土方十四朗(ひじかたとうしろう)は、空知英秋作画の人気漫画『銀魂』に登場する人気キャラクターです。真選組鬼の副長と恐れられる一方で、面倒見が良く時にはお茶目でイジられキャラな一面も兼ね備えた男。 今回はそんな土方十四朗の魅力を9つに分けて紹介していきます。
真選組のナンバー2であり、鬼の副長として恐れられています。頭もキレることから真選組の頭脳とも呼ばれており、真選組の隊士規則である局中法度は全て土方が定めたものです。
初登場となった1巻「ジジイになってもあだ名で呼びあえる友達を作れ」では警察にもかかわらず煙草を咥えて登場し、万事屋と敵対するところからスタートします。回を重ねるごとに万事屋と関わることが多くなり、特に銀さんとは腐れ縁のような関係で読者からの人気が高い二人です。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2005-08-04
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2008-04-04
土方はかなりの愛煙家であり、たとえ戦闘中であっても必ず煙草をふかしているほどです。 23巻では江戸全域に禁煙令が施行され、かぶき町ではどこもかしこも禁煙ブームになりました。
そんな空気のためかぶき町に居ずらくなった土方は、煙草の原産国であるハメック星に向かいます。煙草が吸えないなら原産国に向かうという思考の土方に、禁煙の二文字は存在しないようです。
また、この回はかの有名な『○ラゴンボール』のパロディとなっており、土方と闘うハメック星のキャラクターにも注目して読むと、より楽しめること間違いなしです。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2013-07-04
大のマヨラーであり、世の中の食べ物は何でもマヨネーズをかければよいと思っている異常な味覚の持ち主の土方。行きつけの定食屋には、ご飯が見えなくなるほどマヨネーズをかけた「土方スペシャル」なるものが存在しており、一気に掻き込む様子を見た沖田からは犬の餌と言われています。
携帯の待ち受けや煙草のジッポーもマヨネーズで、その重症さは摂取しないと中毒を引き起こすほど。 50巻の「男女逆転篇」では他のキャラクター達が美女に変身する中、土方だけがマヨネーズの異常な摂取により肥満ぎみの土方X子として周囲をざわつかせました。普段のかっこいい土方からは想像もできないビジュアルになっているので、覚悟して見ることをおススメします。
また、そのマヨネーズ好きを自分だけでなく相手にも強要することもしばしばです。アニメに登場するエピソードでは、何としてでもマヨネーズ工場のチケットを手に入れたいがために、隊士たちを巻き込みます。一日5マヨの消費を義務付け、食事だけでなく歯磨き粉、井戸の水、お風呂のお湯もマヨネーズという徹底さで体調を崩す隊士たちが続出しました。土方曰く、マヨは肌にも歯にもよいとのことです……。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2008-07-04
新八が気になる女の子と文通をする24巻では、万事屋、真選組が協力して手紙の文面を考えることになります。近藤たちが散々な文面を考える中、土方は新八だけでなく相手の女の子までさりげなくフォローする完璧な文面を考えたのです。
この一件をきっかけにフォロ方十四フォローと呼ばれるようになった土方。一見怖そうに見える土方ですが、面倒見が良く上司、部下問わず慕われている頼もしい一面があります。漫画作品の随所にそんな魅力溢れる土方が散りばめられているので、読んでいくうちにますます彼の人格に惚れてしまいますね。
真選組局長・近藤勲については<『銀魂』近藤勲の10の魅力!ストーカーゴリラは、実はイケメン?>で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2007-08-03
19~20巻の「真選組動乱篇」では、妖刀「村麻紗」の呪いでアニメヲタクに変身します。その名も「トッシー」。容姿は土方ですが、素肌にデニム生地のベスト、頭には赤いハチマキ、サングラスと今までの土方とは180度違ったスタイルで周囲を驚かせます。
話の内容のほとんどがアニメキャラクターのことばかりで、語尾に「ござる」と付けたり相手のことを「~氏」と呼ぶなど完全な別人っぷり。普段は敵にひるむことなく立ち向かってゆく土方ですが、トッシーは戦を好まず余計な事には巻き込まれたくない、何なら働かずに生きていきたいと発言しており、新八から完全なるニートだと言われています。
いつもの土方からは想像のつかないようなヲタクぶりで、ヘタレ感満載の土方が見られます。無事に妖刀の呪いから解放され、鬼の副長に戻ることができるのか、ドキドキの展開です。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2006-11-02
15~16巻の「ミツバ篇」では、土方と沖田、ミツバの過去が詳しく描かれています。
