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漫画『YAWARA!』の知られざる8つの魅力ネタバレ紹介!結局誰が強い?

更新:2018.2.23 作成:2018.2.23

浦沢直樹が手掛ける女子柔道界の熱い戦いと恋愛を描いた『YAWARA』。本作の知られざる魅力を紹介するとともに、登場キャラクターの最強ランキングも作成してみました。ぜひチェックしてみてください。

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漫画『YAWARA!』の知られざる8の魅力をネタバレ紹介!最強ランキングも!

『MONSTER』や『20世紀少年』など数々のヒット作を生み出していることで知られる浦沢直樹。本作は、彼の出世作ともなった女子柔道を描いたものです。

何よりの魅力は、やはり柔道の試合。48kg以下級の猪熊柔(いのくまやわら)が、無差別級の巨体を一本背負いで投げまくるさまは、見ていて圧巻です。手に汗握る名勝負の数々に、思わず熱くなってしまうでしょう。

もうひとつの魅力として、柔の恋愛を描いたラブコメ要素もあげられます。松田と風祭というタイプの違う2人の男性の間で揺れ動き、なかなか進展しない様子にじれったく思いながらも、続きが気になってつい惹きこまれてしまいます。


浦沢直樹のおすすめ作品を紹介した<浦沢直樹の本当に面白い名作漫画ランキングベスト5!>の記事もあわせてご覧ください。
著者
浦沢 直樹
出版日
2013-12-27

漫画『YAWARA!』のあらすじ

女子柔道界に彗星のごとく現れた、主人公の猪熊柔。幼少より祖父の猪熊滋悟郎(いのくまじごろう)に鍛えられ、もはや柔道界に敵なしといった状態です。

しかし当の本人は柔道を続けるつもりはさらさらなく、可愛い服を着てステキな男性と恋をしたいという普通の女の子の幸せを求めていました。

そんな柔は、新聞記者の松田と、彼女のライバル選手のコーチをしている風祭という2人の男性のあいだで揺れ動きます。また友人に励まされ、熱い戦いをするうちに徐々に柔道を好きになり、オリンピックへの道を歩んでいくのです。

『YAWARA!』の知られざる魅力1:浦沢直樹にとって「女子柔道」はかなりの挑戦だった⁉

著者
浦沢 直樹
出版日
2013-12-27

浦沢直樹の名を広めた本作ですが、相当な試行錯誤を重ねて書き上げたものだったようです。

浦沢は幼少のころから模写を重ねるほど手塚治虫のファン。強い影響を受けていました。しかし本作を書くにあたり、梶原一騎の『巨人の星』を参考にしたそうです。

手塚治虫の作風はいわゆる「劇場映画風」。物語を最後まで読んではじめてひとつの作品として完成します。

一方の梶原一騎の作風は「連続ドラマ風」。1話ごとに見どころを用意し、次回への引きを工夫して読者を飽きさせないようにしているのです。

浦沢は週刊連載で柔道の試合を数多く描く必要があるなかで、これまで自身のなかに積み重ねてきた手塚から離れ、新たなチャレンジをしました。

『YAWARA!』の知られざる魅力2:どこで切っても面白いようにつくってある⁉

著者
浦沢 直樹
出版日
2014-01-30

「どこで切っても面白いようにつくってある」

これは、浦沢直樹の言葉です。1986年から1993年まで連載された本作は、通常版と完全版で巻数が異なり、収録ページ数も違います。

そこで編集者が、物語の展開を考慮して各巻の区切りをどこにするか打ち合わせに行くと、「どこで切っても面白いようにつくってあるから、任せる」という言葉が返ってきました。

実際に物語を読んでみると、ひとつの大会が終わったかと思えばすぐにライバルが秘密の特訓に入ったり、松田や風祭との恋が進展したかと思えば新たな問題が起こったりと、続きが気になって仕方ない展開ばかり。読者はどこを読んでも魅力的なつくりになっているのです。

『YAWARA!』の知られざる魅力3:柔の今までの戦績は?

