合に対応するのもこの部門です。

地域部のなかには交番や派出所を管理・運営する地域企画課や110番の連絡を管理する通信指令課、列車内での事件(痴漢など)を取り締まる鉄道警察隊などがあります。

生活安全部

市民が安全に暮らせるよう治安を守るのがこの生活安全部です。虐待やDV、悪徳商法、少年犯罪の防止、対応をします。

生活安全部のなかには、ストーカーやDVなど生活するうえでの安全を守る生活安全企画課や、悪徳商法などの経済的事件やインターネットを用いたサイバー犯罪の対応をする生活経済課、環境破壊に関する問題や違法風俗店などを管理する生活環境課。そして少年少女の非行防止や減少を促す活動をする少年課があります。

交通部

交通部では交通違反の取り締まりや再犯防止に向けた指導などをおこないます。また、事故が起こった際に現場を調査したり事故後の対応をしたりするのもこの部門です。

交通部のなかには市民が交通規則を守るように促す交通安全教育課や高速道路での交通違反を取り締まる高速道路交通警察隊、自動車免許の手続きに携わる運転免許試験課などがあります。

刑事部

刑事部の取り扱う部署は広く、凶悪犯罪や暴力団などさまざまな分野があります。たとえばスリやひったくりなど、私たちの日常に比較的起こりやすい事件は捜査第三課や現場に残された指紋などから事件を解決する鑑識課、犯人の聞き込みや追跡をおこなう機動捜査隊などがあります。

警察官の年収

警察官の年収は高水準

警察官の年収は年齢や階級によって違いますが、一番階級の低い巡査でも年収は500万円ほどと他業種から見ても高いといえるでしょう。

また、階級が上がるごとに年収は上がっていき上の階級になると年収1000万円を超えることもあります。警察官の仕事は命の危険をともなうこともあり、また勤務体系が不規則であることから給料は高めに設定されています。

階級ごとの平均月給

公安職は巡査から課長・署長まで8つの階級にわかれています。階級ごとの平均月給も見ていきましょう。

  • 巡査:約22万円
  • 巡査長:約27万円
  • 巡査部長:約33万円
  • 警部補:約39万円
  • 警部など:約42万円
  • 課長補佐など:約44万円
  • 警視など:約46万円
  • 課長・署長など:約49万円

巡査部長が最も多く、全体の約33%ほどいます。そのため総平均月給も約32万円であり、年収に換算すると約380万円。この金額に諸手当や ボーナスが支給されるため平均年収は500万円ほどとなります。

参考:公安職給料表

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警察官の働き方。休日・福利厚生

警察官は業務内容や部署により当番、非番、日勤を繰り返す交代勤務制と、基本的に日勤で月~金まで勤務する毎日勤務制に分けられます。交番勤務だと交代勤務制がとられることが多いようです。

基本的に週休二日制ですが、大きな事件の発生時や人の集まるイベント時など休日出勤をすることもあるようです。

福利厚生に関しては公務員なので保障されています。なかには産休・育休を経て活躍している警察官もいますが、勤務体系の不規則さや業務の厳しさなどから両立はなかなか難しいようです。

警察官に就職するには。キャリア組とノンキャリア組の違い

スピード出世するキャリア組

キャリア組とは警視庁に所属する国家公務員のことで、国家公務員総合職採用試験に合格したのち面接試験に合格してなることができます。

ノンキャリア組の場合、「巡査」から始まりますが、キャリア組の場合は「警部補」からスタートします。採用される人数も少なく、難しい試験であるため出世スピードが早いのが特徴です。

将来、警察組織を管理する立場に就きたい人はキャリア組を目指してみるのもいいかもしれません。国家公務員総合職試験の受験条件は「大卒」であり、合格する人も東京大学などの偏差値の高い大学が多い印象です。

地域に関わりながら働くノンキャリア

対してノンキャリア組は、各都道府県がおこなう採用試験に合格し、就職することができる地方公務員のことをいいます。こちらはキャリア組とは違って採用人数が多く、巡査からキャリアがスタートします。

