どうも、わちゅ〜さんです。 今回は「ミステリー短編集」をテーマにご紹介! 一冊で何話も楽しめちゃう短編集は、短時間でサッと読める手軽さ、短い文章にギュッと詰まった面白さなど魅力たっぷり! どちらかというと長編好きだった私ですが、最近はもっぱら短編ばかり読んでいます。 世の中にゃ素晴らしい作品がごまんと眠ってますしねん。 しかーし! 収録作すべてが面白いと感じる作品なんて、なかなか巡り合えないもんです。 もちろん好みの問題もありますが、「この話めっちゃ面白いぃー!」と思って読んでいても、次の話になった途端「ん?…あれ?あんま面白くn…。」っていうこともしばしば。 そこで! 今回は、私が「どれも面白かったぁー!」と感激した作品に絞って選定。 ハズレなしの珠玉の短編集、とくとご覧あれ!
- 著者
- 米澤 穂信
- 出版日
- 2017-07-28
ミステリー短編集の金字塔を打ち立てた傑作!
・2014年「週刊文春ミステリーベスト10」
・2015年「このミステリーがすごい!」
・2015年「ミステリが読みたい!」
以上のタイトルで全て1位を獲得!史上初の三冠を達成した恐るべき作品です。
さらには第27回山本周五郎賞まで受賞してしまうという凄まじさ。
もはやその面白さは折り紙付き!読みごたえ抜群です。
全体的に暗ーい雰囲気が漂っている今作には、サスペンス色の強いミステリーが計6編収録されています。
どれも予測のできない不気味な結末!
どんでん返しのような派手さはありませんが、毎度ゾクッとくる展開で読者を楽しませてくれます。
6編とも面白いのですが、強いて言うなれば「柘榴」「万灯」「満願」が私のお気に入り!
……いや、6編中3編あげてる時点で強いて言えてないのですが、一つに絞るのが困難なほど面白いんです。まさにハズレなしの一冊!
- 著者
- 連城 三紀彦
- 出版日
- 2014-09-04
どんでん返しのオンパレード!
短編の名手・連城三紀彦さんによるサスペンス・ミステリー集です。
30年以上も前に刊行され絶版となっていましたが、ファンからの熱望により見事復刊!
未だ色褪せることのない名作です。
上で紹介した『満願』とは打って変わって、こちらはズバッと衝撃的な結末が待ち受けています。
ネタバレ防止のために詳細は書きませんが、かなーりアクロバティックなトリックが頻出。
巧妙な仕掛けに唸ること間違いなし!
今作には計9編収録されていますが、どれも濃ゆーい話ばかり。
短編とは思えないほどの読みごたえがあるため、一気に読もうとするとかなり疲れます。
なので、ぜひ一話一話ゆっくり読んでみてください。ラストの衝撃が何倍も楽しく感じますぞ!
- 著者
- 乙一
- 出版日
私の中で、“ハズレなしの決定版”といえば乙一作品でございます。
なかでも特におすすめなのが、この『失はれる物語』。こりゃ傑作です。
乙一さんの作品といえば、ホラー路線の“黒乙一”、切ない路線の“白乙一”と、大きく二つの作風に分けられます。
今作は、どちらかというと白乙一の要素が強め。
計8編収録されていますが、全体的に温かいお話が多くて読みやすい一冊です。
ちなみに私のお気に入りは「Calling You」と「失はれる物語」の2編。
ズバリ、泣けます。あまりの切なさに読み終わったあと放心状態に陥りました。
あの短い文章でこれだけの物語を凝縮できるのかと驚くばかりです。
ぜひご堪能あれ!
本と音楽
バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。