この記事では、プログラマーを職業とするために、おすすめの本を紹介します。プログラマーになることは、けっして難しいことではありません。特別な資格も必要ありませんが、今後もプログラマーの需要は大きくなると予想されている中で、どのようなプログラマーが求められ、稼ぐことができるのでしょうか?以下ではプログラマーとして活躍するために、今後何が必要となるかなどについても説明していきます。
プログラマーは、コンピュータープログラムを作成することによって、人間が意図した処理を、コンピューターがおこなうように設定する人のことを言います。同じIT業界には、システムエンジニアという仕事もありますが、システムエンジニアは、プログラムの設計が主な仕事。そのため、ごく簡単に言えば、システムエンジニアが設計したプログラムを、プログラマーがその設計に従ってプログラミングをしていきます。
プログラマーの仕事は、コンピューターへの指示を書くことです。コンピューターは指示されたとおりのことしかできませんので、こうやって動いてほしいということを伝えるためにプログラミングを行います。しかし、人間の言葉をそのまま理解して何らかの指示を実行できる訳ではありません。そのため、機械が理解できる言語で特定のプログラムを書く必要があります。
コンピューターは、高度な処理を人間の手によらず実行しているように見えますが、システムエンジニアが設計し、プログラマーが書いたプログラムにそって忠実に処理を行っています。そのため、プログラマーは、コンピューターが分かる言語を使って、指示を与えるためのプログラムを書くことが主な仕事です。
システムエンジニアは、顧客からどのようなシステムが必要なのかに関してヒアリングを行い、それを元にシステム全体の設計を行います。プログラマーは、システムエンジニアが設計したシステムの設計を元にして、プログラムを実際に書いていくことが仕事です。
プログラマーの平均年収はおよそ420万円程度です。平均年齢は31.9歳で、平均労働時間は月161時間となっています。一方で、システムエンジニアの平均年収はおよそ537.6万円で、プログラマーよりもおよそ120万円程度平均年収が高くなります。それに対して平均労働時間は月平均157時間なので、働いている時間はプログラマーよりも少なくなっているのです。
システムエンジニアは、プログラマーに対して指示を与え、統括するのが仕事です。そのため、システムエンジニアの方が会社内では役職に就いている場合が多いというのがこの年収や仕事内容の差の理由。
ただし、どんなにシステムエンジニアがシステムの設計を行ったとしても、プログラマーがいなければそのシステムを動かすことはできません。そのため、両者はチームとして働くのがほとんどなので、お互いがお互いを尊重しあって働くことが重要です。
プログラマーになるためには特別な資格が必要なわけではありません。そのため、誰でもプログラマーになれます。しかし先にも説明したとおり、システムエンジニアの設計書がないとそもそも仕事ができないので、新卒採用枠や中途採用などで会社に入社し、チームで働くことが一般的です。
システムエンジニアがクライアントからシステム作成の依頼を受けて、初めて仕事が成り立つので、相当な能力か知名度がなければ、個人のところにいきなりプログラミングの依頼が来ることはありません。
プログラマーになるためには特別な資格が必要ないことは先に述べましたが、プログラマーとして活躍するためにとっておいたほうがよい資格はたくさんあります。たとえば、基本情報技術者試験、PHP技術者認定試験、Riby技術者認定試験、C言語プログラミング能力認定試験、Javaプログラミング能力認定試験などです。
このような資格は国家資格ではなく民間資格ですが、持っていればその人のプログラミング能力を示す目安にはなります。しっかりと勉強すれば難易度が高くないものもあり、多くの資格が50%以上の合格率となっています。
今後、AIが開発されることなどを鑑みると、プログラマーの需要は大きくなると予想されています。そのため、将来性は非常に高いもの。また、需要に対して能力が高いプログラマーはまだまだ少ないため、今後も伸び続けていく傾向が続くと考えられます。
しかし売り手市場とはいえ、コンピューターやプログラミングの技術は日進月歩の世界です。そのため、新しいプログラミング言語が開発されたりと、常に業界の最新動向をチェックして、新しいプログラミング言語を勉強していかなければなりません。先ほども言ったように、クライアントやシステムエンジニアが求める能力に達する人材が少ないので、変化が激しいIT業界で生き残るために、日々勉強し、自分のスキルを高めていくことが大切です。
IT関連の本のなかでも古くから読み継がれてきた定評のある本です。
2000年に出版された旧版からは、翻訳も注釈も新しくなり、さらに読みやすくなっています。事例として取り上げられていたプログラミング言語も改定に合わせて新しいものになり、現在よく使われているプログラミング言語を学べるようになっています。
- 著者
- ["Andrew Hunt", "David Thomas"]
- 出版日
- 2016-10-20
長い間活躍してきたベテランプログラマーならば当然身につけている技術や知識が惜しげもなく披露されているのが本書の特徴です。
プログラマーとしてこれから活躍したい人にとっては、どんなことを学べばよいのかがわかりますし、すでにプログラマーとして活躍している人にとっても、今後プログラマーとしてさらに活躍するために何を学べばよいのかがわかります。
常に手許において繰り返し読み直したい名著としておすすめです。
世界中で実際に活躍するプログラマーが書いた97本のエッセイが収録されている本です。日本だけではなく、海外のプログラマーによるエッセイも掲載されています。
自身の経験を踏まえた上で、今後プログラマーとして活躍していくために何をすればよいのかについてアドバイスをしてくれています。
- 著者
- 出版日
- 2010-12-18
プログラミングの勉強法や今後絶対に勉強しておいた方がよいプログラミング言語などが書かれているので、これからプログラミングをはじめたいという方にはオススメの本です。
実際に経験した成功談だけではなく、失敗談も交えながらエッセイが書かれており、どんなことでつまづきやすいかなども含めて非常に参考になる情報が満載の本です。
プログラマーの仕事は、35歳が定年と呼ばれることがあります。それはプログラマーが激務であり、給料が安いというイメージからくるものです。しかし、世界の常識はそうではなく、40歳になっても、50歳になっても現役でプログラマーとして働いている人は数多く存在します。
本書は、若くして潰れてしまうプログラマーと、老いてなお活躍できるプログラマーの違いは何かに迫った本です。
- 著者
- 柴田 芳樹
- 出版日
2007年に書かれた本ですが、本質的なことが書かれており、その内容は色あせていません。
プログラマーとして活躍するためには、自分の能力を磨き続けること、そして高い努力目標をもつことが重要であると主張されています。プログラマーだからといって、プログラミング言語だけで英語ができなくてもよいということはなく、英語ができる人材が今後は求められると著者は言い切っています。
プログラマーとして重要なこととは何なのか?これからプログラマーとして長く現役を続けたいと思っている人には特におすすめです。
プログラマーになること自体はそんなに難しいことではありません。むしろ、プログラマーとして食べていく、あるいは稼いでいく方が難しいくらいです。
プログラマーとして活躍するためには、たくさんのプログラミング言語を学ばなければなりません。そのため、ぜひ本書を手にとって効率よく学習を進めてみてください。