5分でわかるプロ野球選手!2021年最新の年俸ランキング、1年の過ごし方から引退後の就職先も解説!

更新:2021.4.27

今も昔の変わらない、子供たちの憧れの職業であるプロ野球選手。国民的スポーツのひとつでもある野球をすることでお金がもらえるなんて、野球が好きな子供ならば絶対に将来の目標に掲げる職業ですよね。高校生のころから始まる甲子園から、プロ野球、果てはメジャーリーグまで、野球を究める先もたくさんあり、見ている側も心躍らされます。しかし、現実的には自身の成績が年俸に影響を与えるため、とてもシビアな世界です。今回はそんなプロ野球選手の実態について調査しました。2021年の年俸ランキングから1年間の過ごし方、そしてセカンドキャリアについても解説しています。記事の最後に紹介しているおすすめ書籍と共にご覧ください。

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プロ野球選手の年収はどのくらい?どうやって決まるの?

プロ野球選手の年収は、年俸と言います。よくニュースで高額の契約更新が決まったなど放送されますよね。本当にプロ野球選手の年俸(年収)は破格です。2020年12月31日時点での2021年年俸ランキングを参照してみましょう。

1位 ソフトバンク 柳田悠岐 32歳 6億1千万
2位 巨人 坂本勇人 31歳 5億
2位 楽天 浅村栄斗 30歳 5億 
2位 ヤクルト 山田哲人 28歳 5億 
5位 ソフトバンク 森唯斗 28歳 4億6千万 
6位 巨人 丸佳浩 31歳 4億5千万
6位 ソフトバンク 松田宣浩 37歳4億5千万 
8位 ソフトバンク 千賀滉大 27歳 4億
9位 中日 中田翔 31歳 3億4千万 
10位 ヤクルト 青木宣親 38歳 3億3千万  

ざっとですが、トップ10位までを調べてみました。今後も随時各選手の契約更新がなされていくので、このランキングは変わるかもしれません。早ければ20代でも億越えの年俸を手にすることができるプロ野球選手たち。その年俸の実態を知らない人も多いとおもいます。

そもそも年俸とは何か

プロ野球選手の年俸は、そのまま選手たちの基本給としてとらえるとわかりやすいと思います。年俸とされていますが、実際にはオフシーズンを除くおよそ10か月分のお給料ということになるでしょう。それを12か月に分けて支給しています。

年俸以外に収入もある

それ以外にも選手たちは、プロ入りする際にもらえる契約金、 成績や各タイトルの獲得でもらえる賞金、肖像権に対しての契約金(写真等をグッズに使用し、その売り上げ中の一部が当該選手に入る仕組み)、オールスター戦に出場した場合には出場料がもらえます。

この他に、人気選手となればCMやテレビ出演の依頼も多くあるので、それらのギャランティも発生します。

賞金には、記者投票による4つの賞があり、賞金額は50万~300万円です。

  • 最優秀選手
  • 最優秀新人
  • ベストナイン
  • 最優秀投手

また選手の成績で決まるものには11の賞があり、いずも賞金は100万円となっています。「

  • 最優秀防御率投手
  • 最多勝利投手
  • 最多奪三振投手
  • 最多セーブ投手
  • 最優秀中継ぎ投手
  • 首位打者
  • 最多本塁打者
  • 最多打点者
  • 最多盗塁者
  • 最高出塁率者
  • 最多安打者

プロ野球選手のお金の使い道は?

年俸はどうやって決めている?

