週刊少年チャンピオンで連載され続ける生きたレジェンド『刃牙』(バキ)シリーズ!2018年7月に『刃牙』シリーズ25周年を記念してテレビアニメが放送され、「最凶死刑囚編」が描かれました。 本記事では『グラップラー刃牙』から『刃牙道』まで、シリーズのあらすじもおさらい!25年経っても、未だ根強い人気を持つ『刃牙』の魅力を紹介してきます!一部ネタバレを含みますのでご注意ください。 「最凶死刑囚編」の続きである「中国大擂台賽編」(ちゅうごくだいらいたいさい)が描かれるテレビアニメ2期が制作されました。そしてなんと、3期では『範馬刃牙』がNETFLIXオリジナル作品として描かれます! アニメの前の予習にぜひ、ご活用ください!
2018年の夏アニメとして、「刃牙」シリーズの「死刑囚編」の制作が決定しました! 「刃牙」シリーズは言わずと知れた週刊少年チャンピオンの看板マンガであり、2018年現在まで25年以上も続いている超人気作品です。
『グラップラー刃牙』から始まり、『バキ』『範馬刃牙』『刃牙道』とタイトルを変えてきた「刃牙」シリーズ。それぞれ共通した登場人物が出ますが、シリーズが進むにつれてキャラクターたちがケタ外れのパワーアップを遂げていくのが見どころですね。
- 著者
- 板垣恵介
- 出版日
- 2019-03-08
2019年3月にテレビアニメ2期の制作が決定しました。2期では、中国武術最強の「海皇」を決める中国大擂台賽に刃牙が挑戦する様子が描かれます。
最新情報は、TVアニメ「刃牙」公式サイトでご確認ください。
今回はこれまでの「刃牙」シリーズのおさらいと、初めての方に向けたシリーズ全体の魅力の紹介をしていきたいと思います!
そもそも「刃牙」シリーズとは、範馬 刃牙(はんま ばき)という少年の闘いの日々を描いた物語です。 刃牙は、「地上最強」の称号を持つ父親・範馬 勇次郎を超えることを目標にして、日夜さまざまな流派の強敵と闘いを続けています。
「刃牙」シリーズは物語の区切りごとにタイトルを変えるのが特徴で、2018年現在は『刃牙道』というタイトルで連載されています。しかし、まだ読んだことがない方は「どのタイトルから読み始めればいいの?」と疑問を抱いてしまうのではないでしょうか。
そこでまずは、刃牙がこれまで辿ってきた闘いの歴史とタイトルの変遷をご紹介していきたいと思います。
- 著者
- 板垣 恵介
- 出版日
「刃牙」シリーズの原点となったのが、1991年に連載が開始された『グラップラー刃牙』という作品でした。本作では、東京ドームの地下で秘密裏に行われている格闘技イベント「地下闘技場」での闘いが中心的に描かれています。
高校生にして地下闘技場のチャンピオンに君臨する刃牙が、空手家・ボクサー・用心棒・ヤクザ・暴走族など、ジャンルを問わず世界中から集められた強敵たちと闘って成長していきます。 この「最大トーナメント編」は、「刃牙」シリーズで最も人気のあるエピソードのひとつに間違いないでしょう。
- 著者
- 板垣 恵介
- 出版日
『グラップラー刃牙』の連載終了後、新たにスタートしたのが『バキ』です。 2018年夏にアニメ化される「死刑囚編」もこの時期に連載され、ファンの間で大きな話題を呼びました。
世界各地に住む最強の死刑囚5名が「敗北を知りたい」という理由で同時に脱獄し、刃牙や地下闘技場戦士たちの前に立ちはだかります。「死刑囚編」は『グラップラー刃牙』の頃に登場した強敵たちとチームを組んで闘う王道の展開が見どころでした。
- 著者
- 板垣 恵介
- 出版日
- 2006-04-07
「刃牙」シリーズ第3部となったのが『範馬刃牙』です。 1億9000万年の眠りから目覚めた史上最強の生物・ピクルとの闘いや、ミスターアンチェインことビスケット・オリバとの真っ向対決など、良エピソードが多かった印象があります。
この時期の大きなエピソードは「地上最強の親子喧嘩編」となっており、長年に渡る刃牙VS勇次郎の因縁にとうとう決着がつくという、「刃牙」シリーズにおいて非常に重要な部分でした。
数々の強敵を撃破することで勇次郎と同格レベルにまで成長した刃牙は、とうとう地上最強の生物である父親に1対1の闘いを申し入れます。
- 著者
- 板垣 恵介
- 出版日
- 2014-05-08
そして現在、2014年以降はシリーズ最新作として『刃牙道』が連載中です。このシリーズの敵はなんと、かの剣豪・宮本 武蔵!最新のクローン技術によって現代に蘇った武蔵が、これまで刃牙を苦しめた強敵たちをバタバタと切り倒していく衝撃の展開が続いています!
