2019年の夏に放送された月9ドラマ『監察医朝顔』が、2020年秋・冬期に『監察医朝顔2』として帰ってきます! 月9初の2クール連続放送となるこの作品は前作で夏ドラマ最高視聴率を記録し、多くの感動を呼びました。 続編ドラマではどんな展開になるのか?前クールの内容を振り返り、原作漫画との比較も交えつつ『監察医朝顔2』の内容を予想してみましょう!
ドラマ『監察医朝顔』の物語は万木(まき)朝顔という女性監察医と、その父親でベテラン刑事の万木平(たいら)を中心に描かれています。「監察医」とは、犯罪性の低い遺体の死因を解明する役職です。
この父娘は母(妻)を東日本大震災で「行方不明」のまま失った辛い過去があります。それがきっかけとなり、発見された遺体の生きた証を見出すために死因解明に日々尽力する物語です。
この物語には原作があります。『漫画サンデー』にて連載されていた漫画で、コミックス全30巻で完結しています。
法医学のプロが監修したリアリティある作風が特徴。原作は木村直巳、作画は香川まさひとが担当しています。
ちなみに監察医の年収は約700万円とのこと。知名度も年収も医師より低めですが、死者の声に寄り添う朝顔の姿からは、彼女の仕事がとても重要なものだと感じられます!
前作である第1シリーズは、関東地区のビデオリサーチ調査によると、放送時の平均視聴率は11.9%。ついには2019年夏ドラマの最高視聴率を記録しました!
ドラマの本作は所々で原作と異なる設定になっており、なかにはドラマならではの大きな変更もあってか、大ヒットドラマに。
放送終了後には、続編を求める声や賞賛の声が1000件近く寄せられたそうです。それほど多くの人に愛され、続編に繋がったと言えるでしょう。
メインキャストは前回からの続投とのこと。主人公の朝顔を上野樹里、その夫を風間俊介が演じます。月9ドラマ初の夏・秋期2クール連続放送とのことで、見応えがありそうですね!
この記事では、原作とドラマ『監察医朝顔』の比較をとおして、その続編であるドラマ『監察医朝顔2』で見所となりそうな展開を紹介していきます。
また、以下の記事では、上野樹里が出演したドラマの魅力について説明しています。気になった方はぜひご覧ください。
上野樹里がハマり役だった実写化作品一覧!出演映画、テレビドラマの魅力紹介
ついつい画面越しに「こんな子いるいる!」と頷いてしまうほど、自然に感じられる演技が魅力の女優・上野樹里。代表作『スウィングガールズ』では、違和感なくどこにでもいる田舎の女の子を演じています。どんな役でも自然体でこなせてしまう上野樹里は、実写化作品にも多く出演しています。 この記事では上野樹里が演じた役柄と作品について紹介します。
前クールでは主人公の朝顔が父とともに様々な遺体の謎を解き明かしました。そして、刑事の恋人・桑原真也とも結婚して長女のつぐみが生まれました。
そんな物語のなかでも印象に残る、最終回の感動的な結末を振り返ってみましょう。
忙しくも温もりのある日々を過ごし5年経った頃、夫の桑原に命の危機が訪れます。反社組織・鮫島組と国江建設の関係性を調査していたところ、土砂崩れに巻き込まれてしまったのです。
「朝顔は母に続き夫も失ってしまうのか!?」とハラハラするシーンでしたが、無事に事なきを得たのでした。
その後家族そろって東日本大震災の被災地へ向かい、灯篭流しをすることになります。
東北の地は母を失ったトラウマが蘇る場所です。駅に着いた途端、朝顔の脳裏に震災の記憶がフラッシュバックしました。
一瞬立ち止まってしまう朝顔でしたが、少し時間をかけると前に足を踏み出すことができました。彼女がトラウマに打ち勝った瞬間です。
東北の地では皆が亡き母の存在をどこかに感じ取っているようでした。母に向けて語り掛ける朝顔は、精一杯生きると母に誓っているようにも見えます。
そしてドラマのラストのシーンは、娘のつぐみのお遊戯会当日の朝の様子です。まだ家なのにすでにリスに扮したつぐみが愛らしい一幕。保育園に向かう前に皆で写真撮影をして、皆で慌ただしく出掛ける姿が描かれました。
印象的なのは、何と言っても朝顔の笑顔。
日常の小さな幸せに浸る朝顔の姿は、このドラマの最後に相応しい希望に満ちたものでした。
このように前クールでは「東日本大震災を乗り越えた被災者の心境をどう描くのか」という点が、1番の着目ポイントでした。また、遺体を解剖したり事件に巻き込まれたりしながらも、家族の笑顔にあふれた日常のあたたかみが描かれているところも、本作の見どころだったといえるでしょう。
ここからは、本作の登場人物をキャストとともに紹介していきます。
神奈川県の興雲大学の法医学教室に勤める法医学者。ドラマでの名字は万木でしたが、原作では山田となっています。
- 著者
- ["香川 まさひと", "木村 直巳"]
- 出版日
まだ駆け出しの監察医ですが仕事振りは非常に真面目です。受け持った遺体を死因不明のままにしないと固く決意しています。そのためなら、どんな些細な傷や異変も見逃しません。
その決意は母を大震災で失ったトラウマから来るものでした。母親は未だ「行方不明」扱いのままで、死因も生きていた証もありません。
