5分でわかる「マンション管理士」の仕事!年収やメリット、試験の詳細を解説

更新:2020.4.5

マンション管理組合の運営や、建物の修繕などを専門的な視点からコンサルティングする「マンション管理士」。年々需要が高まっている、管理組合にとって欠かせない存在です。この記事では、仕事内容や年収、管理業務主任者との違い、試験の内容や合格率などや役立つ情報をわかりやすく解説。おすすめのテキストも紹介します。

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マンション管理士とは。仕事内容をわかりやすく解説!

 

マンション管理士とは、最適なマンション住まいの重要な役割を担う存在です。主な仕事内容は、マンションの管理組合に寄り添った立場で、管理運営や維持に関するコンサルティングをすること。

国土交通省のHPでは次のように説明されています。

マンション管理士とは、専門的知識をもって、管理組合の運営、建物構造上の技術的問題等マンションの管理に関して、管理組合の管理者等又はマンションの区分所有者等の相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うことを業務とします。(「国土交通省」HPより引用)

そもそも管理組合とは、マンションの共用部分の清掃や設備の点検、修繕、災害への備え、積立金の経理など、住民(区分所有者)が快適に暮らすための管理をする組織のこと。

しかし専門知識をベースに運営をすることは非常に難しいものです。特に都心では投資用物件が増え、一方で地方では住人の高齢化や空室が増えたため、管理組合がすべての運営をすることが非現実的となっています。

そこで外部から適切な助言を求めるようになりました。その助言をするのが「マンション管理士」なのです。

マンション管理士と管理業務主任者の違いを解説!

 

では、混同されやすいマンション管理士と管理業務主任者の違いをみていきましょう。

  • 「マンション管理士」は、独立を目指せる国家資格です。管理組合と直接顧問契約を結び、管理組合に寄り添った立場で助言をします。
  • 「管理業務主任者」は、管理業者に設置義務のある国家資格で、組織に勤務する際に必要な資格です。管理組合と管理会社は委託受託の関係にあります。

管理業務主任者は、受託契約にあたって重要事項を説明したり、業務を進める際の状況報告をしたりと、管理マネジメントを担う立場。各事業所に設置が義務付けられています。

一方でマンション管理士は、設置の義務付けがされていません。

資格の取得をめざす方は、組織における管理業務のなかで責任あるポジションにつき、キャリアアップを図りたい場合は管理業務主任者、今後独立をしたい場合や、他の保有資格、現職業などと組み合わせて事業拡大したい場合はマンション管理士が選択肢となるようです。

マンション管理士になるには?受験資格、試験内容、問題形式を解説!

 

マンション管理士の試験に受験資格はなく、誰でもチャレンジできる国家試験です。

試験は例年11月におこなわれます。試験時間は2時間、受験手数料は9,400円。午後の時間帯なので遠方の方も無理のないスケジュールを組めるでしょう。

形式は4肢択一。大きく以下の4分野から出題されます。

マンションの管理に関する法令および実務に関すること 
例:都市計画法、消防法などの知識を問う内容 

管理組合の運営の円滑化に関すること
例:集会運営、訴訟と判例、会計などの知識を問う内容

マンションの建物および附属施設の構造および設備に関すること
例:大規模修繕などの知識を問う内容

マンションの管理の適正化の推進など法律に関すること
例:マンション管理適正化指針などの知識を問う内容
(参考:マンション管理士センターHP内「マンション管理士試験実施の流れについて」)

マンション管理士試験は独学でも合格できる?難易度、合格点や合格率、勉強時間などを紹介

 

マンション管理士試験の合格点は、50問中37問正解すること。合格率は8%前後です。勉強時間は500~600時間が必要だといわれています。

2019年度 受験者数:12,021 合格者数:991 合格率:8.2% 
2018年度 受験者数:12,389 合格者数:975 合格率:7.9%
(参考「指定試験機関 公益財団法人 マンション管理センター マンション管理士試験結果」)

法律から会計までさまざまな分野を学ばなければいけませんが、業界経験者や、他の法律系資格の受験経験者は独学で合格を目指す方もいるようです。

注目度の高い資格というだけあって、後ほど紹介するように、テキストと問題集が連動している書籍が数多く販売されています。学習内容の範囲が広いので、これらを活用して効率的に勉強を進めましょう。

また管理業務主任者の国家試験は例年12月におこなわれていて、試験内容が近しいこともあり、ダブル合格を目指す人も多いようです。

マンション管理士のメリットは?

 

マンション管理士の収入は、一般のサラリーマンと同程度の約400万円といわれています。ただ資格手当がつく場合もあり、安定した立場で仕事をしていくことができるでしょう。業界内でも合格者は多くないので、信頼度も高まります。

1960年代に多く建てられた「団地型」マンションは、現在老朽化が著しく、また所有者の高齢化にともない住民トラブルの防止や環境への配慮、災害への備えが不十分なところが多いです。

さらに1980年代以降の建設ラッシュで急増した超高層マンションも、2020年代に築30~40年を迎えます。

膨大な予算の立案や多額な管理費の経理など、さまざまな問題に直面している状況なのです。これからの日本では、これまでに経験したことのない大規模な修繕計画が必至でしょう。マンション管理士が活躍できるフィールドは、今後さらに広がっていくと考えられています。

効率を重視したおすすめテキスト

著者
["東京リーガルマインド LEC総合研究所 マンション管理士・管理業務主任者試験部", "東京リーガルマインド LEC総合研究所 マンション管理士・管理業務主任者試験部"]
出版日

 

持ち運びにも配慮した、3冊にセパレートできる形式が特徴。「民法他・区分所有法等」「標準管理規約・適正化法」「管理実務・会計・設備系編」と学習範囲ごとに分かれています。進捗度が目に見えるので、モチベーション維持にも役立つでしょう。

マンション管理士の学習には、難しい用語も数多く出てきますが、イメージ図が効果的に配置されているのも嬉しいポイント。

さらに本文中には、関連する過去問番号が振られているので、初学者でも本試験を意識したインプットができます。効率的に勉強できるでしょう。

マンション管理士のおすすめテキスト!イラストでわかりやすい

著者
["平柳 将人", "TACマンション管理士講座"]
出版日

 

本作は、マンション管理士試験の学習内容ごとに判例・事例が記載されているのが特徴。暗記ではなく、根本から理解できるよう工夫されているのです。

用語の定義はボリュームが多く、覚えるのにも苦労しますが、イメージしやすいようイラストで説明されているので業界経験のない初学者にもわかりやすい構成になっています。

管理業務主任者とのダブル受験に対応したコンテンツをダウンロードできるのも嬉しいポイントです。

住まいは人生の質を決定づける要素のひとつ。マンション管理士としてコンサルティングをしていくことは、住民たちに寄り添いながら、直接的にその住環境の改善にたずさわることができる魅力があります。資格の取得を目指している方は、ぜひおすすめしたテキストも活用してみてください。

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