プロ野球選手は、その実力を駆使して活躍し、チームの勝利に貢献すれば、その分人気が出て、副収入が増えるばかりではなく、翌年の年俸も上がります。

その年俸が決められるには、球団の査定係が選手の実績やプレー状況を厳しく判断します。そこには温情などは一切なく、球団にとっての商品価値がなくなればあっさりと年俸を引き下げに来ます。

査定も各選手のプレー後ごとにポイントで評価しているため、科学的におこなわれます。一応、「年俸1億円以上は40%、1億に満たない選手はの選手は25%までの減額率」とする規定はあるようですが、成績を残せない時はそれ以上の引き下げに応じるように本人に同意を得るそうです。

ケガなどで出場できなくなり、ポイントが稼げなくなり、再起不能でプロとしてプレーできなくなればすぐにでも収入は「0」となります。確実な将来への備えがないのがプロ野球選手のつらいところです。

引退後の生活を考えて貯金する方がほとんど

基本的に、プロ野球選手は個人事業主です。その収入の1/3までを上限とし、残りを翌年の税金用と引退後のセカンドライフのために残しておくのがセオリーだとか。

かの有名な野村監督も、「引退までに20億は貯めておくこと」と話していたそうです。確かに、40歳を目途に引退したと仮定して、その後働かずに生活していくには、それくらいの資産は必要でしょうね。

年俸が億を超える選手ならば、過剰なぜいたくをしなければ引退後に向けてある程度の資産を残せると思います。しかし、現実には億を超える選手は一握りで、プロ野球選手になっても、とくに2軍以下の選手は年俸が1000万円をきることも多々あります。また、個人事業主なので、怪我をした際の福利厚生や、老後の年金もごくわずかです。

年収によりぜいたくはできず、チーム寮で生活しながら堅実な生活を営んでいる場合がほとんどです。

 

プロ野球選手になるには

野球が好きでプロ野球選手になるのを夢見ているのは大人から子供まで大勢いることでしょう。自分の子供にその夢を託す親もいるかもしれません。

ドラフト会議で指名されること

プロ野球選手になるには、ドラフト会議で指名される必要があります。このドラフト会議で指名されるには、各球団のスカウトたちの目に留まることが条件といえます。

甲子園でよい成績を上げ、スカウトの目に留まることが一般的なイメージかと思いますが、大学の野球や社会人のクラブチームでの実力さえあればスカウトの目に留まることも多くあります。

スカウトが注目する甲子園

一番スカウトたちが目を凝らしているのは、甲子園です。特に強豪校などは、中学の部活やリトルリーグなどですでに活躍している選手を獲得し、甲子園を勝ち進んでいきます。そしてチームとしての強さを鍛え上げ、甲子園での上位を目指してくるので、必然的にスカウトの目に留まることにつながります。甲子園出場常連校などを目指すことが何よりもプロ野球選手への近道かもしれません。

しかし、スカウトは何も甲子園上位校ばかりをマークしているわけではないのです。各地の予選の段階から目を凝らし、選手を発掘するのがスカウトの仕事でもあるので、実は無名の選手でも、素質や実力があればスカウトの目に留まることもあります。

たとえ高校甲子園で目に留まらなくても、大学や社会人でのクラブチームで体づくりをして、実績や実力が備われば、スカウトの目に留まることもあります。

各球団のプロテストに合格する

そして、仮にスカウトの目に留まらなくても、プロ野球選手になる道はあります。自分自身で各球団が実施する「プロテスト」を受けます。プロテストは各球団により内容は異なりますが、ここではその一例として、読売巨人軍のプロテストの内容をあげてみます。

読売巨人軍プロテストへの応募資格

  1. 2021年4月1日時点で18歳以上26歳まで
  2. 高校野球部在籍者は、来春卒業見込みで高野連へのプロ野球志望届完了者
  3. 大学野球部在籍者は、来春卒業見込みで所属連盟への退部届、志望届完了者
  4. 企業社会人チーム在籍者は、所属連盟の退部届完了者
  5. クラブ社会人チーム在籍者は、監督など関係者から受験を了承されること

年齢制限があるので、高校・大学でプロになれなかった後はより力を入れてプロテストにのぞむ必要があります。

試験内容

  1. 20メートル走ワイヤレスタイム測定、遠投(95メートル以上)
  2. (1)の合格者のみ、投手はピッチング、野手はバッティングとフィールディング、捕手は二塁送球テストなどをおこなう
  3. (2)の合格者のみ、実戦的なテストを実施

