アニメ化決定!『もののがたり』世界観とおさえておきたいポイント解説!【図解あり】

更新:2022.6.28

テレビアニメ化が発表され、ますます盛り上がる大人気漫画『もののがたり』。原作漫画は最新14巻が発売され、物語もいよいよクライマックスに向かっています。そんな気になる『もののがたり』を多少のネタバレ含みながら紹介。壮大な世界観と用語など詳しくみていきます。

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アニメ化も期待!『もののがたり』はただのバトルアクション漫画じゃない!

2022年現在、「ウルトラジャンプ」にて絶賛連載中のバトルアクション漫画『もののがたり』。5月にはコミックス最新14巻が発売されたばかりです。

古くなった道具などに心が宿った付喪神。そんな付喪神を憎む青年と付喪神に守られる少女とが反発しながらも、互いに絆を深めていく物語です。

原作は『-ヒトガタナ-』でデビューを果たしたオニグンソウ。繊細なタッチの美麗な絵柄で描くアクションシーンは圧巻の一言。この物語の魅力のひとつといえるでしょう。しかし、本作はただのバトルアクションものではありません。

主人公の青年、岐兵馬は大事な兄と姉を付喪神に殺されたことで付喪神を憎んでいます。ヒロインの長月ぼたんは、その身に付喪神と同じ存在のマレビトを宿しており、常にさまざまな付喪神から狙われています。

兵馬とぼたんは、過酷な宿命を背負いながら生きてきたため、誰かを想うことなどない生活を送ってきました。しかし、そんな2人だからこそ、徐々に信頼が生まれ、いつしか心惹かれていきます。純愛を描いたラブスーリーとしても楽しめる作品なのです。

2021年11月にはテレビアニメ化されることが発表されました。つい先ごろ、ティザームービも公開されたばかり。多くのファンが、アニメの完成を待ちわびていることでしょう。この記事では、大注目の漫画『もののがたり』の作品世界やおさえるべきポイントを紹介します。原作漫画を未読の人も既読の人も、ぜひ参考にしてみてください。

著者
オニグンソウ
出版日

【ネタバレあり!?】『もののがたり』あらすじ

古くなった道具には、いつしか魂が宿るといいます。それが付喪神です。主人公・岐兵馬は、代々塞眼を務める一族、岐家の人間。塞眼とは、付喪神を本来彼らがいるべき世界に導びき、人間たちを守ることを生業としています。兵馬は祖父の造兵とともに、日々、塞眼として働いていました。

造兵は、付喪神との対話を経ての平和的解決を望む一方、兵馬は常に力ずくで解決していました。それは、大切な兄と姉を付喪神に奪われた過去の経験からでした。

憎しみに捕らわれすぎる兵馬を危惧した造兵は、6人の付喪神と家族として共存している長月ぼたんのところに居候させることに。そこで、今一度付喪神を見定めるよう兵馬に試練を与えます。

長月家の付喪神は、ぼたんの嫁入り道具である婚礼調度たち。6人が揃って初めてひとつの道具といえるものです。ぼたんが幼い頃から彼女を見守ってきた長月家の付喪神たちにも兵馬との共同生活には、ある重要な思惑がありました。

そんな兵馬、ぼたん、付喪神。それぞれの思いを抱きつつ、始まる共同生活。時に反発しながらも、思い思いの信念に基づき進んでいく彼らが、徐々に打ち解けていく様を描いた物語です。

『もののがたり』付喪神など用語について

『もののがたり』には特殊な用語がいくつも登場します。特に知っておきたい主な用語を紹介します。この物語オリジナルの用語から民俗学的な意味合いも含め解説します。

【付喪神】

生きている人間が住むこの世とは別の世界つまり死後の世界のことを「常世(とこよ)」といいます。その「常世」からの「マレビト」(霊的な意味の来訪者)が、長い年月を経て古くなった道具などに取り憑くことで魂が宿る存在のことをこの物語では指しています。

 歴史的にみれば、室町時代に書かれた『付喪神絵巻』にて、「付喪神」という言葉が用いられました。そこには、「道具は100年という歳月を経ると精霊を得て変化することができる」と書かれています。「つくも」とは「百年に一年足らぬ」という意味で、「九十九(つくも)」のことです。ここから、「付喪神」という言葉が使われるようになりました。

【三大付喪神】

付喪神の中でも特別な存在の付喪神のこと。塞眼と契約し特殊な役割を担っている特例の付喪神です。婚礼調度、大具足、雅楽寮などがいます。

【塞眼】

付喪神を常世に導く務めを担っています。基本は対話による解決ですが、時には戦うことも。日本政府直属の役職で「神祓省稀人対策室」に所属。それぞれの一族に代々受け継がれている役職です。特例付喪神の管理も行っています。

