山中志歩、過去の日記「待ち合わせには迎えに行く人になろう」の意味とは?

更新:2021.4.5

もうすぐ春ですね、日も長くなってきて、ぽかぽかしてきて、ぼーっと散歩する時間が増えました。

山中志歩プロフィール画像
女優
山中志歩
1993年生まれ、三重の山奥ですくすく育つ。高校で演劇部に入り、大阪芸術大学進学後も学内外の公演に多数出演。2016年より上京。青年団所属。現在までに、名だたる演出家の作品に出演し存在感を示している。本連載は個性派女優・山中志歩が、演劇愛・読書愛に溢れた内容でオススメの本を紹介するコラムです。 https://www.ginacm.com/shiho-yamanaka/
  • twitter
  • facebook
  • line
  • hatena

たまたま日記を読み返す機会があったので、今回は私の日記を皆さんにご紹介しよう。

日記といっても、大したものじゃなくて、そのとき思ったことやメモをちょこちょこっと記録している。

今回は皆さんに少しだけお見せします。

まずは、2017年11月14日14時46分の日記。

待ち合わせには迎えに行く人になろう

多分、誰かと待ち合わせしたときに、駅から一緒に行くのではなくて、現地に来てと言われて、結構遠くて、迷子になったんだと思う。そのときに、「私は一緒に待ち合わせする人が迷子にならんように、迎えに行けるような親切な人になりたい」と思って、忘れないように記したんだろう。

3年後、待ち合わせ時間に微妙に遅れる人間になっているよ。

2017年1月25日15時37分の日記。

すごく今が幸せで、でも、これから悪いことも起きるんやろなあとおもうと、へこむ

これは北九州でお芝居を作ってたときの日記。

2016年は上京したばかりで、田舎者的には少々痛くて冷たい都会の洗礼をたくさん受けた。「もう限界かもなー」と思ってた矢先、北九州のオーディションに合格させてもらって、そこで感じたこと。

次の日の日記にも、「みんなが面白くて、すげーと感じる。こういう発想もあるんだ!と勉強になる」みたいなことを書いてるから、相当楽しかったんだろう、当時の私。

今も楽しいよ。悪いことばっかりじゃないよ。

2014年10月1日4時46分の日記。

バックパッカーになろう!!
一度きりの人生なんやし、
そこの国でいろんな人に出会おう

午前4時の私は無敵だ。何でもやれる気がする。

立派な夢なのに、自分で笑ってしまった。

このときのこと、何にも覚えてない。20歳の勢いがある。

著者
["おのき がく", "おのき がく"]
出版日

皆さんにはトラウマ絵本ありますか?

私は「かたあしだちょうのエルフ」が苦手でした。

ダチョウのエルフは強くて勇敢で、子どもたちと遊んだり、皆んなのヒーローなのです。ある日ライオンから皆んなを守るために戦って、片足を失います。

片足になり、少ししか歩けなくなったエルフは皆んなから食べ物を分けて貰ったりするのですが、だんだん皆んなから忘れられていくのです。エルフは何かの骨を食べたり、石を食べたりして食いつないでいきます。

ある日、黒豹が襲ってきます。エルフは最後の力を振り絞って皆んなを背中に乗せて守ります。

「助かった〜ありがとう、エルフ」と背中から降りたら、そこにはダチョウのエルフはいなくて、ただダチョウによく似た一本足の木と池が出来てたという話です。

絵は、版画になってて、黒い色が多くて、不気味で、リアリティがあって、怖いです。

エルフが可哀想で、可哀想で、この絵本は私のトラウマなのですが、大人になって読むと、「エルフってかっこいいかもな」と思います。まだだいぶ苦手ですが。

いつか、誰かの子どもにプレゼントしようと思います。

トラウマになればいい。トラウマも時には必要だ。