土地家屋調査士という仕事をご存知でしょうか。名前だけは聞いたことがあるような方はいても、実際にどうやったらなることができるのかまで知っている方は、少ないのではないでしょうか。今回は、土地家屋調査士になる方法や、実際の仕事内容、年収、この職業に関するおすすめの書籍などをお伝えします。
土地家屋調査士とは、土地や家屋について登記をするのが仕事の国家資格です。たとえば、家を新しく建てた場合、その建物の間取り、広さ、部屋数などを登記簿に反映させます。
私たちの土地や建物は、不動産登記法によって、登記所にある登記簿に記される必要があります。登記簿は、そこにどんな土地があり、そこにどんな建物で、誰のものなのかなどを細かく表示しているもの。
未登記の土地や建物について、初めて登記を作成することを表題登記といいます。未登記のものとは、土地であれば埋め立て地などです。建物であれば、新築がこれに該当します。表題登記は、取得日から1ヶ月以内に申請する必要があります。
土地家屋調査士は国家資格です。試験には受験要件はありません。誰でも受験可能です。試験内容は、筆記試験と口述試験の2種類。
測量士や建築士は一部の科目が免除となるため、比較的簡単に取得できる測量士補助の試験に合格してから受験するのが一般的なルートと呼べるでしょう。試験の合格率は平均で8.5%と難易度の高い試験となっています。
合格率だけを見れば超難関資格かもしれませんが、これには会社員の受験者が多いという理由もあります。会社員が仕事の合間を縫って学習し、受験しているのが土地家屋調査士の試験の特徴でしょう。ゼロからスタートしても1年で土地家屋調査士の資格を取得することは可能です。
まず、5月に測量士補助試験を受験します。そして、10月に土地家屋調査士の筆記試験を受験。1月に同様の口述試験を受けて、2月に晴れて合格です。主な試験内容は、土地家屋調査士法、不動産登記法、民法となっています。民法は総則、物権、親族・相続からの出題が多くなっており、債権からの出題はほとんどありません。
問題数が多いので、スピードを要求される試験となっています。また、測量をともなうため、数学の知識が必要となります。
この記事をご覧いただいている方は、将来この職業に就きたいという方はもちろん、手に職をつけておきたい、転職を考えている、という方も多く、なかには独学を考えている方もいるでしょう。
そこでどうしてもネックになってしまうのが、お金がかかる、時間がないということではないでしょうか。
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土地家屋調査士の仕事は、なくなることがありません。土地を分けたり、建物を建て直したりした際には表題登記が義務付けられているからです。表題登記は土地家屋調査士の独占業務です。
かつては、資格だけ持っていれば稼げた時代もあり、年収が3000万円だった時代もあったようです。現在の平均年収は400〜600万円です。一般サラリーマンとあまり変わらないかもしれませんが、企業と異なる点は、比較的仕事がなくなる心配が少ないことではないでしょうか。
また土地家屋調査士は、司法書士や行政書士と相性がよい仕事です。相互の資格を取得することで、業務に幅でき、よりお客様から必要とされる機会が多くなるでしょう。
しかし全盛期の時よりも建築物がどんどん建設されるということは、少なくなってきており、それにより業界全体の仕事量も減っています。そのため兼業をする方も多く、その方が収入も安定するでしょう。
- 著者
- 出版日
- 2012-09-01
土地家屋調査士になるための基礎知識・仕事内容・資格取得方法を分かりやすく解説しています。土地家屋調査士を目指す方にとって、道しるべとなる本でしょう。
この本は、「土地家屋調査士の仕事と魅力」、「土地家屋調査士の組織」「先輩調査士からのメッセージ」、「土地家屋調査士になるには」の4部構成となっています。現在、業務を行っている先輩からのメッセージも記載されています。
土地家屋調査士は全国で18,000人弱しかいません。そのため、皆さんが生活している中で、実際の土地家屋調査士の方からお話を聞ける機会はとても少ないでしょう。また、日常で家を建てる機会や土地を分ける機会は、そう多いものではありません。
そういったときに、この本に書かれている、現役で働いているプロのインタビューはとてもためになるでしょう。項目ごとに内容がまとめられているので、知りたい内容をすぐに探すことができます。この本を読むことで、仕事が具体的にイメージできるようになり、試験対策にも活かせるはずです。
土地家屋調査士を目指すならば、絶対に読んでおいて損はない1冊。ぜひ手に取ってご覧ください。
- 著者
- 出版日
土地家屋調査士は聞きなれない仕事なので、資格名だけでどんな仕事をしているのかをイメージすることは難しいでしょう。そんな時に役に立つのがこの本です。
土地家屋調査士はどんな資格で、どういった仕事を行っているのかが細かく解説されています。また、先輩調査士へのインタビューや、受験の案内、試験の実施状況まで細かく解説されています。
この本1冊で、土地家屋調査士の仕事内容や、現場の声、そして、どんなことを勉強すれば土地家屋調査士になれるのかが分かる内容となっています。興味を持ったけど、どんな仕事か分からない方や、実際に目指してみたい方はぜひ手にとって一読ください。
- 著者
- 出版日
- 2016-05-01
この本は実際にあった事例をもとに、若手弁護士と土地家屋調査士との対話形式で書かれています。
境界紛争とは、土地の境界が明らかでないことが原因で起こる「民事紛争」、土地の境界が不明であることが原因で起こる「所有権の範囲に関する紛争」を、解決する制度です。土地についてよく起こり得ることは、「この土地は誰の土地ですか?」という問題です。この民事紛争は弁護士が担当するのですが、弁護士は法律の専門家であっても土地の専門家ではありません。
土地の専門家は土地家屋調査士です。この本は、実際に起こった事例をもとに、描かれています。現場のリアルを体験することができる内容の本です。
土地家屋調査士になりたい方はもちろんですが、現在、土地家屋調査士の方にとっても、非常に役に立つ内容となっています。
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