まず間違いなく「刃牙」シリーズの歴代キャラクターの中で最強クラスの宮本 武蔵は、『刃牙道』単行本19巻に至った現在でも倒されていません。 恐ろしく強いこの相手を刃牙はどう倒すつもりなのか……今後の展開から目が離せません!
これまでの刃牙シリーズのおさらいもかねて、『グラップラー刃牙』から『刃牙道』最新巻までに登場した全てのキャラクターを対象に「最強キャラランキング」を作成してみました!
あくまで独自の視点から作成したランキングですが、「死刑囚編」アニメにも登場するであろう主要キャラも多数ランクインしていますのでぜひチェックしておいてくださいね!
『グラップラー刃牙』21巻・第181話初登場。愚地 独歩の養子にして「空手を終わらせた男」の異名を持つ稀代の空手家です。 わずか5歳の頃には象と綱引きをし、父の独歩が30歳で完成させたビン切りの技術を20歳までには成功させるなど、他の格闘家たちから「天才」として一目置かれています。
空手をベースにした多彩な技の持ち主ですが、やはり愚地 克巳の代名詞といえば「マッハ突き」でしょう。 背骨を含む全身27ヵ所の関節を回転&加速させることで、シンプルな「突き」という技を音速を超えるスピードで放ちます。
愚地 克巳のマッハ突きはどんどん進化していき、最終的には衝撃波だけで相手を吹き飛ばす「当てない打撃」の境地にまで至りました。
『バキ』10巻・第87話初登場。ビスケット・オリバはアリゾナ州の刑務所に囚われている受刑者でありながら、圧倒的なパワーでいつでも自由に刑務所を出入りできることから「ミスター・アンチェイン(繋がれざる者)」の異名を持ちます。
また、あの範馬 勇次郎とも親し気に話せる数少ない強者の一人であり、勇次郎の「地上最強」に対して「地上最自由」と称されることも。
オリバの強さの秘密は、人間離れした強靭な筋肉量にあります。 格闘技や護身術の類には一切頼らず、圧倒的な筋力に任せて相手をぶん殴る・ぶん投げるといった無茶苦茶な攻撃でほとんどの格闘家に勝利してしまうのです。
全身が筋肉の鎧に覆われているため異常な防御力まで有しており、至近距離でショットガンを打たれてもかすり傷しか負いません。
『グラップラー刃牙』21巻・185話初登場。中国武術界で最も名誉ある称号「海王」の座を受け継いだ中国拳法の達人です。 ただでさえ超人揃いの海王のなかでも特に優れた武力を持っており、あの刃牙をして「烈 海王に勝てる者は地球上にほぼ存在しない」とまで言わしめました。
烈 海王の凄さは、攻撃・防御・技術・速さ・知識など、どの要素を取っても隙が見当たらないところです。 全ての要素で作中最強クラスのポテンシャルを持っており、過去にはあの愚地 克巳を瞬殺してしまったことがあるほど……
素手で巨大な黒曜石を丸く削ったり、2トン近い釣鐘を叩き割ったりしてしまうなど、伝説的なエピソードには事欠かない人物です。
『グラップラー刃牙』21巻・185話初登場。ジャック・ハンマーは、範馬 勇次郎の息子にして、刃牙の異母兄にあたる人物です。
範馬の血を受け継いでいるだけに基礎ステータスは一流なのですが、何より恐ろしいのは「勝つために死ぬまで鍛え続ける」という異常なストイックさ。 「日に30時間の鍛錬」という異常な思想でトレーニングを続けている上、人間の限界量を超えたドーピングで寿命を削りながら強さを維持しています。
そんなジャック・ハンマーの最大の武器は「噛みつき」。 Tボーンステーキの骨をサクサクと食べ、鉄製の釘をガムのように噛み捨てることのできる強靭な顎を持っています。 刃牙に匹敵しうるほどの格闘センスを持ち合わせているため近づくことも困難、しかし近づけば噛み千切られる……という中距離・近距離においてまったく隙が無い格闘家です。