キャリア組に比べて出世のスピードは早くありませんが、現場で活躍したい、より近い距離で地域の人とかかわりたいと思っている方には向いているでしょう。

また、受験資格は「高卒」からあり、出身学部によって決められることはありません。採用試験に合格すると高卒の場合は10か月、大卒は6カ月間、警察学校に通う必要があります。その間に警察としての心構えや逮捕術、法律などを学びます。警察学校に通っている際も給料はでますし、寮があるので生活に困ることはないでしょう。

警察官に向いている人とは

警察官の仕事内容から給与形態、そして就職ルートまで紹介しました。では実際に警察官になるには、どのような人が向いているのでしょうか。3つの特徴をご説明します。

体力に自信のある人

警察官は業務内容的にも勤務体系的にも、ある程度の体力がなければ厳しい職業です。また、犯人を捕まえる際など走ることも多いため体力づくりが普段から重要となります。そのため、剣道や柔道の練習やランニング、筋トレを通して厳しい勤務に耐えられる体づくりを目指します。

協調性のある人

捜査はひとりだけの力では解決できません。さまざまな分野の専門家と知恵を合わせて解決する必要があります。また全ての業務をチームで協力しておこなうため、チームワークを大切にできる人が向いているでしょう。

正義感が強く曲がったことが嫌いな人

警察官は法に基づいて適切な判断をしなくてはいけません。地域の人を守りたいという意思を持ち、厳しくも愛を持って対応できる人が警察官に向いているといえるでしょう。

警察官を目指す人におすすめの本!

誰もが知っている警察官という仕事。交番にいたり街を巡回したりする様子はよく見かけますが詳しい仕事内容は知らないという方も多いのではないでしょうか。警察官の働き方から事件へ対する想いを通して警察官という仕事の実態を知りたい方におすすめの本がこちら。

著者
久保正行
出版日

久保正行氏著作の『警察官という生き方 仕事と生き方』という本です。

久保氏は、北海道出身で1971年に警視庁の刑事となり第62代警視庁捜査第一課長まで上り詰めた捜査のプロ。そんな捜査のプロが組織体系や昇進、階級、警察学校など、警察官になるうえで欠かせない基本情報から現場検証や犯人逮捕、聞き込みなどの操作方法までを詳しく解説しています。

警察官という組織や仕事について知りたい方にはおすすめの1冊となっていますのでぜひご覧くださいね。

警察官試験におすすめの過去問題集!

警察官になるためには都道府県が実施する採用試験に合格する必要があります。倍率もあり合格するのも難しいため過去問などを解き問題のパターンに慣れておくことが大切です。大卒で警察官の試験への合格を目指している方におすすめの問題集はこちら。

著者
資格試験研究会
出版日

実務教育出版の『大卒警察官 教養試験 過去問350 2021年度 (公務員試験 合格の500シリーズ10)』という問題集です。こちらの問題集では平成12年から令和元年までの過去問が収録されており丁寧で分かりやすい解説で人気の1冊です。

警察官の試験を受けたいけどたくさん問題集があってどれを選んだらいいかわからないという方におすすめなのでぜひご覧ください。

図解で理解をすすめる警察官の世界

警察官という仕事に憧れている方のなかには、パトカーや白バイの仕組みや警察組織について知りたいと思う方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめしたい1冊がこちら。

著者
別冊宝島編集部
出版日

宝島社出版の『警察組織 パーフェクトブック』です。こちらの本では図を使ってわかりやすく警察組織について解説しています。警察用語や警察組織の歴史についても詳しく解説しているため、警察官という仕事への理解を深めるには最適の1冊でしょう。

警察官という仕事を簡単に知りたいという方も手軽に読める本となっているのでぜひご覧くださいね。

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誰でも一度は関わったことがあり、身近な職業である警察官。国や街の治安維持に欠かせない存在であり、ドラマや映画で活躍する場面が多いため憧れを抱いている方は多いでしょう。

警察官は基本的に地方公務員ですので、就職するには地方公務員試験に合格し、採用合格を受け取る必要があります。倍率はそこそこ高いですが、高卒の学歴から受験することができますし、社会人になってから転職をする方もいます。

民間の安心や安全を守れる職業に就きたい、目に見える形で社会に寄与できる仕事をしたいと考える方は警察官として働くことを検討するのもよいでしょう。この記事で紹介した内容から一歩踏み出せる方がひとりでもいれば嬉しく思います。

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