上野樹里がハマり役だった実写化作品一覧!出演映画、テレビドラマの魅力紹介

更新:2021.11.29

ついつい画面越しに「こんな子いるいる!」と頷いてしまうほど、自然に感じられる演技が魅力の女優・上野樹里。代表作『スウィングガールズ』では、違和感なくどこにでもいる田舎の女の子を演じています。どんな役でも自然体でこなせてしまう上野樹里は、実写化作品にも多く出演しています。 この記事では上野樹里が演じた役柄と作品について紹介します。

ブックカルテ リンク

上野樹里のプロフィール

 

出身は兵庫県加古川市です。誕生日は1986年5月25日のふたご座、A型です。2001年ニキビ対策洗顔料のイメージガールに選ばれ、芸能界デビューを果たします。女優としてのデビューは翌年のテレビドラマ『生存 愛する娘のために』。初めは歌手かモデルになりたかったそうですが、母親の言葉で女優になることを決めたそう。

2006年に月9ドラで『のだめカンタービレ』で野田恵を演じ脚光を浴びました。映画化もされ大人気作品に。のだめ出演以降、天然なキャラクターというイメージが付きましたが『ラストフレンズ』で演じた岸川瑠可をクールに演じ切り、演技の幅の広さを世に知らしめました。

その演技力が評価され、『スウィングガールズ』で日本アカデミー賞、新人俳優賞を受賞しています。

身長は167㎝。趣味は音楽鑑賞と料理で特技は陸上短距離、テナーサックスです。また小さいころからピアノを習っていたようで、作詞作曲ができるほどです。『スウィングガールズ』や『のだめカンタービレ』の役柄にも、楽器ができる彼女はぴったりでした。

健康的なショートカットのイメージが強い彼女。小顔なので、『ラストフレンズ』のときのベリーショートも、良く似合っていました。
 

 

どのキャラクターもハマり役。上野樹里の出演作品一覧

【映画】        

『ジョゼと虎と魚たち』(2003年) 原作『ジョゼと虎と魚たち』

『チルソクの夏』(2004年)        

『スウィングガールズ』(2004年)        

『亀は意外と速く泳ぐ』(2005年)        

『笑う大天使』(2006年) 原作『笑う大天使』

『サマータイムマシン・ブルース』(2005年)        

『出口のない海』(2006年) 原作『出口のない海』

『幸福のスイッチ』(2006年)        

『虹の女神 Rainbow Song』(2006年)        

『7月24日通りのクリスマス』(2006年) 原作『7月24日通り』

『奈緒子』(2008年) 原作『奈緒子』

『カンフーくん』(2008年)        

『グーグーだって猫である』(2008年) 原作『グーグーだって猫である』

『コドモのコドモ』(2008年) 原作『コドモのコドモ』

『キラー・ヴァージンロード』(2009年)        

『のだめカンタービレ 最終楽章 前編/後編』(2009年/2010年) 原作『のだめカンタービレ』

『陽だまりの彼女』(2013年) 原作『陽だまりの彼女』

『ビューティー・インサイド』(2015年韓国公開、2016年日本公開)        

『青空エール』(2016年) 原作『青空エール』

『お父さんと伊藤さん』(2016年) 原作『お父さんと伊藤さん』

【吹き替え】        

『ラストコンサート』(2004年)        

『リトル・レッド レシピ泥棒は誰だ⁉』(2007年)        

        

【テレビドラマ】        

『生存 愛する娘のために』(2002年) 原作『生存 LifE』

『お義母さんといっしょ』(2003年)        

『てるてる家族』(2003年~2004年)        

『ほんとにあった怖い話『行きずりの紊乱者』』(2004年)        

『オレンジデイズ』(2004年)        

『さよなら、小津先生』(2004年)        

『やがて来る日のために』(2005年)        

『エンジン』(2005年)        

『金田一少年の事件簿 吸血鬼伝説殺人事件』(2005年) 原作『金田一少年の事件簿』

『翼の折れた天使たち』(2006年) 原作『翼の折れた天使たち』

『僕たちの戦争』(2006年) 原作『僕たちの戦争』

『のだめカンタービレ』(2006年)『のだめカンタービレ 新春スペシャル in ヨーロッパ』(2008年) (映画と同様)

