雑誌や広告、テレビと枠を超えて活躍するファッションモデル。男女ともに自分もいつかはと憧れた経験があるのではないでしょうか。ファッションモデルという職業は、選ばれた方だけが就くことのできる狭き門です。容姿に恵まれていることはもちろん大切な要素ですが、それ以上に自分の身体や顔を美しく見せる方法、美を磨き続ける意思の強さが重要です。 本記事では、そんなファッションモデルの仕事内容や年収、プロのモデルとしてデビューする方法などを詳しく解説しています。記事の最後にはファッションモデルを目指している方、おしゃれになりたい方必見の書籍を3冊ご紹介しています。こちらもぜひご覧ください。
女性なら一度は憧れるファッションモデルという職業。ランウェイで優雅に歩いたり、雑誌の表紙を飾るなど華やかな活動が目立ちますが、実際にはどんな仕事内容があるのでしょうか。簡潔に説明します。
ブランドを表す顔となります。現在世界にはさまざまなファッションが展開されており、カジュアルやガーリー、クールといったそのブランドのテーマがあります。顔やスタイルの雰囲気、ポージングもブランドのイメージに合わせる必要があります。
さまざまな出版社から、ターゲットとしている年代、テーマに合った雑誌が多く発売されています。各誌のイメージに合ったモデルがオーディションなどで選抜され、専属モデルとして活動することができます。
書店、インターネットとさまざまな人の目に多く触れる機会を得られるため、モデル活動をしている方は雑誌の専属モデルになることをひとつの目標として掲げています。毎月、雑誌のための撮影・収録があり、人気の度合いによって掲載ページ数は変動します。
手だけ、足だけなどパーツのみのモデル活動をおこなっている方もいます。パーツの美しさに価値を見出されているため、傷がついたり、日焼けをしたりしないようケアすることが求められます。身体の一部分が飛びぬけて魅力的な方に向いている仕事内容です。
最近ではインスタグラムやYouTubeなど情報発信をする媒体が多く、SNSから商品を探す方も多くなってきています。そこでファッションモデルのようなファンの数が多い方が企業と契約を交わし、PR・宣伝活動として商品を紹介することにより双方の利益につながります。
強制でおこなわれるものではありませんが、Instagramやブログなど、SNSは参考にしているファンも多いためマメに更新するとよいでしょう。日々の何気ない日常も楽しみにしているファンは多く、投稿を見た企業から仕事依頼も来るため、ブランディングの一環としておこなう認識です。
ファッションモデルには主に、3種類の働き方があります。事務所に所属する働き方と、フリーランスとしての働き方、そして副業としてのモデルです。それぞれの働き方をご説明していきましょう。
本業としてモデルをするには一番主流な働き方かもしれません。
ブランドや雑誌など企業側が事務所に仕事を依頼をして、事務所を通して仕事をおこなっていく仕組みです。モデル事務所に所属するとマネージャーがつくため、スケジュールやギャラの交渉、仕事内容の調節などを任せることが可能です。
しかし、所属する事務所によっては稼働時間に対してギャラが低かったり、スタッフの対応が悪かったりと差があります。どこでもいいから事務所に所属するのではなく、きちんとした事務所なのかを確認してから契約を交わすようにしましょう。
フリーランスモデルとは、その名の通り事務所などに所属せずに自由にモデル仕事をおこなう働き方です。仕事を自分で決めることができるのが魅力ですが、実力がないと仕事がこないということもあるため、事務所に所属して知名度をあげてから独立する方が多いです。
もし一からフリーランスのモデルとして活動する場合は、企業や雑誌への営業、SNSを通したブランディングの管理、モデルとして必要な基礎の勉強などを自身でおこなわなければならないため、肉体的にも精神的にもハードになることは間違いないでしょう。
あまりメジャーな働き方ではありませんが、本業は別の仕事をして副業としてモデルをするという人もいます。しかし、なかなかスケジュールを合わせることが難しいこともあるため、その点は事務所と確認しながらおこないましょう。
ファッションモデルの年収は、仕事の本数や自身の認知度によって変動します。また、雑誌の場合、専属モデルと読者モデルといった雇用形態の違いも年収に影響します。
雑誌の専属モデルになるような有名なモデルになれば、アパレルブランドや他企業からもさまざまな仕事をもらえるためその分年収もアップします。活躍しているモデルの中には年収1000万円以上の方もいるようです。しかし、あまり仕事がないと月に数万円ももらえない方もおり、完全実力主義の厳しい世界だといえるでしょう。
