5分でわかるアウトドアインストラクター!レジャー系資格や就職先、年収事情などを解説!

更新:2023.11.9

キャンプ・山登り・川釣りなど自然を楽しむアウトドアは、性別年齢問わず楽しめるアクティビティです。産業としての現場を支えているのが「アウトドアインストラクター」です。アウトドアインストラクターは、アウトドアでおこなうスポーツやレジャーを安全に楽しく過ごせるよう、ガイド・ナビゲーションをおこなうのが主な業務です。活躍の場は多岐にわたり、専門性を高めるために業務も細分化されています。本記事では、「アウトドアインストラクター」の仕事内容や資格の有無、年収について解説。アウトドアが大好きで、将来アウトドア関連のお仕事につきたいと考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

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アウトドアインストラクターとは

アウトドアインストラクターとは、自然保護などの専門的知識を持ち、自然に関わる活動をおこなう指導者のことを指します。

アウトドアインストラクターは大きく3つに分けられます。1つ目は、レジャースポーツのインストラクターです。スキーやスキューバダイビングなど季節のレジャーについて指導し、用具の使用方法などを利用者に教えます。

2つ目は、野外活動のインストラクターです。キャンプや娯楽としてのスポーツ、サイクリングなど自然を楽しみながら専門的な知識を伝える役目を担います。青少年の教育を目的におこなわれることが多く、学校や地域の教室などから依頼を受けて仕事をします。

3つ目は、自然保護・環境保護を目的とした指導をおこなうインストラクターです。この場合はインタープリターとして、自然観察会などを通して、言葉を持たない自然が人間に伝えてくれていることを言語化し、参加者に伝える役目を担います。3つの活動のなかで最も専門的な知識が必要とされます。

本記事では、レジャースポーツのアウトドアインストラクターの仕事・資格などについて解説していきます。

参照:5分でわかるインタープリター(自然解説員)!就職先や年収、知識を身につける方法などを解説!

アウトドアインストラクターの資格の種類

アウトドアインストラクターは、広義としてはスキーやスノーボード、スキューバーダイビングなどアウトドアスポーツを含めたインストラクターのことを指します。一方。狭義では、アウトドアそのものを楽しむための資格、「キャンプ・バーベキュー・レクリエーション」などに分類されるようです。

多くの方は、趣味が講じてインストラクターの資格を取得するにいたり、そこから仕事に発展しています。

また、最近では、アウトドアインストラクターの資格取得を目指すための専門学校も開校されています。在学中にインストラクターの資格を取得するので、卒業と同時に就職、研修を経てすぐにインストラクターとしてデビューできます。

アウトドアインストラクターの資格

その就職先は、レジャーやリゾート施設、旅行会社などが代表的です。以下にアウトドアインストクターと呼ばれる資格を紹介します。

  • キャンプインストラクター
  • キャンプディレクター
  • レクリエーションインストラクター
  • バーベキューインストラクター
  • ブッシュクラフトインストラクター、アドバイザー
  • スキューバーダイビング
  • ラフティング
  • カヤック
  • ノルディックウォーキング
  • SUP(サップ)
  • クロスカントリー
  • バスフィッシング
  • クライミング
  • 登山
  • バスフィッシング
  • スキー
  • スノーボード
  • パラグライダー

比較的、短期間で取得できるものが多いのが特徴です。社会人の方でも週末を利用して取得する方がほとんどです。

アウトドアインストラクターの仕事

アウトドアインストラクターの仕事は、担当するアウトドアレクリエーションやスポーツの講義や指導をおこない、安全に終えられるように体験者や体験の管理することです。

参加者の安全が第一優先

なによりも優先されるのは、全員が安全に体験を終えられるようにすることです。

アウトドアを楽しむ場所は、もちろん自然のなかです。天候や環境により、アウトドアをおこなう際のコンディションは異なります。1日の体験を無事に終了できるかどうか、現場の状況を確認し、判断することもアウトドアインストラクターの仕事に含まれます。

現場の状況が問題なければ、体験者たちのナビゲーション・管理をおこないます。参加者のなかに子供やお年寄りがいれば、ケガやトラブルに巻き込まれないようさらに注意を払います。体験中の体調の変化などにも気を配る必要があります。

なかには、きちんと約束事項や指示を守らない体験者もいるでしょう。早い段階で体験者のキャラクターを把握し、事故がないように仲間との連携を取ることも重要です。

機材や器具の点検・確認・清掃・修理

体験が無事に終わった後は、使用した機材や器具の点検・確認・清掃・修理をおこないます。翌日以降も体験の予定があるならば、翌日の準備をして、その日の業務は終了です。

ハイシーズンや人気の施設では、1日に何回もインストラクターとしての業務があります。休憩時間もきちんととれない時もあるでしょう。アウトドアインストラクターはかなり体力勝負の仕事といえます。

アウトドアインストラクターの就職先

アウトドアインストラクターは、アウトドアスポーツ専門のスクールやメーカーへの就職が一般的です。ほかの業務を担当しながら、講習会・体験ツアーなどの業務でアウトドアインストラクターとして指導にあたることが多いです。

アウトドアインストラクターの年収とは

アウトドアアンストラクターの年収は、その勤務地や携わっている業務内容によって差があります。月収としての平均ラインは、20万円前後、年収の平均ラインとしては200万円~300万円が平均値です。

