ネットワークエンジニアという言葉を聞いたことがありますか?きっと耳にしたことはある方が多いと思います。しかし、実際の仕事内容を詳しく知らない方はきっと多いのではないでしょうか。 この記事ではそんな皆様の疑問を解決させていただきます。ネットワークエンジニアの仕事内容や、年収、将来性などを詳しく解説。そして、最後にはネットワークエンジニアになるために参考になる本をご紹介しております。ぜひ最後までご覧ください。
ネットワークエンジニアとは、簡単に言えばプログラムを組む仕事です。みなさんは日々の生活において、スマートフォンやパソコンをお使いだと思います。これらの、指タップや音声で操作できたり、遠くにいる人とコミュニケーションが取れたりする媒体を実現させたのが、ネットワークエンジニアの方々です。
ネットワークエンジニアがプログラムを開発したからこそ、現在のみなさんの生活が成り立っているといっても過言ではないでしょう。また他にも、みなさんが一度は使ったことがあるであろうATMも、ネットワークエンジニアのプログラムがあってこそ。彼らの仕事のおかげで、私達は不自由なく生活することができているのです。
さて、そんなネットワークエンジニアの年収はというと、300万円〜600万円が相場となっています。しかし、これはあくまで平均的なもの。実力差が大きく、それによって収入も大きく上下するのがネットワークエンジニアの特徴ともいえるでしょう。業界内でも難しいとされる国家資格の「ネットワークスペシャリスト」や、Cisco Systems社が認定する「シスコ技術者認定」などといった資格を持っていると、年収1,000万円以上を安定して稼げるようにもなるそうです。
近年人工知能が脚光を浴びたように、今ネットワークエンジニアを必要とする仕事が世の中には溢れています。ですから、実力者にその気があればいくらでも稼げてしまうのが、ネットワークエンジニアの特徴の一つともいえるかもしれません。
ネットワークエンジニアになるための代表的な方法は、IT系の企業に勤めることです。就職に伴い特に必須となる資格はありません。ただ、ネットワークエンジニアは専門的な技術を要するので、入社してからの勉強となると、なかなか厳しいというのが現実でしょう。なので実際は、専門学校や大学で基礎知識や基礎技術を取得した上での入社が多いようです。
ネットワークエンジニアになるための技術を習得できる学校は、ざっくり言えば理系の大学または専門学校になります。代表的な例を挙げると、工学部、情報通信学部、メディア学部などです。ただし、コンピューター系の学部でなくても学べる場合もありますので、各学校の情報を詳しく調べてみるとよいでしょう。
さらに、大学案内や専門学校案内を見る時に、卒業生の就職先を確認することもおすすめします。コンピューターサイエンス系の就職先があれば、ネットワークエンジニアの技術者としてある程度の知識が学べるはずです。
誰もがコンピューターを使えるようになった現代、ネットワークエンジニアの仕事はなくなる心配はないと考えてよいでしょう。実際、人手が足りず賃金を上げなければ採用できないというのが現状です。そのため、知識と技術を習得すれば、希望の職場に就職できる可能生は非常に高そうです。
注意点があるとすれば、技術進化のスピードが早すぎる点。昨日までは新しい技術だったことが、今日には古くなっているといるということが普通に起こる世界です。そのため、常に新しい技術を身につけていく必要があります。ネットワークエンジニアとして活躍するためには、最前線の知識や技術にも柔軟であることが必要でしょう。
また、昨今は人工知能の台頭が目覚ましく、新卒でも技術の高い学生は破格の年収で採用されることがあります。また、人工知能は将来性の高い技術でもあるので、今後ネットワークエンジニアのニーズは世界中で高まっていくのではないでしょうか。
- 著者
- 松田 次博
- 出版日
- 2005-01-27
この本は、ネットワークエンジニアという仕事について全般的に網羅された本です。営業活動、企画・提案、設計に関してや、トラブルへの対処方やスキルアップの方法まで。ネットワークエンジニアのあらゆる場面でのノウハウがぎっしり詰まっています。
また、ネットワークエンジニアリングの技術的な話だけでなく、IT企業にてエンジニアが直面する問題についても言及されています。現場の様々な問題についてまとめて記載があるのがこの本の特徴です。
- 著者
- 増井 敏克
- 出版日
- 2016-12-17
この本は、ネットワークエンジニアの基礎的な技術の歴史、成り立ちが書かれている本です。IT業界でのキャリア形成から、ビジネスでどんなところにネットワークエンジニアリングの技術が使われているのか。また、プログラムで成り立っている世界、データベース、そして今話題のAIについてまで記載されています。
この本の特徴のひとつは、ハッカーについて言及されている点。それにあわせて、ネットワークエンジニアがセキュリティー面で注意しなければならないことについて、解説されています。当たり前ですが、個人情報を不正流出させたりしてしまったら、とんでもないことです。
そうならないためにも、この本は必読です。セキュリティーの必要性の基本的な部分を知ることができます。ネットワークエンジニアの土台作りにはもってこいの本でしょう。
- 著者
- 今野浩
- 出版日
- 2015-06-25
この本は、実在した天才エンジニア集団の具体的なエピソードをもとにした本です。ネットワークエンジニアの中には、学生時代から高い技術を持ち起業する方もいます。この本で語られる天才・森口繁一もその一人。彼らはどんな発想でプログラムを書いているのでしょうか。
当時のエンジニアは研究職が多かったですが、森口繁一は「実践的な技術」を日本に広めようと考えます。戦時中、アメリカは爆弾を回避したり暗号解析をおこなうため、数学者、物理学者などを総動員して技術開発を行っていました。アメリカはすでに「実践的な技術」を持っていたのです。戦時中からアメリカの本格的な研究の凄さに気がついていた森口繁一は、ひょっとすると日本に勝ち目がないことをすでに知っていたかもしれません。
そして日本が戦争に敗れると彼はアメリカに留学し、先端技術を日本に持ち込みました。この人がいたおかげで、現在の日本のITが成り立っているといっても過言ではないでしょう。
この天才・森口繁一という人がプログラム技術をどうやって日本に普及させ、進化させていったのかが詳しく解説されている本書。この本を読むことで、日本のネットワークエンジニアの成り立ちや構図を詳しく知ることもできます。ネットワークエンジニアを目指している方や、現在ネットワークエンジニアの方でも参考になるでしょう。