本気でファッションモデルを目指したい方に向けて、ファッションモデルになる方法をご紹介します。
最もメジャーな方法は、モデル事務所のオーディションに応募することです。まずオーディションに合格し、事務所を通して仕事を得るのが近道だといえるでしょう。事務所のオーディションは書類選考や面接、実技審査などを通して認められれば合格することができます。
モデルや芸能事務所主催のオーディションへの応募には、年齢制限があります。たとえば、吉岡里帆さんや松本まりかさんが所属する事務所、A-TEAM GROUPでは4歳〜25歳までの年齢制限が設けられています。本気でモデルを目指すなら、早い段階で行動することが大切です。
すでに芸能界で活躍する方のなかには、スカウトでデビューした方も多くいます。しかし、スカウトに声を掛けられるのはよっぽど魅力的な方ではないと難しく、タイミング的な問題もあるため、最初からスカウトでのモデルデビューを目指すのは厳しいといえるでしょう。
たとえば、過去にスカウトからモデルデビューを果たした方には以下のような方々がいます。
スカウトされて事務所に所属し、雑誌でのモデル活動後に俳優に転向した方々ばかりです。
参照:Audition
出版社が主催するモデルオーディションに参加し、グランプリなどの優秀な成績を収めるとその雑誌のモデルとして働くことができます。しかし、応募総数は相当多く、そのなかで選ばれるには美への努力を怠らないことが大切です。
出版社取材のモデルオーディションは、ほぼ毎年おこなわれているものと、不定期で開催されているものとがあります。たとえば、ティーン向けの女性誌『SEVENTEEN』のミスセブンティーンオーディションは毎年おこなわれていることで有名ですよね。
広瀬すずさん、本田翼さん、北川景子さん、榮倉奈々さん、波瑠さんと現在は俳優として活躍している方々が所属していたことでも有名です。女性誌でファッションモデルとしてキャリアを築いていきたい方は、尊敬するファッションモデルの出身雑誌をまず調べて、その雑誌の専属モデルオーディションを受けることを考えてみてもよいでしょう。
参照:ミスセブンティーン
モデル養成学校では、ポージングや歩き方などモデルに必要な基本動作をプロから指導してもらうことができます。また、事務所のオーディション情報を教えてもらうことができるため、本気でファッションモデルを目指す方のほとんどが養成校に通っています。
多少遠回りにはなってしまいますが、着実に夢へ近づくことができるのでモデルの養成学校へ通うことを検討してみてもよいかもしれませんね。
ファッションモデルという職業は、どんな人に向いているのでしょうか。3つの特徴を解説します。
顔がいくら美しくても、髪がぼさぼさだったり、肌がボロボロだと魅力を感じませんよね。常に美しくいられる努力を自然とできる方は、モデルの仕事に向いているといえるでしょう。美しい状態を常にキープしておくだけで仕事をもらいやすくなりますし、自然にファンもついてきます。
逆にいくら容姿に恵まれていても、美容そのものに関心を持つことができなければ、モデルの仕事をすることがいつか苦痛になることでしょう。
ファッションモデルは、撮影や取材において他モデルや撮影スタッフ、依頼元である企業など、多くの方と関わります。そのため、コミュニケーション力が高く、礼儀正しい対応ができることが大切です。
ファッションモデルなど、芸能の仕事もやはり人との繋がりで自分への仕事へと繋がっていきます。ファッションモデルとして素晴らしい素養があっても、一緒に仕事をした方からの評判が悪ければ、依頼をためらう企業も少なくないでしょう。仕事を依頼される立場という認識ではなく、一緒に作品を作り上げる立場であると考えて、人と接することがモデルにも求められます。
ファッションモデルになるには、たくさんのオーディションを受ける必要があります。モデルの仕事は競争率が高いため、すんなり合格することは稀です。どんなに準備して臨んでも落ちてしまうことはありますし、目上の人から厳しい言葉を掛けられることもあります。
そこでめげずにファッションモデルという夢に向かって頑張れる方は、プロのファッションモデルになった後も、厳しいスケジュールのなかで頑張ることができるはずです。
ファッションモデルは実は、活躍できる幅が広い職業でもあります。モデル以外にも俳優、バラエティタレント、ブランドプロデュースと自身の武器を活かした活動ができるのです。どのようなキャリアが考えられるのか、簡単にご紹介します。