著者
浦沢 直樹
出版日
2014-01-30

主人公の柔がこれまでに出場した主な試合の成績を、作中の時系列順にまとめました。注目はやはりオリンピックですが、それ以外の試合でも名勝負がくり広げられます。


【武蔵山高校時代】

第1回クジTV杯柔道選手権大会

決勝 猪熊柔vs本阿弥さやか 柔の背負い投げ一本勝ち

ジョディ・ロックウェルとの練習試合

猪熊柔vsジョディ・ロックウェル ジョディの負傷により無効

【三葉女子短期大学時代】

第3回全日本女子柔道選手権大会

決勝 猪熊柔vs本阿弥さやか さやかの負傷により不戦勝

ソウルオリンピック柔道女子無差別級

準決勝 猪熊柔vsベルッケンス 柔の背負い投げ一本勝ち

決勝 猪熊柔vsテレシコワ 柔の背負い投げ一本勝ち

ジョディの結婚式でのエキシビジョンマッチ

猪熊柔vsクリスティン・アダムス 柔の背負い投げ一本勝ち

紫陽花杯(団体戦)

決勝 三葉女子短期大学vs筑紫大学 柔の5人抜きオール一本勝ち

第6回世界選手権(ユーゴスラビア)女子48kg以下級

決勝 猪熊柔vsフルシチョワ 柔の背負い投げ一本勝ち

三葉女子短期大学卒業記念団体試合

三葉女子短期大学vsセーヌ大学

先鋒 猪熊柔vsバルタン 柔の背負い投げ一本勝ち

【鶴亀トラベル時代】

第5回全日本女子柔道選手権大会

準決勝 猪熊柔vs本阿弥さやか 柔の背負い落とし一本勝ち

決勝 猪熊柔vs伊東富士子 柔の背負い投げ一本勝ち

第14回全日本女子柔道体重別選手権大会

猪熊柔 不戦敗

第15回全日本女子柔道体重別選手権大会

決勝 猪熊柔vs本阿弥さやか 柔の背負い投げ一本勝ち

バルセロナオリンピック女子柔道48kg以下級

決勝 猪熊柔vsマルソー 柔の背負い投げ一本勝ち

バルセロナオリンピック女子柔道無差別級

準決勝 猪熊柔vsテレシコワ 柔の背負い投げ一本勝ち

決勝 猪熊柔vsジョディ・ロックウェル 柔の背負い投げ一本勝ち


柔は1度の不戦敗を除き、参加した試合ですべて勝利を収め、作中では「不敗神話」と称えられています。

『YAWARA!』の知られざる魅力4:登場人物たちみんなに魅力がある!

著者
浦沢 直樹
出版日
2014-02-28

本作には、柔以外にも数々の魅力的なキャラクターが登場します。

ここからは、主な登場人物をご紹介していきましょう。

女子柔道界に彗星のごとく現れた天才【猪熊柔】

著者
浦沢 直樹
出版日
2014-02-28

強くて、かわいい!主人公の柔を表すにはこの2つの言葉が最適です。

祖父の滋悟郎から「一本をとる柔道」を吸収し、背負い投げを得意技としています。見ている人を感動させるだけでなく、対戦相手からも「また試合がしたい」と思わせる彼女の柔道は、清々しさの塊ともいえるでしょう。

そしてもうひとつ。普段の柔は、料理が得意だったりおしゃれに気を遣ったりと、女の子らしさ満点。柔道をしている時に見せる強さとのギャップに、読者は魅了されてやまないのです。

柔を世界最強に育て上げた無敵のじーちゃん【猪熊滋悟郎】

著者
浦沢 直樹
出版日
2014-03-28

柔道7段で、全日本選手権を5連覇している柔の祖父。時と場合によっては柔道10段と言ってみたり、全日本選手権8連覇と言ってみたり、コロコロと態度を変えるさまもチャーミングです。

孫の柔を、オリンピックで金メダルをとり、国民栄誉賞をもらう選手に育てるため、徹底的に己の技を教え込みます。しかし裏方のみに徹するつもりはさらさらなく、柔を利用してテレビに出て、大きな大会では放送席に潜り込み、自身の著書「柔の道は1日にしてならずぢゃ」の宣伝を欠かしません。