『冗談じゃない!』(2007年)        

『まるまるちびまる子ちゃん 20年後の同窓会SP』(2007年)『まるまるちびまる子ちゃん 最終回ドラマSP「南の島で大ピンチ」』(2008年) 原作『ちびまる子ちゃん』

『ロス:タイム:ライフ』(2008年)        

『ラスト・フレンズ』(2008年)        

『上野樹里と5つの鞄』(2009年)        

『素直になれなくて』(2010年)        

『江〜姫たちの戦国〜』 (2011年)        

『アリスの棘』(2014年)        

『ウロボロス〜この愛こそ、正義。』(2015年) 原作『ウロボロス -警察ヲ裁クハ我ニアリ-』

『このミステリーがすごい! ベストセラー作家からの挑戦状』(2015年) 原作『リケジョ探偵の謎解きラボ』

『家族ノカタチ』(2016年)        

『オリガミの魔女と博士の四角い時間』(2018年)        

『グッド・ドクター』(2018年)        

『監察医 朝顔』(2019年)『監察医 朝顔『特別編』』(2019年)『監察医 朝顔2』(2020年予定) 原作『監察医 朝顔』

『テセウスの船』(2020年) 原作『テセウスの船』

【Webドラマ】        

『シークレット・メッセージ』(2015年) 

自然体だけど、こだわりもある。上野樹里の魅力とは

 

なんといっても幅広く様々な役をこなす「カメレオン女優」と言われているところが上野樹里の魅力ではないでしょうか。

彼女の演技に対する姿勢は「こだわりが強い」と評価されているようです。また、不自然でないというところが彼女の演技力の高さが表れています。彼女がのだめカンタービレに出演して以降しばらく、のだめのイメージが抜けたなかった方も多いでしょう。それは、のだめが本当に存在する人物のような錯覚を起こさせるほど、演技が自然だったということです。

また魅力的なのは彼女の声。マイルドで、まるみのある特徴的な声です。不思議と柔らかく話した言葉でも心に残ってしまいます。なぜか芯の強さを感じざるを得ない彼女の声も魅力のひとつではないでしょうか。

さらに、同じショートヘアでも役柄によって少しずつイメージが違うことも。女の子らしいゆるいボブも、ボーイッシュなマッシュボブも似合っています。男女問わず人気があるのも頷けます。マッシュボブにしたのは『家族ノカタチ』役柄にあわせて大胆に切ったのだとか。プロ意識にうっとりしてしまいます。

そんな彼女の姿を2年もの間撮影して完成した写真集もおすすめです。インタビューでは、彼女の女優としての心構えも知ることができます。

 

著者
渋谷 健太郎
出版日

ここからは、彼女の出演作を原作とともに紹介します。ハマり役だったあの映画・ドラマをもう一度思い出したり、新たな発見をしたりしながらお楽しみください。

【映画原作】『ジョゼと虎と魚たち』(2003年)

 

普通の大学生と少し変わった魅力のある女の子との純愛ラブストーリーです。大学生の恒夫は街で噂の乳母車を押す、老婆と遭遇。その乳母車の中にいたのは足の不自由な少女でした。少女と接している内に、恒夫は少女の不思議な魅力にひかれていきます。

上野樹里はこの映画で恒夫が好意をもつ同級生早苗を演じます。この映画に出演したとき上野樹里は17歳ですが、濃厚なキスシーンを演じています。

この映画の見所は、とにかく切ない恋愛模様。原作の小説は意外にも短編小説です。原作と違う点はラストシーン。映画では原作の先まで描いています。恒夫が最後に選んだのはジョゼなのでしょうか。彼らの結末を見守ってみてください。

原作は本タイトルを表題作にした短編集。他の短編物語についても紹介しているこちらの記事もどうぞ。

『ジョゼと虎と魚たち』原作短編集の他作品を知ってます?映画との違いも説明

著者
出版日

【映画原作】『笑う大天使』(2006年)

 

生き別れになったいたお金持ちの兄と再会し上流階級の学校へ転校することになった史緒。戸惑いながらも友達ができていきます。しかし世間では上流階級の女の子を狙った誘拐事件が多発していて……。