最も多いのが俳優活動です。モデル活動をおこないながら演技のレッスンをおこない、専属モデルとして活動しながら映画やドラマ作品のオーディションを受ける方は少なくないです。演技力が磨かれれば俳優の仕事の比率が大きくなり、モデルから俳優に転向する方もいます。
モデルをしながらバラエティタレントの仕事もおこなっている方として有名なのは、滝沢カレンさん、佐藤栞さんでしょう。レギュラー出演しているバラエティ番組も多く、佐藤栞さんにいたっては番組MCもいくつかつとめています。
俳優として活動するのが難しい場合は、バラエティでの活動も検討してみてもよいですよね。
人気モデルとしてファンが多くいる方のなかには、自身のブランドを立ち上げてプロデューサーとなる方もいます。
これらのブランドは知っている女性の方も多いでしょう。彼女たちのブランドの特徴は、自身の好みや魅力、こだわりがブランドにきちんと反映されていることです。誰にでも受け入れられるような無難なデザインではなく、モデルとして活躍してきたからこそのエッセンスが入っているからこそ、多くのファンを獲得できているのです。
参照:芸能人プロデュース!人気のファッションブランド20選♡
ファッションモデルのようなポージングや表情ができるようになりたい方に、ぜひ読んでいただきたい本をご紹介します。
- 著者
- ["いのうえ のぞみ", "薮田 織也"]
- 出版日
いのうえのぞみ氏著作の『ちょっとしたコツで10倍かわいく見える モテ[写]の教科書。』です。この本では、タレントでありモデルである著者自身が実践している表情の作り方やポージングについて詳しく解説しています。
鏡で見る自分の表情やポーズは、写真で撮られた際とはまた異なる見え方になります。ファッションモデルは写真撮影でどのように写るかが重要視されるので、写り方の研究は欠かせません。
ファッションモデルに憧れている方や、もっと素敵な写真が撮りたいという方にはおすすめの1冊になっていますのでぜひご覧くださいね。
おしゃれな人は、顔やスタイルが素敵なだけでなくファッションセンスや内面なども素敵ですよね。自分のセンスに自信がないけど、これからどんどん磨いていきたいと考えている方に、ぜひ読んでいただきたい本がこちら。
- 著者
- 峰 なゆか
- 出版日
峰なゆか氏著作の『もっとオシャレな人って思われたい!』という本です。この本の著者の峰なゆか氏は、テレビドラマ化もされた漫画『アラサーちゃん』の作者で、ファッションや美容について女性の参考になる言葉をたくさん残しています。
そもそもおしゃれってなんだろう、綺麗になるのは誰のため? など、あらためてファッションや美容、そしてライフスタイルを見直したい方には、目から鱗が落ちるような体験ができるでしょう。こじらせた作者の「なゆか語録」にも注目です。
外見も内面も、どちらもおしゃれになりたい方にはぜひ手に取ってもらいたい本です。
最近なにかと話題の顔診断や骨格診断。顔や骨格によって似合う服は違います。自分で選んでいるけれどあまり似合っていない気がする、自分のコーディネートに自信がないというう悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。そんな方にぜひ読んでもらいたい本がこちらの本です。
- 著者
- 冨澤理恵
- 出版日
冨澤理恵氏著作の『顔診断×骨格診断で最高に似合う服を選ぶ!』という本です。自己流で診断する場合、どうしても主観的になり、曖昧な結果になってしまいますが、この本では数値ではかる方法を記載しているため、自身で正しく測定することができます。
この本を参考に診断すると、絶対に違うと思っていたのが自分のタイプだったり、似合わないと思っていたものが魅力を引き出すアイテムだったりと霧が晴れていくような体験ができるでしょう。理論に基づいた診断では、流行を取り入れることがおしゃれではないことにも気付くことができます。
自分に本当にあった服を着たい、もっと楽にコーディネートをを組めるようになりたい方におすすめなのでぜひご覧くださいね。
今回はファッションモデルの仕事内容や年収、向いている方の特徴について詳しく解説しました。最後に紹介した3冊は、ファッションモデルを目指している方だけでなく、もっとおしゃれになりたい方にもぜひ読んでいただきたい書籍です。
ファッション、美容、女性としてのライフスタイルに関しても興味・関心のある方は、書籍にも目を通してみてはいかがでしょうか。ファッションモデルを目指す上での勉強は、人生にも活かすことができるものばかりですね。