また彼の特徴は、その食欲。試合観戦中はもちろん、柔道の指導をしている時も、必ずといっていいほど何かを食べています。アニメ版では、バルセロナオリンピックのカウントダウンの最中にももぐもぐしていました。

おちゃめな一面をもちつつ、世界中の柔道家から尊敬もされている、本作に欠かせないキャラクターです。

柔を執拗に狙う、努力家のお嬢さま【本阿弥さやか】

著者
浦沢 直樹
出版日
2014-04-30

財閥の令嬢にしてスポーツの天才、本阿弥さやか(ほんあみさやか)。これまで馬術、テニス、水泳などあらゆるスポーツの頂点をとっては、ライバルのいない虚しさから引退をくり返していました。

ある日、滋悟郎の策略にはまって柔道をはじめ、初めて出場した公式戦の決勝で柔と当たります。電光石火の背負い投げであっという間に敗北。初めてのことに悔しさを隠しきれませんでしたが、すぐに特訓を再開しました。

その後は柔の父・虎滋郎(こじろう)をコーチにつけ、山籠もりのすえ、「黄金の左内股」を身につけます。しかし再戦を挑んだ柔にまたしても敗北。寝技を身に着けるもまたしても敗北……。

バルセロナオリンピックの代表選考会でも敗れ、ついに柔道から身を引くことになります。その後はバルセロナの街に数万発の花火を上げるなど、オリンピックの盛り上げに尽力しました。

しかし実際にオリンピックの舞台で戦う柔の姿を見ると、再び触発され、帰国後に特訓を開始するのです。

お嬢様ゆえか、わがままで欲しいものは手に入れないと気がすまない性格をしていますが、その一方で目標のためには泥だらけになっても努力を惜しまないひたむきさを持ち合わせているさやか。作中では柔とともに柔道界の人気を二分する存在で、物語を盛り上げています。

柔を柔道に引き戻した無二の親友【伊東富士子】

著者
浦沢 直樹
出版日
2014-05-30

伊東富士子は、バレリーナになって世界の舞台でプリマドンナとして踊ることを夢に、幼いころからバレエ漬けの日々を過ごしていました。しかし175センチという高身長でトウシューズを履けなくなったため、夢を失い呆然とした毎日を送ります。

ある日なにげなくテレビで見た柔の試合に感動し、その後進学した短大で本人と知り合うと、無二の親友となります。

あることがきっかけで、柔が自身の家族と柔道の関係に悩んでいると、なんと女子短大なのに柔道部を設立。強豪校との試合を組み、ひたむきな姿勢をみせて柔を柔道界に繋ぎ留めました。

富士子自身も短大から柔道をはじめたものの、バレエで培った柔らかい体とリズム感を武器に、メキメキと力をつけていきます。ついにはオリンピック強化選手に選ばれるまでになりました。

彼氏の子供を妊娠したため1度は引退しますが、再び柔が柔道を辞めようとしていると知ると、復帰すべくトレーニングを開始。思いとどまらせることに成功しました。

その後ママさん柔道家となった富士子は、見事バルセロナオリンピックの代表に選出。1回戦で敗れたものの、敗者復活戦を勝ち上がり、なんと銅メダルに輝きました。バレエでは叶えることのできなかった世界の舞台で戦う夢を、柔道で実現させたのです。

富士子の存在は柔にとってなくてはならないもの。柔道にも友人にもひたむきに向き合う姿が魅力的です。

柔の柔道に触発された世界の強豪【ジョディ・ロックウェル】

著者
浦沢 直樹
出版日
2014-06-30

柔が公式戦デビューをし、世界中に衝撃が走りぬけた時、いちはやく行動したのがカナダのジョディ・ロックウェルでした。

オーストラリアで試合をしていたものの、翌日には日本にわたり、猪熊家を訪ねます。

そして滋悟郎に認められ、なんとそのまま居候することに。非公式で柔と試合をするものの、肩を負傷してしまいました。2人はオリンピックで再戦することを約束し、試合を中断するのです。