『バキ』20巻・178話初登場。烈 海王などが持つ中国武術会最強の称号「海王」……その海王たちの頂点に立つ人物こそが郭 海皇です。 年齢146歳という超長寿のご老人でありながら、いまだに全世界最強レベルの格闘力を維持しています。
郭 海皇のアルティメットスキルとも呼ばれるのが「消力(シャオリー)」。 消力は相手の攻撃に合わせて完全に力を抜くことで、攻撃の威力を完全に吸収してしまうという技術です。
郭 海皇が消力を使えば範馬 勇次郎の攻撃すらもふわりと受け流せてしまうほどで、並みの格闘家なら郭 海皇の体に触れることすらままなりません。
『範馬刃牙』11巻・第80話初登場。シリーズ第3部において、勇次郎に次ぐラスボス的存在だったのがピクルです。
ピクルは1億9000万年前の地層から発見された「史上最強の生物」で、当時はティラノサウルスなどを素手で倒して捕食していたと考えられています。 現代に蘇ってからは、刃牙をはじめとした格闘家たちと1対1の対決を行っていきました。
現代人とは異なる生物なので知能は劣りますが、それを補って余りあるほどの身体能力を有しています。 極限まで鍛え抜いた格闘家たちを次々と"捕食"し、ピクルと闘ったほとんどの格闘家は「エサ」として認識され、敵と見なしてすらもらえませんでした。 また、単純な力比べで範馬 勇次郎を超えた唯一のキャラクターでもあります。
『グラップラー刃牙』1巻から登場している言わずとしれた「刃牙」シリーズの主人公。本来なら強さランキングでも1位!……と言いたいところなのですが、あまりにも強力なメンツが控えているので今回は第4位に落ち着きました。 しかし潜在能力の高さは間違いなく1位なので、今後も物語が進むにつれて桁外れに強くなっていくのでしょう。
全ての能力値がバツグンに高い刃牙ですが、彼の最大の長所は吸収力の高さにあります。 闘った相手の技術を次々に吸収して自分のものにしていくことで、強者と闘えば闘うほどに強くなっていきました。
シリーズの全キャラクターの中で唯一、本気の範馬 勇次郎を追い詰めるという快挙を成し遂げています。
『グラップラー刃牙』1巻・第8話に初登場。本部 以蔵はどの流派にも属さず、超実践流柔術の使い手として活躍する武術家です。
正直、このメンツの中で第3位に置くのはやりすぎかな……?とも思ったのですが、最近『刃牙道』での活躍が目覚ましいのでランクインさせました。
ハッキリ言って本部 以蔵は、素手で戦わせた場合は全キャラクター中30位以内にも入るか怪しいくらいの立ち位置です。 しかし本人が「超実践流柔術」を名乗っているように、なりふり構わず卑怯な手や武器を使った闘いになると無類の強さを発揮します。
前シリーズまでは影の薄かった本部 以蔵ですが、『刃牙道』に入って武器の使用がOKになってから一気に頭角を現しました。 多くの格闘家たちが怖気づいてしまう宮本 武蔵に対しても堂々と立ち回り、刃牙たちを「守護る」立場として奮闘しています。
現在の最新シリーズ『刃牙道』2巻・第17話で初登場し、ラスボス的な存在になっているのが宮本 武蔵です。
最新鋭の遺伝子操作技術によって遺体から復元され、当時の強さを保ったままの剣豪・宮本 武蔵が現代に蘇っています。
今までの敵と比べると極めて異質なのが、「武器を使用する」ということ。 刃牙は様々な強敵と闘ってきましたが、ほとんどは武器の使用を禁じるルールのもとで試合が組まれてきました。 ところが宮本 武蔵は真剣を使う本物の「人斬り」なので、生半可な闘いでは命を落としてしまいかねません。
さらに宮本 武蔵は剣の技術だけでなく、単純な身体能力のステータスも底知れないのが恐ろしいところ。 大型のネコ科動物並みと称されるほど太く頑強な骨格を持っており、ピクルと握力で対決しても勝利してしまうというとんでもない化け物なのです。