決して高くないのが実情ですが、これには、勤務形態がアルバイトや契約社員が多いことが関係しています。

インストラクターの兼務、週末アウトドアインストラクターも

最も多いのは、アウトドア関連のインストラクター業務を兼務しているケースや、平日はほかの仕事に就いていて、週末やレジャーシーズンの時にアウトドアインストラクターとして働いている方です。

兼業インストラクターの場合、年収はもう少し高くなり、400万ほど収入を得ているケースも珍しくありません。また、人気のグランピング施設や、人気のアウトドアスポーツ、ハイシーズンの収入は、月収にすると30万円前後になることも多いです。しかし、通年で安定性を確保するのは難しいのが実情です。

最近では、YOUTUBEやインスタグラムなどで情報発信を副業としての収入を得ているケースも見られます。また、小学校や幼稚園でのイベントでのインストラクターとしての仕事もあります。少しずつ活躍の幅が広がっているのがうかがえます。

アウトドアインストラクターになるには

アウトドアインストラクターになるには、実は資格は不要です。専門学校でスポーツ関連のインストラクター資格を取得したり、スポーツや体づくりの基礎基本を学ぶことで、資格取得への近道とすることはできそうです。

体を使う仕事や安全を考えた指導ができるスキルは、アウトドアインストラクターを目指すために有利に働くでしょう。

専門学校やスポーツ学を学ぶ時には、ちょっとした解剖学や、トレーニング方法、米オメカニクスや健康管理、運動生理、救急自習など、アウトドアインストラクターとなっても役立つ知識を手に入れることができます。

指導していく内容にもよりますが、なかにはインストラクター資格取得が必須のものもあり、資格取得のためには、一定の経験回数や年数を要するものもあります。各インストラクター資格を取得するための要件を確認したうえで、目指す必要があります。

災害時に役立つアウトドアスキル

最近では、災害時に屋外で生活する可能性があることから、アウトドアスキルを求める傾向が強くなりました。日ごろからアウトドアでの生活体験をしておくことで、災害時にもストレスを少なく過ごせるのです。対災害時に向けたレクリエーションは、脚光を浴びています。

普段からアウトドアに使用する調理器具や睡眠環境に慣れていくことで、災害時に役に立ったという被災者の声も多く聞かれています。

スポーツインストラクターの資格を取るには

著者
東 潔
出版日

アウトドアインストラクターの資格に関する書籍は、あまり多くあります。本書は、アウトドアインストラクターで代表的な資格を数種類掲載しています。その一部を紹介します。

  • ゴルフインストラクター
  • ウォーキングインストラクター
  • 公認スポーツ指導員
  • アスレチックトレーナー
  • レクリエーションインストラクター
  • ダイビングインストラクター

複合的な内容をまとめている書籍もまた珍しいので、アウトドアインストラクターどの資格を取得しようか迷っている方にもおすすめの1冊です。知識や技術を習得するための情報を掲載しています。

また、現役インストラクターの方々へのインタビューも掲載されています。その職種の実情を知ることができるのも本書の特徴です。

各インストラクターの資格には、階級が設けられているものもあります。より上級の資格取得を目指し、インストラクターマスターを目指すのもよいですね。

アウトドアアクティビティで起こる災害について考える

著者
エイ出版社編集部
出版日

本書は、防災関連本のなかでも特におすすめと評判になっている書籍です。災害が起こる仕組みから、被災者のファーストエイド、実際の被災時の過ごし方から知恵など、アウトドアスキル以上の情報が満載です。

被災したときの判断材料となる知識の保有や、普段からアウトドアに慣れておくためのすすめ、災害時に生かせるアウトドアスキルにいたるまでが掲載されています。災害時に役立つ、被災前に読んでおくための本です。アウトドアインストラクターではなくても読んでおきたい1冊でしょう。

これらの知識を保有しておくことで、自分が提供する体験をとして被災時のスキルとして生かせる講義内容の提供もできるはずです。

防災に対する心構えを身につけられる1冊

著者
寒川 一
出版日

本書は、キャンプの時に生かせる被災時のアウトドアスキルについてより詳細にまとめらています。

災害に遭い、被災者となっても、必ずしも避難所での生活が送れるわけではありません。状況によっては、屋外でのキャンプ生活を強いられることもあります。

普段使用しているキャンプ道具でいかに災害を乗り切るかの知恵が満載です。プロキャンパーのような特別な道具や設備がなくてもみをっもりながらもできるだけ快適に過ごせるための工夫が満載です。

魅力的なのは、100均でも防災キャンプグッズとして活用できる方法が載っているところでしょう。普段からキャンプをする習慣がない方や、アウトドアが苦手な方にも参考になる1冊です。アウトドアインストラクターとして、万が一災害にあったとしても、周りの人や家族・友人の助けになるような知識を保有しておくのも大切ですよね。

日本は災害大国といわれることも少なくありません。参考書籍のひとつとして保有しておくと、いざというときに役立ちそうです。

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アウトドアブームに比例して、役割や評価が高くなってきているアウトドアインストラクター。自分自身のスキルと経験を活かし、たくさんの方に安全に楽しんでもらえた時のやりがいはひとしおです。体験者の笑顔や「ありがとう」のことばに、喜びを感じずにはいられませんよね。

アウトドアインストラクターを目指す方、ぜひ一度紹介した書籍も手に取ってみてくださいね。

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