沖田総悟(おきたそうご)とは、空知英秋作画の漫画『銀魂』に登場する人気キャラクターです。武装警察「真選組」の一番隊隊長であり、剣の使いに長けているのはもちろん、その端正なルックスから多くの女性ファンを虜にしています。 今回は、そんな魅力溢れる沖田総悟の魅力を15のカテゴリに分けて紹介していきます。
漫画『銀魂』の人気キャラクター・沖田総悟は、見た目は爽やかなオーラを放つ青年ですが、実際は超が付くドSで腹黒な性格です。
イタズラ好きな子供っぽい一面もあれば、真選組一番隊隊長として先陣を切って戦う男らしい一面もある人物です。「~でさァ」「ですぜィ」など、語尾に江戸っ子口調をつけて喋るのが口癖で、それも魅力的な彼。
この記事では、そんな沖田の魅力を徹底的に語ります!
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2005-10-04
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2008-07-04
沖田は、相手がどんな女性であれ一瞬にして手懐けてしまうという特技を持っています。
24巻では実際に、新八の文通相手の女の子と会ってすぐに「メス犬」「ご主人様」と呼び合う関係性を築いています。
40巻の「愛チョリス篇」では、沖田がゲーム上で女の子を口説き落とすという展開が描かれますが、彼は他の参加者達の女の子まで短時間で調教し、ここでも「ご主人様」と呼ばせる見事なドSっぷりを発揮。
読んでいて、Mな方ならなおさら、そうでなくとも新たな扉を開きたくなるほど、沖田のドSな口ぶりに引き込まれること間違いなしでしょう。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2011-07-04
普段はドSな沖田ですが、時折見せる打たれ弱さも魅力の一つです。
8巻の遊園地の回では、ジェットコースターでベルトを閉め忘れ、土方の頭を掴みながら必死に助けを求めるのですが、その際に「Sだからこそ打たれ弱い」「ガラスの剣」と自分をそう表現しています。
魅力2で紹介した40巻のゲームの回では、調教したはずの女の子がSに目覚めてしまい、逆に沖田を調教する描写もあります。結局はまったく逆らうことができず、首輪で繋がれたまま四つん這いで連れて行かれる後ろ姿はまったくといっていいほどドSの面影はありません……。
こうした、普段とは180度違った沖田を見つけると、より沖田というキャラクターの虜になること間違いなしです。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2007-08-03
普段は大人しい人ほどキレると怖いとはよく言いますが、まさに沖田はそのタイプ。
真選組局長である近藤のことを心から信頼しており、彼に危害を加えようとする者はたとえ同じ隊士でも容赦なく斬りかかります。
19~20巻に収録されている「真選組動乱篇」では、伊東の策略により近藤抹殺計画が立てられます。沖田は伊東派に寝返ったふりをし、関わった隊士を全員粛清しました。たった1人で仲間だった者達を斬る沖田に迷った様子はまったくありませんでした。瞳孔は開き、返り血を舐めるその様はまさに冷酷そのものです。
無事に近藤を助けた時の笑顔とのギャップが、より沖田の怖さを物語っています。
また、15~16巻の「ミツバ篇」では、本性を現したミツバの婚約者を乗っていた車ごと真っ二つに切り裂くなど、自分にとって大切な者を傷つけられた際には相手が誰であろうと容赦はしません。
愛する者のために怒りをむき出しにした沖田の迫力は必見です。
近藤勲の魅力を紹介した<『銀魂』近藤勲の10の魅力!ストーカーゴリラは、実はイケメン?>の記事もおすすめです。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2006-07-04
真選組のなかでも随一の強さを誇っている沖田ですが、愛用している武器にも驚きの秘密が隠されています。
戦いの際は刀を使用しており、13巻の「柳生篇」では、剣使いのあまりの素早さに対戦相手の南戸から「バカ強い」と表現されました。
愛用の刀は菊一文字RX7であり、その驚くべき特徴は内部に音楽プレイヤーが内蔵されていることです。連続再生可能時間は驚異の124時間にもおよびます。武器にも遊び心を忘れないところが沖田の可愛らしい一面です。
また、普段はバズーカを愛用しており、常に持ち歩いています。いつでもどこでもぶっ放し周囲を巻き込むため、土方から怒られます。