そのうえ、刀を持たずに気迫だけで一刀両断のダメージを与えてしまうという超能力レベルの技術まで持っているので弱点が見当たりません。
堂々の第1位は、言わずと知れた「地上最強の生物」こと範馬 勇次郎。 最初期から存在がほのめかされていましたが、完全な素性が明かされたのは意外に遅く、『グラップラー刃牙』5巻・第43話での初登場でした。
素手で北極熊を倒し、単身で武装した軍隊を殲滅し、どんな罪を働こうとも「勇次郎を拘束する術がない」ということで無罪放免になってしまう規格外の人物です。 アメリカ大統領や内閣総理大臣すらも勇次郎には従わざるを得ません。
闘うことを何よりの生きがいとしているものの、あまりにも強すぎて相手がいなくなってしまったので刃牙を育てているという徹底したバトルモンスター。 実際、これまで何人もの格闘家が勇次郎に挑んできましたが、一撃のダメージすらも与えられず病院送りにされてきました。
強さが規格外すぎて何から説明すればよいのか迷うところですが、とにかく人間離れしているのが勇次郎の強さの証。 落雷に直撃してもノーダメージ、防弾ガラスを歩いて破り抜ける、地面を殴って地震を止める……エピソードだけ見ていくともはや神々の類です。
『範馬刃牙』35巻・第285話初登場。 範馬 勇一郎は、勇次郎の父親であり、刃牙の祖父にあたる人物です。
勇一郎はすでに他界しており、戦闘描写が少ないため正確な強さが不明なのですが…… しかし戦時中には肉体ひとつで米軍の戦艦を奪取、勇一郎ひとり殺すために米軍が原子爆弾の使用を検討したという逸話が残っているため、もしも生き残っていたら最強クラスの一人だったことは間違いないでしょう。
刃牙と勇次郎が闘っているところに幽霊として登場し、「刃牙ちゃんや、勝てるぜお前……」なんてサラっとアドバイスしたこともあります。 勇一郎の幽霊を見た勇次郎が敵意をむき出しにして怒っているところを見ても、彼が只者では無いことがヒシヒシと伝わってきました。
「バキ」シリーズの最強キャラの名言をまとめた<漫画「バキ」シリーズの最強キャラたちの名言を全巻から厳選して徹底紹介!>の記事もぜひご覧ください。
「刃牙」シリーズの魅力のひとつが、キャラクターたちが強くなりすぎて逆に笑えてくるシーンの数々…… 本人たちは真剣にやってるはずなんですが、どう考えても読者を笑わせようとしているとしか思えないシーンをいくつかまとめてみました。
『刃牙道』7巻・第60話にて、宮本 武蔵が持つ青龍刀が烈 海王の顔の中心にめり込むシーンがあります。 青龍刀の刃はどうみても烈 海王の顔面に5センチほどめりこんでいるのですが、烈 海王の顔はなぜかまったく切れません。
しかもコレ、列 海王の防御力が凄かったんじゃなくて「武蔵の刀の扱いが上手すぎてわざと斬らなかった」という扱い…… 「いやいや!あれだけめり込んでたら絶対切れてるでしょ!ってか死んでるよ!」と日本中の読者がツッコんだ名シーンでした。
『範馬刃牙』26巻・第211話では、街中のブロンズ像に直撃した雷がたまたま近くにいた勇次郎に流れてしまったという出来事がありました。 雷の直撃なんて普通なら即死レベルの衝撃ですし、いくら「刃牙」シリーズでもほとんどのキャラクターなら重症を負ったでしょう。
しかしさすがは勇次郎……雷の直撃で全身の骸骨がスケスケになった状態でもまさかのノーリアクションで、ポケットに手を入れたまま歩き去ります。 ……落雷直撃でも死なない人間を倒そうとするなんて、刃牙の目標の高さに目がくらんでしまいそうです。
『グラップラー刃牙』26巻・第224話では、地下トーナメント戦、鎬 紅葉VS鎬 昂昇の兄弟対決にも笑える名シーンがありました。 相手の首に指を刺して視神経を引きちぎる「紐切り」という技を受けた紅葉が、なんと自分の首に指をつっこんで視神経縫合手術を始めてしまうのです!
