保健師になるには?5分で分かる、仕事内容や年収、資格、学校など

更新:2018.5.23 作成:2018.5.23

保健所や企業の健康診断、そして保健指導などで活躍する保健師。その仕事内容について、実は詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。平均寿命が長くなっている現代において、健康的に生き続けることは、より重要になっています。それに伴って、活躍する場はますます広がっているのです。 この記事では、そんな保健師の仕事の内容や、資格取得の方法、そしてこの仕事を目指す方なら絶対に読んでもらいたい本をご紹介させていただきます。

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保健師の仕事内容、年収は?

保健師の主な仕事は、病気の予防です。国民が心身ともに健康な状態で生活できるようにサポートします。医師や看護師は病気になった人たちを助けることに重きを置いていますが、保健師がおこなうのはあくまでその予防です。

仕事では、子どもからお年寄りまで幅広い方々を対象として働いています。将来的に病気になりそうな原因を早期発見し、適切な食事や運動、生活といったようなことを指導します。未然に病気を防ぐのが最も重要な任務です。

主な目的は予防ですが、より具体的な仕事内容は、勤務先によって違います。

まず1つ目は、行政保健師です。地域の保健所や市役所が、主な仕事場となります。ほとんどの方が、これに当てはまります。地域住民の健康を守る重要な役割を果たしており、自宅療養している方々を訪問や、子育て中のお母さんの相談相手、さらには事務処理など、仕事はさまざまです。

2つ目は、産業保健師です。企業で働き、従業員の健康を守ります。現代では、うつ病などの精神疾患で長期休業を余儀なくされる方も多いため、企業の課題としてメンタルヘルス対策があります。この仕事は体だけでなく、心の予ケアもすることが重要な役割となってくるものです。

3つ目は、学校保健師。保健室の先生と似た役割を持ちますが、教員免許を持っていません。生徒と職員含めて、学校にいるすべての人たちの健康を管理す役目です。

保健師の平均年収は400万〜600万円ほどです。行政保健師や学校保健師であれば公務員となるので、給料も各自治体の基準に準じた給料を受け取ることができます。

産業保健師は、各企業に雇われることになりますので、給料はその企業に準じた金額となります。雇うことができる企業は大企業が多いため、比較的給料は高めといえるでしょう。

病院勤務の場合、看護師の仕事も含めて両方やらなければいけない場合もあり、夜勤があるケースも。保健師は看護師の免許も必要なため、2つの資格を持っているぶん、基本給は看護師より高くなるのケースが多いです。

保健師になるには?資格や試験、学校について

保健師になるには上記のとおり、看護師免許と保健師免許の両方が必須です。これらを取得するには2つのルートがあります。1つ目は4年制の大学や、専門学校を卒業することです。両方の国家試験を、同時に受験することが可能になります。この場合は、必ず看護師試験に合格する必要があります。あくまで看護師の上に成り立つ免許だからです。

2つ目のルートは、3年生の短期大学や専門学校を卒業し、看護師の国家試験を受験することです。その後、養成学校に1年通って国家試験を受験するか、養成課程がある4年制の大学または専門学校に編入をして卒業し、国家試験を受験するかを選択することができます。

試験に合格し、各自治体の採用試験を通過することで、働くことができるようになります。国家試験の合格率は例年90%以上となっているので、きちんと学校を卒業し、勉強していれば難しい資格ではないでしょう。

保健師と看護師の違いは?

先程も少し触れましたが、看護師との違いは、そもそもの目的から異なります。看護師の目的は、患者の手助けです。病気にかかったり、怪我を負った患者の治療が中心。一方保健師の目的は、国民や企業の方が健康的な生活をできるようにサポートすることです。前者は治癒を目的とし、後者は予防を目的としています。

看護師のサポート対象はあくまで患者の方です。健康な人は主な対象ではありません。保健師は健康な人から、病気や怪我を負った人たちすべてが対象です。健康に長生きするためのサポートをします。

また、サポート対象や、勤務体制にも大きな違いがあります。看護師は、患者を対象としているため、大病院で3交代や2交代が普通となっています。いつ患者の容体が変わるかわからないため、いつでも治療できる体制になっているのです。

その点、保健師はあくまで予防を目的としているため、提供するのは生活や食事の改善といった、知識や知恵の部分です。そのため、デスクワークが中心となり、資料作りなども重要な仕事となってきます。また、健診データの入力や分析作業、報告書や健康教室の企画運営も重要な役割となってきます。

基本の一冊!

著者
WILLこども知育研究所
出版日
2015-11-24

保健師になるための基礎知識・仕事内容・資格取得方法をわかりやすく解説しています。今目指している方にとって、道しるべとなる本でしょう。

なりたい職種がある方なら、まずはその職種の仕事内容を調べます。この本は、この職業の1日、先輩からのメッセージ、なるためのルート、看護師、助産師の違いなどが解説されています。特徴としては、現在業務を行っている先輩からのメッセージが記載されている点です。

現場の声を聞くことは、とてもためになるのではないでしょうか。どんなことを学んでおくべきかも記載されているので、この仕事を目指す準備としては、絶対に読んでおきたい内容となっています。項目ごとに内容が凝集されているので、知りたい内容をすぐに探すことができます。

保健師の存在意義とは?これ1冊で重要性が分かる!

著者
高尾 茂子
出版日
2015-01-25

この本には、保健師の存在意義が書かれています。第1章では、ベテランから若手へのインタビュー。第2章では、日本における保険衛生の思想と、その制度。最後の第3章では、現在必要な能力や、それをどう伸ばしてくかが記載されています。

実際の業務や制度、はたまた思想まで、きちんとした視点を持って、あらゆる角度から制度を見つめ直し、議論されているのが特徴です。これからこの仕事を目指す上で、その制度の成り立ちや、思想といった制度を作った人たちの想いを知るには、とても参考になる本であることは間違いありません。

この職業そのものを詳しく知るために、ぜひ手にとって一読ください。

 

保健師の生きがいが分かる!

著者
宮本 ふみ
出版日
2006-10-01

この本には、実際に保健師が出会った家族と、その病気について描かれています。アルコール依存症や家庭内暴力、不衛生な環境からくる病気、精神障害など、あらゆる病気とその病気と向き合う様子がまざまざと描写されています。

その中で保健師としてできることは数少ない場合もあれば、問題を解決できる場合もあるでしょう。そんな実際の業務に触れることができるのが、この本の特徴です。

これらの物語に触れることで、この職業をもっともっと具体的にイメージできるようになるのではないでしょうか。また、こういった事実が世の中にあるということを知ることできるので、自身がこの仕事に就いたときの、確固たる覚悟を作るきっかけになるかもしれません。

この職業を目指している方も、また現在この仕事に就いている方にも、ぜひ手にとってもらいたい1冊。ぜひご覧ください。