癒えない傷を持つ朝顔ですが、ドラマ第5話では恋人の桑原と結婚します。
さらに5年後には、父親の平も含め家族皆で暮らす姿が見られます。
そんな朝顔を演じた上野樹里のこれまでの出演作品をまとめてみました。
幅広い演技で話題作の主演・出演も多い女優です。
前クールでは上野樹里の久しぶりの月9ドラマ主演としても注目されました。2006年に放送された「のだめカンタービレ」以来13年ぶりのことです。
月9ドラマの単独主演は朝顔が初めてでした。のだめや江などヒロイン役のイメージもあるので、ちょっと意外ですね。素朴な雰囲気で、視聴者を作品の世界に入り込ませてくれる魅力があります。仕事にも、家族にも実直に向き合う朝顔にぴったりです。
朝顔の父で、彼女がいる法医学教室管轄下の野毛山署強行犯係に勤めるベテラン刑事です。
娘よりさらに実直な性格をしています。そのため、朝顔との会話は父娘ながら仕事の話も多くなりがち。
しかし一方で平は頻繁に東北に赴き、今も妻の遺体を探しています。
それは、家族として朝顔と同じ悲しみを抱えているからこそなのでしょう。朝顔よりも行動が前向きな分、その姿は切ないです……。
彼を演じた時任三郎のその他の出演作品はこちら。
ベテラン俳優らしく出演作品は多数です。上野樹里主演の大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」では浅井長政役で出演しました。しかし、役柄の関係で彼女と直接的な共演はありませんでした。
そのため2人が直接関わる作品は「監察医朝顔」が初めてとのことで、巡り巡っての共演と言えます。娘の朝顔の夫となる桑原とは職場の上司と部下の関係でもあり、その微妙な三角関係をどのように演じるのかにもご注目です。
朝顔の夫となる好青年で、平と同じ野毛山署強行犯係に勤める刑事です。朝顔の母のことは自分のことのように受け止め、その温かな人柄で万木父娘と結びついていきます。
原作とは少し設定の異なる桑原ですが、ドラマならではの温かな描写は彼があってこそです。彼が生き埋めになったシーンでは、息を飲んだ人も多いのではないでしょうか。
彼を演じた、風間俊介のこれまでの主な出演作品はこちらです。
ジャニーズ事務所所属の俳優で出演作は様々です。特にこの3作品の好演で、実力派俳優として評判になりました。
ジャニーズのなかでも異例の経歴を持つ彼は、21歳あたりから歌や踊りから離れ、俳優業に専念しています。安定感のある演技力で、作品を支えることができる点を評価されてのことかもしれませんね。
愛情深く心優しい朝顔の亡き母親です。穏やかながら茶目っ気もあり、万木家の太陽のような人物でした。
しかし朝顔と東北の実家に帰省した際、東日本大震災に巻き込まれてしまいました。それ以来、行方不明のままです。
里子が生きた証や遺体は何1つ残っていません。彼女を失った朝顔と平の苦痛は、想像を絶するものなのでしょう……。
そんな彼女を演じた石田ひかりの主な出演作品をまとめました。
ヒット作をはじめ出演作品は多数です。
柔和な美貌と物腰の柔らかさが魅力的な女優です。紅白の司会を2年連続で任せられるなど、人気は高い。
ドラマでの「監察医朝顔」は、家族愛などハートフルな描写もよく見受けられます。しかし実は、原作は遺体の謎解明などの重厚かつミステリアスな雰囲気が印象的な作品です。
加えて、杏林大学医学部名誉教授・佐藤喜宣氏の監修も作品に影響を与えています。法医学の専門家からのお墨付きが、ミステリーの中に深いリアリティを与えているのです。
ではこうした雰囲気の差を踏まえて、ドラマと原作ではどんな違いがあるのでしょう?最も顕著なのは、ストーリー展開の速さと最終回の内容です。
ドラマでは朝顔は第5話で桑原と結婚し、長女つぐみを出産。第6話からはその5年後の朝顔達が描かれるなど、展開が速くテンポよく見ることができます。
結婚後の5年間は分からないものの、平を含む家族揃っての生活を続けていたようです。最終回では娘の保育園のお遊戯会に行くなど、ごく普通の幸せな家庭であることが伺えます。
万木家は一家揃って過酷な仕事です。なので朝顔達のこうした微笑ましい姿は、見ていて胸が温かくなりますね。
一方で、原作はドラマよりもハードでシリアスな展開です。
- 著者
- ["木村 直巳", "香川 まさひと", "佐藤 喜宣", " ", " "]
- 出版日
特に、夫となる桑原の設定。まず、原作の桑原はドラマよりもやや年上です。そのうえ、朝顔と結婚する前に彼はすでに一度結婚しているのです。
しかも桑原の前妻・君子は何者かに殺されており、桑原はその犯人をずっと追っているとのこと。
そのため原作の桑原は妻が忘れられないところから始まり、朝顔と再婚するまでが描かれています。
ドラマでは朝顔を優しく支えてくれた彼ですが、原作はずいぶんハードボイルドだったようです。しかし、原作の彼にはさらに衝撃的な展開があります。
紆余曲折を経て、ようやく桑原と朝顔は結ばれます。しかし夫となった桑原は、結婚後まもなく亡くなってしまうのです!