格闘技の試合で相手の視神経を引きちぎろうとする昂昇も、試合中に平然と縫合手術を始めてしまう紅葉も両方とも怖いですが…… なによりツッコむべきは、「そもそも人間の首に視神経は無い」ということでしょうね。
ファンの間では刃牙シリーズ特有の「擬音」もよく話題に上がります。
刃牙の作中に登場する擬音はかなり独特なセンスで、それでいてなぜか「あー!そんな音鳴ってそう!」と納得してしまう魅力があるんです! 気になる擬音を探しながら読んでみるのも楽しいんですが、今回は有名な「刃牙擬音」をいくつかピックアップしてご紹介しますね!
何の擬音なのか予想しながら読んでみてください……(笑)
「サモ……」は、『バキ』15巻・第131話に登場した擬音です。その正体は「指先で花を撫でたら枯れたときに鳴った音」となっています。
文字面で見るとちょっと笑ってしまう「サモ……」という擬音のセンスもさることながら、「指先で花を撫でたら枯れた」という状況にも笑ってしまう名作擬音です。
ちなみに「サモ……」は2018年夏にアニメ化される「死刑囚編」に登場する可能性がありますのでチェックしておいてください!
刃牙シリーズの擬音で最も人気のある音のひとつ「ナポ……」。 この擬音は『バキ』第28巻250話に登場しました。
これは、ジャック・ハンマーが大きなステーキを口の中に放り込んだときに鳴った擬音です。 食事シーンの擬音には名作が多くて、この他にも「ガプ」「ギュウウウ」「モニュ……モグ……」などがあります。 ちなみにコレ全部ジャック・ハンマーがステーキを食べてるときの音です。
『範馬刃牙』12巻・第96話には、「エロ……」という擬音が登場しました。
文字だけ見ると別の意味を想像しちゃいそうな「エロ……」。 この音はピクルが列 海王の左肩を食べたときに鳴った音です。
ちなみに「エロ……」のあとには、お馴染みの「モニュ……モグ……」の擬音と共に列 海王の肉が頬張られています。
もはや全然なんの音だかわからない「ゾボボボボボッズズッ」。こちらは『グラップラー刃牙』2巻・第11話にて愚地 独歩がラーメンを食べているときの音でした。
ラーメンを食べるときに音を立てるなとまで言いませんが、いくらなんでも音が汚すぎて笑ってしまいます。
「刃牙」シリーズの擬音のなかでも特に異質な「バグダバグダバグダバグダ」。 『グラップラー刃牙』2巻・第12話で高らかに鳴り響いたこの音が何を表している擬音なのか、初めて読んだときにはサッパリわかりませんでした。
後年になって調べてみたところ、「バグダバグダバグダバグダ」は刃牙がトレーニングをしている音だったのだそうです。 ……何のトレーニングしてたらそんな独特な音が鳴るんだろう。
今回アニメ化が決定した「死刑囚編」は、「刃牙」シリーズの長い歴史の中でもファン人気の高いエピソードです。新連載時から読み続けてきたファンのなかには、「死刑囚編が刃牙シリーズの最高傑作」と称する方も少なくありません。
そもそも「死刑囚編」は、世界各国の刑務所に投獄されていた5人の死刑囚を主軸にしたエピソードです。 もはや死刑の執行を待つだけだったはずの5人がまったくの偶然・シンクロニシティによって「敗北を知りたい」と考えるようになり、刑務所から脱獄してしまいます。 5人の死刑囚はいずれも武の達人で、これまでに一度も闘いで負けたことが無いという猛者たちだったのです。
そして5人の死刑囚は、導かれるように日本を訪れます。 そう、地下闘技場を有する日本には刃牙をはじめとした最強クラスの格闘家たちが勢ぞろいしているからです。
それまでのシリーズでは、どんなに無茶苦茶に見える試合にも「武器の使用禁止」「場所は地下闘技場」という最低限のルールがありました。 しかし「死刑囚編」の相手は世界的な犯罪者たち……ゆえに刃牙たちは、武器OK・場所自由・時間自由・卑怯な手OKというルール無用の試合に臨むことになるのです。 いつ襲われるかわからないドキドキ感が、これまでの試合とは一風変わったスリルを味わわせてくれます。
また「死刑囚編」は5対5の試合ということで、過去に刃牙と闘った猛者たちが味方についてくれるんです。 敵として向かい合うと恐ろしかった彼らですが、味方になってくれればこんなに心強いことはありません。 前シリーズを知っている方にとっては、まさに「ドリームマッチ」とも言うべき熱い闘いが「死刑囚編」なのです!