上野樹里は主人公の史緒を演じています。アクションの演技に挑戦しています。

原作は花とゆめの青春コメディ漫画。CGを使った演出で、恋愛要素だけでなくコメディ要素も満載の作品です。また、伊勢谷友介さんがお兄さん役をしているので、かっこいいお兄さんへの憧れを持っている方は必見です。

著者
川原 泉
出版日
1987-11-25

【映画原作】『出口のない海』(2006年)

 

1945年の太平洋戦争末期を舞台とし、潜水艦内で敵艦を避けながら待機する4人の若者を通し生きる意味を問いかける作品です。

上野樹里は主人公の恋人、鳴海美奈子を演じています。

映画では山田洋次が脚本を手掛けています。脚本の素晴らしさとともに、若手俳優の演技には新鮮味があったという声が上がっています。反戦をテーマに扱っており、戦争に対する国の考えと国民としての個人の考え両方を考えさせられる作品になっています。小説は読みやすく、より登場人物の気持ちに寄り添えるものとなっています。

著者
横山 秀夫
出版日

【映画原作】『7月24日通り』(2006年)

 

『電車男』の女性版と言われている本作。ヒロインは憧れの王子様ランキングを日々つけています。そして、永遠の1位である先輩と再会します。恋の行方はどうなっていくのでしょうか。

上野樹里はヒロインの弟の彼女役、神林メグミを演じています。

『電車男』をてがけた監督による映画化。ヒロイン役の中谷美紀は電車男とは真逆の役を演じているところに魅力を感じます。また、原作者の吉田修一は、『悪人』『パレード』などサスペンス要素の強い小説で知られています。彼が恋愛小説をどう書いているのかも見所の1つ。まるで少女漫画のように女子のあこがれを詰め込み、乙女心を繊細に描いています。

著者
吉田 修一
出版日
2007-05-29

【映画原作】『奈緒子』(2008年)

 

高校生の奈緒子は6年の時を経て東京で雄介と再会します。奈緒子は天才ランナーとなった雄介の部のマネジャーになります。高校駅伝をテーマにした作品です。

上野樹里は奈緒子役を演じています。

三浦春馬がさわやかに走り切るシーンが魅力的な作品です。原作と同じように陸上をする上での練習の厳しさやチームとしての在り方が心にしみます。上野樹里演じる奈緒子をとおして、気づくとつい雄介たちを応援してしまうような青春映画です。

著者
坂田 信弘
出版日

【映画原作】『グーグーだって猫である』(2008年)

 

漫画家の麻子は、愛猫がなくなったショックで漫画が書けなくなってしまいます。心配するアシスタントたちですが、後日麻子がペットショップで新しく猫を飼ったのをグーグーと名付け、一緒に生活をし始めるようになります。麻子はグーグーを通して元気を取り戻すことができるのでしょうか。

上野樹里はアシスタント、ナオミ役で出演しています。

原作は大人気少女漫画家・大島弓子が、愛する飼い猫との日々を綴った自伝的エッセイ漫画です。原作では、猫がたくさん出てくるのが見所です。一方映画では本物の猫の動きを見て楽しめます。猫好きにはたまらない作品になっています。上野樹里も猫好きとして知られているので、撮影中メロメロだったのかもしれませんね。

著者
大島 弓子
出版日
2008-06-25

【映画原作】『コドモのコドモ』(2008年)

 

この映画は衝撃的な人間ドラマを描いた作品です。小学5年生の男の子と女の子が遊びでしていた「くっつけっこ」。2人はのちに授業でこの遊びが子供を作る行為だということを知ります。そして、2人の不安をよそに女の子のお腹が膨らんでいきます。

知識がないまま性行為を結んでしまうという設定に、驚きを隠せない方もいるでしょう。それを知った親の反応や学校側の対応が見所の1つとなっています。しかもなんと子供たちだけで出産するというのです。親子で見ることで子供と大人の気持ちをそれぞれわかりあうことができます。子供たちだけで出産するということに感動するという意見や、子供に誤った知識が広がるのではないかという意見も。

