【第11回】つぶやきシローのつぶやき読書/脳が快感を得る本
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【第11回】つぶやきシローのつぶやき読書/脳が快感を得る本

更新:2020.12.1 作成:2018.4.20

小説家としてもデビューをしているつぶやきシロー。しかしどうやら、読書に対してはかなりの抵抗があるらしい。彼に「おもしろい本と出会って読書の楽しさを知ってほしい」と考えたホンシェルジュ編集部は、半強制的に何冊かの本を渡しました。さて、つぶやきシローは何を思うのか。包み隠さず感想をつぶやいてもらう連載です。 第11回は、最新の科学論文を脳科学者がわかりやすく解説したエッセイ。一見難しそうなテーマですが、どう読んだのでしょうか。

つぶやきシロープロフィール画像
お笑い芸人
つぶやきシロー
栃木県出身。独特の栃木訛りであるあるネタをつぶやく。 Twitterでもあるあるネタをつぶやいている。フォロワー数は約99万人。 @shiro_tsubuyaki(https://twitter.com/shiro_tsubuyaki) 著書に、小説『イカと醤油』(宝島社)/小説『私はいったい、何と闘っているのか』(小学館)/絵本『つぶやき隊』(ティー・オーエンタテインメント)/絵本『みんなのつぶやき隊』(ティー・オーエンタテインメント)など。 テレビ東京「昼めし旅~あなたのご飯見せてください~」 ナレーション テレビ東京「テレビ野郎ナナーナ」声の出演(AD七山役) NHKBSプレミアム「世界ふれあい街歩き」ナレーション とちぎテレビ「満喫!とちぎ日和」 GANMA!アプリ「焼肉店センゴク」 声の出演(食べられた牛の亡霊ちゃん役) RCC「あなたの街のオモシロ動画SHOW!!拝啓、つぶ神さま」 声の出演 OPENREC.tv「マスタープンの泉」 声の出演
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寝不足って、太るんだって

タイトル「脳はなにげに不公平」

著者
池谷裕二
出版日
2016-03-18

「脳」って聞くと堅苦しい感じがするけど、本の内容はあんまり脳とは関係ない。ま、人間は脳で考えて行動するから関係ないことはないんだけどね。

「不公平」ってのも、いまいちピンとこなかったかな。別にディスっているわけじゃないんだけどね。内容は面白いのよ。著者の連載エッセイをチョイスしたものらしいから、タイトルがほわ~んとしちゃったのかな。

一つのテーマが3ページずつで区切ってあるので読みやすい。あんまり興味ないな~って思いながら読んでいても次に期待できるから、「ハイ次、ハイ次」って感じ。

本を読むのが苦手な僕にとっては、苦痛さを感じさせないスピード感と、興味をそそる小ネタのオンパレードで、ほとんど難しい専門用語なんて使わずにわかりやすく解説してくれている。本当に頭のいい人って、難しい言葉は使わないもんね。

読んでいると、脳が喜んで、もっとちょうだいって欲しがるくらい。早く誰かに言いたい。友達に得意気にひけらかしているところを想像しながら読む。これって、脳にいいんじゃないかと思う。

勉強って、こういうことか。もっと早く分かっていればなって、子供の頃勉強をしてこなかった自分を後悔しちゃったよ。知識を得ることに喜びを感じなかったのかな~あの頃は。たまにやる気だして教科書に赤線引いてたら、赤線だらけで、どれが本当に重要かわからなくなっちゃうタイプだったんだよね。作文も原稿用紙一枚書くのがやっとなくらい。すごい書くの嫌だったのに、今こんな仕事しているよ。

こんな形で自分のことを暴露しながら書いているけれども、自分を暴露するって、脳の快感なんだって。自分のプライベートを発表するのって普通は嫌だと思うじゃない、逆なんだって。

だからSNSって流行っているんだね。聞いてないのに勝手に自分のプライベートを発表しているもんね。ある意味、日記じゃん。日記って、昔は鍵が付いているノートが売っていたくらい、人には見せない、見せられないものって存在だったのに、今やこんなにオープンになるとはね。

でも僕も三日坊主で終るとはいえ、日記を書いたことはあるんだけど、どこかで、見られても大丈夫なように書いていた気がする。たぶんみんなそう。なら、オープンでいいよね。SNSとかでさらけ出す方がスッキリして気持ちいいもんね。

あと、脳梁の太さに男女差はないんだって!
僕は信じ込んでいたから衝撃だったんだけどね。
左右の半球をつなぐ脳梁は、女性の方が発達しているから、女性の方がおしゃべりだし、いっぺんに複数のことができるってのは間違っていたんだって。

僕もそうだけど、一つのことしかできないもんね。
考え事をする時はテレビ消すし、電話する時はテレビ消すし、テレビ見る時はテレビつけるし。

女性は脳梁が太いから、「ながら」作業ができて羨ましいと思っていた。昔とか固定電話の頃、女性の長電話のあとは、何かの紙に落書きとは思えないくらいのデッサンが残されていたもんね。同時にいろんなことができて時間を無駄にしないで合理的だなって思っていたけど違ったんだね。

あと、女性の方がユーモアを楽しんでいるんだって。女性の方が話のオチの面白さを過剰に期待していないそうだよ。話の過程が面白ければってことで、総合点なのかな。

それに対して男性は、結果にこだわるんだって。確かにな~。男性は妙な競争心から「うまいこと言う奴だな」という嫉妬もあり、素直に楽しめないんじゃないかと言っています。くだらないプライドがあるんだよね、男って。

舞台に立っていて感じるけど、女性の方がよく笑うもんね。男性はあんまり笑ってくれない。よく言う「重い」ってやつ。いつしか、「男性客が多いお笑いライブが本当に面白い」とかって巷じゃ言われるようになったね。

あと、人は自分の状況や物の価値が変わらないと、つい思い込んでしまうらしい。10年後は変わってないと思いたいらしい。実際は今と比べて10年前とは、友好性、精神安定性、好奇心、外向性とかすべて変わっているのに。

人はもともと安定性を求め、自分の本質が変わってしまうことを想像することが不快なのかもしれないと言っている。僕は今のままじゃダメだから、変わることを期待して想像しているけどね。安定性を求めるために変わってほしいし。

あと、無意識のうちに他人の意見をあたかも自分自身の意見としてしまうらしい。僕も友達に得意気に「日本のセブンイレブン第一号店で最初に売れた商品って、サングラスだって知ってた?」ってうんちくをひけらかしたら、「それ、俺がお前に教えたんだよ」って言われて、顔がハロゲンヒーターくらい真っ赤になったことがあったな。僕がサングラス欲しくなったよ。

あとね、外国語がペラペラにしゃべれるかどうかは遺伝子次第らしい。早く言ってよ! だと思った! これで安心した人多いんじゃないかな。
英語の成績悪くても「SHUT UP!」って一蹴できるね。

あーそうだ、最初のお題に書いた「寝不足って、太るんだって」なんだけど、要は活動によるエネルギー消費が増加する分以上に食べすぎてしまうらしい。短眠モードの時の様子を観察すると、スナック菓子などの間食が増えているんだって。

脳の研究も日進月歩だね。
この本を読み終えて、池谷先生の他の本も読んでみたくなった。池谷先生の本を買いに行こう。そういう脳になった。
もしかして池谷先生は、自分の本をどんどん売るためにこういう本を書いたのかな? 

池谷先生だけは分かっていたんだ、こうすれば本が売れるということを。僕みたいな凡人には思いもつかないことだ。

なるほど、脳はなにげに不公平だ。


連載第1回を読みたい方はコチラ。

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