【第21回】つぶやきシローのつぶやき読書/日本の未来予想図は恐ろしい

【第21回】つぶやきシローのつぶやき読書/日本の未来予想図は恐ろしい

更新:2021.11.29

小説家としてもデビューをしているつぶやきシロー。しかしどうやら、読書に対してはかなりの抵抗があるらしい。彼に「おもしろい本と出会って読書の楽しさを知ってほしい」と考えたホンシェルジュ編集部は、半強制的に何冊かの本を渡しました。さて、つぶやきシローは何を思うのか。包み隠さず感想をつぶやいてもらう連載です。 第21回は、少子高齢化や人口減少で起きる出来事を身近な問題を中心に教えてくれるという、真面目な本を読んでもらいました。この本を読んで、10年後、20年後の日本でうまく立ち回ることはできるのでしょうか。

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自分の未来を考えてみようかな、明日も見えてないけど

手相ね~、変なこと言われた思い出が多いね。
僕の手相はね、感情線が二つに分かれていて、頭脳線も二つに分かれていて気持ち悪いの。サイコパスなんじゃねーかってね。

手相は仕事でしか見てもらったこと無いけど、「結婚はしない方がいい、してもいいけど別れる」とか「家庭運がない」「精神的に17歳で止まっている」「ガラクタが集まる人生」「チンコは13㎝」「人間嫌い」「人前が苦手」「何を考えてるかわからない」「変わり者」って、僕のこと知ってて言ってない? 「チンコ13㎝」はゴールデンタイムの番組で発表されたっけな~。お互い仕事だから面白おかしくということなんだろうけど、いいことは言われないね。唯一憶えている褒め言葉は、「あんた、肩幅広いね」って、見た目じゃん。別に褒めてもないし。あ、あとあれ褒められた「顔が大きいから時代劇をやりなさい」って、手じゃなくて顔見てやんの。

自分の未来を、手相の鑑定にばっかり頼るのもどうかと思うけど、中毒性あるよね。やっぱ自分の将来って気になるもんね。知りたいような知りたくないような。もし誰にもバレずに自分の目の前にだけタイムマシンがあったら、乗らない人いないと思う。こういう話になるとよく、「過去と未来どっちに行きたい」ってなるよね。悩むけど未来かな~、やっぱ気になるよね大谷が誰と結婚するか。

タイトル「未来の年表2」

著者
河合 雅司
出版日
2018-05-16

1を読まずに2からのスタート。少子高齢化や人口減少に伴い起こりうる変化、特に身の回りの変化をわかりやすく楽しく教えてくれている。基本ネガティブなことが多いけど、知っておいた方がいざという時にパニくらなくてすむかもしれない。日本の未来予想図は恐ろしい。「まさか!」「大げさだろ!」と思いながらも、「あり得るかも」と納得させられる 本です。

例えば、高齢者が増えると経済成長に影響するらしい。これだけ聞くとなんとなくわかるような気がするが、理由が路線バスだというから驚くよね。高齢者が杖をついてゆっくりバスに乗ると、席に着くまで発車できないし、時間がかかり後続車の渋滞を引き起こし、仕事現場に遅刻して労働生産性が落ちるとの見解だ。バスの乗り降りなんて何十秒くらいの誤差だろうけど、バタフライエフェクトのように、その誤差が経済を動かすのかもね。もし、高齢者が降りるボタンを押すの忘れてたら、バスは一回も停車せず車庫行きで、交通状況はいつもよりスムーズになり、経済にいい影響が出るんだろうかね。あの~知らない街でバスに乗るのって勇気いるよね。勝手がわからないんだよね。

デパートでも変化が。高齢者は若者と違い商品説明に時間がかかり、支払いもまごまごしててさらに時間がかかるので売り上げに影響が出ると言う。確かに支払いの遅いおばちゃんいるよね、諦めればいいのに、ないはずの一円玉をずっと探しているから時間がかかるんだよね。あと高齢者が休憩する椅子も増やさなくちゃならないので、売り場面積が減るらしい。たまにエレベーター内の角に椅子が置いてあるけど、あれも一個でなく、なるべく多く椅子を並べたりして、立っている人より座っている人の方が多いエレベーターになるのかな。エレベーター乗っている時って、知らない人同士無言で上の動いている数字を見るともなく見ているけど、椅子に座って低い位置から見上げてると首だるくなっちゃうよね。

あと少子化だよね。雑誌で「小学〇年生」シリーズってあったじゃない? あれ今「小学一年生」しかないんだって。「学習」と「科学」も休刊らしい。小学生の頃、「科学」の付録が楽しみだったんだよね。僕は買ってもらえなかったから、二か月遅れの友達のいらなくなったのを貰ったりしていた。それでもうれしかったけどね。本自体はマンガのとこくらいしか読まないんだけどね。だいたいそう。マンガのとこしか読まない子でした。

そんなことより 少子化で学校が減っていってるけど、部活が複数校の混合チームになるんだって。すでにちらほらなってるらしいんだけど、野球部とか人が足りなくて、寄せ集めだから、同じチームなのにユニホームが違ったりしてるんだって。転校生が一人ジャージの色が違うことはあったけど、7校の野球部員が集まって合同チームを結成して甲子園を目指したりしてるんだって。プロ野球のオールスターでも1チーム7つのユニホームはないからね。著者は甲子園で校歌を歌う時、どこの学校の校歌を歌うのか心配している。各高校のお気に入りのワンフレーズを持ち寄って歌うのも大変だし、喧嘩になるくらいなら、負けた方のチームに「もしよろしければ、歌ってもらえると助かります」って言って譲るのもいいよね。

他に
「食卓から野菜が消える」
「80代ガールが流行を牽引する」
「刑務所が介護施設と化す」
など、興味をひく未来予想図が多数。
ベストセラー「未来の年表」の続編「未来の年表2」、いまだ独身の僕は少し震えながらも、いろんな準備や計画が必要だなと勉強になりました。
著者自身の未来年表の中に「未来の年表3」を上梓するという項目があるのなら、「スポーツ編」を書いて欲しい。新しい競技、衰退する競技、記録はどこまで伸びるのか? 大谷は誰と結婚するのか? 続編を期待しております。僕の未来年表の中に「未来の年表3」を読むという項目を入れておきます。つって僕が明日死んじゃったりしてね。


連載第1回を読みたい方はコチラ。

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この記事が含まれる特集

  • つぶやき読書

    お笑い芸人のつぶやきシローさん。小説家としてもデビューをしています。しかし、「本を1冊読むのに数ヶ月かかることもある」など、読書に対してかなりの抵抗があるらしい。「おもしろい本と出会って読書の楽しさを知ってほしい」と考えたホンシェルジュ編集部は、半強制的に何冊かの本を渡しました。さて、つぶやきシローは何を思うのか。包み隠さず感想をつぶやいてもらう連載です。隔週金曜日更新!

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