ファンタジー要素もある1920年代ファッション
この作品は、あまり難しいことは考えたくないという人や、勇気がほしいと思っている女性にオススメな本です。どん底のような状態からぐんぐんと立ち直り全力で前進していく主人公にとても好感がもてるストーリーです。人生の大切なことをサラッと教えてくれたりもして、読んでみて本当によかったと思いました。
主人公のララは彼氏にフラれ、仕事のパートナーには逃げられ、退屈な日々を過ごしています。そんななか、105歳で亡くなった大叔母サディーの葬儀に出席したララは、不思議な少女に声をかけられます。「あたしの首飾りをさがして」と熱心に訴えてくる彼女の驚くべき正体を知ったララは、引き受けることになったけれど……。
個人的に1920年代の23歳のサディーのファッションスタイルに惹き付けられたので、この本の映像化されたものを見てみたいと心から思いました。おしゃれも恋愛も仕事もファンタジーも、様々な観点から楽しませてくれる面白い作品です。
共感要素満載!お買い物中毒の独身女性
主人公の「レベッカ」はお買い物中毒の独身女性。仕事でのストレスをお買い物することで発散してしまう依存体質で、可愛くオシャレなアクセサリーや洋服に夢中で目がないのです。
私はレベッカのような買い物中毒ではありませんが、洋服をみることが大好きです。読んでいて共感できることがあり、ついつい「それそれ、わかる!」と気づいたら頷いている事もあるほどでした。でも、お買い物の話だけではなく、心が温かくなるラブストーリーの要素も入っているので、あっという間に1冊読み終わってしまいます。
新年になると、お財布の紐がゆるんでしまう場面もありますよね。そんな時は、この本を読んで楽しく気を引き締めるのもいいかもしれません。
パリやニューヨークを舞台にした恋物語
ファッション業界を描いた作品ですが、この本を読んでいると、まるで話の中に出てくる1人のデザイナーになったかのような気分にさせてくれました。ファッションに興味がある人は、より楽しめる作品だと思います。
モデル・エージェンシーのフランキーは、春物コレクションに抜擢された新人モデル3人と一緒に、パリに同行することになります。最先端のファッションと恋の街を描く物語となっていて、不安と期待を抱きながらも、登場人物たちはそれぞれの夢と恋とを手に入れていきます。少し破天荒ですが、心が温かくなる恋物語です。
ページ数が多く読み応えもある本ですが、物語の舞台がパリやニューヨークなので、かっこよくて思わずうっとりしたり、飽きずに読み進められます。夢を追い続けることがどれだけ大切か……ということを改めて実感させてくれる作品でした。