上野樹里はスナックのママとして出演しています。出番はわずかですが、舞台である東北のなまりの効いたセリフで作品の世界観を作り上げています。

著者
さそう あきら
出版日

【映画原作】『のだめカンタービレ』(2009年/2010年)

 

映画では、先輩と留学したのちのストーリーを描いています。のだめは大学生としてピアノのコンクールなどに出ようとしますがなぜかオクレール先生に止められてしまいます。一方千秋はオケの常任指揮者を任せられることになり、2人の距離はどんどん開いていきます。

上野樹里が演じるのが主人公の野田恵です。

漫画をそのまま実写化したといっていいほど、原作に忠実に作られています。漫画のおまけにあった4コマも、映画で再現されており、必見です。また、パリで撮影された風景によって、物語によりのめり込むことができます。なにより、映画では音楽を聴けます。彼女たちがどんな音を奏でていたのか、漫画で想像していた世界と見比べてみてください。

漫画は映画の先まで見ることができますよ。

著者
二ノ宮 知子
出版日
2002-01-08

【映画原作】『陽だまりの彼女』(2013年)

 

営業マンの浩介は学生時代に少しだけ付き合っていた彼女・真緒と仕事を通じて偶然再会するところから物語が始まります。昔はいじめにあっていてどこか頼り気のない真緒ですが、再会したときには綺麗な大人の女性に変身しています。しかし、彼女には秘密があったのです。

上野樹里は主人公の真緒を演じています。

「女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1」として話題になった小説が原作です。映画では真緒の秘密を開示しながらわかりやすく物語が進みます。伏線から徐々に真緒の秘密を知っていきたい方には、小説から読むことをおすすめします。「奇跡は起きるんだ」と前向きな気持ちになれる作品です。

著者
越谷 オサム
出版日
2011-05-28

【映画原作】『青空エール』(2016年)

 

『高校デビュー』などで有名な漫画家・河原和音が描いた、人気コミックの実写化です。

甲子園で応援を担当する吹奏楽部に憧れ、高校入学を期に入部志望を出すつばさ。しかし吹奏楽部は皆経験者ばかりで、入部することすら難しい様子。けれども、野球部の大介と出会い、互いに励ましあいながら甲子園を目標に努力を続けることになります。

上野樹里は吹奏楽部の熱血顧問を演じています。少々冷徹に感じるほど、厳しく指導する顧問ですが、生徒思いな一面もあります。

漫画のつばさは悩みながらもひたむきに頑張る純粋な子。映画でも控えめな彼女に共感できるという方もいるでしょう。映画も原作も、ラブシーンは少なめ。とことん青春モノが楽しみたいという方にぴったりです。

より詳しく本作の見所を知りたいという方には、こちらの記事もおすすめです。

漫画『青空エール』3つの見所を解説!あらすじ、最終回、その後もネタバレ

著者
河原 和音
出版日
2008-12-25

【映画原作】『お父さんと伊藤さん』(2016年)

 

30代の女性・彩は20歳上のバツイチ男、伊藤さんと付き合っています。ひょんなことから彩のお父さんがやってきて、一緒に住むと主張。20歳年上の伊藤さんに困惑しながらも彩とお父さんと伊藤さんの奇妙な共同生活が始まっていきます。

上野樹里は伊藤さんの恋人の彩を演じています。

いびつな家族関係を描いた、ユーモラスな作品になっています。不器用すぎる親子の絆、そして恋人との関係で悩む彩。どちらも大切なのに、どうもうまくいかない家族関係を見事に表現した作品です。恋人が自分よりお父さんと近いとお父さんも少し気を遣ってしまいますよね。戸惑いながらも関係を築いていく3人の心情の変化にご注目ください。

著者
中澤 日菜子
出版日
2016-08-11

さて、ここからはドラマの出演作品を紹介していきます。

【テレビドラマ原作】『生存 LifE』(2002年)

 

余命宣告された武田のもとに14年前に失踪した娘の白骨死体が見つかったと知らされます。奇妙なことから犯人の時効も自分の時効もあと半年です。ならば最後にせめて犯人をみつけようと、武田は独自で犯人を捜し始めます。