【マレビト】

死後の世界である常世からやってくる霊的な存在のこと。神と同等の存在と位置づけられています。日本ではこの「マレビト」信仰こそが根源にあるとされています。仏教の盆行事もそのひとつです。

【御三家】

岐、辻、八衢の三家からなる塞眼の一族。それぞれが特例付喪神の管理を行っています。婚礼調度は岐、大具足は辻、雅楽寮は八衢が管轄しています。

『もののがたり』登場人物含む作品世界解説!【図説付き】

<常世と現世>

『もののがたり』にも登場する「常世(とこよ)」という言葉。これは、「かくりよ」ともいいます。永遠に変わることのない、時間軸のない神域のこと。つまり、死後の世界のことを指しています。この対義語は「現世(うつしよ)」といいます。こちらは私たちが生きている世界のことを指しています。

この「常世」と「現世」を分けるのが「境目」。長月ぼたんは幼き日、この「境目」に立ったことがあります。ぼたんは常に付喪神たちに晒されている存在。そんなぼたんを守るため、婚礼調度とぼたんは一緒に暮らしています。

 岐兵馬(くなとひょうま)

主人公。付喪神を常世に戻す役割を担う塞眼のひとり。祖父の造兵とともに塞眼を務めていましたが、長月家に居候することに。過去に、唐傘の付喪神に兄と姉を殺されてから、異常なまでに付喪神を憎んでいます。その唐傘に復讐するため、常に居所を探っています。

 長月ぼたん(ながつきぼたん)

ヒロイン。長月家の当主。婚礼調度である6人の付喪神を家族として一緒に暮らしています。その身には、付喪神と同等の存在である「マレビト」が。通常は、婚礼調度の匣(くしげ)の力で封印しています。

 【三大付喪神―婚礼調度】

長月家の花嫁道具である婚礼調度の6人の付喪神たち。ぼたんが幼少の頃から見守っています。そのメンバーは、リーダー的存在の羽織(はおり)、真実を映し出す照妖鏡使いの鏡(かがみ)、刀の付喪神で喧嘩っ早い薙(なぎ)、長月家に結界をはり、ぼたんの「マレビト」を封印している匣(くしげ)、口が上手くて話を引き出すことにも長けている硯(すずり)、ぼたんを溺愛し、髪を結い上げる簪の付喪神・結(ゆい)で構成されています。

【三大付喪神―大具足】

具足とは日本の甲冑のこと。挂(かい)と斎(いつき)の2人で構成されています。挂は強すぎる力の持ち主のため、斎にその力を封じられています。斎は神社などの垣根である玉垣の付喪神。挂の力を封印できる貴重な存在ですが、自身が戦闘する能力はもっていません。

【三大付喪神―雅楽寮】

楽器に憑いた付喪神。爪弾(つまびき)、吹枝(ふきえ)、鼓(つづみ)の3人で構成されています。「うたつかさ」と名乗ることもあります。基本的には、音楽を人に聴かせたい付喪神です。

【御三家―岐家(くなとけ)】

御三家のひとつである東北の岐家。その当主を務めるのが兵馬の祖父、造兵です。造兵の孫は、兵馬のほか、兵馬の兄にあたる隼人、姉にあたる鼓吹がいましたが、2人とも唐傘の付喪神に殺されました。

【門守家(かどもりけ)】

塞眼京都支部代表の門守家。当主は門守大樹(かどもりたいじゅ)。大樹には3人の子供がいます。娘の椿(つばき)、椿の上の兄・松太(しょうた)、下の兄・梅吉(うめきち)。3人とともに塞眼を務めています。特に椿の戦闘能力は高く、戦闘狂でもあります。

 【御三家―辻家(つじけ)】

御三家のひとつである辻家。その当主は辻豊穣(つじほうじょう)。見た目は老婆ですが、なかなかの曲者です。次期当主は豊穣の曽孫にあたる白百合(しらゆり)が務めます。まだ女子高生です。

 【御三家―八衢家(やちまたけ)】

御三家のひとつ東京の八衢家。当主は黒檀(こくたん)。その娘、菫(すみれ)が次期当主。黒檀の妻は紅緋(べにひ)で、誰よりも高い戦闘能力を持っています。

 唐傘(からかさ)

唐傘の付喪神。兵馬の兄と姉を殺した張本人。その存在に関しては謎に包まれています。

『もののがたり』おさえておきたいポイントとは!

