小説家としてもデビューをしているつぶやきシロー。しかしどうやら、読書に対してはかなりの抵抗があるらしい。彼に「おもしろい本と出会って読書の楽しさを知ってほしい」と考えたホンシェルジュ編集部は、半強制的に何冊かの本を渡しました。さて、つぶやきシローは何を思うのか。包み隠さず感想をつぶやいてもらう連載です。 第17回は、人口が減り続ける日本において貴重な労働力となっている外国人に関する本ですが……いつの間にかあるある大会に⁉
日本で最初のコンビニはセブンイレブンの豊洲店と言われていて、最初に売れた商品がサングラスなんだよね。いきなりサングラスって。そもそもコンビニでサングラスなんか買ったことないし。その最初のお客さんは、アルフィーの桜井さんだったのかな。
とにかく珍客で幕を開けたコンビニは、日本人の生活の一部になるのが早かったね。僕が小学2年生の時かな、近所に初めてコンビニができてね。セブンイレブンだったんだけど、今の若い子は名前の由来とかわからないんじゃない? 今は24時間営業だもんね。朝7時から夜11時まで営業しているからセブンイレブンなんだよね。
これ、あと何十年後かわからないけど、番組のクイズ問題になると思う。あと、「なぜレコード大賞と言うのでしょう?」ってのもクイズになると思う。もうレコードなんて今から生まれてくる子の生活にはないだろうからね。
タイトル「コンビニ外国人」
- 著者
- 芹澤 健介
- 出版日
- 2018-05-16
語呂がいいよね。コンビニで働いている外国人はアジア系が多いけど、4万人以上も働いているんだって。実際にインタビューし、コンビニで働く理由や生活の苦悩、日本語学校の闇、人口が減り続ける日本と、コンビニで働いている外国人を通して、未来の日本のあり方を考えさせられる本。
コンビニで売られているお弁当とかは、当然消費期限があって、今は、お弁当の登録された時間が1分でも過ぎると、レジでバーコードをスキャンしても「ピーッ」とアラームが鳴るらしい。すごいね。その残ったお弁当を貰えるから食費が浮くと、留学生は言っている。確かにありがたいよね。
でも今はそれさえも店側が厳しく取り締まっているみたい。ホームレスにも持って行かれないためにゴミ置き場に鍵かけてるもんね。僕も若手でお金がなかった頃、コンビニで働いていた知り合いが、夜中持ってくる期限切れのパンや弁当を、朝から何も食べずにずっと待っていたのを思い出したよ。一気に弁当3つくらい平気で食べてたな。20年も前の話だけどね。まだ食べられるのにもったいないもんね。
コンビニにはホント助けられたな~。夏の暑い時、家にクーラーないから、意味なくコンビニ入っていたもんね。飲み物の冷蔵庫を開けるとさらに涼しいんだよね。たまに冷蔵庫の奥で品出ししている店員と目が合って気まずくなることあるよね。
何もない夜道にコンビニの煌々とした明かり。これにも助けられた人もいるんじゃないかな。なんかホッとするよね。吸い寄せられるように店に入るけど、何も買わずに出るのも、これまた気まずいんだよね。特に店の中、客が僕1人って時ね。誰か他の客が入って来るの待って、他の客がレジに行った時にしれーっと出てくる。その時「ありがとうございました~」なんて言われると心が痛い。
僕の近所のコンビニにも中国人の女性の店員さんが働いているんだけど、すごいいい感じの接客してくれるよ。「ハシ、ナンゼン?」片言だけど、「何膳」っていうとこがいいよね。僕はバーコードを打ちやすいように、商品を裏返してレジに置くんだけど、「アリガト」って言ってくれるもんね。日本人では聞いたことない。
袋に詰めてくれた後も、ビニール袋の持つ所を丁寧にねじねじ、適当でいいのにすごいねじねじ。その店員さんが男だったら、手のぬくもりが残っていて気持ち悪いんだけどね。
あと、僕なんかあるあるネタやっているんだけど、コンビニには助けられたね。学校、電車に並ぶ3大あるあるの1つだからね。3大あるあるって、 僕が勝手に言っているだけだけど。
今回も、本の感想よりも言いたいこと言っている文章になっちゃいましたが、せっかくなので最後にコンビニあるあるをいくつか言って終わりたいと思います。
トイレ借りたら、何も買わないのも悪いから飲み物買っていくね。
レジの横に置いてあるチロルチョコの誘惑と闘うよね。
レジの中で、若い男女のアルバイトが楽しそうにしゃべっていると、ちょっとイラッとするよね。
落とした商品を違うのと取り換えようとした時に、店員と目が合うと気まずいよね。
コピー機のふたを開けると、前の人の住民票か何かが残っている時あるね。
コンビニに入ると、とりあえず1周するね。
引っ越した先の一番近いコンビニが、マニアックなコンビニだった時ガッカリだね。
コンビニで、制服を着た警察官が普通におにぎりとか買っていると、「おっ」って思うね。
お弁当買って、袋の中を覗いたら、お手拭きが入っていた時の得した感。
女性店員に、つり銭をちょっと高い位置から手に落とされるとショックだよね。
10個あげたからもういいでしょ。あるあるはこれで終わり。じゃあ、コンビニ行ってくる。
「何か買ってくるものある?」
「適当にお菓子買ってきて。お菓子のセンスは任せるから」
このプレッシャーね。
つぶやき読書
お笑い芸人のつぶやきシローさん。小説家としてもデビューをしています。しかし、「本を1冊読むのに数ヶ月かかることもある」など、読書に対してかなりの抵抗があるらしい。「おもしろい本と出会って読書の楽しさを知ってほしい」と考えたホンシェルジュ編集部は、半強制的に何冊かの本を渡しました。さて、つぶやきシローは何を思うのか。包み隠さず感想をつぶやいてもらう連載です。隔週金曜日更新!