上野樹里は娘の武田佐和子役を演じています。上野樹里のドラマデビュー作というところも注目です。

見所は後半の犯人を見つけたときの心理戦。ミステリー要素の中に人間ドラマがあります。犯人の非情さにいらだちを覚えるところもありますが、重いテーマを扱っているのに対し物語のテンポがよく、見入ってしまう作品です。

著者
["かわぐち かいじ", "福本 伸行"]
出版日

【テレビドラマ原作】『金田一少年の事件簿』(2005年)

 

金田一と美雪は吸血鬼伝説がある村へ訪れることになります。とあるペンションに泊まることになった2人、宿泊客は2人のほかに警部、医師、ブティックの経営者等が泊まっており、そこでまるで吸血鬼によって殺されたかのような死体が上がります。

上野樹里は金田一の同級生・美雪を演じています。間違っていることが大嫌いな、陸上部の快活な少女という役どころです。

原作ともに、見た人は鳥肌がたってしまうほど、本格的な恐ろしい事件となっています。2時間スペシャルとして放送されたドラマでは、3代目金田一を亀梨和也が演じています。見所は、吸血鬼になぞらえて殺人を行ったトリックです。

著者
金成 陽三郎
出版日
1993-02-17

【テレビドラマ原作】『翼の折れた天使たち』(2006年)

 

4夜連続のオムニバス形式で描かれたドラマです。 上野樹里は4夜目の主人公、下條涼子を演じています。 

涼子はパチンコに明け暮れながらホストの健二と同棲しています。しかしある日別れを告げられ、隠し子まで押しつけられてしまいます。実は彼女の両親もまた、パチンコに熱狂するあまり彼女を育てることを放棄していたのでした。

この作品の原作は、ケータイ小説作家のyoshi。その後、連続ドラマとしても映像化されています。それぞれに悩みの抱えた主人公の女性を、堀北真希戸田恵梨香などの豪華キャストが演じました。誰しも抱える悩みがテーマ。彼女たちが自分という存在と向き合い、自分を取り戻していくストーリーが見所です。オムニバス形式となっているので、お気に入りの作品を探しながら味わうのもいいでしょう。

著者
Yoshi
出版日

【テレビドラマ原作】『僕たちの戦争』(2006年)

 

現代のフリーターと戦時中の兵隊が突然入れ替わりタイムスリップしてしまう物語です。なんと入れ替わった2人の容姿はそっくりで誰も見分けがつきません。世界がまったく異なる時代を2人がどう生きていくのか、ユーモラスを交えて描かれています。

上野樹里はフリーター健太の恋人・ミナミを演じています。

主演の森山未來が性格の違う2人の人間を見事に演じ切っています。原作、ドラマともに描き方の違いはあるものの、どちらも戦争で命を失うことのむごさを痛感させられる作品となっています。戦時中と現代を比較することでより、自分たちの生きている現代と戦争について考えるきっかけになるのではないでしょうか。

著者
荻原 浩
出版日
2016-08-04

【テレビドラマ原作】『ちびまる子ちゃん』(2007年/2008年)

 

「日曜6時といえば、ちびまる子ちゃん」という方も多いでしょう。小学生のまる子のまわりで起こる些細な物語をコメディタッチに描き、随所で感動も交えた作品です。そんなちびまる子ちゃんの実写化、大人になったまる子の成長が見られます。

上野樹里はまる子役で出演しています。

実写化で豪華なキャスト陣も話題になりました。どのキャラクターも頷けるほど、そっくりなのではないでしょうか。原作には20年後の自分たちに向けてたまちゃんと2人でタイムカプセルを埋めるという話もあるようです。本当に20年経過した後の2人の関係も見逃せません。最終回は、上野樹里の出番は少ないながら、漫画家になるという夢を追いかけるところに感動できます。

国民的な作品ですが、原作には多くの人が知らない事実が隠されています。こちらの記事で紹介しています。

漫画『ちびまる子ちゃん』に関する6の事実!不朽の名作が面白い!名言多数!