土方と沖田は真選組結成前、武州の田舎にある近藤の道場で剣術を学んでいました。沖田の姉であるミツバと土方はお互いを想い合うようになりますが、武士として生きていく決意を固めた土方はミツバから離れることを決意。当時は沖田もまだ小さく、大好きな姉が土方にとられた上、結局二人は結ばれなかったことから土方のことを嫌悪するようになります。
ただ、土方がミツバのことを想って身を引いたことを沖田も理解しているので、二人は兄弟のような関係性になっていきます。土方は、沖田から日々愛情のこもった様々な嫌がらせを受けつつ、真選組の軸としてお互いに成長し合っていくのです。
ミツバの事を想って自ら身を引いた土方。ぶっきらぼうで不器用な面もありますが、ラストのあたりではミツバを想い一人で敵と戦うシーンがあります。言動全てがかっこよく、今まで彼のことをよく知らなかった人でも虜になることは避けられないエピソードです。
沖田については<『銀魂』沖田総悟の15の魅力徹底紹介!かっこよくて可愛くて、色々と最強!>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2011-11-04
土方は故郷でも有名な豪農の家に生まれましたが、母親が父親の愛人であったことから表に出られない「隠し子」として育ちました。やがて父も母も亡くなり、土方は長男である為五郎に引き取られることになります。兄弟ではあるものの、親子といったほうがしっくりくるほど年が離れていた二人。土方は為五郎によく懐き、また為五郎も彼を可愛がっていました。
ある日のこと、家が野党に襲われ、土方をかばった為五郎が目に怪我を負います。逆上した土方は一人で野党を撃退しますが、その残忍さゆえ親戚中から怖がられる存在となってしまいます。
家に居られなくなった土方は家出し、自暴自棄になっていたときに近藤と出会い、武州を去ります。しかし江戸へ出たあとも定期的に為五郎に手紙を出すのでした。為五郎は彼からの手紙をいつも楽しみにしていましたが、怪我により目を失明した為五郎への手紙はいつも白紙。たとえ白紙であっても二人にしか通じない言葉で繋がっていたのでしょう。
土方の壮絶な過去が明らかになった42巻。辛い環境のなかで出会えた為五郎は、土方にとってかけがえのない存在だったことが分かります。悲しい描写が多い回ですが、土方の過去を知る上で欠かすことのできないエピソードです。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2004-09-03
①酔っ払い土方?
「うちの総悟はなァ」(『銀魂』3巻より引用)
万事屋と真選組の花見の回で、酔っぱらった土方のセリフです。銀さんと真剣勝負をするつもりが、二人ともかなり酔っぱらってしまい土方は沖田の自慢を言い始めます。銀さんも負けじと「うちの神楽はな」と反論しており、新八からまとめてダサいと言われる始末でした。酔っぱらって剣が握れなくなるかわいい土方はなかなか見ることができないでしょう。
②ミツバとの別れ
「辛ェ 辛ェよ 何だこれチキショー
辛すぎて涙出てきやがった」(『銀魂』16巻より引用)
ミツバが息を引き取った時、土方は病院の屋上に居ました。病室で寄り添うこともなく、ミツバが好きだった激辛せんべいを食べながら言ったセリフがこちらです。この「からい」という言葉は「つらい」という意味も含まれているのではないでしょうか。
お互いを想い合いながらも結ばれなかった2人。最後まで土方はミツバを想っていたことが伝わるセリフです。
③マヨラー土方
「マヨネーズが足りないんだけどォォォォォォォ!!!」
(『銀魂』5巻より引用)
ある日のこと、真選組の屯所内で怖い話大会が開催されていました。話し手が最後の結末を言おうとしたその時に、土方が急に出現し言ったセリフです。意味不明、むしろ彼がマヨネーズのお化けか何かのようです。
しかも言葉と裏腹にちゃかりと1人だけマヨネーズをどんぶりにこんもり盛っているというのに、まだ足りないよう。さすがは重度のマヨラーですね。
- 著者
- 空知 英秋
- 出版日
- 2006-12-27
①ミツバへの思い
「俺ァただ惚れた女にゃ幸せになってほしいだけだ」
(『銀魂』16巻より引用)
ミツバを騙していた婚約者の闇商人と闘うシーン。大人数でかかってきた相手に1人で立ち向かっていき、追い詰められた際に発したセリフです。今まで土方からミツバの事はほとんど語られることはありませんでした。ミツバを護るために闘ったこの回で、初めて土方の本心が聞けたような気がしました。後にも先にも語り継がれるセリフとなっています。
②鬼の副長が語る
「大将の首を殺りたくばこの俺を倒してからにしろ
何人たりともここは通さねぇ
何人たりとも俺たちの魂は汚させねぇ
俺は大将を護る最後の砦 真選組を護る最後の剣」
(『銀魂』19巻より引用)
妖刀の呪いによってアニメヲタク「トッシー」になっていた土方が、ようやく鬼の副長として復活した際に言った言葉です。沖田と同じように、土方も局長である近藤を心から慕っています。大将のためなら自分を犠牲にしてでも護り通してみせる、そんな強い信念を持った土方の心のこもったセリフです。