ここから柔とジョディの、親友でありライバルでもある関係がはじまります。

長い時を経てバルセロナオリンピックの決勝で実現。世界を魅了した世紀の一戦が終わった後、2人は笑顔でまた試合をすることを約束したのです。

相手の弱点を研究し尽くす柔道マシーン【アンナ・テレシコワ】

著者
浦沢 直樹
出版日
2014-07-30

ソ連代表のアンナ・テレシコワ。祖国に勝利をもたらすために、必ず勝つ精密機械のような柔道を叩き込まれていました。

しかしソウルオリンピックの決勝戦で柔に敗れて以降、彼女と周りの環境に変化が生じます。ソビエト連邦が解体にともない柔道代表チームも解散し、国からの補助金もなくなったため、柔道を続けることができなくなってしまったのです。

滋悟郎の激励もあってなんとかトレーニングを続けたテレシコワは、精密機械のような柔道をあらため、柔と再戦することを心から望んでいました。

その後は無事バルセロナオリンピックの代表に選ばれ、準決勝で実現させます。

柔と戦うためだけにトレーニングを重ね、鋼のような肉体になった彼女は、互角のパワーとスピードを持っていました。そこには、かつて国のためだけに柔道をしていたテレシコワの姿はなく、真剣勝負を心から楽しむひとりの柔道家の姿がありました。

柔を追いかける熱血記者【松田耕作】

著者
浦沢 直樹
出版日
2014-08-29

力道山に長嶋茂雄……時代を彩るスポーツ選手は、彼にとってのヒーローでした。心からスポーツを愛する松田はやがて新聞記者となり、次世代のヒーローを探しながら記事を書く生活を送ります。

そんななかで出会ったのが、女子高生の柔です。彼女の華麗な投げを見た松田は、柔こそ日本中を感動させるスター選手だと確信し、追いかけるようになるのです。

その過程で徐々に女の子らしい一面を知り、アメリカ支社へ赴任する空港で自身の想いを伝えました。

さやかにガッチリ縛られながらも柔をあきらめないプレイボーイ【風祭進之介】

著者
浦沢 直樹
出版日
2014-09-30

打倒柔を掲げているさやかのコーチとして招かれた、イケメン大学生。さまざまな女性と関係を持つ女ったらしですが、唯一思うようにならない柔に、しだいに惹かれていきます。

一方でさやかは風祭のことを気に入り、なんと婚約者として扱うように。大金持ちの彼女の婚約を無下にすることもできず、かといって柔のことを諦めることができない彼は、優柔不断ゆえに板挟みとなり、気苦労を重ねるのです。

『YAWARA!』の知られざる魅力5:名言満載!

著者
浦沢 直樹
出版日
2014-10-30

本作には、笑えるものから泣けるものまで、名言がたくさん!代表的なものをご紹介します。

「ううん。教えてくれたのはみんなの方……一生懸命やるのって、いいね。」(『YAWARA!』4巻より引用)

弱小の武蔵山高校柔道部のコーチをやることになった柔が、彼らの初勝利に立ち会ったときに思わず感動して放ったひと言。柔道の素晴らしさを初めて知ったシーンとも言えます。

「逃げてなにが柔道!!一本勝ちしてこそ柔道ぢゃ!!ようやったぞ、ノッポの姉ちゃん!!」(『YAWARA!』16巻より引用)

滋悟郎は作中を通して、「一本とってこその柔道」ということをくり返し言います。

富士子が世界柔道選手権無差別級の準決勝で、テレシコワと戦った時のこと。ポイントで優勢となりますが、滋悟郎の教えを守り最後まで攻めの姿勢を崩しません。そして最終的には一本負けしてしまいます。

ポイントでリードした際に、組み合わず時間切れを待てば勝てたかもしれませんが、逃げの柔道を嫌う滋悟郎らしい名言です。

「メダル?私、別にあんなメッキ物欲しくもなんともありませんわ。でも、どうしても受け取ってくれとおっしゃるのでしたら、私に似合うのはただひとつ……金ですわ!!」(『YAWARA!』22巻より引用)

オリンピックの前年におこなわれる世界選手権にて、欠場して参加資格のない柔の代わりに日本代表となった本阿弥さやかの言葉です。

彼女の自信家っぷりと高慢さがよく出ていますが、その後しっかり優勝し、有言実行するところが彼女の魅力ですね。

「きっと見つかるわよね……あの頃みたいに……心の底から熱くなるものが!!」(『YAWARA!』7巻より引用)