かなり厳しい条件となりますが、はれて合格するとドラフト会議で指名され、プロ入りが決定します。

参照:読売巨人軍

プロ野球選手の1日

最近では、休日のデイゲームもおこなわれるようになりました。そのため試合の開始時間にあわせて試合前練習がおこなわれますが、いずれにしても試合開始前の4時間くらい前には練習が始まります。

起床時間

選手によってバラバラです。早く起きて朝食をしっかりととる選手もいれば、昼近くになり朝昼兼用の食事をとって出発する選手もいます。

球場入り

練習開始1時間くらい前には集まり、着替えを済ませます。ランニングしながらウォーミングアップし、柔軟をおこない、けがの予防に努めます

練習開始

打撃練習、ノック、走塁練習などの実践練習。相手チームの練習やビデオを見て対戦相手の分析をし、作戦を練ることもあります。食事摂取もこの時間におこないます。選手の好みに対応できるようにさまざまなものが用意されます。試合開始1時間前になると、監督やコーチを含めミーティングをおこない、選手の士気を高めます。

試合終了後帰宅

各選手によりに変わってくるが、シャワーを浴びて帰宅する選手もいれば、食事を取って帰宅する選手もいます。帰宅後すぐに就寝する選手や試合のビデオを見て研究する選手など過ごし方はさまざまです。

プロ野球選手はどんな生活を送っているのか

プロ野球選手はプレーをすること=仕事です。球団と契約し、プロ野球選手となったら、選手はそのチームに拘束され、2月から11月の末までを拘束期間ともいえます。12月、1月がいわゆるオフシーズンでこの時期が各選手ごとの自由時間となっています。

オフシーズンは休暇期間

基本的にオフシーズンは、選手の休暇を最重要目的としているので、監督やコーチなどの指導は禁止となり、ユニフォームを着用することもできません。本人が独自でおこなう自主練習は問題ありません。有名選手や人気の選手は主にこの時期にテレビ出演やインタビュー、ファンとの交流の場、家族との旅行や時間もこの時期におこないます。

シーズンに入った後の休暇は球団により異なる

2月に入るとすぐにキャンプインして練習が開始となります。球団によりますが、シーズンが始まれば、選手たちの休暇はおよそ4から5日に1回のペース。ハードな球団であれば週1回なんてこともあるようです。3月下旬になるとオープン戦が始まります。ここからは試合の連続です。

公式開幕戦で1軍入りを果たせるのは28人です。1軍の公式戦はセリーグ・パリーグともに120試合です。およそ70試合がホームではない遠征試合となります。そのため試合の前日や翌日は移動日となりますが、まれに移動日当日の試合も起こり得ます。

プロ野球選手になれば、遠征試合のために自宅に帰れる日は1年のおよそ1/3程度しかないのです。

プロ野球選手引退後、セカンドキャリアは?

スポーツ界には、選手引退後のセカンドキャリアのサポート問題があります。野球選手も例外ではありません。他のスポーツ同様、野球選手も比較的引退の年齢が若いという特徴があり、日本野球機構が公開しているデータによると、28歳〜29歳が引退時の平均年齢です。

プロ野球選手を引退した後の進路はどうなっているのでしょうか。日本野球機構が公開するデータと共にご紹介していきます。

野球関係の仕事に進む

2019年度のデータによれば、最も多い進路は野球関係の仕事に就くことです。なかでも日本野球機構関係に進む方は全体の約60%にもなります。

  • 選手契約:9名
  • 育成選手契約:19名
  • 監督・コーチ:15名
  • 球団職員・スタッフ:34名

やはりプロ野球の携わる仕事を望む方が多いようで、さまざまな仕事に就くことができています。

次に多いのが、その他野球関係の職業です。

  • 独立リーグ:12名
  • 社会人野球:5名
  • 海外チーム:2名
  • 野球解説者・評論家:2名

最も多いのが独立リーグ関係者になることです。独立リーグとは日本野球機構に登録されている球団への人材供給源と言われています。人材を育成し、日本野球機構へ選手を送り出すことを目的としています。

