【第13回】つぶやきシローのつぶやき読書/拭いてからするもんだと思ってた

【第13回】つぶやきシローのつぶやき読書/拭いてからするもんだと思ってた

更新:2021.11.28

小説家としてもデビューをしているつぶやきシロー。しかしどうやら、読書に対してはかなりの抵抗があるらしい。彼に「おもしろい本と出会って読書の楽しさを知ってほしい」と考えたホンシェルジュ編集部は、半強制的に何冊かの本を渡しました。さて、つぶやきシローは何を思うのか。包み隠さず感想をつぶやいてもらう連載です。 第13回は、もはや病気とも思える人間の「欲求」を書いた本を読んでもらいました。

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自分より他人の方が自分をわかっていたりするね

今からトイレのウォシュレットの話をしたいんだけど、ウォシュレットの「ウォ」がどう打っていいのか、なかなか出ず苦労しちゃいまして。皆さんも同じ経験していないかなと思って。
冒頭で言うことでもないんだけどね。

因みに「WHO」で「ウォ」になりました。すぐ忘れちゃうんだけどね。

では、書いていこうかな。
あれ!新たな問題が。
「うんこ」って書いていいのかな?
どうなんだろ?
わかんないから、「うんも」にして書いていくね。

昔のアイドルは、謎に満ちていた。
イメージが何より大事で、トイレに行っても「うんも」はしないと言われ、おしりから「小っちゃいメロン」を出すそうだ。それはそれで気持ち悪い。なにケツからメロン出してんだよ。っていうか、そのメロン食べるのかな?で消化して、また出す。まさに地産地消だね。

いやね、トイレのウォシュレットのタイミングなんだけどね。うんもをした後、トイレットペーパーで拭いてからウォシュレットをするもんだと思って私は生きてまいりました。

ところがどうでしょう、うんもしてすぐウォシュレットして最後にトイレットペーパーで拭く人がいるらしい。というかこっちが主流だというからビックリしちゃってね。

僕がおかしいのかな?ウォシュレットが無かった時代のように、まず紙で拭いてから、さらにウォシュレットをすることで完璧にきれいになるんじゃないの?

先にウォシュレットしたら、汚れた液体が広がるし、それを紙で拭いてもダメでしょ。もう一回ウォシュレットをしないと完璧にきれいにならないでしょ。でも僕は少数派らしい。この事を、どんだけ熱く語っても、「はぁ~」ってリアクションしかとってもらえない。

タイトル『「わかってもらいたい」という病』

著者
香山リカ
出版日
2018-02-01

いきなり汚い話してごめんなさい。本のタイトルがこれなので、それにまつわる話をと思いましてね、そこんところわかってもらいたい。

精神科医の美人さんが著者。大学の先生もやっていて、たくさん本を出している。忙しそうだね。

まず最初に、「SNSでわかってくれない」って章があるんだけど、確かに。と同時にSNSでわかってもらおうなんて虫が良すぎるとも思う。

やっぱりちょっと盛って話しちゃうし、自分をいいように書くでしょ。そりゃ相手もそこまで親身になってわかってくれないよね。

僕はあまりSNSに詳しくないけど、「既読スルー」ってやつとかでしょ?すぐに返事くれないとか。

返事くれても、こっちの長文のわりに一言だけで、わかってないってイライラしちゃうんでしょ?「じゃあ、やめれば」って言われてもやめれないんだよね。わかるよ、わかる。

僕なんて、ツイッターで「あるあるネタ」を挙げているけど、わかってもらいたいと思ってないことないけど、全然強く思っていない。だから一方通行のツイート、誰とも絡まない、どう評価しようとご自由にのスタンス。やめてもいいんだけどね、いつの間にか見てる人も増えて、仕事がらみもあって、やめにくくなっちゃってるね。

あと、「女どうしのわかってもらえないこと」を書いてるね。女子会とかママ友、公園デビューの難しさだって。こわいこわい。僕は男なのでこの章は分からなくていいや。でもこういうこと言うと、女性は怒るんだよね。男性にも理解を示してほしいんだろうね。

でも学校で新しいクラスになった時も、女子の派閥を作る速さ光の如し。同じグループでわかってもらえればそれでいい、それ以外の人は関係ないって感じ。男どうしより女どうしの方が割り切っているように見えるけどね。

あと、「パートナーや恋人に対してわかってもらいたい」ね。これも未来永劫分かり合えないんじゃないかって思うよね。何べん女性に言っても分かってもらえないんだけど、痩せればいいってもんじゃないから。得意気に2キロやせたって言われても何も変わってないし。あと、「どっちの服がいい?」ってのも、どうせ最後は自分で決めるんなら何で聞いてくるんだろう。当たったためしがないし。

あと、占いどおりに行動する女性ね。そんなに信用する?男性からしたら、なんの根拠があるの?って言いたいけど、女性は占い好きだよね。朝全チャンネルの占いコーナーの時間を覚えていてチェックするよね。僕もたまたま見たりするけど、2分後には忘れているよね。

あと、なんでそんなに記念日にこだわるかね。普段ちょこちょこプレゼントあげても、記念日に何もなかったら、ゼロになるからね。こつこつためたポイントは無しになり、私を大事にしてないってなっちゃうんだよね。もうちょっと普段の努力をわかってもらいたい。

あと、「女性に年齢聞くなんて失礼ね!」って、じゃあ何も教えてくれないのね。ちょっとした話のとっかかりのつもりなんだけどな、年齢を気にしているのは女性の方だよね。「何歳に見える?」って、試してくるでしょ、困るんだよね~だから「12歳」って言うの。だって若く言われたいんでしょ。急に私を接待しなさいよみたいなクイズ出された男性の気持ちもわかってもらいたい。

あと、最初のデートでちゃんとしたディナーじゃないと「私のこと安い女だと思ってる」って思うみたいだけど、そんなことないよ。だって意気込んでいて恥ずかしいじゃん、わかってよ。付き合いだしてから高級店に行けばいいじゃん。どうせ最初に高いお店行って、だんだん安いとこになると、釣った魚にエサやらない的なこと言いだすんでしょ。

今回『「わかってもらいたい」という病』という本を読んで、みんな自分に都合のいい人を探しているんだな、自分をわかってほしくてしょうがないんだなって思ったね。

僕も最後いっぱい言い過ぎちゃったけど、わかってもらいたいことをこれだけ言えれば、不思議ともうわかってもらわなくても別にいいやって思えた。この病からの脱出方法はこれだね。



連載第1回を読みたい方はコチラ。

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この記事が含まれる特集

  • つぶやき読書

    お笑い芸人のつぶやきシローさん。小説家としてもデビューをしています。しかし、「本を1冊読むのに数ヶ月かかることもある」など、読書に対してかなりの抵抗があるらしい。「おもしろい本と出会って読書の楽しさを知ってほしい」と考えたホンシェルジュ編集部は、半強制的に何冊かの本を渡しました。さて、つぶやきシローは何を思うのか。包み隠さず感想をつぶやいてもらう連載です。隔週金曜日更新!

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