バレリーナの夢を断たれた富士子が、柔に言った言葉です。その後、この言葉どおり彼女は柔道にのめりこみ、第二の夢を見事に叶えることとなります。

「ヤワラと本気の勝負する場所はやはりただひとつ……オリンピックだ!!ヤワライノクマと私はオリンピックで戦う!!」(『YAWARA!』23巻より引用)

ソビエト解体によって柔道を続けられなくなったテレシコワ。日本にわたり、柔に勝負を挑みます。しかし国が混乱している状態で半年間トレーニングができておらず、かつての強さのかけらも見せることができませんでした。

その姿を見た柔と滋悟郎は、オリンピックでの再戦を約束し、引退を決意していた彼女の闘志に火をつけたのです。

「な……なんにしましょう?」「ゴニンマーエ!!」(『YAWARA!』4巻より引用)

柔と戦うために日本に来たジョディが、定食屋で放ったひと言です。彼女が覚えていた数少ない日本語のひとつ。柔道において体の大きさは大きな武器であるとわかる、ある意味名言です。

その後ジョディは、柔と対戦するために日本語を猛勉強をしますが、最初のセリフのインパクトは大きいですね。

『YAWARA!』の知られざる魅力6:登場人物の最強ランキングベスト10!

著者
浦沢 直樹
出版日
2014-11-28

ここからは、作中に登場するキャラクターの最強ランキングを発表していきます。対象は女子柔道家にしぼり、試合成績を考慮していますが、独断と偏見も含まれているのでご了承ください。

10位:マルチネス

マルチネスはキューバの強豪。バルセロナオリンピック女子柔道72kg超級で、日本代表の藤堂由貴を軽くあしらいました。しかし決勝でジョディに敗れ、翌日の無差別級では3回戦で柔に敗れます。上位のキャラクターたちには適いませんが、充分実績を残した選手でしょう。

9位:伊東富士子

バレリーナ時代に培った柔らかい体と独特のリズム感、そして2つの必殺技「白鳥の湖(大内刈り)」と「くるみ割り人形(内股)」を武器に戦います。 

当初は柔のために始めた柔道でしたが、メキメキと才能を発揮し、世界女子柔道無差別級の日本代表に選出されるなど着々と結果を残しました。

妊娠と出産のため1度は引退したものの、やはり柔のために柔道界に復帰。見事バルセロナオリンピック出場を果たします。1回戦でクリスティン・アダムスに敗れますが、敗者復活戦を勝ち上がり、銅メダルに輝きました。「母は強し」を体現している女性です。

8位:ベルッケンス

モデル兼柔道家という異色の経歴と、その美貌から、長く女子柔道界を牽引してきた彼女。まさに「柔道界の女王」という名にふさわしい人物です。

しかしソウルオリンピック女子柔道無差別級準決勝で柔に敗れ、すっぱりと引退を決意しました。柔に自分以上の輝きを見つけ、次の「女王」は彼女だと体感したのです。

7位:フルシチョワ 

世界選手権の決勝で柔に一本負けしたのをきっかけに、再戦を熱望していたフルシチョワ。テレシコワ同様ソ連解体により、柔道を続けられる環境を1度は失いますが、地道にトレーニングを続けてバルセロナオリンピック代表に選出されました。

