バーテンダーになるには?5分で分かる、仕事内容や給料、資格の種類など

更新:2021.11.13

バーテンダーになるためにはどうしたらよいでしょうか?この記事では、仕事の内容や給料、資格の種類などについて説明していきます。一見非常に華やかにみえるこの世界。1000を超えるお酒のレシピを把握し、それらを美味しくつくる高度な技術が必要となります。 働くことについて詳しく紹介した後、バーテンダーになるなら参考にしてほしい本も3冊紹介しているので、興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。

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バーテンダーの仕事内容や給料は?

バーテンダーは、バーやクラブでカクテルなどのお酒を作り、提供します。

「シェイク(シェーカーに材料と氷を入れ振ることで混ぜ合わせ、グラスに注ぐこと)」「ステア(バースプーンを使ってカクテルを混ぜる事)」「ビルド(グラスに材料を直接注ぎ、ステアして完成させるスタイルのこと)」「ミキシング(一度ミキシンググラスに材料と氷を入れ、ステアしたものをグラスに注ぐ)」といった技術を駆使して、様々な種類のお酒を提供します。

また、お酒を作るだけではなく、お店の持つ空間を演出するのも仕事の1つです。そのため、美しくみえる姿勢やミキシングの仕方などを身に付ける必要もあります。その場の雰囲気に調和しつつ、様々な業務をこなしていきます。

給料はひと月に20~25万円程度です。飲食店に働く従業員よりも給料面では恵まれていないことも多いです。しかし、自分のお店を持つことができればさらに給料が上がる可能性もあり、人気店ともなれば、ひと月40万円程度稼ぐことも夢ではありません。

バーテンダーに必要な資格と種類は?

バーテンダーは、特別な資格がなくてもなることができる職業です。

ただし、働くときに有利になる学校や資格はあります。養成学校では、必要な知識や技術を1〜3ヶ月間のカリキュラムが用意されています。短期間で、各種カクテルの作り方やお酒の知識、接客などについて学ぶことが可能です。

養成学校によっては、開業サポートまでカリキュラムに組み込まれている場合もあります。また、観光に関する専門学校の一部授業として、バーに関する授業が展開されていることもあります。

この職業に就く時に有利となる関連資格は、N.B.Aバーテンダー呼称技能認定、N.B.Aインターナショナルバーテンダー呼称技能認定です。

これらの資格は、一般社団法人「日本バーテンダー協会」が実施している資格試験で、アルコール飲料を取り扱う飲食やサービス業に従事する20歳以上の人で、ある一定の条件を満たした方に受験資格があります。

技術を磨けば世界大会などで技量を試すことが出来ます。そこで入賞すれば、知名度も上がり、技術の確かさが証明されるので、様々な可能性も広がるでしょう。

バーテンダーは、女性でもなれる?

バーで働いている人をみると、その多くが男性であることに気づくと思います。しかし、バーテンダーになる上で男性と女性という区別はなく、女性も働くことができます。

実際、女性も増加傾向にあり、バーに通う女性客からすると、女性の人の方が安心という意見もあるようです。

ただし、バーでの仕事は華やかな側面ばかりではありません。お店によっては朝方近くまで働かなければなりませんし、お酒の入荷や搬入は力仕事です。女性の方は、十分この点に注意してください。

バーテンダーの教科書!

昔はバーテンダーには教科書のようなものがありませんでした。そのため、彼らは誰もが手探りでその技術を磨いていました。そんななか、バーテンダーを志す人たちに向けて、技術を体系化した本がこちらです。

著者
["花崎一夫", "山崎正信", "江澤智美"]
出版日
2011-10-05

1987年に刊行された後、2011年に新装改訂版として出版された本書は、日本のウイスキー蒸留所、酒税法改定後の焼酎、ニューワールドなど、新しいお酒に関する情報も最新のものが掲載されています。バーテンダーなら参照すべき、基本の1冊ではないでしょうか。

必要となる技術や知っておくべき知識について体系的に書かれていることが本書の特徴となっています。人気のカクテルレシピなども詳しく説明されており、カクテルの技法についても豊富に紹介されているので便利です。

お酒好きの方にもオススメです。

直木賞作家がみたバーとは?

本書は、バーが大好きな直木賞作家が書いた自分物列伝です。

バーで働くとは、どのような人生を歩むということなのか、直木賞作家が13人のバーテンダーたちの人生を浮き彫りにしていきます。


著者
海老沢 泰久
出版日
本書はどちらかと言えば、技術などについて詳しく説明されたものではありません。

むしろ、彼らがどんな生き方をしているのかを説明している本です。戦後、カクテル文化を広めてきたバーの先駆者たちの生きざまが紹介されています。小説のように飲める本なので、この職業に興味がない人でも読みやすいことも特徴です。

本当のプロとして活躍したいという方には、ぜひ手にとってほしい、バーテンダーとしての生き方が学べる本です。

漫画でわかるバーテンダー!

本書はバーテンダーをテーマとした人気漫画です。新米のバーテンダーが、ベテランの方とのやり取りを通じて成長していく物語は、漫画としても非常に楽しく読むことができます。

漫画ではありますが、その描写やストーリーは現実をよく反映しており、実際に作者たちが何度もバーに通ってインタビューを繰り返したということもあり、リアルな生きざまが描かれています。

著者
["城 アラキ", "長友 健篩"]
出版日
2004-12-03
この仕事は、お酒を提供するだけではありません。お客様との会話も仕事の1つに含まれます。お客様一人ひとりには様々な人間関係のしがらみがあり、それに対する気遣いが必要です。

この漫画は、複雑な人間関係で悩む人物の問題に、1杯のカクテルがヒントを与えていきます。カクテルにはそれだけの魂が込められていることを再認識させてくれる本です。

お酒を通じたコミュニケーションの大切さを再認識させてくれる本書は、カクテルを極めるということがどういうことなのかについて、気づきを与えてくれるでしょう。

バーの世界を究めることは非常に大変なことです。しかし、世界大会も開催されるほど、バーテンダーの仕事は奥深いものです。上で紹介した本をぜひ参考にしてみてくださいね。

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