真剣に刀で闘うかっこいい沖田とバズーカを使用している時の少年のようなかわいい沖田。どちらが自分の好みか考えながら読んでみるのも面白いかもしれません。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2014-10-03
神楽の実の兄である神威とは、56巻の「将軍暗殺篇」で長丁場の戦いをくり広げます。
人気投票でも常に上位をキープしており、年齢も同じで好戦的な性格、似ているところが多い2人の戦いはファンの間で非常に人気の回です。
刀を使う沖田と自分自身を武器にする神威、最強の2人の戦いは漫画とは思えないほど迫力満点です。戦いを好む夜兎族である神威から「俺と同じ人殺しの目」と言われる程殺気立っている沖田。決着はつきませんでしたが、最後の最後までお互いに戦うことを止めようとしませんでした。
今まで無敵だった神威に致命傷を負わせ、その実力を読者にも知らしめた一戦は、読んでいて手に汗握る展開となっています。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2006-11-02
土方の事を異様に敵対視している沖田ですが、それには2人の過去が関係しています。
土方とは真選組結成前、武州の田舎にあった近藤の道場でともに剣術を習っていました。彼と沖田の姉であるミツバはお互いを想い合っていましたが、武士として生きていくことを心に決めていた土方は自ら身を引き、ミツバの傍を離れました。
当時沖田はまだ小さく、親代わりのミツバが土方と仲睦まじくしている光景が気に入らなかった上、2人が結ばれることもなかったので、土方に嫌悪感を抱くようになります。
ですが、土方がミツバのために身を引いたことも沖田なりに心の中では理解しているので、心の底から土方を憎んでいるのではないようです。
15巻は沖田と土方の過去が明らかになる非常に重要な回となっている上、小さい頃の小生意気で子供らしい沖田も見れる貴重なエピソードです。沖田を知るために読んでおいて決して損はないでしょう。
そんな過去がある2人なので、どこまで本気かは不明ですが沖田は常に土方の命を狙っています。5巻では幽霊騒ぎの合間を縫って藁人形に土方の写真をつけ、白装束に身を包み「頼むから死んでくれ」と呪いをかける描写があります。
鬼の副長・土方十四郎については<『銀魂』土方十四郎の意外な9の魅力!かっこよくて、可愛くて、色気もある?>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2015-11-04
沖田は特定の異性とあまり関わることはないのですが、神楽とは何だかんだ一緒にいることが多く、ファンの間でもその絶妙な関係性が人気です。
2人が最初に出会ったのは3巻の花見の回です。たたいてかぶってジャンケンポン勝負で互角の戦いをくり広げ、お互いにライバル意識を持ち始めます。
13巻に収録されている「柳生篇」では、手を負傷した神楽と足を負傷した沖田が2人で協力し合いました。最後は神楽の一人勝ちでしたが、徐々に互いを助け合うようになります。
また2人とも子供っぽいところがあるため、遊びに夢中になりすぎて銀さんや土方から怒られることもしばしばです。
61巻の「さらば真選組篇」では沖田が江戸を出る前に一戦交えます。ここでも決着は付きませんでしたが、お互いに今よりも強くなって戻ってくることを約束して別れます。
当初は喧嘩ばかりでしたが、回を重ねるごとに互いの強さを認め合い成長していく2人。互いにとって良きライバルである2人の関係から目が離せません。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2006-11-02
普段の作中ではあまり自分の感情を表に出さない沖田ですが、15巻の「ミツバ篇」では姉に対して様々な感情を露わにしています。
沖田は幼い頃に両親を無くし、姉のミツバに女手一つで育てられました。ミツバは姉であり親代わりでもあるのです。彼は結核を患っているミツバに治療費として毎月仕送りをしており、姉想いの一面が明らかになります。
「姉上」「総ちゃん」と呼び合っており、ミツバと話す時は一人称が「僕」に変わるほど姉のことを慕っています。頬を赤らめながら話す沖田は決して他では見られません。
ミツバが真選組の屯所に挨拶に来た際、隊員の山崎達が沖田とミツバの関係性について話しているのを聞いていた沖田は、山崎に刀を向けます。その時ミツバからダメよと注意を受けると、土下座しながら「ごめんなさい!お姉ちゃん!」と謝っています。これには山崎達も驚きを隠せませんでした。
ミツバから友達はいるのかと聞かれた際にうまく答えられず、偶然その場に居合わせた銀さんのことを大親友だと言い張る姿は、姉に心配かけまいという気遣いの表れだろうと考えられます。
