バカリズム『都道府県の持ちかた』増補版が出たので他にも楽しい地理の本を探してみた

更新:2021.11.30

「都道府県を持つとしたら、こう。」バカリズムのあのネタが、1冊の本になっていてまとめて楽しむことができるのをご存知でしょうか。 この記事では、お笑い好きライターがバカリズムの『都道府県の持ちかた』増補版が本屋の店頭に並んでいたことからインスピレーションを受け、日本地理を楽しく知ることができる書籍をおすすめします。

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『都道府県の持ちかた』バカリズムのネタに47回笑える!増補版も

「持つとしたら、こう。」

静かなトーンのバカリズムの声が聞こえてくるかのような、フリップネタが1冊になったかのような『都道府県の持ちかた』。

都道府県それぞれの形から着想し、「持つとしたらどうなるか」をシュールなイラストフリップで表すお笑い芸人バカリズムのネタ。本作では47都道府県すべてについて持ち方を、データとともに示しています。

ライターのおすすめは島根県。ネタの中でバカリズムはまず、都道府県の客観的データをフリとして淡々と伝えるくだりがありますが、書籍でも同様に、各都道府県ごとにまずデータを解説。むしろ、このデータが詳しく豆知識として面白いため「そうだったんだ」と勉強になります

そしてページをめくると……。

都道府県の持ちかた』

完全に島根県が捕食されようとしていますね。笑いながら、日本のあらゆる地方の豆知識を増やすことができる1冊です。

著者
バカリズム
出版日

文庫の発売から10年弱、時代が進めば地理的なデータは古くなるもの。そこへ『都道府県の持ちかた 増補版』が刊行されています。 

人口をはじめ、産業や祭事などのデータが最新版に更新されました。前作の存在を知らなかった方、ぜひこちらを手に取ってみてください。

著者
バカリズム
出版日

 

『地図帳の深読み』地理オタクのための「読む」地図!

学校でも使っていた地図帳の帝国書院といえば字面に見覚えがあるでしょうか。その帝国書院と地図研究家の今尾恵介がタッグを組んで作成した、地理オタクのための1冊が『地図帳の深読み』。

上流と下流で名前の違う河川や、特徴的な県境など、地図オタクや地理オタクが知りたいマニアックな内容。1テーマおよそ4ページものカラー地図を使って解説しています。

小学生の時、「地図帳を作る人になりたい」と言っていたライターも垂涎もの。思わず一気読みしてしまう1冊でした。「地図を眺めるのが好きだけど、さらに自分ではできない新たな発見をしたい」という方は手に取って間違いなし。

著者
今尾 恵介
出版日

前作好評につき、2021年8月には『地図帳の深読み 100年の変遷』として第2弾が誕生。ズバリ「昔の地図帳」との比較をすることで、その土地の変遷をタテ読みできます。

日本地理好きのみならず、昔の国旗の比較もあるので世界地理が好きな方や歴史に興味がある方にもおすすめ。また学生の時テストのために見ていたグラフや統計図なども、大人になって見てみると興味深いもの。「住宅不足数のグラフ」や「結核死亡率の分布」といった社会情勢の反映された昔の地図帳の変遷も知ることができます。

歴史や地理を読み物として解読してみませんか。

著者
今尾恵介
出版日

 

地図研究家の今尾恵介による書籍ではこちらもおすすめです。

著者
今尾 恵介
出版日
著者
今尾恵介
出版日

 

「凸凹地図」&「スリバチの達人」タモリさんも絶賛の地形が見えるガイドブック!

街中の立体感が一目でわかる「凸凹地図」シリーズ

都内を歩いていると、意外にも急な坂を見かけて驚くことがあります。そんな驚きを地図上で感じることができるのが、「凸凹地図」シリーズ。縮尺率の低い詳しい地図で、高低差を見てわかるよう色分けで示しています

たとえばスリバチ状の地形であることは誰しもが知っているであろう渋谷駅周辺がこちら。西は松濤から南は恵比寿、東は広尾あたりまでとの拡大地図に凸凹がくっきりと刻まれています。

『23区凸凹地図(高低差散策を楽しむバイブル)』

1万分の1の縮尺で切り取られた見開き1ページに掲載されているのは、東西真っ直ぐに頑張って歩いても40~50分くらいの距離でしょうか。この地図を片手に散歩して実際の道と見比べることもできる縮尺になっています。

地図以外の情報ページも読み物やガイドとして充実しているのが嬉しいポイント。『タモリ倶楽部』にも古道研究家として出演経歴を持つ荻窪圭ほか地形のマニアらによる、都内の地理的な見所を紹介してくれています。かつて川だった跡や、都市開発とともに主要道路ではなくなった旧道などなど。まさに道が「立体的に見えてくる」のではないでしょうか。

著者
昭文社 地図 編集部
出版日

 

「凸凹地図」シリーズは東京23区版のほか、「横浜・川崎・鎌倉」版と「多摩・武蔵野」版も。「横浜・川崎・鎌倉」エリアは台地や丘陵、低地もあり高低差のバラエティ豊かなのだとか。一方の「多摩・武蔵野」エリアは治水を古くから工夫してきた土地として見所が満載。こちらにゆかりのある方はもちろん、一歩足を伸ばして散歩してみたい方もぜひ!

著者
昭文社 地図 編集部
出版日
著者
昭文社 地図 編集部
出版日

 

高低差を江戸から現代で比較「スリバチの達人」シリーズ

凸凹に富んだ東京の地形ですが、どのような過程を経て今の形になったのでしょうか。その歴史を紐解きたいという方にはこちらの「スリバチの達人」シリーズがおすすめです。

東京を「水系」で北部と南部に分けて1冊ごとに書籍化。エリアごとに江戸、明治、現代3つの地図を並べて比較できます。さらにそれぞれに凸凹がわかる加工もされているため、どのような変遷を辿ったのかも一目瞭然です。

『東京スリバチの達人 分水嶺東京北部編 (高低差散策を楽しむバイブル)』

「渋谷」「四ツ谷」などなど谷がつく地名が多い都内。その語源ともいえるルーツに、本書を眺めているだけで納得できます。一見そうは見えなくともかつては谷だった土地も少なくありません。その根拠を解説によって知りながら400年前の東京をイメージしてみてはいかがでしょうか。

著者
昭文社 旅行ガイドブック 編集部
出版日
著者
昭文社 旅行ガイドブック 編集部
出版日

 

「横浜・川崎・鎌倉」版と「多摩・武蔵野」版も刊行されています。

著者
昭文社 旅行ガイドブック 編集部
出版日
著者
昭文社 旅行ガイドブック 編集部
出版日

紹介した書籍を手に、近郊の散歩に出てみるのもおすすめです。なんとなく眺めていた日常の風景が意味のある地理として浮かび上がり、あらたな思索を問いかけてくるかもしれません。

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