意外にも学生野球の指導者に進む方は少ないようです。プロ野球に近い場所で仕事をしたい、自分が培ってきた知識や技術を活用して球団やプロ野球界に貢献したいという想いが強いのだと思います。

参照:戦力外/現役引退選手の進路調査結果【参考】過去推移(2015~2019年)

飲食のお店の経営者になる方も多い

一方で、世間のイメージとしては飲食店の経営者になる方も多くいる印象があるのではないでしょうか。その印象は選手のなかにも根付いており、「2020年現役若手プロ野球選手「セカンドキャリアに関するアンケート」結果」では、引退後の進路として会社経営者をあげている現役選手が多いのです。

もっとも、お店をやることにそれなりの熱量があり、かつプロ野球選手だった自身の経歴を上手に利用した戦略であれば、そちらの世界でも生きていくことは可能でしょう。しかし単純な収入源としての認識だと、10年も続くことは少ないそうです。

現役時代に千葉ロッテマリーンズで活躍した里崎智也さんもインタビューで話しているように、現役時代に出来るだけ貯金をしておくこと。そうした余裕を持っておくことで、セカンドキャリアについてゆっくり考える期間も持てますし、一般企業へ就職し収入が減ったとしても、余裕を持って生活をしていくことができるのです。

セカンドキャリアの問題については、選手個人に任せるのではなく、球団や日本野球機構も関わってサポートしていく余地がまだまだあるといえるでしょう。

参考:里崎智也が語る、プロ野球選手の引退後にひそむ“地獄”

プロのスカウトから見た人材の話

こちらの書籍は、実際に元ヤクルトスワローズのチーフスカウトでもあった「鳥原 公二氏」が執筆した書籍です。実際におこなった地道なスカウト活動から、人材発掘のための現地調査など、スカウトとしての苦労話や、実際にスカウトした人材、ドラフト会議の様子なども含めて著作されています。

印象に残った選手がプロではない時代の様子も描かれており、プロ入りを目指す際の参考書籍とするのによいでしょう。有名選手のアマチュア時代についても触れられており、野球ファンも楽しんで読める内容になっています。

プロ野球選手の知られざる生活を擬似体験

プロ野球選手の試合で見る以外の姿も垣間見られる書籍です。華やかな収入や生活に目のいきがちなプロ野球選手ですが、実生活の苦労や大変さもわかりやすくまとめられています。

野球選手の実生活について詳しく知りたい方におすすめしたい1冊です。プロ野球選手を夢見ているかた、実生活を知る導入書としていかがでしょうか。

野球漫画のおすすめ

著者
あだち 充
出版日

野球漫画といえば、足立充原作の『タッチ』は欠かせません。野球好きで実力もある弟の和也が決勝戦の朝に交通事故に遭い、帰らぬ人となるところが衝撃的な本作品。最初は野球に対してやる気のなかった兄・達也が、弟の和也が持っていた夢、幼なじみである浅倉南を「甲子園に連れていく」ことをバトンタッチしてかなえていく、野球青春漫画でもあります。

こちらの完全復刻版BOXはミニ原画がセットになっている、ファンにはうれしい1冊です。

野球は、日本人にはとても人気のスポーツなので、野球に関する漫画がたくさんあるのもうれしいところ。あなたのお気に入りの1冊を見つけてください。ホンシェルジュでご紹介している「おすすめ野球漫画ランキングベスト17!」も合わせてお読みください。


華やかな職業の代表格ともいえるプロ野球選手の仕事、収入事情や収入の使い道など、いかがでしたでしょうか。

華やかである一方、個人成績が収入に反映されるシビアな世界で生きているため、明日の生活への危機感などもぬぐい切れない懸念材料もあります。それでも今でもスター職業であることに変わりはありません。小さな子供から大人まで、老若男女問わず夢とスポーツを楽しむ気持ちを与え続けてくれています。

プロ野球選手を目指したいと考えている中高生の方、そして社会人になっても夢を諦めきれないと模索している方は、記事の最後にご紹介した書籍もぜひ手に取ってみてくださいね。

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