「ミツバ篇」は、沖田とミツバの家族の絆が描かれているエピソードです。悲しみを背負いながらも前だけ見て生きていく、そんな強い沖田を見ることができる回です。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2013-07-04
沖田は作中、時には原作を飛び出して様々な姿を見せてくれるのですが、それがまたどれも魅力で溢れています。
50巻の「男女逆転篇」で登場した沖田総子は、容姿、スタイルともに完璧な美女です。金髪のロングヘアーをワンサイドで結んでおり、だるそうな喋り口調は男だったころの面影があります。
「Sっ子倶楽部」の総子太夫としてかぶき町ナンバーワンの花魁に上り詰めており、性別が変わってもドSさは健在のようです。
42巻のホスト回ではスーツ姿に身を包み、ホストクラブ高天原のSOUGOとして登場します。女性を手なずけるのはお手の物で、土方から天才と言われる程完璧なホストになっています。
5年後を描いた映画作品『劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ』では、幕府に仇なす攘夷志士である人斬り総悟として登場。腰のあたりまで伸ばした長髪を一つに結い、見た目は、「週刊少年ジャンプ」の超人気作品に登場する、「るろう」な有名キャラクターにそっくりです。
40巻の「モンハン篇」では土方とともに工具のドライバーに変身させられ、10巻のカブト狩りでは自らがカブトムシに扮して獲物をおびきよせる等、様々な姿の沖田を見ることができます。
また人気グッズでは一番くじのちびキャラとして登場していたり、漫画やアニメとは違ったかわいい沖田に出会うことができます。
このように、かっこよくてかわいい沖田の、いつもとは違う姿を原作で見つけてみるのも楽しいかもしれません。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2005-10-04
沖田の愛用品として名高いものがアイマスクです。作中にもよく登場しており、ただ着用しているわけではなく、そこには沖田らしい理由が隠れています。
常に仕事をサボることを考えており、仕事をするふりをして居眠りなんてことは日常茶飯事です。居眠りをする際にアイマスクを使用するのですが、開いた目のイラストが入ったものを着用しています。居眠りしていても目は開いているという、アイマスク一つとっても沖田ならではのイタズラ心が伝わってきます。
18歳という若さながら落語を聞くことが好きであり、愛用刀の菊一文字RX7で落語を聞いていたり、落語番組を好んで聞くといった趣向があるようです。
普段は真選組の隊服を着用していますが、オフの日は着物を着ています。グレーの袴に暗い朱色の着物、白い羽織といった落ち着いた色味のものを着用していますが、基本的に隊服姿で登場することが多いため、着物姿が見られるのは貴重です。
作中にはこのように、沖田の愛用品がいくつか登場します。どんな理由で愛用しているのか、それを着用している時はどんな時かといった事情を知った上で原作を読むと、より沖田への理解が深まるのではないでしょうか。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2006-12-27
「酒のためならアスファルトに咲く花のようになれますぜィ」
(『銀魂』3巻より引用)
真選組での花見の際に、一升瓶を抱えて出たセリフがこちらです。顔もやや赤らんでおり、未成年ですが酒好きな一面が窺えます。
「…ごめんなさい 俺ァ…ろくでもねぇ弟だ…
結局姉上の幸せを奪ってきたのは俺…
ごめんなさい ごめ…」
(『銀魂』16巻より引用)
ミツバの最期をみとる際、姉を想い泣きながら出たセリフです。自分よりも、弟である沖田の幸せを一番に願ってきたミツバに対して後悔の念が表れています。
「焼きソバパン買ってこいよ あとジャンプもな
もちろんお前の金で」
(『銀魂』19巻より引用)
土方が妖刀の呪いでオタク化してしまい、沖田にだけ自分の現状を打ち明けた土方に対して言ったセリフです。「土方さん…」と呼び止め一見まともな意見を言うのかと思いきや、オタクになった土方を早速舎弟にしようとします。しかし、このセリフには沖田なりの照れ隠しも含まれているのではないかと考えられます。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2015-08-04
「呼吸を合わせろ 心身共に気を練り最も充実した瞬間
一斉に斬りかかれ!そして……死んじまいなァ」