『もののがたり』は物語の大きな流れがいくつかあります。そのポイントを紹介します。

 1:長月ぼたん

長月家の主。普段は大学に通う普通の女の子ですが、彼女の婚礼調度の付喪神6人を家族とし共に暮らしています。ぼたんは人間でありながら、その身に「マレビト」を宿すという特殊な事情があるからです。そのために、幼い頃から、付喪神からの目に晒されてきました。そんな彼女を守るために存在しているのが婚礼調度たち。

過去に一度、ぼたんの中の「マレビト」が覚醒したことがあり、その時の事件があまりに異様で、門守大樹からは要注意人物と思われています。そして、ぼたんを狙う付喪神も。

そういった複雑な事情を抱えているぼたんは、表向きは明るく元気に振る舞っていますが、人と親しくすることを恐れている節も。そんなぼたんですが、兵馬との出会いにより、徐々に意識が変わっていくところもチェックしてみてください。

 2:唐傘の正体

兵馬の兄・隼人、姉・鼓吹がいつもの任務を遂行しようとしたところ、返り討ちにあってしまった相手が唐傘の付喪神です。その時、兵馬は12歳。大好きな兄と姉が目の前で殺されてしまいました。唐傘の付喪神を倒すことは兵馬にとっては復讐を果たすこと。常にその存在を追い求めています。それは、隼人と鼓吹を慕っていた椿も同様。

ようやくその手がかりをつかむ兵馬でしたが、その標的はなんとぼたんでした。そんな唐傘の正体や目的ははっきりとはわかっていませんが、徐々に明らかになっていきます。この物語の最大の敵であることは間違いありません。

 3:兵馬とぼたんの恋の行方

兵馬もぼたんも人に恋することとは縁遠い人生を送ってきました。兵馬は12歳の時に、兄と姉の死を目の当たりにしてから、唐傘の付喪神へ復讐することを目的に生きていきました。ぼたんは、自身にマレビトを宿したことで、親戚に連れ去られており、人を信じられないと思っていました。恋愛に興味はあるものの、人に好意を寄せることはできないと。

そんな兵馬とぼたんが出会い、お互いを深く知ることで徐々に心に変化が訪れます。この物語の根底には、人が人を想うというテーマがあります。それは恋愛物語であるだけでなく、誰かの純粋な願いや想いが何よりも大切であることを気付かせてくれます。

未だ完結は迎えていませんが、最終的には兵馬やぼたんの恋の行方がどこに向かうのか気になるところです。

アニメ『もののがたり』スタートはいつ?

『もののがたり』がテレビアニメ化されることが、2021年11月、連載誌「ウルトラジャンプ」やコミックス13巻にて発表されました。

その際、原作者のオニグンソウより描き下ろしイラスト&お祝いコメントを公開。オニグンソウのTwitterアカウントには、描き下ろしイラストとは異なる特別なお祝いイラストも公開されました。

2022年5月にはティザービジュアル、ティザーPVも解禁され、ますますテレビアニメ化への期待も高まっています。同時に、メインキャストを演じる声優も発表。岐兵馬役には大塚剛史、長月ぼたん役には高田憂希が決定しました。

さらにアニメ公式サイト、公式Twitterも開設されているのでチェックしてみてください。また放送日に関しては現段階では未定。今後の発表が楽しみです。

 アニメ公式サイト https://www.mononogatari-pr.com/

アニメ公式Twitter https://twitter.com/onigunsou

『もののがたり』を読むには

 

『もののがたり』は「ウルトラジャンプ」にて絶賛連載中ですが、それ以外にも読む方法はあります。まずはコミックス。2022年現在、最新14巻が発売されたばかりです。最新15巻は、2022年冬に発売が決定しています。

またジャンプ作品をWEBにて読むことができる「少年ジャンプ+」。こちらでは、1話~3話まで無料で読むことができます。集英社のコミックスサイトでは、発売中の第1巻~第14巻まで試し読みもできます。このサイトから購入ページへの誘導もありますので、確認してみてください。

 少年ジャンプ+ 『もののがたり』ページ https://shonenjumpplus.com/episode/13932016480028894705

 『もののがたり』コミックスサイト https://www.s-manga.net/search/search.html?seriesid=37342&order=1

著者
オニグンソウ
出版日

まとめ

『もののがたり』の魅力を紹介しました。付喪神といえば、日本に古くから根付いている信仰のひとつ。それが擬人化した形で登場する面白さがこの物語にはあります。また、そんな付喪神と戦う塞眼の強さも必見。主人公たちの恋の行方など気になるポイントが盛りだくさんです。ぜひ、テレビアニメが始まる前にチェックしてみてくださいね。

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