著者
フジテレビ
出版日

【テレビドラマ原作】 『ウロボロス -警察ヲ裁クハ我ニアリ-』(2015年)

 

15年前に孤児児童施設で職員が殺されるという事件が起きます。目撃者であった少年2人は警察に証言しますが、なんと2人の証言はもみ消されてしまいます。大人になった少年は警官とヤクザにそれぞれなり、証言をもみ消した男の正体に迫ります。

上野樹里はヒロイン日比野美月役で出演しています。初の刑事役を演じる彼女にご注目です。

ドラマでは生田斗真小栗旬が8年ぶりの共演ということで話題になりました。原作とドラマでは違いがあり、主人公の2人の生い立ちや黒幕の正体も別物です。原作かドラマのどちらかを見た方も、2つの物語をそれぞれ楽しむことができます。

最終回までの詳しいストーリーや見所は、こちらの記事で紹介しています。

「ウロボロス」の見所を最終回までネタバレ考察!無料で読めるドラマ化漫画!

著者
神崎裕也
出版日
2009-06-09

【テレビドラマ原作】『リケジョ探偵の謎解きラボ』(2015年)

 

iPS細胞の研究者美鈴の夫が心臓発作で突然死します。夫の年齢から考えてもおかしな死因です。さらに夫には多額の保険金がかけられていました。「もしかすると殺人事件なのではないか」と疑い、謎の解明に乗り出したのは保険調査員の友永と妻の久理子。また久理子もiPS細胞の研究者です。

上野樹里の演じる久理子は、作品タイトルにもある「リケジョ」こと理系女子です。

見所は久理子のキャラクターにあります。研究オタクで天然な一面は面白おかしいですが、推理をする時の彼女は別人のようにしなやかで見事です。原作は「このミステリーがすごい!」の作品に選ばれるほど、上質な作品です。この小説がすごいと言われている理由は、殺人を起こした犯人が人間ではないところです。まさに見えない犯人とはいったいどう意味でしょうか。

著者
喜多 喜久
出版日

【テレビドラマ原作】『監察医 朝顔』(2019年/2020年予定)

 

死体監察医の朝顔が刑事の父親とともに事件を解決へ導くストーリーです。ドラマでは、サスペンス要素よりも人間ドラマに焦点をあてた作品となっています。

上野樹里は主人公の監察医、朝顔を演じています。

こちらは原作から大幅に設定を変えドラマ化しています。まず、主人公の朝顔ですが、ドラマでは新人監察医ですが原作ではベテラン。最終回でもかなりの違いがあるようなので別作品として読んでみてもいいかもしれません。どちらも彼女の知識が豊富というところは変わりありません。「死者の声を聴く」ことをコンセプトにしているところもこの作品に共通するテーマです。

見所をより詳しく紹介した、こちらの記事もおすすめです。

漫画『監察医朝顔』5つの見所ネタバレ!ドラマ化原作が面白い!登場人物も…

【テレビドラマ原作】『テセウスの船』(2020年)

 

父親が殺人犯という過去を抱えながら生きている主人公。父親に会いに行くために訪れた北海道でなんと過去にタイムスリップしてしまいます。過去の父親と会うと、まるで殺人をするような人物には見えなくて……。

上野樹里は田村由紀役で出演しています。最初の時間軸では主人公・心の妻でした。彼がタイムスリップして過去を変えたため、現代では週刊誌記者として心を支えるという役どころです。心とは他人になってしまった未来でも、被害者たちの前で、「真犯人がいるのではないでしょうか」と熱く語るシーンには胸が熱くなりました。

このドラマは原作である漫画とは結末が違います。そして、原作では「タイムパラドックス」をメインテーマに描かれています。タイムパラドックスとは、過去を変えることで未来に生じる矛盾のこと。いかに解決していくのか、そして、本筋であるミステリーの真相も気になって一気に読んでしまう作品となっています。

ドラマの放送時には視聴者の考察合戦で盛り上がった本作。原作では、ドラマとまた違う犯人探しを楽しむことができます。原作についてのストーリーや魅力は、こちらの記事でより詳しくわかります。

『テセウスの船』のあらすじと考察ポイントを紹介!ドラマ化決定

著者
東元 俊哉
出版日

原作のいいところは筆者による細かい描写、また伝えたいことが明確に描かれているところです。映像化するときに省略されていた部分や主人公の心理描写なども知ることができます。ぜひ原作も手に取ってみてください。

  • twitter
  • facebook
  • line
  • hatena
もっと見る もっと見る