小説家としてもデビューをしているつぶやきシロー。しかしどうやら、読書に対してはかなりの抵抗があるらしい。彼に「おもしろい本と出会って読書の楽しさを知ってほしい」と考えたホンシェルジュ編集部は、半強制的に何冊かの本を渡しました。さて、つぶやきシローは何を思うのか。包み隠さず感想をつぶやいてもらう連載です。 第4回の今回は、独り身のつぶやきさんは身につまされる?こんな本を読んでもらいました。
今じゃがりこを食べています。
知ってる?じゃがりこって、同じ入れ物だけど、味によって量が違うんだよ。
サラダは60gだけど、チーズは58g、たらこバターは52gだったりするんだよね。
早く原稿書かなくっちゃな~。
でもドラマを見ながらじゃがりこを食べています。
じゃがりこを食べている音がうるさくて、ドラマの大事であろうセリフが聞こえませんでした。
でも後悔はしていません。
じゃがりこが美味しいから。
よく、じゃがりこをお湯で柔らかくしてポテトサラダとしてスプーンですくっている女子がいますが、とんでもないことです。
なに柔らかくして、静かに食べてるの?
じゃがりこの美味しさは音だよ、音。
ロングセラーの理由は、音が美味しいから。
顔の中がうるさいのがいい。
「都会の喧騒」はネガティブなイメージだけど、
「顔の中の喧騒」は意外と心地が良い。
咀嚼で音を作り出していながら、すごい集中力を発揮する、「じゃがりこゾーン」を体感することができるのだ。
そして、この極限の集中状態であるじゃがりこゾーンを利用して原稿を書くのだ!
タイトル「佐藤ジュンコのひとり飯な日々」
- 著者
- 佐藤ジュンコ
- 出版日
- 2015-05-23
この本は、「コーヒーと一冊」というシリーズ。コーヒータイムに読み切ることができるページ数で、本を丸々一冊読み切るという素敵な感覚を味わって、多くの人が、また本の世界に戻ってきてくれたらうれしいなと願っている本です。
仙台在住で一人暮らしの著者ジュンコさんが、ひとり飯を漫画で綴っています。
全85ページで本が苦手な人にも優しい一冊。
それに、かわいいイラスト付きで、一つの話が4ページくらいなのでテンポよく読めます。
どうせ、本のために普段なら絶対作らないような手の込んだ料理を紹介して、「え~普通ですよ~これくらいの料理。私そんなに女子力高いですか~」的な感じじゃないの?
と思って読んだら全然違った。
ほとんどが外食。喫茶店や食堂。
たまに家で、アスパラを茹でたり、さやえんどうを茹でたり、梅酒を漬けたりと日常を描いていて、ずーっと見ていられる本。
仙台にも行ってみたいな~って思っちゃった。
近所の食堂の話が描いてあって、「冷やし中華やってます」の貼り紙に小っちゃく、「一年中やってます」って書いてあるんだって。
こういう細かい描写が好き。
じゃあ、普通のメニューに載せとくだけでいいよね、ずーっとやってるんだから。
どうでもいんだけど、冷やし中華って、混ぜる?
混ぜない人も結構いるよね。
僕はね、きれいに盛り付けしてくれて申し訳ないな~って思いながら混ぜちゃうかな。
最後に残ったつゆにマヨネーズが浮いている画は何か怖いね。
因みに、ビビンパも混ぜるけど、カレーライスは混ぜない派です。
あ、近所のカレー屋さんでのひとり飯も描いてあった。たまにライスじゃなくてナンで食べようとすると、MVP取った時にもらう車のでっかいキーくらいのナンが出てきて、食べれるかなと思いながら食べれちゃうよね。
意外とカレーのルー余るし。
あと、著者のジュンコさんはビールが好きみたいね。お店でビール頼んだら、350mlの缶とグラスを出されて600円したことに、異議あり!ってイラストがあったけど、わかるね~。何か損した気分になるんだよね、缶で出されると。
ジュンコさんは、ひとりでベランダビールをするらしく、空き缶が増えて、ゴミの日は大家族風を装って大量の空き缶をゴミ置き場に置きに行くんだって。
こういうとこいいよね。たぶん誰も気にしてないと思うけど。
あれって、ゴミ置き場のビンと缶に分かれてる箱に入れるじゃない、だから何飲んでるかバレるんだよね。恥ずかしいし、僕は見栄張って発泡酒じゃなく普通のビール飲むね。エビスビールの空き缶とか見えるように上に捨てるね。
あと家族と回転ずしに行った話や、知り合いとの食事など、「ひとり飯」ってタイトルのわりにみんなと楽しい食事をしている。「ふくすう飯」だね。
こういう話、僕に描かせてくれないかな。
本当の「ひとり飯」を見せてやるよ。
46歳独身男の「本当のひとり飯」。
お店なんか行かない。お店行った時点でひとり飯じゃない。なんだかんだ賑わいの中で空間を共にする人がいる時点でダメ。
部屋で一人、毎回同じ机の限られた狭いスペースで、薄明かりの中、泣きながらカップラーメン。これが「本当のひとり飯」だから。
でも「ひとり飲み」なら、いろんなおいしいものを食べながらお酒を楽しく飲んじゃうよ。
同じ「ひとり飯」でも、陰と陽があるよね。
他人の「ひとり飯」って気になるよね。
何を食べているかもそうだけど、食べ方とか見ていると、意外と気を抜いてるからね。じーっと見ちゃう。
因みに、この「コーヒーと一冊」シリーズ、コーヒータイムに読み切ることができるという触れ込みだったので、よーいドンでやってみたんですが、僕の読むペースが遅いせいで、何杯もコーヒー飲みすぎて、お腹たっぷんたっぷんです。
夜のご飯もいりません。
普通、こういった本を読むと、ご飯を食べたくなるんだけど、まさかの、今日ひとり飯なしです。
夜中お腹すいたら、じゃがりこ食―べよ。
野菜不足だから、サラダ味にしよう。
じゃがりこのフタは、全部開けて取らない派です。
たまにギュとなった、固いの1本入ってるね。
これあるあるかな?
ツイッターにあげてみよ。
つぶやき読書
お笑い芸人のつぶやきシローさん。小説家としてもデビューをしています。しかし、「本を1冊読むのに数ヶ月かかることもある」など、読書に対してかなりの抵抗があるらしい。「おもしろい本と出会って読書の楽しさを知ってほしい」と考えたホンシェルジュ編集部は、半強制的に何冊かの本を渡しました。さて、つぶやきシローは何を思うのか。包み隠さず感想をつぶやいてもらう連載です。隔週金曜日更新!