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「(良い本との)出会いがない」と泣く君へ、平成最後に私が出会った良本を。

更新:2020.12.1 作成:2019.4.25

「良い本との出会いがない」。 今回は、言ってしまえば何でもアリのこんなテーマに挑もうとしています。 別に、ネタ切れではない。たぶん。

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平成最後の──とか言えるガキにだけは死んでもなりたくなかった。

どうも、平成最後の吉野シンゴです。3代目ではありません。

そんなわけで今回のテーマは、「良い本との出会い」なんていう、超アバウトなもの。
なんだか、最終回的な感じですが。平成も終わるのでよいでしょう。許せ。 

今回は、私がこの平成最後の一年間に読んだ中で、自信を持って面白いとオススメできる本を厳選して紹介します。

こいつらを紹介しないことには、私の平成に幕は下ろせません。
こいつらを紹介しないことで、いつまでも平成を終わらせないことができるという裏ワザに気が付いてしまいましたが、別に不老不死になりたいわけではないのでさくっと紹介していこうと思います。このアイデアは秦の始皇帝あたりに譲ってあげようと思うぜ。

一体いつから、その映画を観ていないと錯覚していた?『[映]アムリタ』野﨑まど

平成最後に、最大級の衝撃を。
「読む劇薬」こと‘野﨑まど’のデビュー作『[映]アムリタ』。 

天才と噂される少女・最原最早が描いた絵コンテに魅せられて、気が付けばその絵コンテを二日以上ぶっ通しで読み続けていた二見。彼は、最原が監督を務める自主製作映画に参加することを決意するが…… 
著者
野崎 まど
出版日
2009-12-16

ボケとツッコミの絶え間ない軽妙な会話劇が心地良く、爽やかなラブコメ要素や友情賛歌に心が躍る。一見すると映画づくりに情熱を懸ける大学生たちの青春物語なのですが……

ラストシーンで、そのイメージは根本から覆されることになる。

細やかな伏線がしだいに組み合わさっていき、気が付いたら「映画」に囚われていた。

あの映画づくりの日々は……いや、その実はもっと以前からか……?


全ては、「天才」映画監督・最原最早の、掌の上。 


とにかく衝撃が味わいたい方は、今すぐ手に取るべし。
二日以上ぶっ通しで読ませられることを、覚悟して。


「映画を見て、人生を過ごしたのと同じだけの感動を与えられればいいんです」

最原がさらっと口にしたこの一言が、いつまでも頭から離れない。 


それでも、なお、「少年漫画」。『彼方のアストラ』篠原健太

コレ、『彼方のアストラ』。マジですげぇ。マジで。
俺の語彙力が無くなって口調が変わっちゃうくらいすげぇ。 

何が凄いって、小難しくないところだよね。
単純明快に分かりやすく楽しく、大どんでん返しをやってのけるその展開よ。 

やっぱり「少年漫画」は最高だぜ。

著者
篠原 健太
出版日
2016-07-04

簡単に言うと、宇宙の片隅で迷子になった高校生たちのお話なんですけどね。
最初の頃は、笑いあり涙ありの宇宙惑星サバイバル生活物語だと思っていて。もちろん、そういうジャンプらしい「友情・努力・勝利」の物語としても最強に面白いのですが…

その裏で、とんでもなく周到な伏線を貼っていやがった……!

いかにもミステリ!って感じじゃないのがニクい!
あれだけ少年漫画しておいて、急に雰囲気が一変するあの展開。鳥肌が止まらない。
自分の信じてきたものが根本からひっくり返される気持ち良さったらありませんよね。 

さらに凄いのが、ハードな現実を突きつけられてなお、彼らは前を向いて進み続けるということ。一度シリアスSFに落とし込んで、その後また少年漫画しだすんですよ。すげぇ。
張り巡らされた伏線やミステリ要素はあくまで展開の一つ。魅せつけられたのは、少年少女の成長でした。すげぇ。 

ジュブナイルサバイバル×SFサスペンス=最強の「少年漫画」。たった5巻とは思えない満足感。
何か語ろうものならネタバレになりそうなので、もう、何も言わない。今すぐ、読むべし読むべし。

本作については、<『彼方のアストラ』が名作だった件。最終回までの面白さを全巻ネタバレ考察!>の記事でより詳しく解説しています。気になる方はこちらもどうぞ!

平成終了まで、あとわずか。今すぐ本屋へ駆け込もう。

それでは、良いお年を。