原因は、君子を殺した凶悪犯が桑原の前に現れたためです。桑原は凶悪犯と相打ちという形で命を落としてしまいます。朝顔の心境を思うとやりきれませんね……。
そして桑原の死後、朝顔が身ごもっている事が判明します。お腹の子が女の子だと知った朝顔は「母の生まれ変わりかもしれない」と、シングルマザーとして娘を出産する決意をします。
母に続き夫までも失ってしまった朝顔……。しかしドラマでは、この桑原の死が回避されました!
すでに深い悲しみを背負っている朝顔に、夫の死は過酷すぎる運命です。せめてドラマでは幸せにと、視聴者の要望が反映されたのかもしれませんね。
このようにドラマと原作ではずいぶん設定が異なる「監察医朝顔」。どちらも非常に人気が高い稀有な作品です。
心温まる家族愛を堪能したい方はぜひドラマをご覧ください。本格的な医療ミステリーを楽しみたい方は、原作漫画がおすすめですよ!
公式発表によると『監察医朝顔2』の舞台となるのは、前クールの翌年の春です。そこで朝顔は、母の遺体と「生きた証」を探しに東北へ行きます。
しかし今度は、東日本大震災の他にもフォーカスを当てるようです。昨今の日本の災害の多さを反映させた物語を描き、その被害者に寄り添う内容となります。 温かなドラマですがメッセージ性も強い本作。続編でも、リアルなお話がたくさん我々に届けられるでしょう。
また、2クール放送だからこその季節の移ろいも楽しめそうです。登場人物達の情感もさらに丁寧に描かれると期待されています。
夏から年末まで万木家を見守ることになるので、つぐみの成長なども見られるかもしれませんね! 深いストーリー展開を楽しめるでしょう。
その一方で、続編では結婚後の5年間を描くという話もあります。……そうなると頭に浮かぶのは、原作の桑原の死です。
- 著者
- ["木村 直巳", "香川 まさひと", "佐藤 喜宣"]
- 出版日
もちろん、前クールで5年後を描いているので原作のとおり死んでしまうことはないでしょう。また、2クール放送の間に万木家のこれまでが見れるのはファンとって嬉しいことです。
しかし、長い放送期間だからこそ、桑原の死亡フラグ再来もありえる話です。 朝顔の幸せのためにも、桑原には生き延びてほしいものですね。
さて、このように『監察医朝顔2』の制作は公式発表だけで様々な想像を掻き立てます。また、フジテレビの『監察医朝顔2』公式サイトではさらに詳しい内容や、制作陣と主演キャストのコメントも見ることができます。
今度は朝顔たちがどんな成長を遂げるのでしょうか? 期待の月9ドラマ『監察医朝顔2』を心して待ちましょう!
また、原作の見所をじっくり知りたいという方には、以下の記事もおすすめです。合わせてご覧ください。
漫画『監察医朝顔』最終回までネタバレ!ドラマ化で話題の原作の見所や登場人物を紹介【無料】
2013年に連載が始まり、全30巻で完結している本作。タイトル通り、監察医を主人公にしたミステリー作品です。監修に本職の法医学者を迎えていることもあり、本格的な法医学の知識と事件や事故を通して描かれる人間ドラマが魅力の本作は、2019年にテレビドラマ化が決定しました。 今回は、そんな本作のあらすじと見どころをご紹介します。無料のスマホアプリでも読むことができるので、まずはそちらからどうぞ。