いよいよアニメが楽しみになってきた「死刑囚編」ですが、ここで5人の死刑囚たちをご紹介しておきたいと思います。 最大トーナメントを終えて強くなったはずの刃牙たち……しかし曲者揃いの死刑囚たちは一筋縄ではいきません!
死刑囚たちは全員が刃牙シリーズ第2部『バキ』1巻から登場する新キャラですので、前シリーズまでしか読んでいなかったという方は必ずチェックしておいてくださいね!
アメリカの死刑囚にして、推定身長230cm以上という巨大な体格の持ち主。 5人のなかでも最も残虐な性格をしており、特に興味のない一般市民や警官も次々に殺害してしまいます。
脱走防止のため水深200mの監獄に閉じ込められていましたが、5分間は無呼吸運動ができるため普通に泳いで脱獄しました。 無呼吸運動の才能は戦闘でも発揮され、無呼吸状態のまま連続で繰り出されるスペックの攻撃には一瞬の隙もありません。
アメリカの死刑囚ですが、中国武術における最強の称号「海王」を獲得した経験があります。一度は死刑が執行されたのですが、10分間の首吊り刑に耐え、そのまま刑務官たちを皆殺しにして脱獄してしまいました。
ただでさえ烈 海王らと同列の称号を持つ強者でありながら、人体を切断できるほど鋭い特殊繊維や小型爆弾などの凶器を利用して闘います。さらには相手を催眠術に嵌める術すら持っているため、単なる武術家だと侮った者は痛い目をみるでしょう。
イギリスの死刑囚で、全身に凶器を仕込んだ暗器人間です。電気椅子によって死刑が執行されたのですが、強靭な体力で刑の執行後も生き残りました。
メインウェポンは全身に仕込まれた刃物で、手首・掌底・ヒザ・カカトなどあらゆる部分から刃物を出して相手を切りつけます。また、胸には爆薬まで仕込んでいるので最後の最後まで油断できない相手です。
ロシアの死刑囚で、手先の力がズバ抜けていることで恐れられています。プロのロッククライマーでも脱出不可能とされる高さ100mのツルツルの壁面を指先の力だけで登りぬいて脱獄しました。
彼の必殺技はその異常な握力から生まれる「カーヴィング・ナックル」で、拳が当たった部分を刃物のように削り取ります。また、ほんの少しの出っ張りがあれば壁や天井に張りつくことができるので騙し討ちにも適したファイターです。
日本の死刑囚で、武道家の間では「猛毒柳」「空師」などの異名で恐れられる達人です。手のひらを真空状態にして物を引き剥がす「空掌」の使い手で、防弾ガラス製の独房を素手で破壊して脱獄しました。
触れた部分をたちどころに破壊してしまう「空掌」の恐ろしさもさることながら、相手に猛毒を吸わせる「毒手」の使い手でもあります。まさに両腕が触れてはならない凶器になっており、攻撃を受け流すことすら危険な恐ろしい敵です。