(『銀魂』20巻より引用)
真選組の派閥争いで近藤が暗殺されそうになった際のセリフです。以前は仲間だった隊士たちに一番隊隊長として最後の教えを告げます。このセリフ後すぐに相手の隊士たちをたった一人で粛清しました。近藤を護るためなら以前の仲間であっても一切ひるまない沖田の強い信念が伝わるセリフです。
「死ぬ前に一時でも人並みの幸せ味あわせてやりてェんでさァ」
(『銀魂』15巻より引用)
ミツバの婚約者の闇商人を逮捕しようとする土方へ言ったセリフです。たとえ悪事を働いている者の妻になろうとも、もう長くないミツバに一瞬でも幸せだと感じてほしい沖田の切実な想いが込められています。
「俺は真選組一番隊隊長 沖田総悟
先陣きって真選組の道を斬りひらくのが役目だ…
そしてあんたは真選組 鬼の副長 土方十四郎…その道を振り返らずゆくのが役目でさァ…
土方さん…いや副長…局長を頼みます」
(『銀魂』60巻より引用)
近藤が島に投獄され、助けるためには目の前の多数の敵を倒さなければならない状況に陥ります。本当は真っ先に近藤を助けに行きたい沖田ですが、真選組として自分に与えられた役目をまっとうするために土方に向けたセリフです。
普段は土方さんと呼ぶ沖田が、初めて副長と呼んだこの回。土方のことを心から信頼している様子が窺えます。これに対して土方は、「局中法度を全て無視しても生きろ」というセリフを返しており、多くを語らずとも互いに認め合っている様が伝わってきます。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2005-12-02
かっこいいだけでなくかわいい魅力を兼ね備えている沖田ですが、特にかわいさが伝わってくるのが10巻に収録されているカブト狩りの回です。
真選組と万事屋がひょんな事からカブト狩りをすることになるのですが、それぞれのキャラクターがカブトムシをおびき寄せるために様々な作戦を立てました。沖田は自らカブトムシになりきるという作戦を実行しますが、万事屋の三人に見つかってしまいあえなく失敗に終わります。
そして、神楽が将軍のペットである金色に輝くカブトムシを見つけ、沖田に決闘を申し込みます。神楽は日頃から沖田とカブトムシ勝負をしており、なかなか勝つことができません。今度こそはと意気込む神楽ですが、沖田が繰り出したのはどこから見つけたのか疑問に思うほど巨大なカブトムシでした。
その名も、「凶悪肉食怪虫カブトーンキング サド丸22号」。これには見守っていた土方や銀さん達もア然としてしまいます。将軍のペットを助ける事など彼の頭にはこれっぽっちもありません。結局銀さん達が2人の決闘を強制的に終了させます。
このカブト狩りの回は銀魂読者の間でも非常に人気の回です。勝負事となると小さい子供のようにはしゃぐ無邪気でかわいい沖田が見られます。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2009-11-04
沖田のかっこいい魅力が特に詰まっている回として、31巻に収録されている「六角篇」をご紹介します。
ある日、沖田が町を歩いていると1人の少女に命を狙われます。少女の名は六角霧江。父親である六角宗春を沖田に殺された恨みだというのです。
以前、宗春が営んでいた六角屋で攘夷志士と真選組の乱戦が起こり、多数の死者が出ました。この事件を六角事件と呼びます。攘夷派の組織の名は「総会党」といって、将軍暗殺を企てる悪質な組織です。宗春は妻と娘を人質に取られていた上、強制的に総会党の一員にされていました。妻と娘を守るため真選組の隊士に斬りかかり、隊士は自分自身を守るため、仕方なく宗春を斬りました。
沖田は一番隊隊長として全ての責任を負い、自分が事件と無関係の宗春を斬ったという嘘の報告書を提出していたのです。妻と娘にも真実を知られないように、自分自身を犠牲にして六角宗春が護りたかったものを護りました。
その時、事件の黒幕である総会党の頭が現れます。沖田、霧江、一緒に居た神楽が人質として連れていかれてしまいます。沖田は神楽に霧江と逃げるように言い、たった一人で敵に向かっていくのです。
当時、六角屋の家族を完全に護ることが出来なかった悔しさを滲ませながら、今度こそ護り通すと決意する沖田。フラフラになりながらも、意を決して怯むことなく大勢の敵を斬っていく姿は漫画のキャラクターということを忘れさせるほど、1人の人間として本当にかっこいいです。
その後真選組、万事屋が現場に駆けつけ加勢しつつ、最後は沖田が総会党の頭を倒しました。
普段はサボり魔でドSな性格ですが、本当は誰よりも責任感が強く、優しい心の持ち主であることが読み手に伝わる回となっています。