48kg以下級1回戦で敗れたものの、柔とまた戦うという目標のために敗者復活を勝ち残り、銅メダルを獲得します。

6位:クリスティン・アダムス 

カナダの61kg以下級代表選手。ジョディの結婚式でのエキシビジョンマッチで、柔に一本背負いを見舞われたのをきっかけに、より一層トレーニングに励むことになります。 

バルセロナオリンピックの61kg以下級では、1回戦で富士子を倒し見事優勝。その後は日本代表と強い友情で結ばれています。

5位:本阿弥さやか 

柔の宿命のライバルともいえる本阿弥さやか。勝つための執念は凄まじく、トレーニングに励むその姿は普段のお嬢様っぷりからは到底考えられないものです。

本作の物語がもう少し長く続いていたら、いつか柔の背中を畳につける日が来たかもしれません。

4位:マルソー

虎滋郎が見つけ出したフランスの逸材。バルセロナオリンピックでは、まったく注目されていなかったものの1回戦でロシアの強豪フルシチョワをあっという間に下します。

決勝で柔と対戦した際は、自身も同じく得意技にしている背負い投げを果敢に狙いました。しかし一瞬の隙をつかれて逆に背負い投げを食らい、銀メダルに終わっています。

しかし柔に本気を出させた数少ない人物で、作中でもトップクラスの実力を持っていることは間違いありません。

3位:ジョディ・ロックウェル

カナダの強豪で、柔の親友でありライバルでもあるジョディ・ロックウェル。長い時を経て再戦の約束を果たし、バルセロナオリンピックの決勝で史上最高ともいえる名勝負をくり広げました。

2位:アンナ・テレシコワ

ソ連代表。ソウルオリンピックの決勝とバルセロナオリンピックの準決勝で柔に負けた以外は、黒星をつけていません。鋼の肉体からくり出される必殺の裏投げは、柔をはじめ数々の対戦相手を苦しめました。

1位:猪熊柔

文句なしの1位は、やはり主人公の柔。不戦敗したひとつを除けば、作中で1度も負けている描写がありません。全部優勝の金メダル。すばらしい成績です。

『YAWARA!』の知られざる魅力7:最終回のその後が読者の間で話題⁉

著者
浦沢 直樹
出版日

本作は柔と松田が結ばれて幕を閉じるのですが、その後の展開が気になる終わり方をしているため、ファンの間で自由に想像が膨らんでいます。

その後1:柔と松田の生活

最後の最後で新聞記者の松田と結ばれたはいいものの、なんと彼はアメリカ支社へ赴任することに。初っ端から遠距離恋愛になってしまいました。

仕事に情熱を燃やす松田が帰国するとはなかなか思えないので、彼は記者を続け、いずれ柔が松田のもとへ行くのではないでしょうか。

その後2:ライバルとの再戦

終盤では柔道の試合を心から楽しんでいた柔。再戦の約束をした相手とのその後もよく想像されています。

さやかは、バルセロナで柔の活躍を見た後すぐに帰国、トレーニングを再開しました。きっと柔が出場する大会に参加して、ライバルとして立ちふさがることでしょう。

また選手を引退してコーチに転身したテレシコワは、打倒柔の夢を自分の教え子に託すかもしれません。

『YAWARA!』の知られざる魅力8:柔はなぜ風祭ではなく松田を選んだのか⁉

著者
浦沢 直樹
出版日

風祭は、持ち前のモテ男っぷりをいかんなく発揮して柔に迫ります。しかしさやかに婚約を迫られ、本阿弥財閥からは就職先も用意され、がんじがらめに陥るのです。

一方の松田は、は建前上はスポーツ新聞記者として柔を追いかけていますが、やがて精神的な面をサポートするように。短大受験を応援するシーンや、遊園地デートに連れて行くシーンなどは、仕事とは関係ない優しさが表れているでしょう。

どっちつかずだった柔の気持ちが決定的になったのは、ユーゴスラビアでの世界選手権です。父の入院により山形の実家に帰っていた松田は、会場へ取材に行くことができませんでした。

一方の柔はなぜか絶不調で、得意の一本背負いをなかなか決めることができず、決勝にコマを進るものの相手は強豪のフルシチョワ。誰もが負けを心配していました。

すると母に促された松田が会場へと向かうのです。

言いようのない不安に包まれながら決勝戦に望む柔。ふと関係者席を見ると、そこに松田の姿が。その瞬間彼女の不安は消え、背負い投げで一本勝ちを決めます。

柔は、自分が柔道をできるのは、彼が見守ってくれるからだと気づくのです。

彼女が最終的に松田を選んだのは、やはり彼が心の底から応援してくれていたから。このうえないハッピーエンドなのではないでしょうか。

漫画『YAWARA!』の魅力は、なかなか文章で語りつくせるほど浅いものではありませんが、少しでも興味を持っていただけたのなら1巻だけでも手に取ってみてください。